201. 客途秋恨
戦後の混乱期、中国人と結婚した日本人女性とその娘の物語、ということで、それなりに意義のある作品だとは思うのですが・・・。数十年ぶりに日本に帰国したお母さんの日本語が中国語の声とあまりに違いすぎてて(たぶん吹き替え)、しかもあまりにおどろおどろしい演技なもんだからちょっと引いてしまって・・・。日本語がわからなければちゃんと鑑賞できたと思うんですけどね。ちなみに70年代が舞台なのに日本の電車に「JR」の文字があるのはご愛嬌。 4点(2003-10-13 15:59:40) |
202. クレーヴの奥方(1999)
この作品、「90年代の映画の最高傑作!」っていう人もいるみたいですけど、イマイチ良さがわかりませんでした。ヒロイン役のキアラ・マストロヤンニはエレガントだったし、面白い手法(コンサートシーンで、音楽は聞こえるけど写っているのは楽屋だけ、とか。「家路」でも似たような手法のシーンがあった)もあったんですけどね。厳格な母親の影響で貞節にこだわってしまうヒロインってのにどーしてもリアリティが感じられなかったんですよ。僕の映画の見方がまだまだ甘いせいかもしれないんですけど・・・。うむ、人間、一生修行だな。 6点(2003-10-13 15:13:27) |
203. マイ・フレンド・メモリー
良い話だったけど、最後がイマイチ強引だったような・・・ごめんなさい。 6点(2003-10-13 14:46:40) |
204. レックレス・ケリー/向こうみずで行こう!
《ネタバレ》 B級、というよりZ級と言う方が良いような作風ですが、結構好きなんですよねー。見た者の開いた口がふさがらないメカデザインのセンス、とんでもないストーリー、あまりに豪快なホラの吹きっぷりには脱帽。あと、ヤッホー・シリアスの作品って「ヤング・アインシュタイン」なんかもそうですけど、おバカな話の中にアウトサイダーに対する愛情や優しさが見え隠れしていて、それがいいんですよねえ。ちなみに映画の最後に出てきますが、主人公のネッド・ケリーという人には実在した人だそうです。あとこの映画、「ロード・オブ・ザ・リング」や「マトリックス」にも出ているヒューゴ・ウィービングも悪役で出演してますが、彼のプロフィールからはこの作品は抹殺されてるみたいです(笑)。 8点(2003-10-13 14:41:31) |
205. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
うーむ、基本的に「感動作」と銘打たれた作品に対しては素直に感動するほうなんですけど、これは何だか違和感を感じてしまいました。ちょっと「頭でっかち」な話に思えちゃったんですよね。どっちかっていうと「小説家を見つけたら」の方が良かったです。ごめんなさい。 5点(2003-10-11 21:32:30) |
206. カラー・オブ・ハート
うむ!非常に知的で刺激的な現代寓話ですね。ハリウッドって何だかんだいってこういう奇想天外なアイデアをきちんと映画化しちゃうんだから、侮れん。あのモノクロのプレザントヴィルってところはまるで絵に描いたような「古き良きアメリカ」だけど、実はそれって白人(特に、いわゆるワスプ)にとってのものなんですよね(本来マーガレットの彼氏になるはずの、いかにもな白人の名前が「ホワイティ」というのが象徴的)。あそこには有色人種はいないし(後半で色のついた人々を「カラード」と呼んでいたのには笑った)、多分ゲイとかもいないはず(というか存在が無視されている)。そう考えると、後半街のカラー化を阻止しようとする人たちっていうのはアメリカの保守層(ゲイや有色人種、あるいは多様な文化を嫌う人々っていう意味での)の象徴なんじゃないかな。ま、色んな解釈・深読みが出来ると思うんですけどね。