181. JUNO/ジュノ
《ネタバレ》 良かったです。 日本で作ろうとすると、食傷気味になるくらい重たくなりそうなテーマですが、 本作は逆に軽すぎるやろwと苦笑いしたくなるくらいのスタンスで、 おおよそ日本人が観るとモラル面で好き嫌いは大きく別れるかも知れませんが、 この作品が本当に訴えかけたいところは、軽かろうが重かろうが「命の大切さ、尊さ」です。根底にこのテーマだけはスタンスが違うだけでブレてはいません。 臭いものには蓋をする風習の日本人向きではないが、自分はこの作品に理解を示したいと思えるくらいの出来ではあった。 なにより、主人公のエレン・ペイジがリアルすぎるくらいの可愛さ&演技でハマリまくってたし、それだけでも評価できると思います。 [地上波(吹替)] 8点(2011-10-31 23:01:37)(良:1票) |
182. 僕の初恋をキミに捧ぐ
《ネタバレ》 つまんなくはないんですけどね。 普通に最後まで退屈せずに観れはするのですが、 いかにも悲劇の主人公。死んじゃう俺。超可哀想。 という悲劇好きの中二病女が描いたのコレ?丸出しのストーリー展開。 正直、主人公は無理矢理死なすより、 ライバルがドナー提供でハッピーエンド!でも良かった気がする。 一応、母親が心臓病で旦那を失っているという伏線もあったのだから、 安っぽい「孫に奇跡が起きるかもしれんから心臓はやれんのじゃ、すまんのう」 っていうやり取りのための伏線だったのかと思うと勿体無さ過ぎる。 まぁ、タイトルの意味が変わってしまいますけどね。 それに個人的には、初恋の叶うこともなかった不細工諸氏の方々の方が、残念ながら悲劇だろ。 「恋愛」というテーマに重きを置くなら、なおさら、そうだろ。 だから、死んでしまう主人公なんかより、ずっとずっと不細工な俺の方が可哀想過ぎて1mmも泣き所がわからなかったよ。 [地上波(邦画)] 2点(2011-10-29 01:22:46)(良:1票) |
183. カンフーハッスル
《ネタバレ》 ん~~~。 達人の大家夫妻とか、殺し屋とか、強烈なキャラが居るのに、なんか物足りなかったな。なんでだろう?少林サッカーの方が、面白かったですね。 主人公が達人に目覚めてからのアクションシーンに入ってからはワクワクドキドキしたんだけど、伏線もなく突然目覚めちゃうし、その確変モードに入るまでに尺使いすぎだし無駄が多いっちゃあ多いような気がする。 ジャッキー映画の蛇拳とか酔拳なんかも、最初主人公ヘタレなんだけど、映画の尺の中で、なぜ強くなったのか、その過程がキッチリ描かれてるんだよね。 比べてはいけない別物だけど、その部分を全キャンセルした分、なんか納得行かない気分になった。 [地上波(吹替)] 4点(2011-10-16 20:35:59) |
184. アイ・アム・レジェンド
ん~、なんとなく最後まで普通に観れてしまうのだが、 終わり方が唐突すぎて、なんだかなぁって感じ。 予告と本編では、煽り方のせいか別物の印象です。 もっと正体不明的な話なのかと思ったら、 改善策不明の話で、劇中はとっくに、なるようになってる状態から始まる。 唐突な導入と唐突な終幕。 無理して観る作品でもなかったな。 [地上波(吹替)] 5点(2011-10-14 23:57:01) |
185. ゴールデンスランバー(2009)
《ネタバレ》 原作は「このミステリーが凄い!2009年度版」で1位という作品の映画化。 他にも本屋大賞、山本周五郎賞といったタイトルも。 個人的な観念をいえば、犯人の出てこないミステリーはミステリーと認めない。 だから、俺はゴールデンスランバーはミステリーとは認めない。 そういった意味で言わせてもらえば「このミステリーが凄い!」に加わった審査員の目は節穴と断言する。 だが、一方でこの作品は犯人が明らかにされていなくても面白い。 台詞回し一つとっても、エンディングで一つ一つ伏線を回収していくのも面白い。 ちょっとわざとらしい気もするけど、面白かったのは事実。 頭の良い読者(視聴者)の方なら、犯人は明言しなくたってわかるでしょ? まるで、そう言いたいか、いや、むしろこのスタンスなのが鼻につく。 