2421. バトル・スカイファイター/隠された大金をめぐるジェットヘリの大追撃<TVM>
これはまさに、ヘリコプターと複葉機による空中アクションを見せるためだけに作ったような映画でして、空中アクションだけを見たい人にはうってつけであります。私もヘリのアクションというだけでワクワクするタチですのでOKです。ストーリーの方は、おおらかというか、牧歌的というか、緊張感がないというか、要するにB級カーチェイス映画にありがちなノリですが、まあいいじゃないですか。その昔TV放送時に、横で一緒に見てた親父が観終わって立ち去り際、一言「面白かった・・・」と呟いたのがいまだに印象に残っております。それにしてもスゴイ邦題だ(NHK教育の「はたらくおじさん」みたいなネーミングセンスですな)。 7点(2003-11-24 10:53:45)(笑:1票) |
2422. 007/サンダーボール作戦
この辺からSFじみてきた、というか、秘密兵器みたいなものが充実してきて、映画の出来不出来はともかく、何だか楽しくなってきましたナ。例の水中での戦闘シーン、やっぱりトロ臭くて私もあんまり楽しめませんでした(ネバーセイ・ネバーアゲインでは、陸上で派手に戦闘を繰り広げてくれたので正直ホッとしました)。 7点(2003-11-24 01:40:22) |
2423. クリスティーン
《ネタバレ》 無人車襲撃モノに関して、個人的な思い入れで言いますと、本作は、『ザ・カー』には一歩譲るかなあ、『殺人ブルドーザー』には遠く及ばないなあ、ってとこですが、皮肉にも特殊効果の出来はコレが抜群に良いのです。当たり前だけど。壊しても壊しても復活するクリスティーン、これは観てて面白い。だけどあんまし怖くはないね。そんでもってラストがどうもねえ。何で長編なのに短編みたいなまとめ方するのか、カタルシスというものがどうにも乏しいです。パニック映画に汚染された私の方が悪いという話もありますが。 ⇒【2018年3月12日追記】とか何とか、14年以上前の私が言ってるんですけどね、それで「5点」とかつけてるんですけどね、ほんとダメですね。こんなオモシロいのに。いやまあ、14年以上前の私が、何に機嫌を損ねているかというと多分、このショベルカーとクリスティーンが対決するクライマックスですね。さすがの職人カーペンターも、収拾がつかなくなってる感じ。編集でもうまく繋がらず、何が何やら、もうグダグダになってます。で、いきなりあのオチですから、さすがにちっともカッチョ良くない。でもでも、そこを除けば、やっぱりコレ、いいよね。え、他もグダグダだって? ガソリンスタンドでチンピラが跳ね飛ばされるシーンなんかも確かに、カットを繋ぐ順番が変ですが(クリスティーンが車にぶつかるカットと、その車がチンピラを圧し潰すカットと、順番が逆になっちゃってます)。いやいや、そのくらい苦労して作った作品なんですよきっと。 多少、変な部分はあったとしても、車がちゃんと不死身の殺人鬼を演じてる、それがいい。ブギーマンみたいに火だるまになってみせたり。そんでもって、不気味なシーンでは律儀に、カーペンター映画らしく「ほら、不気味でしょ」という音楽を流して、逆にしっかりと不気味さを中和してくれる(それでいいのか?)。今回こっそり、少し点数を上げておきます。また気が向いたら、もっと上げるかも知れません。それでは。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2003-11-23 01:26:23)(良:1票) |
2424. 汚れた血
お、【STING大好き】様が珍しく超辛口のコメント、この後で本作を褒めるのが私の勇気の見せ所だ。しか~し正直言うと、残念ながらこの映画のストーリー、ようわかりませんでしたチーン。よし、色んなHPでちょっと調べてみよう。ガーン。どれを読んでもよくわからん。っていうか、要はストーリーなんて大して無かったのね。でまあ、そういう映画は苦手気味な私が、若干睡眠不足の時に観たというのに、全然眠くならなかった! これは実にスゴイ事、という程でもないけど、まあまあスゴイ事、ではないかと。やっぱし映像の積み重ね方や場面転換がうまいんでしょう。でも、これって逆に言うと、一種のウィンドウショッピング的な楽しさ、ってなところかも知れませんけどね。そういや前半のスカイダイビングシーン、どう見ても本当にジュリエット・ビノシュ自身が飛び下りたようにしか見えなかった!ほんとにダイブしたのか!? どうやらこの瞬間に私の眠気が覚めたらしい。 7点(2003-11-22 20:26:06) |
