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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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201.  大いなる幻影(1937) 《ネタバレ》 
素直に面白いです。 かつてチャップリンが言った「昔の戦争は良かった。核も毒ガスもなかったし。」というのを体現したような映画ですね。 まず、登場人物一人一人に皆個性があり、皆それぞれに境遇があって、それを丁寧に描いている所が好印象。ただの群像劇と言ってしまえばそれまでだけど、皆さんの仰る通り“格調高い”という言葉がピタリと当てはまる、まさにそんな映画。 いろいろと細かいところを見ていくと、敵と味方で友情が芽生えたり、ラ・マルセイエーズを大合唱したり、逃走先での恋愛があったりと、いかにもクラシック映画らしいベタ~~なシチュエーションが至るところに出てきて、こういう所もこの映画の魅力でしょう。 また、第17捕虜収容所とか、床下に穴を掘って余った砂を庭に撒くというアイディアなど、某有名映画のオリジナルを発見できたという時点で、もう十分に満足してしまうのです。
[映画館(字幕)] 7点(2008-04-19 02:04:04)
202.  あの胸にもういちど 《ネタバレ》 
アラン・ドロン目当てで観てみたのですが、本作の原題にある通り、この映画の華はあくまでもマリアンヌ・フェイスフル。 空想を繰り広げている時のあの表情といったらもうっ!嬉しい事、悲しい事、不安な事・・・どんなことを想像していても、みんなとてもいい顔。 たまに出てくるサイケデリックな画像処理も、レベッカが高速で飛ばしてる時の合成映像も、何となく想像できてしまう結末も、みんな古臭くて失笑モノ。おまけに、全編を通じてただレベッカが過去を回想するだけの淡々としたストーリー。しかし、しかーし、面白い! 英語を喋るドロンにちょっと違和感を感じたけど、まぁかろうじて合格点。スキーの宿で、ドロンがレベッカに向かって笑いかけていたのも、本屋にいる時のクールな印象からはかけ離れいてかなり違和感があるのだけど、これも気にしない気にしない(笑)。 とにかく、主演のマリアンヌ・フェイスフルの醸し出すオーラを始めとする、全体の雰囲気が実にイイ。 こういう映画、大好き。 
[映画館(字幕)] 7点(2008-01-13 01:57:27)(良:1票)
203.  つばさ 《ネタバレ》 
現代の映画はこの映画で見せた迫力を凌駕することが出来るのだろうか。 近年のアクション映画は全くと言っていいほど観ていませんが、この映画はとにかく空中撮影が凄い。本当に人がいるところに爆弾を投下したり、ミサイルを受けた飛行機が黒煙を上げて飛んでいたりといった、リアリティ溢れる映像には頭が下がります。1927年の当時にしては凄いというのではなく、CGもない当時だからこそ凄いのだと思います。麟歌さんの仰る通り、CGで編集が出来ない→本当にやるしかない→つまり、リアルという図式が成立。 また、人間関係を描いたストーリーに着目しても面白い。固い絆で結ばれた男たちの間に誤解が生じ、誤解が解けぬまま死別してしまうなんて、凄くありきたりで定番だけど解りやすくて好きだし、反戦のメッセージが込められているところなんかも感心してしまいます。 相手の飛行機を奪って自陣に帰還しようとしたら味方に追いかけられたなんてネタ、チャップリンがやったら大爆笑必至と思うけどなぁ~。 〔澤登翠さんの活弁&伴奏付きで鑑賞〕
[映画館(吹替)] 7点(2007-12-30 02:36:54)
204.  終電車
