1. ワイズマンとのピクニック
感情の介在しない団欒。草の上で伸びやかに動き回る家具たちは確かに愛らしい、でもそれを見て覚えるのは、皮膚の一歩下がざわめくような、不確定で不気味な予感。何かあるぞ~。オチに何かあるぞ~。ヤン爺は邪悪ぞな~。何というか10代の時分、笑いながら生徒を殴るキの字な先生を見て、ゾッとしたような感じ。視覚的に呈出しているものと内在しているものが一致せず、そこにはあるべきよう処理された正常な感情が介在していない、と感じるような。一般論ではないかも知れないけれど、私は感じたのは、そんなことです。 7点(2004-10-19 23:14:45)(良:1票) |
2. ワイルドシングス
同じ学園サスペンス系だからか、テンションが何となく「クルーエル・インテンションズ」に似ていると思った。いかにも“作られた映画”という感じです。でもそもそも馬鹿馬鹿しいサスペンスものが観たいと思って手を出したので、あの流れはむしろ私が求めていたものでした。デニス・リチャーズとネーブ・キャンベル、私より1、2歳年上位かと思っていたら、5、6歳年上でした。この時点で2人共もう25歳位だったとはびっくりです。 5点(2004-06-20 20:34:28) |
3. 若草物語(1994)
《ネタバレ》 原作自体が素晴らしいものなので、よっぽどのことがない限り観るに耐えない映画にはならないはず、そう思って観ましたが、思った通り、普通に良かったです。見事な出来だと絶賛する程でもないけれど、これ位なら充分良いと思います。ただ1つ、クレア・デーンズがどうしても死期の迫った重病人には見えなかった(笑)。ちょっとぽっちゃりしていて、見るからに健康体だったじゃないですか(笑)。これはちょっと突っ込まなきゃ。 6点(2004-02-19 16:57:07) |
4. 忘れられない人
たまにあります、こういう映画。もう使い古されたような手をあえて直球に使って来るようなやつ。「うあー、来たー、忘れた頃にヒットマン来たー」という感じです。ぶっちゃけおいらはクリスチャン・スレーターの母性本能くすぐりっぷりに殺られてしまいました。もう製作者の思うつぼです。しかもうちの母親も殺られました(笑)。彼女は「初恋のきた道」を観ても「お母さんの年代になるとこんなキレイごとの映画じゃ感動出来ない」みたいなこと言ってたくせに、結局こんなベタ映画に殺されました。びっくりです。いやはや、こんなベタを今更直球に投げて来るなんて凄いですよ。びっくりです。殺傷能力高過ぎます。 8点(2004-01-17 13:25:04)(笑:1票) |
5. 悪いことしましョ!(2000)
ブレンダン・フレイザーは見る度に恰幅が良くなって行っているような…。そろそろ気を付けた方がいいよ、と余計な心配をしてしまう。この映画はもう、エリザベス・ハーレーのいい女っぷりを堪能する映画と位置付けたい。とにかく彼女のセクシーさにはため息。彼女のコスプレ祭りは目に楽しい。こういうタイプの作品にストーリーの面白さなんて要求しません。とにかくエリザベス・ハーレーの魅力を満喫しました。 4点(2004-01-08 19:43:16) |
6. ワイルド・ワイルド・ウエスト
悪ノリして作り上げた思いっきり滅茶苦茶でオリジナルな世界観は決して嫌いじゃない。半端で変なメッセージ性を詰め込むこともなく完全にエンターテイメントに徹していることも良いと思う。観ている間は楽しい。ただ、見終わった瞬間から全て零れ落ちて行く。そして数日後には何も残らない。ハリウッド娯楽映画のお約束的なむなしさを感じた。 6点(2004-01-04 20:21:09) |
7. ワイルド・アット・ハート
全員揃ってほんとは一体どこに行きたかったのか、訊ねたくなってしまう位異色な映画。一般的な映画で括っても、リンチ映画で括っても、異色。ほんと一体みんな何をしたかったんだろう(笑)。何とも言えず良い感じに粘っこいハイテンション。生々しいのに何だかシュール。主人公カップルを始め、出て来る人出て来る人、過激でクールなのにどうしようもなく野暮ったくて間抜けで滑稽で必死でお馬鹿な感じが素敵だ。 7点(2004-01-03 00:24:30) |
8. WASABI
このパラレルワールドな日本では、日本のやくざが流暢にフランス語を話し、全てのやくざは同じ黒スーツとサングラスの着用を義務付けられ、フランス人と日本人との間に生まれた子は完全な東洋人顔となり、感動的なシーンには鬼塚ちひろのBGMが流れる。パラレルです。日本人の知らない日本です。リュック・ベッソンは、90年代の後半あたりでどこかに才能を落っことして来たんじゃないですか?あの人の女好きは有名なので、この映画の撮影中、広末涼子がかなり心配でした。 3点(2003-12-07 22:51:54) |
9. ワンダーランド駅で
主人公の女性の事が他人事には思えなかった。初めてアメリカ人女性に全面的に共感してしまった。アメリカでもこんな映画が作れるのだな…と妙に感心してしまった一作。淡々としたミニマムな表現に、そこはかとなくヨーロッパ風味がある。てゆうか主人公の女性の性格がほんとにマジに私に物凄く似ているんですが(笑)。何かあの人、私が言いそうなことばかり言っていた。激似です。共感しまくりました。心に痛過ぎる。 8点(2003-11-30 15:10:40) |