2425. ハイリスク
コレはなかなか拾い物の一本。アクションが派手で、特にクライマックスはかなり興奮します。テロリストが爆弾をしかけたマイクロバスにはリンチェイの妻子が。救出に失敗し、妻子を失ったリンチェイ、警察をやめて、スタントマンの道へ。自分でスタントをこなすのを売りにしている(はずの)アクションスター、ジャッキー・チュンの吹替えを秘かにやっているという・・・チュンですよチュン。チェンじゃないですよ。あ、この役、ジャッキー・チェンがやってたら意味深で面白かったかもね?(ウソですゴメン)。っちゅうわけで、彼の狂言回しで笑いにも事欠きません。それでいて、アクションの方は再びテロリストとの戦いを壮絶に描き、そう、確かに基本は『ダイ・ハード』、そこに『スピード』っぽい部分も加わって、かなりサービス精神が行き届いております。強いて言えば、それら米映画をちょっと意識しすぎですかね、「香港映画だってココまでできる!」という作品よりも、「香港映画だからこそココまでできる!」という作品を期待しておりまする。 7点(2003-11-22 07:21:16) |
2426. ピンク・パンサー4
無敵のクルーゾー。無理矢理、命を狙われる設定にして、やはり無理矢理助かってしまう。前作で行くとこまで行ってしまったので、どうやって続編作るのかと思いきや、この白々しさ。まるでムーンレイカーの後でユアアイズオンリーを何事も無かったかのうように作ってしまった某シリーズのよう。前作であれだけ悪事を働いたドレフュスもちゃんと登場してくれて一安心。前作のぶっ飛び度合いにはかなわないまでも、ちゃんとバカやってくれてます。今回は、ちょっと趣向を変えて、香港を舞台にカーチェイスっぽい事も。で面白いのかというと、すでにクルーゾーが観たいというただその一点の理由から観てるので、もう面白いのやら何やらようワカリマセン。でも観てて何となくシアワセ。クルーゾー万歳。事実上、最後の勇姿です。 7点(2003-11-22 01:19:08) |
2427. ピンク・パンサー3
久しぶりに作られた前作では、一応ちゃんと宝石泥棒のお話になってたのに、それからあまり間を置かずに作られた本作では、いきなりドレフュスが世界征服(?)と、もうハチャメチャなことになってます。クルーゾー対ドレフュスの全面対決。世界中大騒ぎのハズなのに、ドレフュスのアジトの城に淡々と乗り込もうとするクルーゾーの姿が、何だか頼もしく見えてきて---いや見えないか。まあクダラナイんですけど、クルーゾーの魅力にはまったら最後、こんな映画でもたまらなく面白く思えてくるのです。 7点(2003-11-22 01:02:14) |
2428. ピンク・パンサー2(1975)
世間的にはもしかしたら前2作(ピンクの豹、暗闇でドッキリ)の方が、マトモ、ということになっているのかも知れませんが、私は、この作品以降が断然好きです、まあ要するにクルーゾー警部が好きなだけなんですが。バカ指数がこのあたりから急上昇していきます。とは言え、まだここでは一応、怪盗ファントムが出てきたりしてカッタルイのですが(←??)、ピーター・セラーズの至高の芸が存分に堪能できますね。クルーゾー万歳。 7点(2003-11-22 00:46:33)(良:1票) |
2429. 処刑人
悪人をやっつけてスカっとする映画なら、デスウィッシュ・シリーズやエクスターミネーター、果ては毒々モンスターでもいい筈なんですが、まあ、この映画はそのあたりの映画よりはなんぼかカッチョ良さに配慮してるので、結構観られます。一番の見どころといえば、便器の落下シーンですか。はは。これを超えるシーンが(女装以外)無かったのが残念ですかね。ところで、もしシリーズ化したらデスウィッシュの二の舞になるのは目に見えてますな。それもまた良しか。 7点(2003-11-16 11:08:53) |
2430. ディープ・ブルー(1999)
CGとアニマトロニクスを駆使して描く一連の映画では、CGは滑らかに動くのに動物ロボットがぎこちない、ってパターンが多いですが、この映画は逆で、ロボットサメが本当によくできてます、感心しました(CGがひどすぎます、のけぞりました)。高い知能を持ったサメが襲ってくると言われると、ジョーズ’87の嫌な予感が兆しますが、実は結構バカザメなので一安心。色んな映画を彷彿とさせるシーンがてんこ盛り(最後の方はウォーターワールドすら思い出してしまった)で、パニックものとしても割りと正統な方、なかなか楽しめました。ところでコックは邪魔だ。消えろ。コックの出てくるシーンを極力削除した特別篇を作ってくれたら、完成度上がると思います。 7点(2003-11-16 10:45:26) |
