1. ラストコンサート
なんだかラスト・コンサートを観始めてしまった。 どうしてだろう? 裁判がストレスだから? そういう意味では、この映画は特殊かもしれない。なぜって……。 逃げ場のなさや、行き詰まり感にこれほど似合う映画はないような気がするからだ。 シベールのものすごい切れ味とは対極にある。 かなしくはない。 いらだちとは違う。既に救いをもとめない感覚。 リチャードに共感しているからかも。 評論的なことを言うのは控えたい。 ただ、思っていたのとは全然違って、 映画作品としての完成度はかなり高かった。 というのも、画と音楽で語るからだ。 じゃあ、どう思っていたのか。 通俗的だと思っていた。 そして、通俗性を打ち消すだけでなく、別次元に昇華したのが、パメラの若さ炸裂っぷりだと思っていた。 だが、それだけではなかったのだ。これもまた、プロが作った映画だった。 それに加えてパメラ。 いやはや、この映画もまた永遠だったのだ。 あと、もうひとつだけ付け加えるなら、この映画は「邂逅モノ」だ。 JTNewsのレビューについて リアルタイムで観た人が多くレビューを書いている。 JTNewsのレビュワーは重箱の隅を楊枝でほじくってまでけなしたいらしく、読むとたいてい不愉快な気分になるのだが、今回は納得のいく意見が多かった。 DVDの吹き替えについて DVD用の吹替えを用意したのだが、あまりにひどかったので、TV放送時の吹替えを再録する権利を取り直したんじゃないか? DVDには両方入っているので、(怒りに我を忘れて)発作的に叩き壊していた、などというおカネの無駄遣いはしなくて済みます。 [映画館(字幕)] 10点(2022-06-23 03:11:51) |