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ぐるぐるさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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181.  ナポレオン・ダイナマイト 《ネタバレ》 
ん~、なかなか爽やかでステキな青春映画ではありませんか。MTVが関わってるっていうから、もっとカチャカチャした感じの、いかにもイマドキのティーン向けって感じかと思ってたら、意外にちゃんと“映画”してましたねー。アメリカのマッチョイズムに対する皮肉を込めた、「ナーズの復讐」と同系統の話だけど、あっちほどおちゃらけてないし。ラスト、ヒロイン(?)とボールを打ち合うところなんて、まるで成瀬巳喜男の「驟雨」のラストシーンみたい(ってのはいくらなんでも褒め過ぎか)。クライマックスのダンスシーンは、もうちょっと良い見せ方があったんじゃないかなーとか、エンドロールの後のアレはちょっと長いんじゃないかなーとか、ちょっと気になったけど、でもこの「アメリカ版山本敦弘」みたいな新人監督さん、これからの作品が楽しみ。
[DVD(字幕)] 8点(2006-06-16 20:22:22)(良:1票)
182.  やさしくキスをして
こんな事書くと「またか」と言われちゃいそうだけど(で、そう言われちゃったら「またです」って答えるだけだけど)、この作品、ほぼ同時期に作られ公開された「パッチギ!」と、驚くほど共通点が多い。「音楽」をきっかけに知り合う、文化も人種も異なる男女の恋、そしてそこから見えてくる壁、そして軋轢。このケン・ローチ作品は基本的に静かなトーンで「パッチギ!」ほどハデな展開はなく、また明快な「希望」も明示されることはない。ただ、カメラを通して伝わってくる登場人物への「まなざし」はあくまで優しい。「人種問題」という政治的なテーマを扱いつつも、単なるイデオロギー的作品に陥るのではなく、根底には「人間」に対する愛情と信頼が溢れている。9.11後(←という言い方は何だか陳腐で、頭の悪いニュースキャスターのコメントみたいではあるが)、日本とイギリスという離れた国で、このように共通のテーマを持った作品が作られたのは、決して偶然ではないと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2006-06-02 18:30:30)
183.  わんわん物語(1955)
劇中の言葉を借りるならば“Oh,how sweet!”な作品。キャラクター(犬)の可愛らしさは言わずもがな、アニメ絵の細やかな「動き」に感動しました。よく言われることかもしんないけど、やっぱこの頃のディズニー映画って凄い。技術の隅々に作り手の情熱と愛情が注がれてますね。良い意味での古き良きアメリカを体現してる物語も良かった。まあ、うんと穿った見方をすれば、自由を愛する放浪者トランプが文字通り“人間の飼い犬”になってしまう、というオチから、いかにもアメリカ的な欺瞞性を読み取れなくもないのだけれど、ま、それは良いじゃん。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-15 20:20:38)
184.  ロケッティア 《ネタバレ》 
これはむかーしビデオで観た事あって、先日DVDで観直したのですが、面白~い!正に「活劇(活き活きとした劇)」って感じ(ちなみに僕は、冒頭のカーチェイスやティモシー・ダルトンの狡猾でイヤラシ~イ悪漢ぶりに「カリオストロの城」を思い浮かべました)。様々な伏線が小気味良く効果を発揮する展開とか、敵役のギャングが後半で良い奴になっちゃう(?)所とか(FBIと顔を見合わせてニヤッとするシーン、良いっすね)、「ステレオタイプ」とか「ありがちな展開」と言えなくもないけど、僕はむしろ「キモチいいツボ」を押されてるような感じで楽しかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-09 19:36:47)
185.  映画ドラえもん のび太の恐竜2006