2431. 地震列島
この映画の一番印象に残ってるのは、うん確かにやっぱり地下鉄水攻めのシーンですよね。水没していく地下鉄構内で、みんな車両の屋根にしがみついてるんだけど、一人また一人と力尽き、ひっそりと水に落ちていっちゃうのよね。すんげー怖い。ここまで怖いシーン、他の映画にありますかね。少なくともタイタニックには無かった。セットも説得力ある作りで、もうこのシーンだけで忘れがたい映画となってます。あとはまあ、大地震とかタワーリング・インフェルノとかを模型で細々と再現してるわけですが、それでも肝心のストーリーの方には、悲壮感が漂っているので(しかもなかなか基本に忠実だ)、泣かせるものがありますね。 7点(2003-11-16 00:34:13) |
2432. ヴィドック
映像が毒々しい上に何だか下品なテイストで、うわー何かヤな映画だなあ、と思いながら観てたお陰、なのか、話の展開が予想できず、結局最後でしっかり驚かせていただきました。何にせよ、マントの仮面男の描写がかなりかっこよく、これはポイント高いです。特殊効果がよく出来てて気分を削ぎません(他のシーンはともかく)。でまあ、この映像が主な売りなのかねえ、ふーん、とボンヤリ観てたら、実はストーリーの方に工夫があった、ってのはなかなか嬉しいもんです。オチが読めない騙されやすい私は、残念ながら結構得してるかも。 7点(2003-11-15 23:54:13) |
2433. X-メン
ミュータントだからって、一体どういう原理でこんな能力が発揮できるのーというぶっ飛びキャラの中で、主人公だけが、キダタローばりに立派なモミアゲがある以外これといった取り柄が無い。あ、一応、手から刃物が出るというちょっとした強みもある。そうそう、あと治癒能力が異常に高い。要するに不死身か。何でもありですな。各人の特殊能力が、ストーリーの伏線としてあんまり反映できてないあたり、いかにも思い付きの設定といった感じを受けてしまいます。原作にどれくらい沿ってるのか知りませんけど、映画はある決まった上映時間内で完結したひとつの緊密な世界を見せるもの、連載が基本のコミックとは相容れない部分ってやっぱりあるんじゃないかと思うのですが本作の場合どうなんでしょうか。映画を観た感じでは、見どころ多くて充分楽しめて、まあでも場当たり的だなあ、観る前の予想通りかな、という印象ですね。 7点(2003-11-15 20:41:03) |
2434. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
犯罪を描きつつ、意外なカメラアングルの映像でハッとさせるあたり、この映画の第一印象は、ニセ「コーエン兄弟映画」。こちらはかなり悪ノリが目立つので、逆に、コーエン作品って計算しつくされた絶妙のバランスの上に成り立ってたんだなあ、と、コーエン作品の方にむしろ感心してしまったり。いや別に本作がコーエン作品のパクリだとは思っているわけではないので、こちらはこちらで楽しく拝見しましたよ。そうそう、畑の中を車で走っていくシーンは『ハンター』のパクリみたいですけど、これもまた楽しいじゃないですか(まあ要するに、米映画も欧州映画も結構似たような事やってるんですよね)。ただ、深刻な設定の割に、非常にお気楽なノリで人物描写も欠けており(それが狙いなんでしょうけど)、例えば不治の病を宣告された人がこの映画を観ても本当に不愉快に思わないかなあ、などという心配をしてしまったのですが・・・。 7点(2003-11-15 11:27:39) |
2435. 人魚伝説
コレ何だかすごいんですわ。いや、高校の頃深夜放送でやってたのを、宿題サボって、たまったま観ただけなんですけどね、ほとんどトラウマ。どんな映画か全然知らず、海女さんの姿を追ったドキュメンタリかな、くらいに思って見始めたら、とんでもない見当違いで、いきなり殺人事件が発生するサスペンスフルな展開。夫を殺され、逃亡と転落の道を歩む主人公の海女さん。もードロドロしすぎ。で、クライマックス! 怒りの大殺戮! うぁーこりゃまた凄惨だね。無茶苦茶。こりゃもう、キルビルですよ、アンタ。心の準備が出来てなかったので頭の中真っ白になってしまいました。 7点(2003-11-15 01:25:10) |