自分が今まで観てきたトリュフォー作品の中で最もトリュフォーらしくない映画。どことなく、ハリウッドの影響を受けたかのような内容で、かなり驚かされます。トリュフォー映画にドヌーヴが出て、パリの風景が映し出されていても全然フランス映画の匂いがしない・・・。翌年の「隣の女」は、あれだけトリュフォーらしさが出てるのに一体何故?? 嫌いリドリーさんのレビューにもありますように、もしこれがトリュフォー作品でなければ点数が下がるだろう、というのは全くもってその通りであると思う反面、この映画をトリュフォーに撮ってほしくなかったという感もあるので“トリュフォー”を期待した分の落胆があり、だからこそ逆に点数を下げたくなる気持ちも出てきてしまいます。 ストーリーは面白いと思うのですが、やっぱり、社会情勢を織り交ぜたのがこのように感じる原因になったのでしょうか。映画の最後の方になって時代が逆行したり、ナレーションで状況を説明していたのはちょっと急ぎ足な感じでマイナスポイントですが、ラストの締め方は面白いと思います。けど、あの終わり方はヒッチコックのあの映画のパクりですな。
[映画館(字幕)] 7点(2007-12-27 22:31:39)
205.  逃げ去る恋 《ネタバレ》 
アントワーヌ・ドワネルもの第5作目にしていよいよ完結作。タイトルは「逃げ去る恋」。 これまでのドワネル君を見ていれば、“逃げ去”ってしまうのも無理ないなぁと思ってはいましたが、映画が始まって目に飛び込んできたのは、またしても見たことのない女。このシリーズも最終作になり、女に対してのだらしなさは以前にも増して磨きがかかった模様。前作のラストではラブラブな夫婦だったのに、いきなりのドンデン返しから映画はスタート・・・って、いきなり浮気かよ!!さらに見ていくと、クリスティーヌとは既に離婚の話が大分進行していた様で、早くも起承転結の“転”が来てしまったような感じにみえます。 クリスティーヌと別れてからのストーリーはというと、「二十歳の恋」で劇場で出会った人と偶然の再会や、破けた写真を繋ぎ合わせて本人を突き止める話が出てきますが、こんな出来事トリュフォーの身に本当にあったの?というくらいの、まるで“映画”のような話なので、もし自身の実話をもとに作ったとしたならば、やや誇張しすぎなような気がします。どちらかというと、この映画、“逃げ去る”恋ではなく“逃げ去”ってからの恋がメインになっているのが非常にもったいなく、もう少しクリスティーヌとの別れを丹念に描いた方が良かったのではと思います。 写真を繋ぎ合わせて女を追跡するストーリーは面白いと思うし、本当は好きなので、もう少し話を膨らませれば、単体の映画として一本映画が出来ただろうと思うと、かなり惜しい作品ですね。せっかく、夫婦生活がうまくいってたのに、別れ話でドワネルと一緒になって涙したかった・・・。そういう意味でも惜しい映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2007-12-24 23:55:26)
206.  チャップリンの霊泉 《ネタバレ》 
冒頭の回転トビラのギャグに軽くビックリ。あれがギャグになっちゃうんだもんなぁ~。いい時代だったもんだ。今の世の中、あれはシャレにならんでしょ。 「霊泉」ってタイトルから想像するに、どこか山奥の秘境まで行って何か面白いことをやるのかと思ってたら、健康ランドみたいな所だったのでちょっと拍子抜けしましたが、序盤の長回しや痛風男の泉への豪快なダイブなど、総じて面白かったです。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-12-13 00:06:31)
207.  あこがれ (1958) 《ネタバレ》 
あこがれて、その対象を傷つける・・・。なんて大人気ないんだろうって思っても、大人じゃないから仕方ないのだけど。けど、相手が傷ついたことが判って初めて大人になっていくわけで、苦い思い出かもしれないけれどとても貴重な経験。 ナレーションが大人の声であることから、この映画は恐らくはトリュフォー自身の懐古なんだろうなと思う。 うまくコメントできそうにないけど、自分が小学校低学年の時に募金活動をしていた時の、中学生くらいの“お姉さん”の胸元に赤い羽根を刺すときのあのドキドキ感が舞い戻って来るような、そんなどこか懐かしい映画。(感想になっとらんがな!)
