2201. サボテン・ブラザース
《ネタバレ》 「笑いたい、愉快な映画を見たい!」と意気込んで見ると、失敗するタイプの映画です。「あ、借りるの間違えた!でもせっかく借りたから見てみようかな。」くらいの気持ちで見ると、楽しめる映画だと思います。 特に最後の20分くらいはちょっぴり爽快な気分になりました。20分間に1回くらい、面白いこと言ったりします。くらいの、映画です。 ただ、透明な騎士と歌う木は必要かな? [DVD(字幕)] 4点(2011-07-15 02:18:40)(良:1票) |
2202. 34丁目の奇跡(1994)
《ネタバレ》 オリジナル版は見たことありません。ですので、この映画だけで率直な感想を言いますと、「飛ばないのかぁー、飛んでほしかったー。」「プレゼント配るシーン見たかったー」「このおじいさんが本物のサンタクロースなのを見て、大人たちが驚いたあとに、称賛の声を送るところが見たかったー」ということが、僕が正直に見たかったものです。 もちろん、その姿を見せないから、この映画の完成度は高くなっているのかもしれませんが。ですが、この映画が子供向けに作成されたものであるなら、もっと思い切って、べたでもいいのでファンタジーにしちゃったほうが、裁判までのやたら現実的な展開とのギャップがあって良かったのではないかと、僕の中の子供心が言っています。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-14 03:06:04) |
2203. 硫黄島からの手紙
最初は戦争映画ということで、真面目な気持ちで見始めました。ですが見始めた後の少し軽めの雰囲気に、不謹慎ではありますが、フィクションの戦争アクション映画を見ていると気持ちを切り替えました。 個人的には、アクションシーンはとても良かったと思います。映像もきれいでした。また、アクション映像がない場面であっても、爆発音と振動、それから兵士と上官のやりとりで、十分にアクションシーンを演出してくれていました。2時間以上の映画ではありますが、面白かったので長さは感じません。 ただ、欲を言うならば、もう少し陰惨な内容になったとしても、リアリティを追求した映画にするか、いっそ史実をもとにせず、完全フィクションとしてのエンターテイメント映画にするか、どちらかにしてほしかったと思います。見終わったあとに、この映画を面白かったと思ってしまうと、すごい罪悪感に襲われてしまいます。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-13 11:51:33) |
2204. 殺人ゲームへの招待
《ネタバレ》 軽い。面白いのですが、面白いテレビ番組を見たという感じになります。 「よーし、映画を見るぞー。」というテンションのときには手を出さないほうが良いかもしれません。がっかりとまでは言わないですけど、茶番を見せられたような気になります。 この映画はエンディングが3種類用意されているのがウリのようですが、むしろ1種類だけにしたほうが、映画としてのクオリティは高くなったのではないでしょうか。結末を3つとも見てしまうと、全員が犯人になりうる可能性がはっきりしてしまいます。そうすると、全員の個性がぼやけてしまって、この映画の印象が薄くなってしまいます。もちろん、内容はそれなりに面白いので、「面白かった」とはなります。ですが、映画を見終わったときのある種の充実感みたいなものは、たぶん得られません。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-12 03:12:36) |
2205. ザ・エージェント
《ネタバレ》 タイトルとパッケージのあらすじに、少しでも固定観念を植え付けられてしまうと、肩透かしをくらう可能性があります。 借りるときに、ジェリー(トム・クルーズ)とドロシー(レニー・ゼルウィガー)とロッド(キューバ・グッディングJr)の3人が、3人4脚で成功を収めていくような話だと勝手に想像してしまいました。 ですがドロシーは早々に戦友から恋愛の相手役へと転身。それから先は、エージェントとしてのストーリーと、ドロシーとのラブストーリーが半々でくるものですから、ちょっと中途半端で、どちらのストーリーも盛り上がりそこねたまま、映画が終わってしまいました。じゃあつまらない映画なのかというと、つまらないとは思わないくらいには面白い。そこも中途半端。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-11 02:16:00) |
2206. グッバイ、レーニン!
