Menu
 > レビュワー
 > とらや さんの口コミ一覧。10ページ目
とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105
>> カレンダー表示
>> 通常表示
181.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦
「プラトーン」に「地獄の黙示録」に「ランボー」も。 ベトナム戦争映画へのオマージュ、パロディを盛り込みつつ、独特のノリでハリウッドを茶化してみせる。 ベン・スティラーのセンスと力技に笑わせてもらいながらも、 こんな映画にカメオ出演まで含めたこの豪華な顔ぶれ。スティラーさん、なかなか広い人脈もお持ちのようです。 特に言われても本当にそうなのか?と思えるほど意表を突かれたトム・クルーズとダウニーJrには参りました。 スティラーが彼らに、「こんな風貌でこんな役をやってほしいんだ。」 「面白そうじゃないか!いっそのことハゲのヅラ被らせてくれよ」なんてやり取りがあったのかは知りませんが、 みんなノリノリで楽しそうに遊んでいる。アメリカン・コメディにしか出せないような空気がたまりません。 他にも、えっ!?パチーノ?と思ったら、パチーノではなくチーノだった。とか。 そんな中にニック・ノルティのような人をちゃんと入れているところも面白い。 「レインマン」のダスティン・ホフマン、「フォレスト・ガンプ」のトム・ハンクスがオスカーを獲れて、 「アイ・アム・サム」のショーン・ペンはなぜ獲れなかったのか。勉強にも?なったのかな。 細かいネタやギャグにどこまでついていけていたのかは分かりませんが、それでも十分楽しませてもらいました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-07 17:29:52)
182.  告白小説、その結末
作品の中の日常に漂うミステリアスで不安定な空気。不安定な立ち位置にいる主人公。 本作もポランスキーらしい空気が立ちこめるサイコサスペンスです。 ポランスキーの奥様が主演ですが、そんな作品の空気を支配したのは 美しさの中に凄味すら感じさせるエヴァ・グリーンでした。 彼女はいったい何者なのか・・・?  彼女は本当にそこに存在していたのか?その結末がすっきりとはしませんでしたが、 全くぶれないポランスキーらしい作品の空気、その世界観は十分楽しめた作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-05 00:07:55)
183.  ポンペイ
前半の1時間ほどは、思っていた内容と違うな・・・。と感じる人が多いのではないかと思います。 奴隷階級の剣闘士の、家族を殺したローマ帝国の支配階級の男への復讐と、ロマンスと、 命を懸けて闘うはずだった男との熱き友情の物語。ベタなストーリーではあるけど、それはそれで良かった。 そしてヴェスヴィオ山が噴火し、ポンペイが滅びゆく様を描く圧巻の映像と、 登場人物たちの最後の愛憎のドラマを滅びゆくポンペイの街の描写の中にうまく挿入しています。 2人はポンペイの街を抜け出し、新たな人生のスタートをきるところでエンディングと予想していたのですが・・・。 同じ勇者同士、固い友情で結ばれるアティカスと、良心のかけらも感じさせないキーファー・サザーランドの悪役ぶり。 脇を固める男たちの濃い存在感が際立っています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-01 10:41:06)
184.  血を吸うカメラ
典型的ホラーのような邦題がつけられてしまった作品ですが、 (見ればこの邦題の意味も分からなくはないのですが・・・) ヒッチコックの「サイコ」より2か月早く公開されたというサイコスリラーです。 解説の町山氏が指摘するように、既にこの世にいない親が、今も子に与え続ける影響など、 確かにサイコスリラーというジャンルのみならず、中身にも共通点が見られる同時期に公開された2つの作品ですが、 一方は今も巨匠ヒッチコックの代表作の1つという地位を得ているのに対し、 一方はメディアから酷評され、マイケル・パウエルはその後復活することは出来なかった。 もう1つ感じたのは、本作の主人公からはこの手のサイコスリラーの主人公特有の薄気味悪さが感じられず、 作品自体も全編を通して品を感じさせる雰囲気を持っており、良くも悪くもイギリス映画らしい作品の空気を感じさせます。 主人公の男に関しては、あのノーマン・ベイツのアンソニー・パーキンスと比較されたらさすがに気の毒かもしれませんが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-06-30 19:13:53)