映画版ドラえもんは確か中学生くらい、「竜の騎士」辺りまでしか観てなくて、その辺りからテレビ版からもマンガ版からも遠ざかって、もうすぐ二十年。宿題勉強大嫌い、昼寝ぐうたら大好きで、あやとりと射的しか取り得のない、でも心優しいのび太に思い切り感情移入しまくっていたクソガキも、いつの間にやらクソ大人になりましたよなってしまいましたよ。そんなクソ大人が久々に再会した(しかも劇場では初めて)ドラえもんは、やっぱりドラえもんで、もうそれだけで何だか嬉しくて、声優さんが代わったとか演出が変わったとかそういうのは、ま、どうでも良くて、ただ嬉しかったのです。・・・帰り道、「いっそのこと、あの千葉にある南蛮渡来のネズミ王国を接収して“藤子不二雄ランド”にしてしまえば良いのに。いやすべきだ、そもそもネズミはドラえもんの天敵だし」とか思ってしまったワタクシはやっぱりクソ大人です。でも映画は最高。
[映画館(邦画)] 8点(2006-04-15 18:30:59)(良:2票)
186.  WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース
内田けんじ監督の「運命じゃない人」が面白かったのでこちらも観てみました。これは2002年度ぴあフィルムフェスティバル入賞作だそうですが、面白かったー!フィルムではなくビデオ作品なので、最初のうちは映像のショボさが気になっていたのだけれど、その分小気味のいいカット割と、役者(とは言っても全員監督の友人でアマチュアの人ばかりなんだそうな)の持ち味を生かした演出でカバーしているし、そのサスペンスフルな展開にいつの間にか引き込まれてしまったそれに、単にプロットの面白さだけでなく「気弱男の悲哀」も描かれていて、しみじみ心に残る作品でした。あくまで好みで言えば「運命じゃない人」よりも好きかも。ところで、DVDに収められていた監督インタビューによると、この作品は「冷蔵庫の中にある材料を見てからどんな料理を作るか決めるように、できる事(出演できる人間や使えるロケ地)を前提に脚本を書いた」のだそう。むー、新人(てかこれを撮ってる時はまだアマチュア!)とは思えない手堅さ。与えられた条件の中できっちりエンターテイン(観客を“もてなす”)することの出来る、新しい職人監督さんの誕生か。嬉しいねえ。
[DVD(邦画)] 8点(2006-04-15 17:41:59)(良:2票)
187.  釣りバカ日誌
このシリーズ、若い頃は嫌悪感があったんすよね。何と言うか、そのヌルさとか、オヤジ慰撫慰撫な感じがダメだったんだけど、自分がオヤジになってきてるからかなあ、改めて観てみたら結構楽しめてしまった。西田・三國コンビが画面に出てるだけで安心して観られるし、石田えりのみち子さんもキュートだし(願わくば、「合体」シーンの暗転は、もう少し後に伸ばして欲しいけど、でもそれやっちゃったら松竹じゃなくて“にっかつ”になっちゃうしね笑)。戸川純とヤバセバビじゃなかった山瀬まみの二人も、ちょっとすっとぼけててオフビートな感じが良かった。ところでこれが製作されたのって、ちょうどバブル真っ盛りの時期なんですね~。日本中がアワアワとバブってる時期に、こういうスローライフ的なものを出したのっていうのは、案外先見の明があったのかも。
[DVD(邦画)] 8点(2006-04-12 17:36:24)
188.  次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家
ども、大先輩です(そんなプレッシャーかけちゃイヤ~ん笑)。僕も実はこれを一番最初に観ました。前半はシリアスというか、ひたすら悲惨な兇状旅(人を斬っちゃったので指名手配になってて、んでお上から逃げてる)。人目を避けて旅を続けるも、至る所に人相書きが出回っていて心落ち着く暇もない、せっかく匿ってくれそうな場所を見つけても厄介者扱いされ、長居は出来ずまた旅に、男を上げた次郎長親分とその子分も髪はボサボサで見る影もなく、おまけにお蝶は体を悪くしてどんどん弱っていく・・・という、かなり絶望的な状況。子分たちがメソメソと泣きじゃくる中、兄貴格の大政が「馬鹿野郎、姐さん(お蝶)が心配するじゃねぇか・・・笑え・・・笑うんだよぉ」と皆を叱り、無理矢理笑い声を上げさせて、病身のお蝶を聞かせる。第一部のレビューで「ヘタレのやせ我慢の美学」と書いたけれど、その真骨頂がこのくだりに現れている(それにしても、この作品のお蝶を演じる若山セツ子は本っ当ぉ~に美しい。病床で皆に語りかけるシーンで、彼女の顔に光が当たっている所は、幼い少女のようでもあり、菩薩様のようでもある)。そしてもうひとつの見所が後半で登場するお園(越路吹雪)の名演技。彼女が「権現様」に亭主の無事を祈り、そしてお蝶の回復をせがむシーンは何度観ても(って二回しか観てないけど)楽しくて、可愛くて、いじらしい。そして・・・と、これ以上書くとネタばれになっちゃうけど、ともあれ、本作もマキノの「笑って、泣いて」が存分に堪能できる作品。個人的には第八作「海道一の暴れん坊」の次に好きです。 
