1. リリィ、はちみつ色の秘密
《ネタバレ》 もっと小さい頃からやたら小賢しそうなダコタ・ファニングが私はどうも苦手だったのだが、成長しながらも結局彼女はそんな役どころをきっちりこなしていくらしい。リリィがオーガストに過去を告白するシーンだけは泣けたけれど、それまでずーっと好感持てなくて、正直アンタさえいなければ…!と何度思ったことか・・・。それよりこの映画でなんとも魅力的だったのは、大好きなクイーン・ラティファをはじめ、それぞれにキャラが立ってる黒人三姉妹。ラティファおばさん印のパンケーキ・シロップなんてものが実在していてもおかしくない!それぐらい違和感ないキャスティング(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-26 15:11:45)(笑:1票) |
2. リリイ・シュシュのすべて
かなり荒れた公立中でそれなりの地獄を見てきた自分が、当時を思い出してこの映画をリアルと思ったかと言えば全然そんなことはない。そもそも市原隼人と蒼井優以外の主要キャストがどうみても中学生に見えない(入学式シーンなんて高校生のコスプレ大会のよう)ので、若者がさらに若作りして子供を演じているような気色悪さがあった。どうしようもなく無力で愚かで残酷な中2病末期の痛さを、ドビュッシーやらサティやらの分かりやすい音楽に乗せてどこまでも美しく陰鬱に映像化してみました…と、いい大人が勝手なノスタルジーで青臭い過去を無理矢理美化した感じが否めず、吐き気がした。麻疹なんかと同じく、中2病も中2でかかれば軽く済むものを、大人になってから罹患すると重症化しやすく、こんな作品を作ってしまうこともありますよ、という症例として貴重。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2010-07-25 16:21:31) |
3. 理想の女
ヘレン・ハントはミスキャストでは?と思ったが、話が進むうちに引き込まれ、ラストにはああ、これはやっぱりヘレンだわーと納得。金持ちの演出が嫌みじゃなくて品があるところが、単純な米国映画とは一線を画す。登場人物のそれぞれが人間らしいエゴを見せても卑しく見えないのは、分を弁えるルールが暗黙の了解で守られているからか。大人の粋が小気味よい物語。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-23 19:40:01) |
4. リアル鬼ごっこ(2008)
原作を読んでいないがあまりにも悲惨な映画化と聞き、かえって興味がわいて観てみたら噂通りだった・・・。設定・映像・演技どれをとっても、高校生が学園祭で作るビデオ映画レベル。小さい頃テレビで観た仮面ライダー等を思い出す作りで、最後まで観たところでこれはお子様向け作品だったのかとしばし悩むほど。評判の良い原作の著者が可哀想なので1点献上。ここまでひどいと原作を読んで再評価してあげたくなる。 (その後)原作読んでみたが・・・むしろこの原作を映画化しようと思った人の勇気を再評価してあげたくなった。ということで1点剥奪。 [CS・衛星(邦画)] 0点(2009-03-31 01:02:58)(笑:1票) |
5. リディック
主人公の手負いの野獣チックなキャラクターは好き。ムキムキマッチョメンにしては頭良さげで、それが「考える」よりも「感じる」能力として身に付いているところがますますケモノっぽくてよい。袋の中でただ人がもがいているような記憶解読装置(?)は、中高文化祭のSF劇でぜひ使ってほしいアイデアだ。なによりもこれだけ身体を張って主演したのにこんな安直なオチかよ、とディーゼル自身が納得いかねー!!って思っていそうなマヌケなラストに爆笑。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-02 03:13:26) |
6. 猟奇的な彼女
《ネタバレ》 猟奇的というより単なる暴力女。(猟奇的っつーのはベティ・ブルーのベティみたいな女のことを言うのでは?)過ぎたことを持ち出していきなり本気殴りするなんてDV夫みたい。同じことを「猟奇的な彼氏」がしたなら非難囂々だろう。むりやりハイヒール履かせて連れ回すような苦痛と屈辱を与えて喜んでいるのは単なるサディストに見える。一方キョヌの方もあそこまでされても縁を切らないのは相当なマゾ気があるはずで、お似合いのSMカップルがハッピーエンドとなってめでたしめでたしだが自分には到底感情移入できなかった。 [DVD(字幕)] 2点(2005-05-03 00:26:53) |