2436. デュエリスト/決闘者
リドリー・スコットはCF出身のためか、映画は人に見せてナンボ、映像美を売りにしつつも、一般ウケの観点も忘れない人だと思ってたのですが、このデビュー作、娯楽性が薄く、奇妙な味わいの映画。どちらかと言うと、デヴィッド・パットナムらしい(エニグマ・プロっぽい)映画、っちゅう感じも受けますかね。何しろ2人の決闘が繰り返されるばかりで、特に劇的な展開があるわけでもなく・・・しかしその分、風景の描写にコダワリを見せて、後日のリドリー・スコット作品を思わせる部分も有るような無いような。確かに印象的なシーンが多い映画には違いありません。彼自身もどうやらこの時、別にゲージュツ作品を撮ってるつもりは無かった、という話ですから、ある種、試行錯誤の段階だったのかも。 7点(2003-11-08 23:35:18) |
2437. 八月の鯨
あんまりにもノッペリマッタリした老人ペースの展開。というか展開というほどのものもなく、さすがに少々ビックリいたしました。自分もコレぐらいの年齢になってから観たら実は結構スピーディな展開の映画なのかも?? 老人の出てくる映画というと、例えば頑固な一人の老人に周囲の若い人が振り回されるようなのを想像しがちですが、この映画では、あくまで、老人たちの人間模様が静かに描かれます。我儘な姉も、その我儘に困らされる妹も老境。いまさら互いの関係に大きな変化があるはずもなく、一見、人生の残された日々をそれぞれの歩み方で歩むのみ。しかしその日常の中にもちょっとした事件があり、心の揺れがある、そんな姿が、飾ることなく、そっと示された映画です。 7点(2003-11-08 02:33:13) |
2438. キラー・エリート(1975)
ペキンパーという人は、作品のイビツさを売りにできる監督だと思います。時にはイビツ過ぎてついて行けないこともありますが、本作なんか、ちょっといい味出てるんでは。映画全般に渡り、街の騒音が常に背景に流れ続けます(執拗な程)。この喧噪感ってやっぱりハードボイルドに無くてはならないもの。音楽は抑え気味に挿入され、しかしなかなか効果的。終盤、何と、ニンジャ軍団が乱入!巨匠も一度はこんなの撮ってみたかったの? ま、いいってことよ。それにしても、こんなに弱いニンジャ、初めて見たぞ。バート・ヤングにまでやられてしまうなんて、一体どこの流派なのか。 7点(2003-11-02 17:27:53) |
2439. レザー・ブレイド
何か知らんけど、最近日本刀持った人よく見かけますね。いや映画の中の話ですけど。あと日本刀持った吸血鬼も。製作してるのがMANGA LIVEってところで、きっと日本のマンガに影響受けた作風なんだろうな、と思って見てみると、確かに撮影に工夫を凝らし、その片鱗が(ありがちと言えばありがち)。全体的に暗い雰囲気で、ちょっとお下品。主人公の女吸血鬼がちょっとオバチャン気味なのが、どうもねえ。さらに冴えない刑事(いや意外とカッコいい)が出てきてウダウダやって、この映画は一体何がしたいんじゃあ、と思い始めた頃に、スルスルと真相が判明しだすあたり、意外に気持ちよく、脚本が大変うまくできてます。いや私の理解が遅いのでタイミングが合っただけかも。 7点(2003-11-02 10:45:46) |
2440. モスラ対ゴジラ
《ネタバレ》 私の職場には人間離れしたゴジラフリークの先輩がいまして、コレを引き合いに出して「○○対△△ってタイトルの場合、勝つ方の怪獣の名前が先に来るんだよ」と、基本的な事を教えてもらいました。いやあ勉強になるなあ。語りつくされた事かもしれませんが、ゴジラの造形が本当にスバラしい。いい顔してるね。不気味な山がのしかかってくるようなゴジラの描写、そしてダイナミックな名古屋城破壊シーン! モスラ成虫とのバトルも手に汗握る凄まじさで、ストップモーション撮影かと思ったよ(それくらい不自然だった、と言いたい訳ではない)。後半はモスラ幼虫が親の仇ゴジラへ毒霧ならぬ糸吐き攻撃! なんだモスラって親より子供の方が強いのか、と子供心にも釈然としないものを感じたのでした。今にして思えば、ゴジラに慢心があったのではないかと。 7点(2003-11-02 00:38:50)(笑:1票) (良:1票) |