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-12-02 22:23:35)
208.  ピアニストを撃て 《ネタバレ》 
この映画、もう最初っからオカシイ。 最初、追っ手から必死に逃げまとう男が捕まったと思いきや、何事もなかったかのように普通に身の上話をしたり、シャルリとレナが連行されてどこかに連れて行かれるのかと思いきや、あっさりと逃げ出すことが出来たりと、見る人を煙に巻くようなプロットがいくつかあって、そこが凄く好きです。 また、ベッドシーンで2種類のカットを交互に組み合わせる手法など、映像面でも実験的な手法がいくつかあって、俺はゴダールを観ているのか?と疑いたくなるほどで、これもまた好き。 ストーリーを考えると、賛否両論ある作品だろうなとは思うけど、それよりもこの映画の一番の魅力は、やっぱり何と言っても、劇中で人が3人も死ぬようなストーリーにミスマッチであるかのような仄かに明るいピアノのBGMでしょう。 それと、トリュフォーの以後の作品でも出てくるのですが、何故、雪山をラストシーンにもってくるのでしょうかねぇ~?何か因縁でもあるのかな?※
[映画館(字幕)] 7点(2007-11-20 00:28:40)
209.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 
“●●グランドホテル”なんていう名のホテルは日本に、いや世界中に星の数ほどありますが、その起源と思わせるかのような、いかにもといったこのクラシカルなタイトルは実はかなり好きです。 豪華な配役、と当時は結構もてはやされていたそうですが、そのほとんどの役者が馴染みのない人たちばかりで“5大スターの競演”とか言われてもイマイチありがたみが出てこない・・・(涙)。 私は、5人全員のエピソードに繋がりを持たせる必要はないと思いますが、もう少しそれぞれの話に面白味があればもっと楽しんで観れたことだと思います。 映画の序盤に出てくるエントランスホールの長回しもホテルの格の高さを醸し出していますし、劇中で殺人が起きてもその直接的な描写はせず、男爵の横たわる姿すら見せないのは、ホテルの豪華さや客層の良さに決して引けをとらない非常に上品な演出だと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2007-10-07 10:16:21)(良:1票)
210.  吸血鬼(1931) 《ネタバレ》 
他の方も仰っている通り、影が凄い。影が役を演じているかのよう。 また、影にも負けず、その本体である役者のチョイスもまた凄い。「ノスフェラトゥ」ほどではないが、登場人物の雰囲気が女性も含めて皆アヤシイのだ(笑)。 この映画が面白いのは、吸血鬼が人間を襲うという、恐怖心を煽るシーンがほとんどないにもかかわらず、ストーリーが完全に成り立ってしまっているという点だと思う。 再度観れば点数アップの可能性が十分にありそうな作品なので、今の時点では7点に留めておきます。 あと、毒薬が入った瓶にドクロマークが描かれていたが、“いかにも”という感じで笑ってしまった(^_^)
[映画館(字幕)] 7点(2007-09-30 02:33:04)
211.  危険な関係(1959) 《ネタバレ》 
セシル役のジャンヌ・ヴァレリーも、アネット・ヴァディムも最高に綺麗なんだけど、この夫婦のやりたいことがちょっとわかりにくかったなぁ。 チェス盤に文字を浮かび上がらせるオープニングクレジットもオシャレで良かったし、椅子の隙間からのカットとか、人が通った時の影を境に瞬時にズームに切り替えたりといった映像面での工夫が随所に見てとれたのも好印象。 最後の教義的な終わり方はいいと思うけど、ヴァルモンの死に方とか奥さんの火傷の負い方なんかは、ちょっと呆気なさ過ぎたような気がします。  
[映画館(字幕)] 7点(2007-09-29 23:46:33)
212.  天使の入江 《ネタバレ》 
オープニングのカメラが引いていくショットは、この映画を見た人の間ではかなり好評らしいのですが、実は自分はそれほどは好きではないです。 ストーリーは単調極まりない、いかにもフランス映画らしさが漂っているというような感じで、状況によってはすぐに睡魔に襲われそうとも言えますが、実は自分はこういう起伏のないストーリー、なかなか好きです。 ルーレットって、海外のホテルに泊まった時に一度だけやったことがあるのですが、全く戦略の立てようもない運任せのゲームで、すぐに飽きてしまったということがあります。 何の根拠もなしに、「今日は勝てそうな気がする」だとか、同じ数にこだわって何度も賭けたりするのって本当に馬鹿だと思うし、しかもそんな馬鹿馬鹿しいことを繰り返すのがストーリーの大半を占める映画なんですが、最後の最後で鏡を巧みに使ったラストの演出が非常に格好良く、正に最後に大当たりを的中させて家路に着いたかのような気分になりました(^_^)
[映画館(字幕)] 7点(2007-04-30 22:42:35)
213.  日曜日には鼠を殺せ 《ネタバレ》 