185.  エージェント・スティール
クライム・アクションコメディとして、ユルユルのサスペンスとまずまずの笑いドコロでソコソコ楽しめる作品です。 主演カート・ラッセル(久々に見たけど、ちょっと年とりましたね…)を筆頭に何気に豪華なキャスト。 特にケネス・ウェルシュ、テレンス・スタンプといった大ベテランがいい味を出しています。 スタイリッシュな感じの見せ方も含め、テンポがいいというか、急ぎすぎなくらいにどんどん展開が変わっていく。 90分の作品なので気が付けばもう終わりという感覚ですが、コン・ゲーム映画としてのオチはしっかり決まりました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-06-27 21:16:43)
186.  フリーソロ
難攻不落の山と、それに挑む人間。これも僕の好きなジャンルの映画。 そのスリルという点ではトップクラスの作品にして、色んな意味で異色作でもある。 本作はフリークライマーのアレックス・オノルドが命綱などを一切使わず、 自分の体ひとつでヨセミテ国立公園にある断崖絶壁の岩山に挑むドキュメンタリーですが、 実際の挑戦に至るまでの命綱を使ったリハーサルをたっぷりと見せる。 しかし、これが実際に挑戦となる終盤に効いてくる。 失敗が続く。命綱が無ければ、彼は命を落としている。 過去にチャレンジに失敗し命を落としていったフリークライミングのレジェンド達の紹介まで挿入される。 見る者はいかにこれが危険なチャレンジであるかを思い知らされます。 こういう映画の一番の見せ所は、「一体どうやって撮影したんだろう?」 見る者にそう思わせる迫力ある映像。 本作にはカメラマンや撮影クルーが出演者として登場する。 実際にどう撮影しているかを見せるシーンまである。 最後のフリーソロで、彼の挑戦を直視できない撮影クルー。その心情も痛いほどに伝わる。 更に、撮影クルーのみならず、彼の恋人や母親が登場するというのも異色です。 彼の命がけの挑戦を捉えるドキュメンタリーとしても、一人の人間を捉えるドキュメンタリーとしても素晴らしい作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-21 20:29:58)
187.  刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM>
ジャック・キャシディ、パトッリック・マッグーハンと並ぶコロンボの名犯人役、ロバート・カルプ。 彼らはそれぞれにコロンボの犯人像を確立した人たちですが、 スマートなエリートの知能犯。カルプもまた彼らしいコロンボの相手役のイメージを作り上げた。 このシリーズも作品数が多いので、名作もあればそもそもの設定に?となる作品があり、 本作の場合は犯人と被害者の関係と殺人に至る動機が見えてこない。 犯人役カルプと警部のアリバイをめぐる攻防は面白かったのですが、 アリバイ崩し以外に本シリーズの見どころがあまり無かったことも残念でした。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2020-06-19 12:18:55)
188.  シャーク・イン・ベニス
何ですかこれは? B級率が高いサメ映画ですが、その中でもかなり酷いですね。これは。 ヴェニスの運河に住み着くサメが人間をいっぱい食べますけど、 サメ以外の余計なことを入れすぎ。そもそも、これはサメ映画という分類でいいのか? 人間がサメに襲われるシーンはどれも同じような不明瞭な映像で、赤くして誤魔化して終了。 最後に食われるのはこいつだろうなと思って見ていたら、あまりにも分かりやすい予想通りの結末でした。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2020-06-17 17:13:41)
189.  スナイパー(2002)
同じような状況下の作品としては「フォーン・ブース」の方が有名で面白いです。 本作がこういう状況下になる下地には銃社会というシリアスなテーマがあるのですが、 それがストーリーを停滞させてしまっており、うまく機能しなかったのが残念な作品。 ウェズリー・スナイプス主演でこのタイトルですが、アクションの要素はほぼ無く、 狙う者と狙われる者の噛み合わない堂々巡りと、その合間に誰かが撃たれる、 この繰り返しを見ているうちに終わってしまったという感じです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-06-16 20:36:44)