なぜなら俺は頭が悪いので、今回ほどわざとらしく演出してくれれば、まだついていけるが、この手の手法が流行りだしたら大半のミステリー作品には今後ついていけなくなってしまう。 伊藤四朗演じるお父さんが、インタビューで「息子はやっていない」と堂々たるインタビューを受けるシーンが一番泣きそうだった。 痴漢は死ね。 結局、この作品が書きたかったのは謎解きでも、主人公の苦悩でもなく、 知り合いに犯罪者(容疑者)が出た場合、周りの人間がどんだけ信じてあげられるかってところなのかな。だとしたら、とても良い本だ。 痴漢は死ね。 ちょっとした悪戯心で痴漢されてないのに、痴漢にしたてようとする女はもっと死ね。 そんなことを思いながら男たちは今日も万歳しながら電車に乗るんだろうな。 [地上波(邦画)] 7点(2011-10-09 13:44:25)(良:2票) |
186. アナコンダ2
《ネタバレ》 インパクトだけと言っていい出来だった1作目よりは、ちゃんと作られている印象。 不死のランを獲りに行く、という目的こそメルヘンチックで、幼稚な設定ですが、 結局、不死のランで一儲けをたくらむという人間の強欲さが、パニックホラーのくせに、人間ドラマを描くことに成功したというのは言い過ぎか。 前作よりもアナコンダ自体のインパクトは地味になった気はしないでもないですが、 裏切り者が出たり、登場人物の役割もスッキリしてる分、「アナコンダ」として観るよりも、「映画」として観れる作品であると思います。 [地上波(吹替)] 6点(2011-10-08 02:30:45) |
187. アンフェア the movie
確かに登場人物多すぎ(笑)で、途中でどうでもよくなってくる。 ドラマ版は、けっこういろんなヤツが裏切るのが功を奏していたんだけど、 映画で一つの作品として、このやり方を改めて観ると、 なんか面白みが急に無いと言うか、「どうせ、こいつがアレなんだろ?」って先読みしてしまうせいか、どんでん返しの有難味みたいなもんがまるで無くなってしまうんだな。 [地上波(邦画)] 3点(2011-09-25 01:17:14) |
188. ドラゴンヘッド
《ネタバレ》 まぁ、原作も最後の方グダグダだったしな。 本作の脚本が大きく逸れようとも、大目に見てあげたら良いじゃない。 とかいって、あんまり読み込んでも居ないので、 途中から「こんな話だったっけ?」なんて、思いながら観ていたのは内緒だ。 それにしてもヘリから落ちても五体満足で、再び再会するまで歩いてしまうテル君は、 ダイハードのマクレーンよりも凄いヤツなんですが、出てくる作品を間違えたようです。 結論から言うと、「投げっぱなしジャーマン」なんだよね、結局。原作もそうだったから仕方無いといえば仕方ないのだけど、どうせ変えるならなんらかの「答え」を提示した方が良かったのかも。 めっちゃくっちゃ叩かれることになったとしても。 原作にアコの 「でもこの世が終わりだったとしても 独りじゃなくてよかった‥‥ この世の終わりに独りはイヤよ」 っていうセリフがあるんですが、これは入れて欲しかったな。 [DVD(邦画)] 4点(2011-09-15 23:39:28) |
189. ラストサマー2
《ネタバレ》 ん~・・。続編必要あったのかな? まぁ、今回も主人公とは関係の無い、ただそこに居合わせたってだけの人が次々と殺されるんですが、 前作は、「犯した罪の秘密の共有」というサスペンス要素があったのですが、 今回はメインキャストですら、主人公の犯した罪のとばっちりで、 展開が強引すぎるにもほどがある。 殺人鬼のベンジャミンも、それほどインパクトがあるわけでもないし。 ただ、しぶといってだけ。 しぶといってだけで、ジェイソンやフレディと肩を並べようなんざ、ちゃんちゃらおかしいぜ。 無駄に主人公がナイスバディなんだけど、むしろもうそこしか見所がなくなってきてる。 [地上波(吹替)] 3点(2011-09-09 22:49:48)(笑:1票) (良:1票) |
190. インシテミル 7日間のデス・ゲーム
