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1.  ラストキング・オブ・スコットランド
自分で「王様」を名乗る輩に、ろくな奴はいない。自分で「名医」を気取る輩に、ろくな医者はいない。こんな困った数人のお陰で、何万人もの運命が狂ってしまう・・・。硬派社会派ストーリーに、サスペンスのスパイスを少し加えて、ちょっとだけ青年海外協○隊のイメージビデオちっくに撮ってみた、そんな感じの作品です。
[映画館(字幕)] 8点(2007-04-07 08:53:41)
2.  ラストサマー
謎を解こうと、テレビの前で握りこぶしつくってドキドキしてたら、謎は、もう解けてた。てか、謎なんて、もともとなかった。握ったこぶしの行き場がなくて、こった肩を叩いてみた。どっとつかれた。
3点(2005-03-12 08:28:55)
3.  らくだの涙
年に一度の掘り出し物的映画を挙げるなら、今年はこれ。まず、冒頭のシーンでラクダの顔を正面から捉えるアングルに引き込まれました。ラクダを映像化する時って大体、あのコブを強調するために横から撮りますよね。だから、殆どの人は、ラクダと面と向かったことなんてなくて、それがどんな顔をしているか知らないはずです。でもこの映画は、ラクダに文字通り「真正面から」取り組んでいます。何かを問いかけたそうなラクダの多彩な「表情」に、一緒に笑ったり涙したりしたくなってしまう……動物は、人間も含め、CGばかりで見てちゃいけないな、と思わず反省させられる一本でした。ラクダに押されそうだけれど、現代モンゴルの遊牧民たちの生活描写も(幾つかの箇所で「演出」が見られますが)立派にストーリーを組み立てています。
9点(2004-11-16 01:01:07)
4.  ラスト サムライ
良く出来た映画でした。が。この映画を、私のナショナル・アイデンティティーと結び付けたがる周囲にちょっと辟易。私が「日本人であること」は、一本のハリウッド映画によって高揚させられたり、打ちのめされたり、自信を持たされたり、影響を受けたりするものではない、と思うので……これを見た人々に「日本人でよかった、と思った?」と聞かれるたび、答えています。「たった一本の映画から、そんな大切な問いに対する答えは出てこない」。多くの人々から「日本人でいて幸せ」とか「サムライ魂を自分のものとして感じた」という感想が出てくるのは好ましいことなのでしょう。でも私の中では、(サムライの血をひく)「日本人である」というアイデンティティーは、「クルーズ版・武士道へのオマージュ」によって持ち上げられて浮かれちゃうほど軽いものじゃない、という気持が強く有ります。点数は娯楽大作としての評価として。 
6点(2004-03-29 10:18:05)(良:3票)
5.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 
この映画、本国イギリスではきっかりクリスマスシーズンに登場、実際にブッシュが訪英していたためヒュー・グラント首相のアメリカに対する皮肉が更にチクりと聞こえるなど、公開の時期にある程度の強みが。さて日本では?・・・・内容は、イギリス人をして「イギリス人っぽさの押し売り」と言わしめる程の「英国人による英国人的人物描写」の独壇場。だからストーリーはちょっと弱め……まるで、あのビル・ナイと無気力ガールズ(勝手に命名)のミュージックビデオが最初から最後まで流れているかのように、または車窓に延々と果てしないイギリスの田園風景が続いているかのように、日常的な人間ドラマが激しい相互の交錯やインパクトを欠いたまま淡々と進行。でも、それが群像劇に欠かせない「引き」で良い味出してもいる。「愛が溢れている」、そんな情熱的で楽観的な愛の賛歌風キャッチコピーよりも、皮肉やバカバカしさに埋もれた日常にさりげない無くさざ波が立つ様に、私はactualityを見出す。映画としてはちょっと冗長度が高くて散漫な気がするけれど、登場人物が「みんな適度に一生懸命」な脚本を書いた監督の作品ということで、少し甘めのこの点数。
8点(2004-01-30 10:58:27)
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