1. レイジング・ブル
よくぞここまで私生活の愛憎劇や八百長の生々しさを赤裸々に告白してくれたものだ。スポーツマンや文化人だからといって良識人とは限らない。ラモッタの言動にもシンパシーを感じた。もちろん女性に暴力はいただけないが、克服しがたい弱さって人間誰しもある。噂に轟くデ・ニーロの肥満体も目の当たりにし、身震いを覚えた。究極の役者魂を見た。ちなみにボクシング通の友人に言わせると、シュガー・レイ・ロビンソンは史上最高のテクニシャンらしい。 6点(2004-07-25 17:53:28) |
2. 恋愛小説家
タイトルやその存在感から、どーしてもジャック・ニコルソン中心に観てしまいますが、3人の人間関係に着目して観るのが自然なのかな、とも思いました。その主題も注目すべき面白さです。メルビンとサイモン、キャロルとサイモン、そしてメルビンとキャロルが描く三角関係は、様々な誤解や葛藤、思いやりによりお互いを傷つけ癒し合います。あえて「シングルマザー」や「ゲイ」という社会的立場の弱い人を設定し、物語は友情であり愛情という形に結実していくのです。それは最終的に“相互理解”の大切さを語っています。全体的に軽妙なタッチでありながら、3人の個性がとても丁寧に描かれている秀作でした。グレッグ・キニアも主演2人に劣らない演技です。助演男優賞も惜しかったですね。 7点(2004-07-04 18:48:38)(良:1票) |
3. レッド・オクトーバーを追え!
「ロシア人の会話は英語に吹き替えてあります」ってコトで。海中での潜水艦の位置関係が分かりづらかった。どっちがどっちの潜水艦なん?旧ソ連の国歌を久しぶりに聴いたが、私は大好きである。思想的なものは関係なく楽曲的にいい曲である。オリンピックでもよく聴いたが、アメリカと旧ソ連の国歌はいい。勇気を奮い立たせる曲調が素晴らしい。繰り返すが、私はアメリカ万歳でもないし共産党員でもない。でも、国を越えていいものはいいのだ。今では旧ソ連の国歌が聴ける貴重な映画である。クドイようだが、私は…。は!政治的な映画なので、つい過敏に弁解してしまった。 5点(2004-05-06 01:20:17) |
4. レオン(1994)
好きな人の多い作品だけど、自分にはダメだった。いくら心根が優しいといっても、暗殺者の主人公に肩入れできるハズもなく…。人殺しすぎでしょう。正直ひく。ナタリー・ポートマンの可愛さとスティングの曲がいいくらい。安っぽいヒューマニズムとしか受け取れない。 3点(2004-01-08 21:52:18)(良:1票) |
5. 冷静と情熱のあいだ
2人の演技はたいしたことないが、見た目は2人ともバツグンなので、しゃべらないシーンは画になる(ん?これで映画として成立しているのか?)。フィレンツェの映像美とエンヤの曲を楽しめば良い。目と耳にヤサシイ映画。ヒーリング効果はあると思う。 5点(2003-12-25 01:16:12) |