画面が暗い。けど、その暗さがまた良い。 ありきたりと言われれば確かに否定は出来ないが、正義であるはずの警察を悪役に見立て、悪人であるはずのマヌエルを正義として描いているところが面白いと思った。 物語に出てくる神父も、法(=警察)に従うか神の教えに従うかで葛藤があり、無神論者であるマヌエルとの間の溝を埋めるまでの過程も、非常に見応えがある。 ペドロが訊いた、「母は死んだのに何故行く?」という台詞、そして戦いを終えたビニョラスが警部補に訊いた、「母の死も罠のことも知っていて、カルロスも殺した。しかし何故・・・」という台詞。二人のこの言葉に対する答えが、まさにこの映画の主題ではないだろうか。 酒を飲んでいるペドロのところに行って国境を越えることを打ち明けた時の二人のあの嬉しそうな顔といい、山を登る時にバックに流れる意気揚々とした音楽といい、やはり最後のゲリラ戦で見せたあの勇敢な姿がマヌエルの生き様なんだと思う。 終盤近くまでずっとマヌエルの心理描写を中心としたストーリーだっただけに、敵陣に乗り込んだときに煙突の陰からライフルを構えるグレコリー・ペックの眼差しにハッとした。堪らなく格好良かった。 もう一度言うが、映像のこの暗さが良いのだ。堅物すぎるところが自分の好みではないのだが、間違いなく傑作の部類には入る映画だと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-04 22:35:52)
214.  幸福(1964) 《ネタバレ》 
はっきり言って、この映画は映像だけを追っていても内容が理解できてしまうような気がする。勿論、最初から最後まで、会話も含めて全て観たが、心情を深く語る場面以外では視覚的な解釈だけでストーリーのほとんどが理解できる映画だと思う。ある意味、映画の到達点的な作品。 また、カッティングにおいても非常に斬新で、車が遮ったところでのカッティング、二人の身体のあらゆるタイプのショットを組み合わせたベッドシーン、フランソワがエミリーの部屋に行って出会った瞬間の交互の連続カット、ワンシーンが終わるごとにフィルムの色調を変えたりなど、意味がないようにも見えるが実験的で面白い。 ストーリーの方は、夫の浮気に焦点を置いたストーリーなのだが、映像や音楽の美しさも手伝って、ごくあっさりとした雰囲気で進行していく。しかし、フランソワが浮気するのを当たり前のように淡々と映していた映像も、真相を告白するシーン辺りから一気にサスペンス色を帯びてくる。 一見すると、この浮気な夫を非難しそうになるのだが、テレーズが亡くなってからエミリーと一緒に暮らすようになるまでの過程がしっかりと描かれているため、この監督は夫の一連の行為を容認しているような印象を受けた。 この映画の監督が女性であることを考えると、フランソワ一家の背中を暖かく見守ってあげなきゃ、という気になってくる。男の監督だったら、男の浮気を容認しろと言ってるように見えるケド(^_^)
[映画館(字幕)] 7点(2007-01-02 16:53:24)
215.  美しきセルジュ 《ネタバレ》 
まず、タイトルがよくわからない。恐らく、原題の直訳であろうと推測されるが、何故“美しい”のか、何が“美しい”のか。考察の余地が多々ありそうである。 そして、問題の最後の場面。セルジュが笑うシーンで幕が下りるが、非常に示唆に富んだ終わり方だと思う。 一般的な解釈は「セルジュに子供ができ父親になったことで開眼し、再びまっとうな人生を歩んでいこうという、希望に満ちた笑み」というものであるようだが、自分にはそうは見えなかった。 自分は「子供は無事生まれたが、母親の息絶えている姿を見て生きることに絶望し、半狂乱状態になって笑いをこぼした」と解釈した。 他にも「生まれてきた子供が先天性の奇形児で、繰り返される悲劇に絶望し、半狂乱状態になって・・・」など、いくつかの解釈が可能であると思う。 “美しき”セルジュなのだから、その意味を正しく認識して初めて、ラストの笑みの意味が解けるのではないだろうか。 また、雪道を歩いて転ぶときのカッティングや、冒頭で水をかけてセルジュを起こすのが伏線になっていたりといった面白さもあり、全体的なストーリーも決して難しいものではないのだが・・・何とも謎めいた映画であると思う。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-29 01:39:03)
216.  女は女である 《ネタバレ》 
この映画を観る前は、ゴダールにアンナ・カリーナにベルモンド、音楽もルグランだし面白くないわけがない!といった感じだったのですが、「気狂い~」よりも「シェルブールの雨傘」よりも前に作られた映画だったんですね~。 映画の中の登場人物や映画を作っている人たちが本当に心底楽しんで映画を作っているのが画面の中から伝わってきました。凄く明るく飛びっきりポップな映画。見ていると、こっちまで楽しくなってきます。 クスクス笑うようなフレンチコメディはあまり好きではないけど、これは面白い。ゴダールが映画で遊んでいる感覚だけでも十分面白くて、さらに主役3人の個性が抜群に光り輝いています。「ホテル代払え」や、本のタイトルで喧嘩するシーンも面白いけど、一番好きなのは、アンナ・カリーナがお腹にぬいぐるみを詰めて妊婦の格好をするシーン。よく考えると、子供を欲しがってる女って結構かわいいかも、などと変な勘違いをしてしまいそう。 前作の「勝手にしやがれ」で主役をはったベルモンドは今回は脇役として登場し(降格?)、衣装も「気狂いピエロ」で見たときのそれと比べるとやや地味目の印象なのがちょっと不満だけど、ここでまた主役をやれば、後の「気狂いピエロ」が作れなくなってしまうからと解釈し、勝手に納得しときます。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-28 18:51:01)