[映画館(邦画)] 8点(2006-04-12 17:23:37)
189.  次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路
さあさあ来たぜ来たぜ、殴り込みだぁワッショイワッショイ!第四部では割とほんわかムードだったのが、ここで一気にテンションが上がる。この次郎長三国志シリーズ、他の作品での喧嘩のシーンは結構地味で、普通ならじっくり時間をかけて斬り合いを見せ盛り上げるだろうと思われる所でも案外サラッと流してしまう。僕にとってはそれがなかなか新鮮でもあり、ちょっぴり不満でもあったのだけれど、今回の喧嘩は見(魅)せるよ魅せちゃうよ!人質になったお仲さんを救うため、少ない人数で甲州へ殴り込む次郎長一行。数の上では圧倒的不利、普通に考えりゃ勝てるわけが無い、しかーし!行かねばならぬのよ、やらねばならぬのよ、それが男なのよ、男の喧嘩は圧倒的不利な方が燃えるのよ(だって、次郎長一家が数人を大人数でボコボコにするのなんて、観てて楽しくないじゃん、ねえ?)!うりゃあ!とりゃあ!ほりゃあ!というわけで、盛り上がりまっせ~♪あ、そうそう、クライマックスではそんな風に盛り上がるけど、しっとりした前半部分も忘れちゃいけない。お千ちゃん(鬼吉と綱五郎が惚れてた茶屋の娘)の祝言の日、率先して盛り上げる鬼吉と綱五郎、でも実にみっともなく、未練たらたら。その夜、久し振りに酒を断っていた次郎長親分が久々に酒を口にして大いに酔っ払う。そこで語られる親分とお蝶さんの馴れ初め。ここが実に、何と言うか、良いよ。このように前半軟派に、後半は硬派にビシッと決めるこの作品、単品でも楽しめる快作ですばい。
[映画館(邦画)] 8点(2006-04-12 16:56:41)
190.  スヌーピーの大冒険
ジャック・タチと並ぶ「のんき」の大家、シュルツおじさんの名作。マジメに観れば、哲学的な、コムズカシイ解釈もできるのかもしれないけれど(例えば、“NO DOG ALLOW~”の部分は人種差別の隠喩である、とか)、そんな事はカンケーなく、のほほ~んとGOING MY WAYするスヌーピーとウッドストックに、ただただ心和まされます。
[ビデオ(吹替)] 8点(2006-04-06 15:44:30)
191.  マリといた夏
これ、レンタル屋さんで「何か“いー感じ”のアニメ(つまり、無意味にメイド服着てたり、語尾に「~にょ」とかつけたりする女の子とかが出てこないやつ)ないかなー」と思って見つけた作品。かなり良かったっす。CGも使ってるけど素朴なタッチで、ちょっとカレル・ゼマンぽい感じもしたし、あの浮遊感はジブリの影響を感じさせるし、鑑賞後の深い余韻が心地良かったです。あーそれと、「好きな異性についつい意地悪しちゃう」ってのは、日本でも韓国でも同じなんだなーと思った。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-06 15:39:43)
192.  運命じゃない人
うーん、面白かった。脚本はもちろん巧みなんだけど、何つうのかな、それを鼻にかけてないというか、いかにも奇をてらいましたというのでもなく、「新進気鋭の作家でござい」みたいなところもなく、ごく自然に「面白いものを作りたかったので面白いものを作りました」って感じなのが凄い。話の内容も、ひねってはいるけれど、シニカル過ぎず、甘過ぎず、心地良~い「塩梅」。役者さんもそれぞれ適役だし(出番は少ないけどレストランでコーヒー入れに来た店長さんとヒロイン(?)の乗るタクシーの運転手さんも良い味出してたな~)。こういう新人監督さんがポコッと出てきちゃうんだから、まだまだ日本映画も捨てたもんじゃないよね。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-01 17:49:38)(良:2票)
193.  次郎長三国志 第三部 次郎長と石松