《ネタバレ》 まぁ別に普通(笑。 これより駄目なミステリーは山ほどあるし、まぁ、許容範囲。 起こる事件の展開、人の動き、結末。 どれも、どこかで観たことある感じですが、潔いくらいのストレートな作品。 ミステリーやサスペンス好きな人は、 ストーリーの潔さなんて求めてないんでしょうけど(笑。 [DVD(邦画)] 5点(2011-09-06 23:56:30) |
191. BECK
《ネタバレ》 ダイジェスト仕上がりは仕方ないにしろ、思ったより観れる出来だった。 コユキの歌声は、どうせどんなボーカリストが歌おうと不満は出るんでしょう。 原作を呼んでいる全ての人間が「自分の理想の歌声」をイメージして重ねていたんでしょうから、そこに「答え」を出すことができなかったと解釈します。 もちろん、この映画のコユキの歌唱シーンがベストとも言いませんが。 あとカンニング竹山が後にザキヤマや有吉先生に「役者いじり」されるのがわかるくらい斉藤さんが意外に嵌ってましたね。 BECKのメンツはちょっと贅沢なくらいに豪華にし過ぎたので、 無駄にハードル上げてしまった感が個人的にはあります。 もっとB級っぽさがあった方が原作にマッチするはず。 [DVD(邦画)] 6点(2011-09-05 23:49:35)(良:1票) |
192. キャタピラー
《ネタバレ》 寺島しのぶの鬼気迫る演技は、やはり印象に残った。 その迫力に、この映画の持つ「反戦」であったり、「愛憎」であったり、「悲劇」「狂気」etc・・・、実はいろんなテーマを根底に持っていながらも、それを少し忘れてしまうほどに。 それにしても、これほどテーマを詰め込んでも作品のバランスが崩れてないのは監督の手腕はもっと評価されて良い。 ストーリーも寺島しのぶに全部持っていかれちゃうじゃんって思っていたら、丁度良い頃合に幕を閉じた。尺も申し分なし。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-05 00:08:41) |
193. フル・モンティ
《ネタバレ》 不況は嫌だねー。 ロバート・カーライルは当時、自分の観た順番でトレイルスポッティング→ザ・ビーチの後に、 この作品を観ていて、どんだけ怖い奴なんだという印象が一気に払拭されたくらい、 ちゃんと嵌っているのが不思議な役者さんだと思いました。 やっぱりドナ・サマーが良いのと、ラストせっかくなんでストリップショー垂れ流しても良かったんじゃあ?とか思いつつ。え?観たくないって? [DVD(吹替)] 6点(2011-09-04 21:21:44) |
194. 東京島
《ネタバレ》 無人島に女1人に男23人。 もうやることっていったらサバイバルしかないでしょう。 っていう先入観を、ある種、逆手に取った映画。 それが成功したか失敗したか。結局、観るものの個人に委ねます。 と言いたいかのような投げっぱなし、というか緩い仕上がり。 でもね、結局、核を付いてしまうとサバイバルやるしかなんだって。この設定は。 結局終盤、狂気に狂ってくのに、なんかシックリこなかったじゃないか(笑。 無人島=サバイバルというテーマから敬遠した挙句、押し出しフォアボールじゃねぇかバカヤロウ。という観客の声が聞こえる。監督がバカだと作品(試合)もグダグダ。 サバイバルやれよ、サバイバル。 この設定に食いつく奴なんざ、奪って奪われてナンボの泥仕合が観たいのさ。 久々に窪塚のバカっぽい演技が観れたのだけは評価。 [DVD(邦画)] 3点(2011-09-04 21:06:27)(良:2票) |
195. BALLAD 名もなき恋のうた
《ネタバレ》 もともと、クレヨンしんちゃんだしね。 子供向きの「戦国自衛隊」みたいなスタンスで観れば、まぁまぁ面白い。 だったら、ドラえもんのように親子じゃなくて子供達数人でタイムスリップして、 大活躍!の方が面白かったんだろうけど、そこまで弄ると多分、クレヨンしんちゃんファンが、どこまで変えてんだ!!って話になっちゃうのだろうね。 合戦シーンは最初のほうは力入ってたように見えたけど、だんだん手抜き(?)になっていった気がします(笑。 四駆のあとに続く20人ほどの侍の集団は、どことなく「お笑いウルトラクイズ」っぽい画に見えてちょっと笑いそうになった。 [地上波(邦画)] 6点(2011-08-29 23:46:03) |
