1. ちひろさん
《ネタバレ》 ドラマ性はない。 ただ、こんな人がいたって映画だ。 ちひろさんがいた。そういう映画だ。 糸の切れた風船みたいに、ふわふわと・・ それで周囲の人が幸せになってるから、観音さまみたいな女性。 [DVD(邦画)] 7点(2024-06-23 17:49:34)《新規》 |
2. 銀平町シネマブルース
《ネタバレ》 映画館が舞台の映画。 良かったです♪愛すべき佳作。 ちなみに、地元ではないのですが、 北九州の映画館が火災にあいました。 その復興の動画があります。(下のURL) https://www.youtube.com/watch?v=Qk6wzXdp_MA 良ければご覧あれ♪ 小出恵介、「風が強く吹いている」は良かったぞ~! 頑張れよ! [DVD(邦画)] 7点(2024-06-20 11:36:22)《新規》 |
3. ザ・ホエール
《ネタバレ》 終わってみると、ここに肉欲はなかった・・ しかし、苦悩する主人公の容姿は、肉の塊だ。 ここにアメリカ映画の深さを感じた。 健康的ではない。それは確かだ。 アランを放っておけなかったチャーリーが自己過信が過ぎたのだろう。 それも娘の愛ゆえなのかもしれない・・ 男が描けるカタギの女性の姿、ギリギリのとこまで描いたのではないか・・ 舞台劇という、この映画。 会話だけでは伝わらない、神々しさが感じられた。 唸りました・・ [DVD(字幕)] 8点(2024-06-16 23:51:58)《更新》 |
4. 怪物(2023)
《ネタバレ》 子どもは純粋無垢じゃない。 こども視点から描くと、彼らの世界は、ドロドロしている。 大人の我々は、それを忘れているだけだ。 子どもの扱いに巧い是枝監督が、その子どもワールドを描く。 観終わると、大人が「怪物」ってことになるのかな・・ 田中裕子の演技が、見事に映画の層を厚くしている。 貫禄です! [DVD(邦画)] 8点(2024-06-09 18:38:36) |
5. キリエのうた
《ネタバレ》 岩井俊二らしい映画。 女の子のヒリヒリ感を描かせたら、まぁ見事。 本作の歌姫は、「Picnic」のチャラを思い出した。 ただ思ったのは、東日本震災は、扱うのは難しい。 日本中の気持ちが沈んだ記憶は、下手な描写では、観る側の心が離れる。 前半は、ジョンカーニーか!?と思うくらい、心踊ったが・・ ラストの演奏会の騒動は、今の日本をよく表してる。 あるべき映画だと思うし、邦画界の力強さを表わしてて、見応えあった。 [DVD(邦画)] 7点(2024-06-04 00:56:28) |
6. ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
《ネタバレ》 面白いですね~ 接戦をものにした贔屓のチームの試合みたいで、爽快な気持ちになります。 まぁ終わって冷静になれば、いつもの娯楽映画だったって感じですけど・・ クライマックスの派手なアクションシーンで観客を思考停止にして、ラストしてやったりと 主人公が勝つ。そして「スパイ大作戦」のテーマ♪ これが007だと、スタイリッシュな終わり方になるんですけど、 このシリーズは愛の勝ちという感じですね。 (シリーズ3作目はちょっと違ってたかな?) でも騙されたくて、続編も楽しみにしてます♪ [DVD(字幕)] 7点(2024-05-26 21:27:17) |
7. 愛にイナズマ
《ネタバレ》 本作「愛にイナズマ」や「蜜蜂と遠雷」など、「雷」天才女性を演じさせると松岡茉優は、いいね~ 家族を描いた秀作が近年、目立つ。 本作しかり、「台風家族」「ひとよ」など 上っ面の家族の本性が暴かれて、より家族の絆が強まるというのは、好まれるテーマらしい。 ここでは、佐藤浩市のお父さんが、実にいい人だったという秘密だから救われる。 完成した映画がどうなったのかまで描いてほしかったが、 それは本作の真のテーマではないからいいのだろう。 「春に散る」の窪田正孝の幅広いキャラの演じ分けに驚き! エレカシがピッタシの映画だった。 [DVD(邦画)] 8点(2024-05-05 21:19:55) |
8. カード・カウンター