190.  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
バンドが演奏している映像を見るのが大好きな僕にとっては、いい時間だった。 好きな音楽のジャンルは圧倒的にロックなんですが、 映像の中にいるミュージシャンがカッコよくて、音楽が素晴らしければ、ジャンルなんて関係無い。 本作にはキューバの新進気鋭の若手ミュージシャンなんて1人も登場しない。 キューバの老ミュージシャンが演奏し、音楽を語り、人生を語り、キューバを語る。 それがまた、彼らが奏でる音楽同様、何とも言えない味わい、深みを感じさせる。 ヴェンダースとライ・クーダーと言われて真っ先に思い出すのは「パリ、テキサス」ですが、 この2人のいち音楽ファンとしての、キューバ音楽の歴史を繋いできた老ミュージシャンへのリスペクトと、 キューバ音楽への熱き思いが溢れ出ているような作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-15 20:19:52)
191.  ホテル・ニューハンプシャー
ジョン・アーヴィングの小説は読んだことが無いけど、彼の原作の映画はこれまでに多分3本見ています。 本作と、「ガープの世界」と「サイダーハウス・ルール」。 作品ごとに異なりますが、複雑な出生や生い立ち、青春時代と性と、家族や育ての親などが絡み合うドラマとなります。 僕が知っているアーヴィングのこの3本の世界観にはそれぞれ、好きになれない要素も含まれているけど、 人生、いいことばかりじゃない。それでも人間は生きていかなければならない。 重くならずに、いいことも悪いことも受け止めて登場人物が生きていく日々を淡々と綴っていく。 こういうことがアーヴィング原作の映画の良さなんじゃないかなと思っています。 それにしても、子役時代からこの頃までのジョディ・フォスターの存在感は尋常じゃないですね。 本作の少し前のレーガン大統領狙撃事件で思わぬ形でジョディの名前が出てきてしまい、 本作の前の数年間は休養を余儀なくされたようですが、今にして思うと本当に惜しい数年間でしたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-08 17:17:29)
192.  グリズリー 《ネタバレ》 
陸上版ジョーズ。それにしてもここまで細部までパクリますか? ジョーズの大げさにするなと適当に収めようとする市長→ほとんど同じキャラの国立公園の責任者 退治に向かうのが3人組という点が同じなだけじゃなく、 ジョーズの警察署長→国立公園のレンジャー隊長 ジョーズの海洋学者→動物学者 ジョーズのサメ退治の助っ人、クイント→クマ退治の助っ人、ドン。 しかもご丁寧なことに、太平洋戦争経験者クイントに対し、本作のドンはベトナム戦争経験者という設定になっております。 更に、クイントが海に放り出され、仲間が次々とサメに食われていったというエピソードを披露するのに対し、 本作のドンさんは、先住民がクマに皆殺しにされたという何だか似たようなエピソードまで披露します。 これで本作の動物学者が小さな檻に入ってクマをおびき出そうとしたらどうしようかと思いましたよ。 武器は異なるものの、敵を爆殺するラストに至るまでジョーズに酷似の何とも志の低い作品でありました。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2020-06-02 20:30:31)
193.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
高速交通網が発達し、西部劇の時代と比較するとあの広いアメリカも随分狭くなってしまった。 しかし、久々にアメリカの広さを感じると共に、ここまでスピード感の無い映画も久々だと感じた。(あの坂道以外) それも現代人が忙しすぎるだけで、本来の時の流れを感じたような気もします。 ほとんど何も起こりませんが、時速8キロの旅で出会う人達とアルヴィン老人との絡みの1つ1つが実にいい。 家出娘に家族とは何かを語る。口数の多い映画ではないですが、 木の枝の束ひとつで翌朝、家出娘は家に帰っていったことを見る者に伝えてくれる。 自転車で旅する若者の一行には、老いるとはどういうことなのかを語る。 鹿を跳ね飛ばした事故と、その後の鹿に囲まれる、ちょっとした笑いドコロがいい。 