2. わが母の記
《ネタバレ》 ただただ、樹木希林さんに脱帽(最早、演技とかいう次元を超えている。スポーツ選手ばかりに授与しないで、彼女にこそ国民栄誉賞を・・・と、ふと思いました。) 物語としては観る人の世代や立ち位置で変わるでしょうが、私的には自分が母子家庭という環境で育ち、尚且つ後年母が認知症だったこともあり、すんなり入っていけました。 そして、こういう母子関係モノに無条件に弱い自分でもある上でのレビューです。 八重が散々、物事を忘れいく中・・・ 洪作の中学生の頃の詩を朗読し始め、母親の掛け替えのない愛情を知るシーンには、 自分の事のように涙してしまいました。 にしても、ただ重い雰囲気なだけでなく認知症特有の子供に返る八重と子供や孫のやりとりなんかは、ちょっとした漫才のボケ・ツッコミのようでクスりとさせられ、ほのぼのさせられました(実際、認知症の人と面と向かう大変さも知っているつもりです・・・) 兎にも角にも、素晴らしい樹木希林さんの映画でした。 [DVD(邦画)] 8点(2013-04-09 15:05:00) |