《ネタバレ》 今までに見たことがあるドイツ映画の中では、一番面白いと思いました。東西ドイツの統一によって、人々の生活や社会環境がどのように変化していったのかがよくわかる映画です。えてしてそのような映画はエンターテイメント性を犠牲にすることもあるのですが、この映画については多くの人が楽しめるようにコメディ色の強い演出も頻繁に出てきます。また、登場人物たちそれぞれに魅力があり、ヒューマンドラマとしても完成度の高い作品だと思います。僕の場合は、母親の命を助けるためとはいえ、ずっと嘘をつき続けることが果たして正しいことなのか、ということを深く考えさせられました。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-10 04:35:02)(良:2票) |
2207. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
《ネタバレ》 この映画の6割くらいが気持ち悪かった。はっきりいって生理的にうけつけないだけで、理由はありません。「母が死んでも、犬が死んでも、母や家族に疎まれても、人生生きていれば良いこともたくさんあるし、良い人もたくさんいるからがんばれ」みたいな、そんな話なのかなと思いきや、そんな話でもないような・・・もしかして意味なんてないのかな。この映画の良さがわかる人はすばらしいと思います。最後、ラジオつけっぱなしで二人で寝ているあの微笑ましいシーンに1点。あ、その前の、ゴンドラみたいなやつでみんなで泥のなかに突っ込むシーンも好きでした。じゃあ、計2点で。 [DVD(字幕)] 2点(2011-07-10 04:03:06) |
2208. さらば、わが愛/覇王別姫
無理。合わない。重い。救いようがない。気持ち悪い。トラウマになる。歴史に詳しくないとよーわからん。冒頭から終わりまで、残酷物語。その時代の権力と、時の流れと、運命にひたすらいじめられる人たちの話にしか見えませんでした。正直、いじめられている人を助けもせずひたすら横で傍観しているような嫌な気分になりました。 この映画にはこの映画の良さや美しさや文化的に高い価値があるのかもしれませんが、僕には残念ながら見つけることができませんでした。 [DVD(字幕)] 0点(2011-07-10 03:49:41) |
2209. ロンゲスト・ヤード(1974)
《ネタバレ》 このタイプの映画と、主人公であれば、優柔不断さはないほうが爽快な気分になれました。友人が死んでしまったことも納得いきませんが、その後のわりとあっさり受け入れムードはなお許せません。しかもその真相を知らされたときに、極悪所長との取引に応じてしまうって、男気に欠けると思います。で、このタイプの主人公から男気取ったら何が残るのでしょう。はっ!そういえば、結局何も解決してないじゃん・・・このあと、皆さんどうなるのでしょう・・・ [DVD(字幕)] 4点(2011-07-10 03:34:07)(良:1票) |
2210. グッドナイト・ムーン
《ネタバレ》 終始ジャッキー(スーザンサランドン)に感情移入して見てしまいました。決して旦那さんのことを愛していないわけではなかったのにうまくいかず、離婚することに。そして旦那さんと愛する子供たちは、新しいお母さんと次第に幸せな家族になっていく。それなのに自分は、がんの宣告を受け、治療も効果が出ず、余命いくばくもない。なのに、新しい家族が幸せになっていくのを、さも自分の幸せであるかのように応援し、共感し始める。その心の美しさと強さ。すばらしいです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-09 20:42:39) |
2211. 隠し剣 鬼の爪
《ネタバレ》 隠し剣はまさに隠れていた!「鬼の爪を受け継いだのだろう。見せてみろ。」「お前との果し合いに使うような剣ではない。」うん、その通り。使えばひんしゅくものですね。で、どこで使うのだろうと思っていたら、そこかぁー。そんでそう使うのかぁ。まさに隠し剣!でも隠し剣使われちゃうほど、ひどいことをしているとも思えなかったのですが、まぁいいか。他に使うとこありませんし。「たそがれ~」を見てみようと思っています。みなさんのレビューを拝見すると、見なくても良いような気がしてきて、むしろ見ないほうが正解のような気さえしてきたので、逆に見てみようと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-09 20:24:44)(良:1票) |
2212. 白いドレスの女(1981)
《ネタバレ》 どうしても面白いとは思えませんでした。弁護士のくせに女にだまされる馬鹿な男の話ですよね。あと印象に残っているのは、わきあせがやたら凄かったこと。そもそも女優に魅力を感じることができません。そうすると、「何故その女性のために殺人までするの?」と思ってしまいます。そう思ってしまうと、ラストまで、100%この映画を楽しむことは出来ないと思います。だまされやすい僕でも、この女性にはだまされない自信があります。だから僕にはこの映画を見る資格はありませんでした。むしろ見てごめんなさい。 [DVD(字幕)] 1点(2011-07-09 20:11:26)(笑:1票) |
2213. カポーティ
《ネタバレ》 合わない人には本当に合わない映画だと思います。これが小説だったら、もう少し楽しめたかもしれません。一番知りたいカポーティの本音が見えない。うえにテンポが遅い。話がなかなか先に進まない。友人達との談笑のシーンも、きっと意味があるのだと思います。ですがその意味がわからなければ、ただの退屈なシーンです。パブロン中毒さんのレビューを先に見ていたら、もっと映画を楽しめたかもしれません。めちゃめちゃわかりやすい解説でした。そういうことだったのですね。失敗しました。あ、そう言えばパッケージにも、「だれよりも君の死を悲しみ、だれよりも君の死を望む」みたいなことが書いてありました。あれはヒントだったのか。 [DVD(字幕)] 1点(2011-07-09 19:58:32) |
2214. いつか晴れた日に
とても心がきれいな人たちと、ちょっぴり心が貧しい人たちと、ひたすら普通の人たちの共演。これは、近代ヨーロッパを舞台にした、一昔前の少女漫画的なストーリーじゃないですか?テンポが速いわけではありません。ですがなぜか飽きない奇跡のバランス。飽きなかったひとつの原因は、ところどころに、人が気になるような謎を入れているからですよね、きっと。エドワード・フェラース(ヒュー・グラント)やウィロビーが何故会いに来ないのか、その理由が知りたくなってしまいましたからね。とても面白い映画なのに、なぜか人に薦める気にはなれません。でも間違いなく面白いです。でも、お薦めするほどではありません。 でも、見ないと損するような気もします。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-09 19:41:08)(良:1票) |
2215. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 頭のおかしい男女が有名コメディアンを誘拐し、それぞれの自分勝手な目的を果たそうとする話だとは知らずに見てしまいました。サクセスストーリーは好きです。ですがこの映画はだめです。僕は映画に対して「終わり良ければ全て良し。」という考えがあったのですが、その常識をくつがえされてしまいました。最初の1時間20分くらいは、脳が沸騰するほどイライラさせられました。ってゆーか、もしかして最後のサクセスシーンも、実は妄想の続き?なんか画面の雰囲気が怪しいんですが・・・そこをはっきりさせないのは見る人が自由に解釈できるように?そんなサービスはいらんぞ。 [DVD(字幕)] 1点(2011-07-09 19:20:07) |
2216. 恋のためらい/フランキー&ジョニー
《ネタバレ》 前半は面白かったのですが、後半の展開は好きではありませんでした。これは好みの問題だと思いますので、映画が悪いというより、合う合わないの問題です。若い頃飲食店でアルバイトをしていたので、前半かなりアルパチーノに声援を送っていました。特に、包丁さばきでみんなに一目置かれる瞬間はたまりません。個人的には、社会でもう一度やり直そうと一心不乱なアルパチーノにミシェルファイファーが次第に心惹かれていくようなストーリーのほうが好きですね。ただこれは完全に男目線の感想なので、女性の方にはわかってもらえないかもしれないです。ただ一つ、自分たちのおしゃべりを優先してお客さんをほったらかしたらだめです!どれだけ良い話であっても、自己中心的な人たちにしか思えなくなってしまいます。 [DVD(字幕)] 3点(2011-07-09 13:54:36) |
2217. 依頼人(1994)
《ネタバレ》 この映画は、法律や裁判に疎い方でもわかりやすく盛り上がれるように作られています。序盤の、少年とスーザン・サランドンと検事達のやりとりは爽快感があります。もちろん、凄腕の検事グループがあのような取調べをするはずはありませんが、そこで検事達も道徳的かつ優秀にしてしまえば、映画としてはきっと面白さを損なうと思います。目の肥えた映画評論家からのつっこみ覚悟で、あんなあほな検事グループにしたことで、見ている人たちを楽しませる、映画人のサービス精神を感じます。おかげさまで、前半から中盤にかけては完全に少年の心理で見ることができて、ハラハラドキドキイライラムズムズしました。後半は正直すんなり事が運びすぎたことと、お約束的な展開でちょっと退屈な部分もありました。そういえば、証人保護制度の存在は、この映画で初めて知りました。この映画のためだけの制度ではありませんよね? [DVD(字幕)] 8点(2011-07-09 11:15:38) |
2218. グロリア(1980)
《ネタバレ》 前半から中盤にかけて、自分勝手で恩知らずな子供にイライラしました。その子供をグロリアが見捨てられない理由、動機がわかりません。なにしろ、冒頭で必死な母親(グロリアの親友)に向かって、「あんたの子供は好きじゃない。」とはっきり言っています。それでも親友のために、その子供を命がけで守っているうちに、子供に対して母親に近い愛情が芽生えたと、とらえられなくもないですが、それほど人徳のある人物にも見えませんでした。単純な痛快アクションものとか謎解きベースのサスペンスならそれでも楽しめます。ですがこの映画の雰囲気とストーリーからすれば、主役の2人の行動原理に、いかに共感できるかでこの映画の面白さが変わってくると思います。だとすると、申し訳ないのですが、僕の共感点は0点。ただ、グロリアにやたら気をつかっているマフィア連中が面白かったので+2点。ほかの人に薦められる映画ではないかな。 [DVD(字幕)] 2点(2011-07-09 09:45:05) |
2219. 北京のふたり
《ネタバレ》 中国の司法や警察、バックグラウンドなどに詳しい方が見れば、もしかするとありえない内容が多すぎて、物語にうまく入り込めないのかもしれません。それに14年前と現在との違いもあるかもしれません。中国は広いですから地域の差もあると思います。ですので、僕は最初からすべてを空想上のフィクションとして楽しみました。SFやファンタジーを見る感覚に近いですね。そうすると、サスペンスとしてとても楽しめます。罠にはめられる。周りはみんな敵。と、思いきや、一人女弁護士だけが次第に自分のことを信じ始めてくれる。わかりやすくて大好きです。女弁護士以外の中国人を思いっきり悪いやつや、嫌なやつにしてしまったのも、個人的には「こいつらむかつく!頑張れリチャード!ユイリン弁護士ファイト!」って思えることになってので、良かったのではないかな。そんなスタンスで鑑賞していただければ、誰にでも楽しめる逸品だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-09 09:25:11) |
2220. ギャラクシー・クエスト
ここ数年で見たSF映画の中では、ファンタスティック4の次に好きです。小さい宇宙人がたくさん出てくるところで、けがをしている仲間に「水を飲みなよ。」て水を飲ませておきながらそこへみんなで襲いかかるシーンだけやたら怖かった。あそこだけホラーテイストですね。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-08 14:14:37)(良:1票) |