2061. スティーブ・マーティンのロンリー・ガイ
《ネタバレ》 全体に散りばめられているブラック・ユーモアが現実感を台無しにするうえ、笑えません。特に、飛び込みのところは笑いを取りにいっているのかもしれませんが、ウォレン以外の人が飛びこんでも知らんふりなのは、ブラックすぎて引きます。 本が売れて大成功した、というのも、TV出演と部屋のグレードが変わったくらいで、いまいち成功した感じが伝わってきません。 アイリスはいたい女性にしか見えません。ラリーがなぜあそこまで惹かれるのかもよくわかりません。 ウォレンとの友情がずっと変わらなかったことと、最後のハッピーエンドは良かったです。 [DVD(字幕)] 4点(2011-11-29 13:13:36) |
2062. ブルーサンダー
《ネタバレ》 戦闘ヘリのアクションはもちろんですが、サスペンスとしても非常に面白い映画です。四面楚歌を最後にひっくり返す映画は面白いに決まっています。そこに、ブルーサンダーというハイテク戦闘ヘリまで堪能できるわけですから、これは贅沢な映画ですね。 また、一般人にしかすぎないケイトさんが頑張るのもかなり良かったです。あの思い切りは最高です。ブルーサンダーとの連携も良いです。 ライマングッドが助からなかったことだけが残念でした。でもここでライマングッドが消されたことで、ストーリーの緊迫度は数段増した気がします。「死なないと思ったら大間違い。いつでも誰でも消す用意はできている。」と言われているみたいです。 個人的に、アクション映画で地味な伏線や、細かい心理描写が出てくると楽しいです。マーフィーが、追跡してきたヘリやF16は、誰も死なないように追い払ったのに、大佐機は躊躇なく破壊したところが好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-11-28 05:14:39)(良:1票) |
2063. メル・ブルックスの大脱走
《ネタバレ》 コメディとサスペンスの要素が完璧なバランスで組み立てられています。今の若い人達でもきっと楽しめる内容です。 ドイツ軍に占領されるポーランドの首都ワルシャワ。空爆。家の接収。友人の逮捕。スパイ。劇場の封鎖。イギリスへの脱出。 一見すると悲劇です。ですが、映画は軽快なテンポとコメディタッチでさくさく展開します。しかも、ハラハラドキドキ感は残したまま。最後は最高に良い後味で締めてくれます。本当に完成度の高い映画だと思います。 個人的にはエアハルト大佐がつぼです。よく大佐になれたな。 「シュルーツ!」 [DVD(字幕)] 8点(2011-11-27 17:31:21) |
2064. マッドマックス2
前作の続編として見てしまうと、世界観にまったくついていけません。全く別の映画だと思って見ると、少しは楽しめます。 ボクは完全に前作の続編として見てしまったので、最後まで違和感を引きずりつづけました。特にファッション、たかだか数年でここまでファンタジーに変わるか?1ではそれほど感じませんでしたが、2は完全に北斗の拳の世界でした。きっと、こっちが参考にされたんだろうな。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-27 04:58:52) |
2065. マッドマックス
《ネタバレ》 なるほど。マッド・マックスとはそういう意味か!温厚な警官マックスは、友人を殺され、妻と子供を殺され、(奥さんは死んではいませんが)遂に復讐の鬼、まさにマッド・マックスへと変貌するわけですね。 映画は人を楽しませるものですから、何のメッセージ性がなくとも、見て面白ければそれだけで価値があります。この映画は見て面白かった。 ただ、良い人たちが犠牲になりすぎて、爽快なアクションもの、・・とはなっていませんね。そんな湿っぽい空気になってしまう映画を見る気分ではないから、気軽に見られるアクション映画を見たのに、ちょっと予定外でした。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-25 01:55:40) |
2066. ラ・ブーム