196. ラストサマー
《ネタバレ》 まぁ、ストーリーは粗いのですが、途中までは、まぁまぁでした。 犯人がバレてからアメリカのホラーお決まりのバトルへと展開されるのですが、 いつもこの展開で醒めてしまいますねぇ・・・。アメリカのホラーは。 せっかく「殺されるかも、やべーやべー」っていう演出が上手いのに、 犯人がわかった途端、バトルに展開しちゃう発想っていうのは国民性なのかね?? [地上波(吹替)] 5点(2011-08-28 22:11:41)(良:1票) |
197. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
《ネタバレ》 なるほど評価別れてますね(笑。 自分もテレビシリーズを「かじった程度」のライトユーザーですので、 すべてを理解できたとは言いがたいですが、 テレビ版の「おめでとう」エンディングの方が意味不明でしたので、 ここで、ストーリーが大きく変わったのは、新劇場版で作り手も観る側も納得の行くラストが描かれるんじゃないか、とちょっと期待しています。(その前に旧劇場版見ないとね)。 その大きく変わったストーリーもテレビ版よりは、新劇場版の方が好きかな。 後付けの分、良く出来てると思います。 「ウジウジ主人公」「エロ描写」そもそもアニメってそういうのが好きな人が観るもんでしょう(爆。これで問題なし。 無理に一般公開作と比べる必要なし。 [地上波(邦画)] 8点(2011-08-28 08:37:27) |
198. エネミー・ライン
《ネタバレ》 敵地に兵士が一人取り残される。 そんな、あらすじに惹かれて観賞したのだけど、 なんとも、自業自得で結果オーライな話でビックリ。 自分の気まぐれで予定航路を外れて敵地を写真撮影。結果、撃墜。 仲間も撃ち殺されちゃうし、敵地に一人取り残れたつったって、自業自得もいいところ。 ストーリーの肝となる虐殺の証拠写真も、偶然撮れたものだし、 掘り下げてしまうと、軽いにも程がある。 最後に「提督、私の退役届けを返してください」「そう来ると思ってたよ」のやり取りなんて興醒めでしたね・・・。 これがアメリカっぽさ。 しかし、テンポの良さで退屈しないで最後まで観れてしまう。 これもアメリカっぽさ。 [地上波(吹替)] 4点(2011-08-25 22:19:22) |
199. 人のセックスを笑うな
《ネタバレ》 人のセックスを笑うな。 なんて大胆なタイトル。そんな挑発的なタイトルなのに、 描いているのはセックスどころか、ちゅっちゅっちゅっちゅのキスシーン止まり。 恋愛映画は濡れ場がすべてとも思わないけど、 タイトルで喧嘩売ってきたわりに、しょうもない内容だった。 笑うなどころか笑えないレベル。 演出とはいえ、聞き取りづらいセリフのやり取りも、ただでさえセリフの聞き取りづらいところのある松ケンなので、たまにわざとなのか、演技なのかわからん部分もある。 女性から見たら面白さも感じるのかな? 男性から見たらクソです。 [地上波(邦画)] 2点(2011-08-24 22:13:48) |
200. ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち
《ネタバレ》 ん~~~~~~~~~~~~~~~。 これってどうなんですかね? 僕はONEPIECEには、どっぷり浸かってて原作も何度も読み直しているせいか、 このダイジェスト仕上げは、果たして一本の作品として成立しているのかがわからないんです。 原作で約2年を費やしたアラバスタ編を2時間でまとめるなんて、無理なんでダイジェスト仕上げは仕方ないんですけど、原作を知っている者から見れば、この歯抜けのストーリーは気持ち悪く感じます。 せめてONEPIECEを知らない人が観て、面白いか面白くないかは別として一本の作品として、観られたレベルであって欲しいと願う。 残念ながら僕にはその判別ができない。 [地上波(邦画)] 2点(2011-08-23 22:49:14) |