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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1244
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  ロスト・メモリーズ 《ネタバレ》 
日本がらみの歴史改変物語である。2009とは伊藤博文暗殺から100年後の意味らしい。 合作というだけあってそれほど激しい怒りを感じるところはないが、それは見る側の慣れもあるのと(最悪なのは他にある)、日本人との友情や日本人の家族愛も描写されるので悪印象が緩和されている面はある。  突っ込みどころはいろいろあるが最も困るのは、制作側がいったい何をもって“正しい歴史”と考えたのか理解できないことである。 まず映画の開始時点では、[A]伊藤博文が暗殺されなかったため?日本が第二次大戦の戦勝国となり、半島も満州も領土として維持したまま2009年に至った世界である。これを耐えがたいものとして主人公らが改変したあとの歴史は、[B]伊藤博文が暗殺されたため?日本が第二次大戦で敗れ、以降も現実世界と同様に推移したが、2008年に南北が統一され(どうやって?)、強大な経済力と軍事力によって「アジアの手本」となり、さらに高句麗の領土回復運動を起こした世界である(中国から見れば侵略的発想)。 このうち[B]は、2008年以降は向こうの立場として正しいのかも知れないが、しかし[A]であっても劇中の京城府は東京なみに繁栄しており、別に日本が植民地的に収奪してきた世界とも思えない。朝鮮戦争もなく、南北も分断されずに半島全土が豊かになっていたのだろうから、その状態から独立運動でも起こして[B]の2008年以降に繋げば一番都合がいいのではないか? それでも[B]が正しいと制作側が思ったとすれば、やはり日本に原爆が落ちて惨めに敗れた(自分らは戦勝国になった?)ことが不可欠であって、そのためには朝鮮戦争の惨禍も南北対立の歴史もあえて受け入れる覚悟と思うしかない。要はプライドの問題ということだろうが、他国の支配を嫌うのであれば、19世紀後半まで遡って自らその身を正すのが筋だろうと個人的には思った。日本にできたことができなかったはずはない。 ちなみに現代の感覚だと、過去に遡って歴史を改変した場合、単にそこから別の歴史が分岐するだけで、元の歴史はそのまま別世界として残ると考えるのが普通ではないか。唯一絶対の正しい歴史などはないと思わなければならない。  以下雑談として、 ○上記[A]はなぜかポカリスエットが蔓延する世界だった。 ○日本語の発音が不得意な人物はみな現地出身者という意味か。局長の金田という男は内地出身かも知れない。 ○花火の場面では、日本人の子役が日本風に可愛らしいので、他はどうでもこの子だけは無事でいてもらいたいと思った…こんな場所にいては制作側に殺されかねないので早く内地へ引き揚げろ。
[DVD(字幕)] 5点(2019-12-14 08:58:08)
2.  Lost Harmony ロストハーモニー 《ネタバレ》 
東京の?女子高校の?合唱部員が長野県上田市の山荘に合宿に行ったところ、その場所の因縁のせいで悲惨な目にあったという映画である。ありきたりな話のようではあるがオーソドックスなのは嫌いでない。 事件の原因は、猟奇殺人者のせいではないかと疑わせたりも一応するが、実際は以前にその場所で殺された人物のせいなので心霊ホラーということになる。なぜか携帯の占いゲームで身体の特定部位を指定され、それを奪われる展開になるのでスプラッター要素も含まれている。ただしそれほど怖いものでもなく、ホラーというより登場人物の関係性をもとにした物語の印象が強い。 なお合唱部なので合唱の練習をする場面も一応あるが、出演者に特訓させるまでもなく吹替えと思われるのできれいに聞こえる。曲はコダーイの「天使と羊飼い」(Kodály Zoltán: Angyalok és pásztorok)だったようだが、それ目当てで見るほどのものではない。  主人公は部長になった気負いがある一方、部内の実力評価や無神経な教員のせいもあって親友との関係が崩れそうになっていたが、心優しい親友のおかげで最後に信頼関係を取り戻すことができていた。