《ネタバレ》 ソフィー・マルソーが誰だかは知りませんが、ラスト1分で、今までの人間ドラマをいともたやすく台無しにする潔さはなかなかのもの。これがフランス映画の良いところですね。 まさに自分のことしか考えていない13歳。確かに当時の日本の13歳より進んでいるのかもしれませんが、精神面では似たりよったり。所詮どの国も13歳なんてこんなもんなんですね。日本だけ幼稚なのかと思っていましたが、少し安心しました。 ストーリー自体はありきたりな日常を、ちょっとドラマチックにしただけですが、見ている人を楽しませる工夫がいろいろあって普通に楽しめます。フランス映画って、ありきたりの日常を映画にしちゃっているものが多いので、雰囲気は結構好きです。たまに見ると新鮮です。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-23 03:42:30)(良:1票) |
2067. シャーキーズ・マシーン
《ネタバレ》 前置きの1時間が長すぎです。さすがに30分たった頃から、多少の眠気を感じました。張り込みをあれほど長くひっぱる必要があるのか疑問です。 しかも、謎や裏切り者でさんざんひっぱった挙句、その裏切り者がスマイリーっていうのもちょっと微妙。そのまんまという感じですね。 アクションシーンは楽しめました。一番良かったのは、殺されたのがドミノではなく、実はティファニーというところ。割りとお約束の展開ではありますが、なぜか気付かなかったので、「ああ、そうか!」っていう感じで、その辺りから面白くなりました。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-23 03:26:46) |
2068. ラブ IN ニューヨーク
《ネタバレ》 テンポが良く、バランスが良く、ラストはある種の爽快感で終わることができる楽しい作品です。30年も前の映画にしては、それほど古さも感じませんね。娯楽映画としてはとても良い映画ではないでしょうか。 個人的にははっきりしたサクセスストーリーが好きなのですが、この映画の場合は、ただのサクセスにしなくて良かったと思います。助手が足ひっぱったり、トラブルもってきたり、ベリンダとはケンカになったり、商売敵に殺されかけたり。挙句警察にブタ箱に入れられて、婚約者にはつば吐きかけられる。でもそこから、最後の巻き返しが始まる。注文間違えたのに文句を言うシーンと犬を追い返すシーンは最高でしたね。 疲れたときに見ると元気でそうです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-11-22 03:37:13) |
2069. ヒポクラテスたち
《ネタバレ》 中盤くらいまでは、ストーリーに入りこめず、登場人物の誰にも感情移入できませんでした。正直、古い邦画は演技に違和感を感じることが多いので、この映画もその類かなと。 ですが、中盤すぎたあたりからシリアス感や緊迫感がでてきて、急に面白くなりました。最初の衝撃は森田産婦人科事件です。そして白衣黒塗り事件。まさか本当に精神病棟に入れられるとは思いませんでした。きわめつけは伊藤蘭さん演じる木村みどりが自殺したと最後にさらっと流れる瞬間。この3点がなければ、正直映画としてそんなに見るべきところはなかったかなと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2011-11-21 00:53:54) |
2070. センチメンタル・アドベンチャー
《ネタバレ》 退屈な映画かと思っていたら全く違いました。確かに派手なドラマはないし演出が凝っているわけでもないのですが、物語に惹きこまれます。 女の子が仲間になるところまでは、楽しいエピソードが多く、笑って見ていました。オーディションあたりからは見ていて辛かったですね。演技だとわかっていても、本当につらそうです。最後は泣けます。カーステレオから最後に流れるレッドの歌、お約束ですが完璧です。 期待していなかったけれど、見て良かったです。 [DVD(字幕)] 8点(2011-11-20 14:23:55) |
2071. ガンジー
《ネタバレ》 中学生の頃に習った「非暴力・非服従」。その意味を実感できる映画として、貴重な作品だと思います。この映画がとっかかりになって、歴史に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。 この映画を見ると、つくづく歴史は人だなと思います。歴史は争いの記録だとも思います。いつの時代でも、自分の思想を押し付けられる人とそうでない人がいます。ガンジーは明らかに前者です。映画の中でもしばしばガンジーは「私は頑固かな」と訪ねます。ええ、もうそれはすごい頑固な人かと思います。 人々は、ガンジーの「非服従」の思想に突き動かされています。「非暴力」はあくまで手段にすぎません。もしガンジーの「非服従」のための手段が「非暴力」でなければ、あるいはガンジーは第2のヒトラーにもなりえたかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-20 11:09:39) |
