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ノコギリソウさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 35
性別 女性
自己紹介 独身貴族の名にふさわしく、日々優雅に遊び暮らしているOL。実は映像よりは活字人間。文学での好きなジャンルは自伝的大河小説。加賀乙彦「永遠の都」シリーズ、宮尾登美子「櫂」シリーズ、宮本輝「流転の海」シリーズ、山口瞳「血族」など。映画での好きなジャンルは、歴史モノ、戦争モノ、ミュージカル映画など。あ、ジェットコースタームービーも大好物。スプラッタ以外は選り好みせず、何でも見ます。過去1000本くらい映画を見ていると思うのだが、駄作のほうが記憶に残っているのは何故?社会科の教員免許を持っているので、歴史モノには点が辛いかも。専門は日本古代文化史。

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1.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
指輪物語映画化への熱い思いは第一部のレビューで語ったから置いておくとして、第二部の圧巻は、まずはエドラスの全景シーン。野性的で猛々しく、しかしどこかもの悲しいローハンの民のテーマ曲と併せて、よくぞここまでローハンを写実的に描いてくれた!と感激。次に、悪魔のように憎らしくも愛らしいゴラム。姿だけでなく、アンディ・サーキスの声色はまさしくゴラムそのもの。吹き替え版を見た方には、是非字幕版をご覧いただきたい。最後に、ヘルム峡谷での合戦シーンの圧巻。これはもう、皆さんもレビューで書いているとおりです。この映画を評価するときに最も悩むのが、ファラミアの役柄が大幅に変更されている点。原作との相違点には第一部で慣れたが、さすがにこれはショックだった。「文章では表現できることが、映像では難しいのかもしれない」との思いと、ファラミア役のデヴィット・ウェンハムの目に、本来のファラミアが持つ”知性”と”孤独”を感じたこともあり、最終的にはやはりこの点数しかつけられない。ファラミアのキャスティングに失敗していたら、点数を下げていたかもしれないが、デヴィット・ウェンハムのファラミアは素晴らしかった。
10点(2004-02-29 04:46:38)
2.  ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 
このバージョンは、おまけ映像が追加されているだけではない。劇場版では長すぎるのでカットされた重要なシーンが多数入っており、値段だけのことはある。劇場版しか見ていない方にも、是非このバージョンを見ていただきたい。(値段を裏切りません!)それにしても、ギルラインについてのエピソードは、劇場版に入れて欲しかった。あれが無いと、アラゴルンが何者であるのか、観客に伝わらないと思うのだが。事実、第一部・第二部を見た友人に「王の帰還の『王』って誰?」と質問された。やっぱり解っていなかったのね…。
10点(2004-02-29 04:03:04)
3.  ロード・オブ・ザ・リング
20年来の原作ファンであるが、この映画ほど原作を忘却の彼方に押しやって(もしくは原作を読む前に)見たかった作品は無い。愛情がこもり過ぎていて、一本のとして冷静に批評することができないのだ。しかし、監督の原作への愛をひしひしと感じ、おこがましいが監督に「仲間意識」を感じて嬉しくなってしまった。牧歌的なホビット荘、頭を梁にぶつけるガンダルフ、見る者を圧倒するアルゴナスの門、幻想的なガラズリムの都、すべてすべて、原作で「ああか?こうか?」とイメージしていた世界が視覚的に味わえるのだから、こんな贅沢な話は無い。しかもそれが原作への愛情タップリの監督によって描かれるのだから、もうそれだけでおなか一杯である。原作ファンとしてこの映画を評価すると、原作の面白さは、ひとつの歴史(神話)をまるごと作り出してしまった、その壮大な世界観にあるが、映画ではその面白さの一部を、愛情を持って丁寧に表現している点が高ポイントになっている。さすがに世界観の全部は描ききれないが(物理的に無理だが)、例えば将来、自分に子供ができたとしたら(この假定はあり得ないが)、この作品を手がかりにして指輪物語の世界の面白さを教えてあげたいと思う、そういう映画だった。また、「魔法使い」についての解釈を「エピソード・小ネタ情報」に書いたので、そちらもご覧ください。
10点(2004-02-29 01:00:26)(笑:1票)
4.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
大好きな「指輪物語」を映画化してくださったPJ監督に10点を捧げたい。体温を感じさせるクリーチャーや、中つ国でロケをしたかのようなセットはもちろんだが、私は特にキャスティングの絶妙さを評価する。中でも「王の帰還」の中ではヴィゴ(アラゴルン)、デヴィット・ウェンハム(ファラミア)、ミランダ・オットー(エオウィン)が秀逸だった。もちろん、原作ファンとして、省かれたり、変更されたりしたエピソードに未練はある。が、省かれたエピソードは、自らの想像力と映画のキャスティングを使って、頭の中に描き出すという新たな楽しみが与えられたと思っている。
10点(2004-02-20 21:34:31)(良:1票)
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