個人的には「ただ過去を懐かしむんじゃなくって、現在と未来を肯定していこうよ」っていうメッセージが込められている気がして、そういう意味では「クレヨンしんちゃん・モーレツオトナ帝国の逆襲」に通じるものがあるんじゃないか、と思ったりもしました(ただし「モーレツ~」は「決して良い事ばかりじゃないけど、それでも俺たちは生きていくんだ」という「苦味を伴った意思」があったのに対し、この作品はちょっと楽観的過ぎるかなっていう気もしますが)。それにしても、この作品を「ファミリー映画特集」にこそっと紛れ込ませたBS-NHKの映画担当の人は良いセンスしてるなー(BS-NHKでの映画のセレクトに関しては【おばちゃん】さんが「マーズアタック!」のところでも指摘されてますけど、ひょっとして同じ人なのかな?)。 8点(2003-10-11 19:53:27) |
207. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
音楽はあんまり聴き慣れてるタイプじゃないけど、お爺さんたちはイカしてました。 6点(2003-10-07 15:58:43) |
208. きれいなおかあさん
「山の郵便配達」で中国映画に関心を持った頃に観たんですが、お母さん(「きれいな」・・・うーん、ノーコメント!)が厳しすぎるんで、観ながらちょっと引いちゃったんですよね。でも【交野の少将】さんの仰るとおり、あれは社会の反映なのかな。 5点(2003-10-07 15:04:36) |
209. 彼方へ
ヘルツォーク(うむ、まるでヒーローものに出てくる悪の大幹部のような名前だ)の作品はこれしか観てないんですけど、なかなか見ごたえのある映画でした。登山家の話なんですが、映像が何と言うか、とってもストイックな感じで、観てるこっちも息をするのを忘れてしまうようでした。 7点(2003-10-07 14:49:29) |
210. かぼちゃ大王
これ、ビデオタイトルが「私が愛した少女」というので、ロリコン映画みたいなイメージを持たれるかもしれないんですけど、全然そんなことないですよう(あ、でも少女のヌードシーンもちょっとだけあるし、危うい雰囲気を持ってはいますけどね)。「かぼちゃ大王」っていうのはどうやら「ピーナッツ(スヌーピーが出てくるマンガって言った方がいいかな)」に出てくるらしいです(「らしい」とか言わずにちゃんと調べとけよな)。同じ監督による「黄昏に瞳やさしく」という作品がとても良かったんでこちらも観てみたのですが、不思議な温かさにあふれた映画でした。無精ひげのお医者さんと、ピッピという女の子がなかなか素敵です。 7点(2003-10-07 14:40:57) |
211. スカートの翼ひろげて
あり?そんなに悪い内容でしたっけ?確かに恋愛ドラマの部分は納得いかない部分もありましたが、全体的に爽やかな映画だったように思います。確か戦争中(第一次だったか第二次だったか忘れてしまった!)男たちが徴兵されて労働力が足りなくなった農村に女性が派遣されて、という話でしたが、のどかな農村の風景と音楽がとても合っていたように思います。ただ、登場する三人の女性がみんな知らない女優で、キャラクターを把握するのが大変だったんですけどね。今度もう一回観てみようっと。 7点(2003-10-07 14:27:46) |
212. エーゲ海の天使
確か、第二次世界大戦中のドイツの一小隊が、作戦のために上陸したエーゲ海の小島で素朴な島民と出会い・・・ってな話だったかな?随分前に観たんで記憶があやふやなんですけど、不思議な感じの映画でしたね。確か、映画の冒頭と最後で意味深なメッセージがあったような・・・。 7点(2003-10-07 14:18:13) |
213. イノセント・ライフ
1920年代のスウェーデンを舞台にした、ユダヤ人で、しかも社会主義者の父を持つ少年の物語、ということでなかなか新鮮で興味深い題材でした。避妊具が反体制の象徴っていうのはちょっとびっくりしたけど、そっか、古いキリスト教の考え方からするとイカンのか。結構細かいところを忘れちゃっているのでも一回観てみたいなー。 6点(2003-10-07 14:08:14) |
214. 恋におちたジョージ・ルーカス
