1. ワイルド・ワイルド・ウエスト
おバカなコメディアクションといったところでしょうか。序盤のノリはウケましたが、つるし首のピンチの時の言い訳や、円盤のこぎりに追っかけられるところなんかはオチが消化不良。観客の頭がジョークに馴らされて行くことを考えると後半に向かってネタのインパクトが強くならないとつらいと思いますが、残念ながら失速。珍発明と行き当たりばったりの併せ技で押しまくるなら、終盤戦まで持っていってほしかったですね。それでもそれなりにお気楽に楽しめるのではないでしょうか。 6点(2002-09-25 01:21:11) |
2. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇
さすがに初期2作ほどのパワーはなくなって来ましたが、暴走する馬の群れを抑えたり、木組みの櫓での大乱闘とアクションはますます派手に。ストーリーも大武闘会の裏に列強の陰謀となかなか楽しめるつくり。ちなみに、獅子舞にこだわるのはモデルとなった実在の黄飛鴻にそのような逸話が残っているからです。この作品を最後に以降のシリーズは急速に作品としての魅力とパワーを失っていくように思います。 7点(2002-09-24 09:13:43) |
3. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明
話のスケールとしては「天地大乱」に譲りますが、ストーリーが地味な分リアルさはこちらのほうがあります。清末の内憂外患の状況をみごとにカンフー活劇に反映させた傑作だと思います。リー・リンチェイのよどみのない体捌きとテンポのよいアクションが最高。 8点(2002-09-24 09:03:16) |
4. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱
カンフー活劇としていままでに見たなかで最高の作品でした。個人的には満点評価ですが、残りの1点は今後の映画の可能性に対しての猶予です。多分にフィクションは入っているものの清末中国の抱える内憂外患の苦悩をリアルに描いています。個人の武勇が中心の活劇であれほど見事に時代背景をメインストーリーに反映させるのはなかなかありません。敵役ラン提督もすばらしくかっこいい。熱い活劇が好きな方には必見の作品ですね。 9点(2002-09-24 08:55:21) |