217.  愛の昼下がり 《ネタバレ》 
エリック・ロメールの「六つの教訓物語」シリーズ第6作にして、いよいよ最終作。 この邦題「愛の昼下がり」は原題「L'amour l'apres-midi」の直訳だと思われるのだが、(原題・邦題共に)これがまた、何と素晴らしいタイトルであろうか。これ以上に相応しいタイトルは思いつかないと思えるくらいの見事なタイトルだと思う。 今回のストーリーは、やや存在意義の不明なシークエンスがいくつかあると思うのだが、例えば、冒頭で服を買うシーンだとか、田舎の生活に不満を感じていて都会の空気が好きだ、というくだりなどはあまり本題に直結しないような気がする。店員に勧められて買ったシャツが伏線になるのかも、と期待して観てたのだが、特にそのような結びつきは見つからなかったように思う。 この映画の主題となる、家庭を持った男が独身女性に魅かれていくというストーリーは結構ありがちなんだけど、この主人公は家庭に不満もなく、他の女性になびく理由がないというのと、クロエという女が会社に押しかけてきたり、主人公を誘惑したり、子供が欲しいだのと言ったりする、自己中心的な神経に腹が立った。 最後に奥さんのところに駆けつけたとき、夫の浮気に密かに胸を痛めていたのか、抱きしめられて涙がぽろぽろ出て震えるシーンにはグッときた。 本作はシリーズのラストを飾る作品だけに、いつも以上にエスプリの効いたエンディングを期待していたのだが、そんな小洒落たオチもなくあっさりしたエンディングだったので少々物足りなさを感じた。夫婦が愛を確かめ合ってハッピーエンドというのは確かに悪くないんだけど、このシリーズでそれをやられるのは、ちょっと不満。単体の映画として見れば7点だけど、シリーズものであることを考慮して評価すれば、6点。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-28 01:39:53)
218.  5時から7時までのクレオ 《ネタバレ》 
主人公が過ごす夕刻をリアルタイムに追い続け、ストーリーの中にこれといった大きな事件もないまま刻々と物語が進行していく。 ただ、主人公が病気に怯えているということを除けば、ごく普通の日常なのだと思う。病気に怯えているといっても、特に暗い雰囲気はなく、むしろ自分にとっては明るくも見えた。 時間の表示が何回も出てくるのも何の意味もなさそうだけど別に嫌いではないし、男の独り語りもあったし(←自分にとって高ポイント!)、動いているミシェル・ルグラン見れたし、ほのかに明るいエンディングも良い。 そして何といっても、クレオ演じるコリンヌ・マルシャンがとても綺麗だったので、最後まで飽きずに楽しんで観ることができました。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-20 23:57:59)
219.  獅子座 《ネタバレ》 
何か、タイトルから(獅子座どうしの)美男美女の淡いラブストーリーをイメージしていたのですが、全然違う話で、いきなり胸毛ワンサカなオヤジが出てきたのでビックリしました。 最初、パーティーのシーン辺りで眠くなってきてしまったのですが、遺産が手に入らなくなってパリを徘徊する辺りから一気に目が覚めてきてストーリーにグイグイ引き込まれていきました。あの徘徊シーンは主人公の台詞もほとんどなく、ハッとするような出来事もこれといってないにもかかわらず、何故か強烈な印象を受けます。“執拗なまでに”ピエールの動きを追って、という感じではなく“ただ淡々と”もしくは“黙々と”見つめるとか、見守るといった感じに見えます。 ラストも、ピエールの豪遊しているところを出してハッピーエンドを迎えるといった安っぽいことはせず、遠目で控えめに見て、これからのピエールをちょっと心配してしまうような目つきでピエールのことを映していたように思えました。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-14 22:32:57)
220.  チャップリンの替玉 《ネタバレ》 
何か、今回のチャップリンはいつもよりスマートだなぁ・・と思いながら見ていたら、やっぱり別人だったんですね(別人でしょ)。 ストーリーと関係ないところでのコントがいまいちだけど、ストーリーの核である“入れ替わり”のネタが一つのアイディアとして面白いと思う。 自分とそっくりの人と入れ替わるのは後の作品でいくつかありますが、これが一番好き。 服の交換シーンで、ズボンを脱ぐ時にわざわざ椅子の陰に隠れて着替えるところもちょっとツボです^^
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-11 03:18:06)
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