「恋におちたシェイクスピア」及び「スター・ウォーズ」シリーズを始めとするルーカス作品をパロッた超短編ですが、なかなか面白いですよ。ただ、ホントに短いです。 7点(2003-10-01 16:50:30) |
215. チェイシング・エイミー
あくまで想像ですけど、この作品の主人公って監督ケビン・スミスが投影されてるんじゃないですかねえ。主人公と同じような悩みを彼自身持ったことがあるのかな?そういや「クラークス」でも同じようなエピソードがあったし(あっちは半分ジョークにしてたけど)。あたしゃよく分からんのですけど、やっぱし世の男性は恋人の過去の男性遍歴って気になるのかしら?それにしても相変わらず「スターウォーズ」ネタは入るんですね。 6点(2003-09-27 21:32:59) |
216. 紅の豚
勝手な想像ですけど、これって宮崎監督が「今までいっぱいエンタテインメントやって、観客には目一杯奉仕したかんね。これからは売れようと売れまいと好きなことやらしてもらいますばい(なんだ、この口調?)」という決意を表明した作品って感じがします。個人的には「カリ城」や「ラピュタ」の方が好きなんですけど。後の作品と比べると声優がいいですね(特に加藤登紀子)。 7点(2003-09-27 21:26:01) |
217. 点子ちゃんとアントン
うむ、好きなタイプの映画だし、「刺激の強い映画を観たがる現代の子供達に観せたかった」という監督の意図は理解できるのですが、舞台を現代にしたのがちょっと引っかかってしまったんですよね。小さな子供がアイスクリーム屋で働いていたり、深夜の駅構内で歌ってたり、泥棒に対する警官の態度がなんだか呑気だったり、というある種の牧歌的雰囲気がちょっと合わないような感じがしました。ひょっとして原作の時代設定にすると(セットやなんかで)制作費がかさむ、という事情があったのかもしれないのですが・・・。でも、いい映画だと思います。 7点(2003-09-24 22:01:08) |
218. マーズ・アタック!
正直、グロい描写は好きじゃないんで、その辺ちょびっとひいたところもあったんですけど、面白かったですよ。ガチガチの軍国主義者をはじめ、色んな意味での権威を馬鹿にしまくってますね。ある意味、オタク少年の逆襲って感じ(最後はおばあちゃん思いのオタクっぽい少年が勝利するし。と思ったらあの男の子は「刑事ジョン・ブック/目撃者」に出てたあの男の子だったんですねー。大きくなったなあ)。群像劇としても面白かった(特にあの元ボクサーの黒人はイカす!)。監督の彼女の火星美女のキモチ悪い動きもサイコーでした。やるじゃん、ティム。 8点(2003-09-17 18:14:21) |
219. デトロイト・ロック・シティ
アタクシの場合、KISSのCDはベスト盤を一枚持ってるだけなんですけど、これは面白かったなー。女子トイレのシーンといい、いちいちトゥーマッチでマンガっぽい展開といい、いかにもKISSの映画って感じでした。それにしても、やっぱロックはヘタレ小僧(&ヘタレ大人)の勇気を奮い立たせてくれる音楽なんだなーと思いました(俺はロックファンだがヘタレじゃない!と思った人、許してね。でもアタクシもヘタレだから)。 9点(2003-09-17 18:02:53) |
220. 普通じゃない
んー、どうでしょう?あんまりキャメロン・ディアスの演じるキャラが好きになれなかったんですよね(クレジットカードがどーのこーのとか。あんなん言われたら、多分、殴る。グーで)。ユアン・マクレガーのお人好し駄目男やホリー・ハンターのブチキレ天使はなかなか良かったんですけど・・・。最後の「愛の講釈(?)」もなんだかなあ。この監督(確かイギリス出身?)の作品を観るのはこれが初めてなんですけど、あんまりアメリカでの仕事はうまくいかなかったんじゃないでしょうか(「ザ・ビーチ」は未見で評判を聞いているだけなんですけど)。同じような話なら「バンディッツ」や「キル・ミー・レイター」の方が好きでした。残念。 3点(2003-09-17 17:56:35) |