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1.  ロッキー・ザ・ファイナル
それにしてもスタローンの脚本はすばらしい!名作中の名作「ロッキー」でもっとも印象的なエピソード、リトルマリーを持ってくるあたりはほかの作家にはできまい。劇中でも紹介していたが、パート1でのリトルマリーのエピソードはロッキーの純粋さと朴訥さが世間から置いて行かれている様子を端的にあらわす名シーンだ。不良と付き合い夜遅くまでつるむ少女を自宅まで説教しながら送るロッキーに彼女は最後に中指を立てて罵倒するのだ。それはロッキーにとって、大勢の人の前であざ笑われるよりもはるかにダメージが大きい。ロッキーはそんな小さなエピソードの積み重ねで描かれる小市民の映画なのだ。そのテイストはこの「ファイナル」でも存分に描かれている。義理の兄ポーリーの支離滅裂な会話に本当の優しさを滑り込ませ、父の名声に押しつぶされそうな息子の苦悩をきっちり見せている。リトルマリーは分をわきまえ、試合前日にエイドリアンの遺影をもって励ます。決して美人ではないが、人生に疲れた設定の女優配役も完璧だ。一瞬、彼女への執着は恋愛の対象かとも思えたが、いい意味で裏切られた。スタローン自身が主題を見失っていないのだ。消化不良の部分もないわけではないが、それを補っても余りあるストーリーとセリフが展開される。ロッキーの「決して計算高くない(少しおつむの弱い)」キャラが根付いているからこそ、歯の浮くような熱血セリフがわれわれの心に突き刺さる。試合をやめて欲しいという息子への言葉や、一旦は断るがふと思い立ってリトルマリーの息子に挨拶するしぐさ、元対戦相手スパイダーへの気遣いなど、パート1のキャラがそのまま生きている。チャンピオン側のトレーナーにも渋い俳優を配し、チャンピオンの成長というテーマも内包している。それにしても最後の試合のシーン、スローモーションで見ても本当にパンチを当て、そして食らっている。還暦を越えた肉体にとってその撮影はある意味命をかけているといっても過言ではない。スタローンの勇気を目の当たりにしたエキストラはすでに本物の観客と化している。私もあの試合のエキストラになりたかったとつくづく思う。もしその場にいたら、私も撮影の指示とは関係なしに「ロッキー、ロッキー」と叫んでいたに違いない。 
[DVD(吹替)] 10点(2008-06-10 02:55:21)(良:2票)
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