さぁさぁやって参りました、今回は石松と追分三五郎、そ・し・て我らが姐御、投げ節のお仲さんの登場だよ~ん!さて、前作のラストでチョロッと顔を出した石松が、女がらみのいざこざが原因でやくざに追われる三五郎を助ける所から始まる本作。石松は「ドモ」で純情な不器用男、それに対する三五郎は「勝手に女の方が俺に惚れちまうんだ」と言い放つプレイボーイ。この好対照な凸凹コンビが揃って壺振りのお仲さんに惚れてしまう。何でかって?そりゃあ、気風(きっぷ)も良いしセクシーだし、惚れない方がどうかしてるって!壺振りシーンの艶やかさ、そして入浴シーン(!!!!!)の妖しさ・・・あーん、もぉどーにでもしてくれぇ!しかも憎い事にこのお仲さん、酒に酔うと惚れっぽくなって、しかもその事を覚えてないという・・・そーゆーの、一番純情男が傷つくんだぞチクショウ(個人的に経験アリ)!・・・と浮かれっ放しでいてもしょうがないので一応「レビュー」的な事も書いておくと、この作品で(及び他のシリーズ作でも)特筆すべきは時折登場する「歌」の存在。石松とお仲さんが二人酒を飲んで盛り上がるシーンでは「♪惚れていて~惚れていていて~惚れないフリを~していて惚れて~」なんていう歌が正に「口をつついて」出てきたかのごとく自然な感じで歌われたりするのだけれど、時にキャラクターの心情が込められ、時に物語の展開を暗示しているこのような歌が、実に心地良い。それと、歌と同じ位重要なのがストーリーとは直接関係ないような一見「無駄」なセリフの豊かさ、楽しさ。これはいっぱいありすぎて、どれを紹介したら良いのか困ってしまうのだけど、特に登場人物がぼやいたり、弱音を吐いたりする時の独り言が良い(個人的に一番好きなのが第六部で登場するお園さんが夫の無事を祈って「あなたと私はもう長いことご近所付き合いしてるんだから、小さいバチで勘弁して下さいよう」と“押切り権現様にお願いする所の台詞)。こういうのを「無駄」と言ってしまえばそれまでなんだけど、でも何つうのかな、そういう「無駄」が一杯ある余裕、というか空気感みたいなものが、このシリーズを実に豊かで、楽しいものにしてるんだと思うんだよねえ、上手く言えないけどさ。
[映画館(邦画)] 8点(2006-03-31 18:42:04)
194.  次郎長三国志 第二部 次郎長初旅
さぁ、第二部だ、初旅だぁ!!さてさて前作「次郎長売出す」レビューで、「“ヘタレのやせ我慢”の美学」と書いたけれど、それが如実に現れるのがこの作品でござる。旅の途中の次郎長一行は兄弟分の佐太郎とその妻お徳の世話になる。かつては料理屋を繁盛させていた佐太郎だが、根っからの博打好きが災いして今じゃその日の飯にも事欠く有様。それでも佐太郎は一行を精一杯もてなそうとし、お徳はそんな佐太郎のため、着物を質に入れてまで酒肴を用意する。そんな二人の心意気に打たれ、少ない酒で酔ったふりをする次郎長一行・・・泣けるじゃあございやせんか、粋じゃあございやせんか、ねえ旦那?さらに重要なのが、このシリーズにおける「男と女」の描き方。これはおそらくマキノの女性観を反映しているのだろうけど、この佐太郎とお徳のように、大体作品に登場する男たちは粋がってはいるけれどロクデナシ(てか、みんなやくざものだしね、基本的に)、それを支える女たちは気丈でしっかり者であることが多い。これはこの作品に登場するもう一組の若きカップル、増川仙右衛門とおきねも同様で、しばしの別れを惜しんで駄々をこねるおきねに仙右衛門は「いじめるない!」と泣き言を言う。こういうの、田嶋陽子先生とかに言わせれば「だから男はダメなのよっ!」と怒られちゃうかもしれないのだが(もしそうなったら「そそそそうなんですぅ、ダメなんですぅ、ごめんなしゃ~い」と謝るしかないよね)、でも多分、男たちはそんな自分の弱さを自覚している。だからこそ、「外」に向かっては粋がっていても決して女(女房)には頭が上がらない、「すまねぇなぁ、、」とひたすら頭を下げるのだ(アラそこのお父さん、どうしちゃったの?別にアナタのことを言ってるわけじゃなくて、映画の中のハナシですよん)・・・なんて事言ってる間に、ありゃそろそろ字数がヤバイのかな?まだまだ書き足りないけど、冒頭の次郎長・お蝶の婚礼のシーンも美しいし、何たってラストにゃ石松っつぁんも登場するし、見所満載だぜい!さぁお次は投げ節お仲さんの登場する第三部「次郎長と石松」でいっ!あにさん、ついてきとくれよっ!