それ以外の部員にもそれぞれ様々な思いがあったはずなのに、今回の事件で全てが断ち切られてしまったことへの怒りが最後の行動につながったらしい(正確には死者の思いと同調したということか)。主人公の最後の言葉(エンドロールの直前)は心に染みるが、題名との関係でいえば、もう少し合唱への思いが表に出ていた方がよかったかと思う。 なお事件の元凶は、合唱部の女子生徒に次々手を出していた顧問の教員(劇中では副顧問)だったが、こういうのはよくあることだと世間に思われているからこそこういう映画が作られるのだろうから、内部の自浄作用を働かせないと外の世界の信頼を失っていくのではないか。これがこの映画の持つ社会的メッセージだったと勝手に解釈しておく。  キャストに関して、主演の広瀬アリスという人は単なる美少女かと思っていたら、この時点でもちゃんと個性的で華があっていい感じだった。その親友役の吉谷彩子という人は演技派っぽい表情がかなり目を引く。高畑充希はホラー映画はこれだけのようで、そもそも目玉が目立つ女優だが、劇中でもそこを狙われて痛々しい状態になっていた。伊藤沙莉という人はコミカルな感じで出ている。 安手の美少女ホラーのようではあるが、根が真面目そうなので少しいい点にしておく。
[DVD(邦画)] 6点(2019-09-06 22:55:34)
3.  68歳の新入社員<TVM> 《ネタバレ》 
2018/6/18にフジテレビ系で放送されたTVドラマである。「68歳の新入社員」が40歳年下の女性の上司を助けて働く話で、オリジナル脚本とのことだが2015年のアメリカ映画との類似性が指摘されている。 題名の割に、どちらかというと若い女性の活躍を応援する方に重点が置かれているようで、パートナーの性格付けなどいかにもな感じである。部下を侮辱されるのが許せないのは人として悪くないが、その割に、明らかに年上の部下に対して敬語を使わず呼び捨てにまでしていたのは気に入らない。まるで学生感覚か体育会系かという印象だったが、若いとかえってこうなるというつもりだったのか。 一方の新入社員は、会社に戻ってみると極めて常識的な組織人だったのが拍子抜けだった。死ぬまで働けという最近の風潮に乗せられた形だが、結局は仕事するしか能のない人間で終わったらしく、昔よく言われた“亭主元気で留守がいい”という感じなのも進歩がないが、この世代がそうだということならまあ仕方ない。過去にこだわることなく柔軟な姿勢で人の役に立とうとすること自体は悪くない。 ストーリーとしては当然ハッピーエンドだが、“転”のところで社内の嫌がらせを極端なほどエスカレートさせておいて、最後は結局“ほんとはみんないい人”パターンに持ち込んだのは面白くない。例えば今回は「引き分け上等」にして、これからも戦いは続くという方が個人的には好きだが、単発のTVドラマであればこういう締め方が正解なのかも知れない。ただ最後まで見ていて主人公の人格設定とか話し方とか顔とかが嫌になって来たのと、新入社員の妻がいちいち全部口に出して解説するのがやかましく、基本的にTVドラマというのが自分には向いてないのかという気はした。 なおキャストとしては、金澤美穂さんは出番が少ないがショートヘアがかわいく見えて大変よかった。また今でいえば超イケメン俳優だった草刈正雄氏が年齢なりの人物を演じているのはさすがである。
[DVD(邦画)] 5点(2018-08-15 23:46:01)
4.  録音霊<OV> 《ネタバレ》 
基本的に「キング関口台スタジオ」という建物の地下一階だけで撮影しており、超低予算映画と思われる。普通に新しく清潔感のあるスタジオのため、「女優霊」(1995)と同じように暗く湿った雰囲気を想像していると少し意外である。閉鎖空間の中で物語が展開することもあって、舞台演劇のような印象も受ける。 ジャンルとしては一応ホラーになっているが、どちらかというと登場人物の心理描写に重点が置かれているらしい。この心理劇の部分はもしかするとありきたりかも知れないが、全体として心霊モノの枠組みを作った上で、その中にこういう趣向を入れ込むこと自体は悪くない。ふざけた感じなのは名前だけで、中身は真面目なお話である。 