1. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 走る系のゾンビ映画はもうとにかく勢いが命なので、この映画のように細かいことガン無視での飛び抜けたスピード感はなかなかのもんです。むしろそのスピード感重視が若干いきすぎてて、どこへいってもパニック状態で、まさか移動する飛行機まで大騒ぎ&墜落&主人公生存で目的地到着というのはいささかやりすぎではないでしょうか。 前半どう見ても「早く逃げないとやべえ!!」ってシーンでとってつけたように買い物行くのも「あ、ゾンビ映画なんでショッピングモール出しときますね〜」みたいな感じがしていいですね。あと主人公の携帯のせいで重要人物死ぬとか、最重要人物のウイルス学者が暴発して死ぬとか、大騒ぎし過ぎてゾンビが壁越えるとかのお間抜けシーンは完全にギャグですね。特に壁越えシーンについては走るゾンビ映画史上、一番金かけたギャグなのではないでしょうか。 終盤、ブラピが閉じこもる部屋の前に来たオッサンのゾンビについても、ここまでの展開ですっかり萎えた嫁さんが隣で「そこでなにやっとるんじゃ〜」「君はどこのもんじゃ〜」とかゾンビのアテレコするもんだからちっとも怖くなくなってしまいました。そしてその後「せっかくゾンビから見えなくなったんだから食堂でメシ食ってけばいいよね」と嫁さんがつぶやいた途端、ブラピがゾンビ達の中で自販機ぶっ壊してコーラ飲みだして爆笑しました。あのシーンはスポンサーへの配慮なんでしょうか。 あ、エンディングはなかなかよかったです。感染者はもう「汚物は消毒だ〜!!」と言わんばかりに一箇所に集めて殺しまくるという人間のえげつなさを見せつけてくれました。 というわけで、これは真剣にゾンビ映画として見ちゃいけません。あくまでコメディホラーとして見るべき面白ゾンビ映画とご認識ください。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-02-14 03:16:45) |