《ネタバレ》 スコセッシとポールシュレッダーのコンビである。 二人のコンビと言えば、「タクシードライバー」である。 あの映画も、ベトナム帰還兵のトラウマが描かれていたが、 本作も、軍での尋問に耐える姿が、映画に出てくる。 非常にカジノの蘊蓄や軍の尋問のことなど、 台詞に出てくる興味深い内容が面白い。 前半はそれで話を引っ張り、 後半、カジノで儲けた金で青年の未来を買おうとするが、 青年は復讐に人生をかけ、殺されてしまう。 それをギャンブラーが、代わりに上官を殺してまた刑務所もどり。 そんな話なのだが、 話の進行が、新しい。 出てくる建物、セットすべてが洗練されていて、 今までの生活臭のある映像ではない。 [DVD(字幕)] 7点(2024-05-04 01:12:15) |
9. アンダーカレント
《ネタバレ》 嘘つきの映画といえば、日本映画では根岸監督の「永遠の1/2」。 今泉監督の本作のラストで、それを思い出しました。 嘘つきには、遠く離れてついていくとこ。 今泉監督の会話術の巧みさで、サスペンスタッチになっていくとこは、新境地でした。 でも真木よう子が嘘つきだったから、瑛太も嘘つきになったとも言えなくもない。 だから、お兄さんの一言で、真木よう子の魔法が解けたら、瑛太とも上手く付き合えるのではないか? だから三角関係の始まりのようなラストでした。 いいね♪ [DVD(邦画)] 7点(2024-05-04 00:38:40) |
10. あのこは貴族
《ネタバレ》 地方流入者と地元。東京と地方。 この二つの軸が、一人のエリート男性一族の中で展開する。 エリートを高良健吾が好演。 嫌な奴なのだが、ラスト、門脇麦の表情に、さわやかな好青年なのかな?と思わせる。 門脇麦のただそこにいるだけのお嬢さんが、いかにも居そうな感じをさせる。 こんな人種、いるの~? いたら格差社会のモンスターだよ。 でも確かに地元民には、地方漂流民の姿は見えにくい。 地元民は繁華街とか近寄らないからだ。 大都会の男の不倫の対象にされた、二人の女性起業家の一言。 「私たちって東京の養分だよ」 大都会東京は、地方の若者の養分でこれからもドンドン肥え太るのか? [DVD(邦画)] 7点(2024-04-29 23:05:20) |
11. せかいのおきく
《ネタバレ》 どんな職業にも、それを見ている女性がいる。 そんな阪本監督の祈りが感じられた。 江戸は上下水道の整備された街だった。 これは欧米と違うとこだったようだ。 上水は、川から水を引いて、井戸を作る。 下水は、糞尿を集めて、田畑の肥料にする人たちがいた。 そんな糞尿を集める人たちの物語だ。 もともと阪本監督は地味な素材を傑作にする名手である。 このような素材も、一本の映画に仕立ててる。 安政の大獄で弾圧を受けた父と、その娘。 そんな、世界に日本が拓かれようとしている時代の女性を黒木華が好演している。 [DVD(邦画)] 7点(2024-04-28 22:35:52) |
12. 春に散る
《ネタバレ》 原作では、広岡のサイドが、藤原と佐瀬さんの他にもう一人いるんだよね。 哀川がそのもう一人も兼ねてる。 他にも超能力少女まで出てくるんだけど、本作はシンプルにちゃんとまとまってる。 いや~、失明の危険があって、アメリカ帰りのチャンピオンと対戦となると、 そりゃ~ラストはああなるよねぇ・・ 痛々しい試合でした。 そういえば、ボクシング映画「アンダードッグ」でもそんな状況で試合してましたね。 面白かったです。 瀬々監督と佐藤浩市は、絶妙のタッグで名作を生んできた。 とにかく佐藤浩市を使い倒そうと言わんばかりに、難役を演じさせてきた。 本作で、その幕を閉じたかのように思える。 ご苦労さまとしかいいようがない。 え、まだまだですか!? 応援してます! [DVD(邦画)] 7点(2024-03-05 23:38:16) |
13. THE FIRST SLAM DUNK
《ネタバレ》 え?ラスト・・ 流川じゃないんだ!? [DVD(邦画)] 7点(2024-02-29 22:29:14) |
14. こんにちは、母さん