本作で唯一スピード感を感じた坂道とトラクターの故障と、彼を助けた中年男との交流や、 ビールでも飲みに行こうと誘ってくれた近所との老人との交流もいい。 喧嘩ばかりしている双子の修理工に兄弟とは何かを語るあの表情がたまらなくいい。 兄ライルと寒いミネソタの農場で育ったと語る焚火を囲む地元の神父との語らい。 雄弁な映画ではないですが、兄との生い立ち、若い頃の戦争体験と除隊後の酒に溺れた日々。 やがて結婚し子沢山に恵まれたが子育てに苦労した日々。年を取るとはどういうことなのかを語る今。 アメリカで生まれ、年老いていく名も無き男の一生を人々との交流を通し浮かび上がらせていく素朴な語り口が素晴らしい。 主演リチャード・ファーンズワースは本作のすぐ後にこの世を去ったそうですが、 最後にこんな素晴らしい演技を見せてくれたことに心からありがとうと言いたい。 そして出番は多くなかったけど、シシー・スペイセクは素晴らしい女優さんだと改めて感じさせてくれた作品でもありました。
[DVD(字幕)] 9点(2020-06-01 19:13:19)(良:2票)
194.  夜を楽しく
ドリス・デイとロック・ハドソン演じる2人の恋の駆け引き。 50年代、まだカラーとモノクロ映画が混在する時代にあって、 カラフルなドリス・デイの衣装や室内装飾などカラフルな作品の世界観が楽しく、 全ての事情を察知したハドソンと、そうではないドリス・デイという関係性も楽しい。 また、産婦人科をめぐる本筋から少しそれた笑いドコロの挿入も気が利いています。 2人が演じる人物像にはあまり魅力は感じませんが、 この頃のハリウッド・ラブコメらしい無邪気な空気がいいです。 ヒッチコックの「裏窓」の家政婦役が印象的だったセルマ・リッター。 出番は少ないですが、本作でも彼女らしい存在感を発揮しています。
[DVD(字幕)] 6点(2020-06-01 19:11:01)
195.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 
作品のベースにある、一定速度を下回ると爆発するという設定。 「スピード」などと同じく疾走する車内を舞台にしたノンストップ・アクションサスペンス。 序盤のスリリングな浜松駅通過前後など、見どころも十分です。 警察側の動きには常に???が付いて回るのはこの手の映画のお約束なのか。 特に、最初の現金受け渡しのくだりで、トレーニング中の柔道部諸君に「お~い!爆破犯を捕まえてくれ~!」 これには思わず笑ってしまいました。 ↓の方も書かれていますが、金の受け渡しをめぐる警察と犯人グループ(ほぼ健さん1人ですが)との駆け引きは、 グリコ森永事件を思い出させるものがありました。高速道路とその下の一般道とか、喫茶店とか・・・。 昭和の匂いを漂わせる名優たちの熱き競演は見応え十分の作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-01 19:10:28)
196.  チェイサー(2017) 《ネタバレ》 
息子を誘拐されたシングルマザー役のハル・ベリー。母は強しというところを見せつける。 ほとんど警察の世話にならず、ハル・ベリー1人で事件を解決してしまうアクションサスペンス。 尺も短く途中まではテンポも良く、ずっと出ずっぱりのハル・ベリーを立ち止まらせません。 中盤以降、カーチェイスがひと段落して以降はトーンダウン。 警察は何をしている?というのもこの手の映画のお約束か。 誘拐犯の目的がさっぱり分からなかったのですが、 ラストで聞こえてくるラジオが国際的な誘拐組織を摘発と伝えている。 国際的な組織にしては犯人のおっさんも、おばちゃんもショボすぎるし 最後に出てくる共犯者もマヌケにもほどがある。 ストーリー的にも、作品的にも孤軍奮闘のハル・ベリーの頑張りが無ければ、 もっときつい作品になっていたと思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-05-30 20:39:18)(良:1票)
197.  ザ・シークレットマン