[映画館(邦画)] 8点(2006-03-28 17:56:20)
195.  JSA
これは構造としてはメロドラマなのかもしれないし(ただし軸は男女の恋愛ではなく男同士の友情だが)、突っ込めるところがないわけではないけれど、それにしてもこの状況は、重い。そんな重い現実を背景にしつつも、ユーモアを交えた間口の広い作品に仕上げた技量と底力には素直に脱帽します。<ここからちょっと、とりとめのない余談、てか独り言>この作品で象徴的に映し出される、韓国と北朝鮮の間の分断線を見ながら、「線」という物についてちょびっと考えた。人間は混沌とした世界の中で、物事に名前をつけ、「分類」する事によって知性と秩序を獲得した、筈なのに、自らが生み出した概念に過ぎない「線」というものに何故人は縛られ、踊らされてしまうのだろう(映画の中にも「人間には二種類しかいない。アカと、アカの敵だ」つってた軍人さん、いたよね。もっと一杯いるっつうの)。「○○人だから」とか、関係ねぇじゃん。「向こう側」の人と話しただけで極刑って、バカじゃねぇの?と思いつつ、実は日本に住んでいる自分だって、色んな概念に囚われたり縛られたり、してるんだけどねぇ。うーむ。
[DVD(字幕)] 8点(2006-03-27 16:28:35)(良:1票)
196.  ゴジラの逆襲
こちらのレビューを読んで「これは典型的な“ダメ続編”かな?」と思っていたのですが、そんなに悪くなかったです。確かにツッコミ所はあれど、少なくとも後年のゴジラ作品に比べれば、まだ作り手の熱意や気概が感じられました。「あの“ゴジラ”の続編」ではなく、B級特撮映画として見れば、十分過ぎる出来栄えではないでしょうか。それと、これは個人的な事ですが、最近東宝版「次郎長三国志」のリバイバル上映を観た者としては小泉博や山本廉ら次郎長一家と再会できたのも嬉しい。時代劇の常連名悪役である沢村宗之助が普通の現代人(北海道支社長)をやっているのも楽しいし、何より若山セツ子の演技がビデオ・DVDで気軽に観られる数少ない作品(今の所)という点でも価値はあると思います。てことで若干点数甘めですが・・・。
[DVD(邦画)] 8点(2006-03-22 14:19:03)(良:1票)
197.  次郎長三国志 第一部 次郎長売出す
<独り言>↓あれ?…せっかくトリオ漫才できると思ってたのに、これじゃ「ミナミハルオでゴザイマス」てゆえないぢゃん(淋)。ま、それはそれとして・・・この作品、どこから語れば良いのやら、というかマキノ作品を「語る」事にどれだけの意味があるのか…とか思ったりもするのだけれど、何とか未見の人にも興味を持って頂けるよう頑張ってみま~す。んーと、僕がこのシリーズを通して感じたのは、「ヘタレのやせ我慢」の美学。このシリーズにおける次郎長一家の面々は、例えば後に高倉健などがよく演じていたような超人的強さを持つやくざとは違い、皆それぞれ欠点・欠落を抱えている。親分次郎長からして、人は良いものの酒を飲むと我を忘れて喧嘩してしまうような奴だし、法印は坊主くずれ、元侍の大政も槍の達人で一家の中では兄貴格だが、実は武家の窮屈さを逃げ出している(それまで兄貴然としていた大政が元の女房ぬいと別れるシーンで初めて見せる破顔の表情が素晴らしい)。つまりは皆が、本来いるべき場所からはみ出してしまったアウトロー・落伍者であり、どちらかというと「強さ」より「弱さ」が強調されている。しかしそんな居場所を無くした彼らが寄り添い、慕い合って一家を形成していく。ここで言われる「男を上げる」「名前を売る」は決して単なる虚勢や売名ではなく、行き(生き)場を失った者達が何とかして自分の存在を肯定しよう(させよう)とする「闘い」なのだ。だからこそ彼らは自分の弱さを必死に押し殺し「粋」であろうとする。