2072. ブレードランナー
伝えたいメッセージはわかります。確かに、これでは人間とレプリカントのどちらが間違っているのかわかりません。いえ、きっと間違っているのは人間のほうなのでしょう。作り上げられたモラルやルールもすべて一部の人間を中心にしてきたものだという指摘なのかもしれません。 ですが、そのメッセージ性以前に、映画としての面白さがありません。伝えたいメッセージや表現したい思想のために映画を媒体として使うのならば、それなりの工夫は必要だと思います。「ブレードランナー」、ベテラン、腕利き・・・どこが?リアリティを追求しすぎて期待はずれもいいとこです。 [DVD(字幕)] 3点(2011-11-18 02:28:09) |
2073. 誓い
《ネタバレ》 前半のロードムービーが退屈です。笑いもなければドラマもない。でもオーストラリアの自然や当時の人々の生活をちょっとだけ知ることができました。 後半、兵役についてからも、まったり。軽騎兵の試験でフランクが落とされちゃうシーンは好きです。模擬戦での死んだふりや、そこにみかんを売りに来る現地の人も良いですね。浜辺についてからは、死と隣り合わせになっているにも関わらず、雰囲気はさほど変わりません。実際、当時の戦争もあんな感じだったのでしょうか。 最後の「イギリス軍が上陸する間の牽制作戦」は、どこで失敗して、あの無謀な突撃作戦になってしまったのかがいまいちつかめません。時間を間違えた? 失敗がわかっていながら突撃させる。僅かな時間を稼ぐためだけに、若者の命を使い捨てにする。その一方で、イギリス軍は無事上陸。「今頃イギリス軍はゆっくりお茶でも飲んでいるのでしょう。」のセリフが重い。あのセリフと、伝令が間に合わないラストシーンが心に残ります。 よく出来ている映画だと思いますが、やはり、ちょっと退屈で肌に合わない感じがしました。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-17 11:06:53) |
2074. ブロンコ・ビリー
《ネタバレ》 「潮風のいたずら」を思い出します。こちらが先ですね。 べたな展開とハッピーエンドが好きなので楽しめました。 テンポがてきぱきしているのも良いです。 まあ、多少のあらはありますが、コメディですから。あまりつっこまずに見るのが良いのでしょう。それでもあえてつっこむとすれば、悪徳警官がそのままなのはすっきりしませんね。列車強盗も驚きです。まったく相手にされなくて良かったです。もしかしてそこで笑いをとりたかったのでしょうか。「お父さん、カウボーイだよ」「そうだね~」のシーンは確かに笑えます。でも今まで良い人達だと思っていた一座のイメージが崩されちゃいます。だから個人的には、列車強盗の流れはいらないです。 それにしても、30年前以上の映画なのに、あまり古さを感じないものですね。良い映画だということでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-16 04:49:43) |
2075. の・ようなもの
?意味がわかりません。ストーリーがあるようで、何も無い・・・。 たくさん人が出てくるのですが、個性もはっきりしていないので、誰が誰やら。 確かに、出てくる人たちは基本皆良い人です。雰囲気も癒されます。でもそれだけです。 何の意味があるのかわからないシーンが頻繁に出てくるのもよくわかりません。 何よりセリフが聞き取りづらい。 時間を無駄にしました。 [DVD(邦画)] 2点(2011-11-15 02:43:45) |
2076. スプラッシュ