《ネタバレ》 人間を追い詰める映画の多い昨今、 山田洋次の映画は、僕らを抱きしめてくれる。 吉永小百合の演技も、これが地じゃないか、ってくらい自然。 温かさの中に時折見せるシビアな歴史も忘れない。 ありがとう、って言いたくなる映画も、今じゃ珍しい。 ありがとうございます、山田監督。 次作も楽しみです♪ [DVD(邦画)] 7点(2024-02-25 19:40:11) |
15. 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
《ネタバレ》 頭のいい映画だなぁと思いました。 今の子どもは、こんなアニメ観てたら、将来どんなクリエイターになるんだろ? うん、ちょっと泣けました。 ヴァイオレットちゃんが、けなげすぎて、 リアルの女性よりも、女性です! [DVD(邦画)] 7点(2024-02-21 00:55:26) |
16. aftersun/アフターサン
《ネタバレ》 父と娘の映画といえば、昭和世代には、テイタムオニールが思い出される。 娘っ子の生意気なところが、キュンポイントなんですね。 でも、この映画は、エリックロメールの映画のように、 事件性のない、避暑地での親子の時間を撮っているだけ・・ しかし、何となく、何故別居中なのか、というとこも見えてくる。 思い出作りにやっきになってる、父親のはかなげな愛が、 ハンディビデオの粗い映像によく表れてて、夏は終わる。 父親の泣いている姿が、哀しかった・・ [DVD(字幕)] 7点(2024-01-28 23:05:05) |
17. モリコーネ 映画が恋した音楽家
《ネタバレ》 映画中、誰かが言ってた。 「モリコーネの音楽は、何かの力だ。」 けだし、名言である。 [DVD(字幕)] 8点(2024-01-28 00:47:26) |
18. コンパートメントNo.6
《ネタバレ》 「ビフォアサンライズ」みたいな、列車で一緒になった男女のはなし。 これは、シベリア鉄道かと思ってたら、ロシアの西側を縦に走る鉄道なんだね。 ロシア人とフィンランド人の話である。 とかく、ウクライナのことで、評判悪いロシアだが、 やはり国民のロシア人は、武骨だが、気がいい人も多いのだろう。 ペトログリフを見に行く彼女と、地元にそんなものがあるのかと一緒になったロシア人。 岩に刻まれた傷みたいなもの(ネットで調べたら)を、はるばる見に行く、どのの国にもいる歴女。 ラスト、恥ずかしがって見せたがらなかった彼女の似顔絵が、 なんともキュンポイントなんですね。 暖かい気持ちになれました♪ [DVD(字幕)] 7点(2024-01-20 18:13:55) |
19. 少女は卒業しない
《ネタバレ》 「アルプススタンド」みたいな、地方の女子高生もの。 初々しくて、とても良い。 知人は「萌えた~」と言っていた。 なるほど、その通りだと思った。 「ダニーボーイ」のシーンは泣けた。 映画と相性のいい歌だよね。 アイルランドの歌で、歌詞を知ると、じ~んと来ちゃうよ(泣) [DVD(邦画)] 7点(2024-01-09 00:55:20) |
20. 別れる決心
《ネタバレ》 これでまた、韓国エンタメに差をつけられてしまったぁ! 何でこのテーマで、日本映画ができなかったか!? 「ファムファタール」もの。 日本の女優は、芯が通ってる女優が多いし、 またこの何十年不景気で社会問題が頻発していたため、このようなテーマで 映画を撮るのは、いかがなものかという雰囲気もあったかもしれない。 そこを韓国に持ってかれてしまった。 アジアの交流が盛んになる昨今、まさにドンピシャな題材と演出で、この映画は群を抜いている。 取り調べをした刑事に恋をしたから、犯行を繰り返す女!?もう前代未聞な女を 他国の女性に設定して、見事な映画ができました。 日本映画じゃないのが残念だけど、それにしても見事です。 いや、国には国の個性があるとか言ってしまえばそれまでだけど、 邦画も(例えばマルグリッドデュラスとか・・あくまでも一例です)西欧の恋愛を摸して、創っていかないと、 韓国がどんどんいろんなドラマのあり方を自分のモノにして行っているのを、 黙って見ていることになるんじゃないかなぁ・・ [DVD(邦画)] 9点(2024-01-07 23:02:02) |