そんな彼らが、自らを鼓舞する言葉、それこそがあの「ワッショイ、ワッショイ!」なのだ…って、ありゃりゃ~、。また文章が変な方向に行っちゃったよ。つまりさあ、良い映画なんだよ、愛おしい映画なんだよ!個人的に一番愛しいのは、鬼吉が「俺の棺桶だぁ!」つってでっかい桶を背負って喧嘩相手に口上言いに行く所。それにそれに、虎三も楽しいし、お蝶さんは可憐だし、まだまだ言い足りないぞ!って事で続きは第二部「初旅」で!あそれ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショ~イ!
[映画館(邦画)] 8点(2006-03-22 13:29:58)
198.  静かなる男 《ネタバレ》 
感動しました。いや、その内容そのものもそうだけど「今から50年以上前にこんな“パッチギ的”映画があったなんて!」って思って(誰かさんの口真似すると「思わず『パッチギだ、』と叫んでしまった」って感じかな)。もちろんジョン・ウェインは塩谷瞬ではないし、モーリン・オハラも沢尻エリカではないし、ヴィクター・マクラグレンはむしろガッツ石松なのだけれども、この映画の中には恋があって歌があって酒があって、対立があってケンカがあって和解があって、悲しみと苦難があってそれを乗り越えようとする意思があって笑顔と温かいユーモアがあって、つまりは「生きる歓び」に満ち溢れている。あの、感動的なクライマックスにおける人々の「わらわら」は、やがて海を渡ってマキノの「ワッショイ、ワッショイ!」に受け継がれ、そして2005年、京都を爆走する朝鮮高校生達の「どどどどどー!」に結実したのだ・・・などと言うと良識的映画ファンから嘲笑されそうだけど、僕は良識的映画ファンじゃないので別に良いです(開き直りっ)。
[DVD(字幕)] 8点(2006-02-09 12:18:09)(良:1票)
199.  任侠東海道
僕としては「任侠清水港」よりもこちらの方が面白かったです。いかにもお正月オールスター作品、なんか凄いお得な感じというか、色んな味が楽しめる幕の内弁当というか(いや、お正月映画だからおせち料理か?)。バカ王子さんが指摘されている「かっぽれ」のシーンも良かったですよねえ。最後の決戦のシーンも迫力がありました。正直片岡知恵蔵のいかにも「芝居がかった」芝居はあまり好きじゃないのだけれど、子分たちの魅力も出てたし、おなかいっぱいって感じ。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-27 15:21:56)
200.  野盗風の中を走る
またまたイニシャルKさん、お先に失礼します。さてこの「野盗風の中を走る」、タイトルもカッコ良いけど、中身もカッコ良くて面白いっすよ~。少し「七人の侍」に似てるところもあるけれど、少し違うのが農民たちを救う善玉が野盗であるということと、彼らが最初から農民たちを助けようと思っていたわけではないところ。最初は「俺たちもたまには善行しなくちゃな」なんつって食べ物を施してあげただけだったのに、フトした事で人心厚かった前領主の忘れ形見と勘違いされてしまって段々その気になってくるところなんかとても楽しいし、時にホロリとさせられる。野盗を演じた面々もみんな「良い面構え」でかっちょ良い(特に“はやて”役の佐藤がワイルドでイイ!)し、稲垣浩監督の快活でダイナミックな演出もビシビシ決まっております。こういう、それほど知られてなくても面白い作品が、まだまだ昔の邦画にはいっぱいあるんだと思うと、なんだか嬉しくなっちゃうよね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-25 19:20:31)(良:2票)
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