《ネタバレ》 久しぶりにファンタジーを見ました。ファンタジーは、発想や設定に頼って、脚本やストーリーがずさんになるものもありますが、これは全然違いました。 回転ドアや、箱自体をプレゼントと勘違いするシーンなど、笑いの演出は最高に好きです。ロブスターまるかじりも良かったです。 単なるコメディ、ファンタジーだけでなく、正体がばれてしまうシーンはちょっとしたサスペンスです。それからの周囲の対応も素早く、展開も速く、ストーリーのバランスが最高に良くて楽しめます。 27年前の作品ですが、古さをほとんど感じません。古臭さを感じるであろうまったりファンタジーを予想していたので、良い意味で期待を裏切られました。良い映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2011-11-13 14:57:47)(良:1票) |
2077. 女と男の名誉
《ネタバレ》 最初の30分くらいは、人物関係がよく分からないうえに、退屈で眠くなります。ただ、30分過ぎたあたりから、事件・トラブル次々発生。主要人物たちのかけひきも始まって、急に物語が展開し始めます。この辺りから、ずいぶん映画にはまり込んでいきます。 主人公のチャーリーがドンの相談役のパルテナの息子という絶妙なポジションなのが面白い。また、ファミリーの利益をや損失、リスクをめぐっての駆け引きに、私怨がちょいちょい混じってくるのも面白い。 最後は切ない締め方ですね。チャーリーはシャワー浴びながら泣いていたのでしょうか。メイローズに電話していましたが、「それでいいの?」と思ってしまいます。 ・・・いつの間にか感情移入しています。こんな中年マフィアのラブサスペンスに感情移入できる日がくるとは。苦手なジャンルの映画なのに、楽しみました。 ただ、タイトルはださい。核心をついているようで、ちょっとはずれているし。 [DVD(字幕)] 8点(2011-11-13 04:07:53) |
2078. ストリート・オブ・ファイヤー
マイケル・バレの声と、ダイアン・レインの歌がかっこいい。 ストーリーは薄い。浅い。でも爽快。 ウィレム・デフォーは顔色が悪すぎてゾンビに見える。 序盤は、ずっと「北斗の拳」を連想していました。なんかノリやバイクが。 で、マッコイは「バット」みたいだった。口が達者でそこそこの働きっぷりだから。 ラストシーンはもうストリートファイターですね。昇竜拳とか出なくて良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-12 11:52:51) |
2079. タンポポ
《ネタバレ》 みんなでさびれたラーメン店を完成させていきます。スープ担当。めん担当。内装担当。ひとつひとつのミニエピソードを通して、一人、また一人と協力者が増えていきます。最後は行列のできるラーメン店に!それだけで映画として面白かったのに、まったく本編と関係のないエピソードが次々入ってくるのはいったい何?何かのパロディでしょうか。当時の映画やドラマを全然知らないので、邪魔で仕方がない。面白くなってきたと思ったら、よく意味の分からない挿話が入る。気分が台無しになる。また本編にもどる。その繰り返し。うっとうしい。 [DVD(字幕)] 3点(2011-11-11 03:48:13) |
2080. 恋人たちの予感
《ネタバレ》 前半のビリーに感情移入できません。同性から見ても、「何だこいつ?」。 図書館で再開してから、印象が良くなります。最後まで見ていくと、サリーとビリーが少しずつ大人になっていくのがわかります。若い頃は自分の意見ばかり。ひたすら女性側の意見と男性側の意見のぶつかりあい。「はいはい。」って感じ。それが、時が経つにつれて、相手の意見に耳を傾ける割合が少しずつ多くなります。この小さな変化が良いです。だから中盤から後半にかけては本当に面白い。 個人的には、レストランでダブルデートみたいなことをしているシーンが好きです。さすがに、「いや、もうつきあっちゃえよ。」と笑ってしまいます。マリーとジェスがからみはじめた辺りから、小洒落の利いたせりふやシーンが多くなって、コメディとしてもかなり楽しめます。 ただ、下ネタが多すぎです。うまいヘタに関わらず、下ネタでそんなに笑えないのです。だから下ネタの割合はもっと少ないほうが好きです。 メグ・ライアンは別に好きでも嫌いでもありません。普通です。特別かわいいとも思いません。ただ、泣きのシーンは良いです。泣きながら「40になってしまう~」。まだ32なのに。いや、良かったです。メグ・ライアンの魅力がちょっとだけわかった瞬間です。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-09 12:41:33) |