また劇中では、「歌」というものの持つ霊的な作用が重要な要素になっていたらしく、「女優霊」とは少し違った方向から、スタジオに何かが籠る理由を説明しようとしているように思われた。何もいないように見えて、実は昨日死んだはずの人物が映り込んでいる場面があったりするのは細かい作り込みだが、初見ではほとんど誰も気づかないだろう。  ところで劇中で非常に印象的なのがその「歌」であり、微妙に前世紀の匂いがしているが、真面目に聞けば心に響く内容である。これを最後に新人歌手が歌いあげていた場面は感動的といえなくもないが(口パクだろうが)、そのすぐ後のエンディングでまた再度フルコーラスで流すのはやり過ぎである。しかしそのせいでこの歌が耳について離れなくなり、これで全体が印象づけられてしまった気がする。実際に歌の持つ霊力に当てられた気分だった。  なお劇中の新人歌手は台詞で16歳と言っていたので、それではサバ読みしすぎだろうと思ったが、実際に女優の実年齢もまだ16歳程度だったらしく、ずいぶんと大人びて見えている。「デビルマン」(2004)などよりも、これに出ているのを見た方がよほど好印象だった。
[DVD(邦画)] 6点(2014-12-20 19:28:31)
5.  ロックンロールミシン 《ネタバレ》 
自分にはまるきり縁のない世界なので興味深い。仲間同士の妙な寛容さも心地いい。  劇中の勤め人は、自ら好んで現場に入り浸っていながら最初は何の役に立とうとしているのかわからず、前半は見ていて非常に不安定な印象だった。そのため本人としても自分のできることから貢献しようと思い立ったのだろうが、それがかえってサークル解体のきっかけを作ってしまったらしいのは皮肉である。しかし同時に真のクリエーターに道を開くことにもつながったわけで、いわば創造的な破壊だったということだろう。 その後の勤め人は、また同じ職場に戻ってほとんど変わったようにも見えず、実はここにもちゃんと居場所がありました、というような結末になっていたのは情けない。しかし現実問題として簡単にゼロからやり直せばいいと言えるご時世ではなくなっており、完全リセットというより都合のよいリフレッシュ程度に終わったのはかえってよかったとも思われる。結局はひと夏の思い出のようなものにしかならなかったわけだが、ただしラストでTシャツを着た外国人がなぜかみな笑顔だったのは少し感動的だった。全てが夢だったわけではなかったらしい。 そのようなことで、全体としては一時の夢のはかなさが前面に出た映画になっており、原作とは違っているが、これはこれでいいのではと思われた。登場人物としては眼鏡っ子の椿さんが魅力的だったが、主人公の彼女はどういう役割だったのか最後までよくわからなかった。 なおどうでもいいことだが劇中劇はくだらない。「生きていた信長」のように完全版でも作れば、このサイトでも1項目起きていたかも知れない。
[DVD(邦画)] 6点(2014-02-03 19:50:21)
6.  60歳のラブレター 《ネタバレ》 
大変ハートウォーミングな映画で、医者と魚屋に関してはまあ素直に共感できる。 ただし中村雅俊氏の役は感情移入が難しいキャラクターだけに、最後の締め方もアクロバティックというか突然ファンタジー調になった感じで、これが映画的な盛り上げというものかも知れないが少々無理がある。この男だけは、これまでの積み重ねを怠ったために因果応報ということでもよかったのではないかと思うが、だからといって元妻と人気作家がこのままうまく行くというのも変であり、見ている側としては困ってしまった。団塊世代の大量退職を背景にした企画というのはわかるにしても、それまでの行状にかかわりなく60歳というだけで免罪してしまい、とにかく全員にエールを送らなければ済まないというのでは、“年齢関係なく”という脚本家の言葉も説得力が薄れる気がする。  なお個人的な見どころとしては、医者をめぐって対決する中学生女子と50代女子が、それぞれ本気で一生懸命で愛らしく見えることだった。それから綾戸智恵という人は映画の外でも相当に可笑しい人物であるらしい。
[DVD(邦画)] 5点(2013-08-11 18:25:22)(良:2票)
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