ウォーターゲート事件の陰の主役の1人でもあったディープ・スロートことマーク・フェルトのドラマ。 ウォーターゲート事件の表の主役、リチャード・ニクソンは当時のアーカイブ映像で登場するだけで、 本作の登場人物としては登場しない。その分フェルトの周囲にいたごく近い人物を中心とした濃いドラマとなっています。 ウォーターゲート事件を取り上げた映画として有名な「大統領の陰謀」などもそうですが、 どういう事件であったか、ある程度の情報があることが前提となっている部分もあり万人受けする映画ではないと思います。 もう1人、冒頭で死去したことが事実として語られるフーヴァーとはどういう人物であったかということに関しても。 同時代を生き、事情は全く異なりますが、共に任期を全うすることが無かった2人の大統領、 ジャック・ケネディとリチャード・ニクソンに関する映画を撮り、この時代への思い入れが相当深いと思われる、 剛腕オリバー・ストーンが監督ならどんなディープ・スロートになっていただろう?それも見てみたい気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2020-05-29 20:27:49)
198.  荒野にて 《ネタバレ》 
序盤は、厩舎で働くことになった少年と馬の心の交流を描くハートウォーミング系かと思って見始めましたが・・・。 色んな意味でキレイごとを排したストーリー。その馬が少年と二人三脚で連勝街道を歩む奇跡は起きない。 スティーヴ・ブシェミ演じる調教師は、稼げなくなった馬は容赦なく売りに出すと言う。 クロエ・セヴィニー演じる女性騎手は「馬を愛してはダメ。ペットじゃないの。勝てなくなったらクビよ」と言い放つ。 ピートという名のその馬は間もなく売りに出される。その行きつく先は殺処分という現実。 夢のある競馬の世界ではなく、競馬の残酷な側面を思い知らされますが、この前半に登場するブシェミとセヴィニーの2人がいい。 身寄りを失った少年は、行き場を失った馬を連れて現実から逃げ出すように旅に出る。その旅もまた過酷。 こんなストーリーもまた、アメリカの現実の一部か。それだけに、ようやく巡り合えた叔母と迎えるラストが胸を打ちます。 主人公の少年を演じたチャーリー・プラマー。この先も色んな映画で彼とは巡り合うことになりそうです。 そしてそう遠くないうちに、アカデミー賞などの大きな勲章を手にすることになるのだろう。 少年が心を通わす馬の名前を取った原題に対し、「荒野にて」という邦題がなかなかに秀逸です。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-28 21:49:23)
199.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
ビートルズをリアルタイムで知らない僕がビートルズをよく聴いたのは80年代になってからのことだった。 本作でも歌われるレット・イット・ビーもヘイ・ジュードもイエスタデイもあのビートルズの曲という前提で聴いた。 誰もが知ってる、あのビートルズが存在しない世で、人々が何の前提も無くビートルズの曲を初めて耳にしたなら?  ビートルズが存在しない世では、あのジョン・レノンも殺されることは無く、 あのジョン・レノンではなく、78歳になっても元気な元船乗りのただのジョンじいさんだった。 しかし、ジョンじいさんがごく短い時間だが人生を語り、愛を語る。 もし彼が若かりし頃、マッカートニーと出会っていれば、あのジョン・レノンになっていたんだろうな。 そう感じさせるものがある、78歳になったジョンの登場のさせ方がとても良かった。 ダニー・ボイル流、今までに無いビートルズへのリスペクトのかたちでした。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-26 20:07:19)(良:1票)
200.  緑の光線
ロメールの映画は登場人物の誰もが饒舌で台詞が多く、 その字幕を追い続けていると恋愛小説でも読んでいるかのような感覚になる。 しかしその中にフランス人的思考が垣間見えてくる、この人の映画ならではの楽しさがあります。 本作の頃にはロメールはもう60代も半ばを過ぎているというのに、 孤独感と人生に少々の行き詰りを感じている、夏のバカンス前後の 20代女性の心理をこんなにも繊細に軽妙に描き出していく感性には驚かされます。 じっとりとした暑さを感じさせない、カラッとした質感のフランスの夏の色が美しく、 日没間際にほんの一瞬だけ見えた緑の光線にラストはほっこりとさせられました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-20 17:37:11)
000.00%
120.10%
2130.62%
3492.33%
41205.71%
527313.00%
646622.19%
757027.14%
841119.57%
91617.67%
10351.67%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS