2321. フレンズ/ポールとミシェル
《ネタバレ》 ただ単に少年少女がくっついて同居生活を送るという何てことはないストーリーなのに、その中にローティーン特有の危うさや誠実さや脆さをきちんと封じ込めているところに、製作者の手腕を感じる。逃避行後は元の家族を一切描かない潔さも見事。出産シーンについても、逃げずに、しかも主題からぶれない範囲できちんとまとめている誠実性も評価したい。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-14 23:43:17) |
2322. バーバレラ
《ネタバレ》 あまりにも無謀なオープニング+導入部に唖然。そのまま何も考えずに突っ走っていたらとんでもないことになっていたのですが、途中からは中途半端に真面目なつくりになって、勢いが落ちてしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-14 22:10:23) |
2323. ダイヤモンド・イン・パラダイス
肝心のダイヤ奪取のところがものすごく適当なので、作品の骨子が成り立っていない。主人公も、引退したいのかどうしたいのか分かりません。セクシー・ショット満載のサルマ・ハエックに+1点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-12 00:12:32) |
2324. 誘惑のアフロディーテ
《ネタバレ》 アレン作品にしては見やすい方だと思ったが、それは、再三登場するインチキ神々のインパクトが、そのアクの強さを薄めているからだろう。ただ、この人のほかの作品でもよく感じる、見終わってからの「だから何なんだ」感は、やはり否定できない。 [DVD(字幕)] 4点(2012-11-06 23:38:13) |
2325. 殿方ご免遊ばせ
まあ、ブリジット・バルドーを見せるためだけの作品なんでしょうけど、それだったらその辺のアイドル映画とも変わらないわけです。プロモ映像としての意味はあるけど、それ以外の意味が感じられません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-11-04 23:50:47) |
2326. 近距離恋愛(2008)
《ネタバレ》 友人系ラブコメ(?)は好きなので割と期待したのだが、話を巧く転がすことができず、結局焦点が曖昧なまま予定調和的に終了するようなことになっている。ただ、ミシェル・モナハンという女優は、ラブコメ素材としては良い資質を持っていると思う。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-03 22:28:32) |
2327. バロン
とにかくうるさい、騒々しい、落ち着きがない。どこを見ればいいのか分かりません、という以前に、どこかを真剣に見る気になれません。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-10-29 00:58:22) |
2328. 砂丘
このサイケデリックな開放感とダラダラ感が、いかにも70年。全体のバランスなどまったく考えていない構成がよろしい。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-28 23:03:44) |
2329. ラ・ヴァレ
《ネタバレ》 設定と雰囲気からは、もっとぶっ飛ぶ展開になるのかと思っていたのですが、意外に大人しく、適度にダラダラしたまま終わってしまいました。そういえば、肝心のフロイドの音楽も、ほとんど使われていなかったなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-28 20:52:44) |
2330. ファミリー・ツリー
言わんとすることは分からないでもないし、絵として優れたショットも見受けられるのですが、全体の進行が頭で考えて作った感に満ちており、何かが動き出すという感覚が感じられないのです。そういえばこの人は、サイドウェイやアバウト・シュミットでもそんな感じだったなあ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-28 02:58:51) |
2331. イエロー・ハンカチーフ
《ネタバレ》 あれだけ独立した世界として完結している原作を、一体どうやってリメイクするのかと思っていたのだが、意外に、変えられる部分は変えていて、頑張って作っていると感じた。導入部の静謐な雰囲気はなかなかのもの。ただやっぱり、あの耐え忍ぶヒロインの凛とした誇りは、倍賞千恵子でないと難しいかな・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-27 00:00:28) |
2332. ランボー3/怒りのアフガン
結局やはり、一作目とは全然別の作品。大体、ランボーをコントロールできるほどの歴戦の勇士であるはずのトラウトマンがあんな扱いって、そもそも続編を真摯につくろうという意思が感じられない。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2012-10-26 00:44:14) |
2333. アーティスト
トーキー時代を経た後に作られるサイレント作品である以上、かつてのサイレント作と同じでは意味がなく、トーキーがもたらした成果を踏まえて作られないと意味がないのだが、いくつかの部分でその努力の形跡は見受けられるものの、全体としては習作の域を出るものではない。ただ、主演の彼の演技は、大げささを排していてなかなか良かったと思う。もっとそれを生かせる演技的な見せ場を用意してあげてほしかったが。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2012-10-23 21:34:44) |
2334. 人生万歳!
アレン作品にしては見やすく違和感が少ないかと思いながら見ていましたが、結局ドラマらしいドラマはありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-10-22 01:55:55) |
2335. 最後に恋に勝つルール
くっつきそうで別れそうでという微妙な関係がもたらす切なさを出したかったのでしょうが、肝心の描写自体が凡庸というか無内容なので、何も面白くないのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-10-20 02:31:25) |
2336. モ’・ベター・ブルース
もっとノリノリの展開を勝手に予想していたのですが、えらく真面目でゆったりじっくりした作りでした。しかし、描写が表層的で平坦なため、途中でだれます。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-18 02:24:40) |
2337. ヘルプ 心がつなぐストーリー
《ネタバレ》 前半は人間関係がちょっと分かりづらいのだが、それが整理されてきた中盤以降からは、全体が一体となってドラマが展開する。ただ、テーマへの突っ込みはやはり表層的で浅い。導入部と結実部分で視点が異なっているのも、それを象徴している。それを救っているのは俳優陣の達者な演技。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-10-16 00:42:02) |
2338. アパルーサの決闘
《ネタバレ》 前半は、真面目に作られているとは思いますが、何も逸脱がなくて面白みがない。後半は、目新しいことをしようとはしていますが、結局まとまりがつかなくなって拡散してしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-10-10 02:00:05) |
2339. 雲の上団五郎一座
みんな楽しそうなのはいいんですが、ただ単にわいわい楽しいだけで最後まで突っ切られても・・・。ただ、横から出てきてああだこうだ喋るだけで場を全部巻き込んでしまうフランキー堺の天性のセンスは、やはり見るべきものがありました。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-10-09 00:38:38) |
2340. ミスター・ミセス・ミス・ロンリー
内容的には何が何だか分からなかったのだが、22歳にしてこれほど自我の表現をとめどなくあふれ出させている原田美枝子は、やはり凄い。宇崎竜童や原田芳雄ですら、いつしか組み伏せられている。 [DVD(邦画)] 5点(2012-10-07 02:27:38) |