2421. 学校の怪談
子供のための映画だから、大人が大人の視点でどうこう言うべきじゃないのかもしれませんが、夏休みの、子供であふれかえった劇場で見て、とっても感心しました。場内、ウケまくり大湧きで、アニメではなくて実写映画でこんなにも子供達を喜ばせる映画って、とても貴重なんじゃないかと。映画自体は画調が全編暗すぎたり、似たシチュエーションを延々と並べて物語が停滞してる感がありましたが、最後には上手くまとまって満足、という感じでした。何はともあれ、あんなにも子供が楽しんでいたのですから、作品としては成功でしょう。 [映画館(邦画)] 7点(2003-11-24 15:22:07)(良:1票) |
2422. どつかれてアンダルシア(仮)
スペインにもどつき漫才があったのか~!と、それがまず衝撃的でした。あんまり笑えないんですけどね。実のところ、映画の中身はかなり暴力的な愛憎劇だったりしますが、これって日本人にはストレートに判る世界って気がします。あの漫才コンビの現実って、もしかしてこんななのかも、なんてヘンなリアリズムを感じる映画なのでした。 [試写会(字幕)] 6点(2003-11-24 15:10:41) |
2423. クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦
温泉の精タンバの「私は007とも一緒に風呂に入った事がある」のセリフに大ウケ。途中からの東宝特撮ワールド大暴走には涙が出ました。逃げ惑う人々は、エキストラじゃなく、しんちゃん世界のお馴染みの人々。「平成ガメラ」を越える報道のリアリズム(1局だけアニメ放映してたり)。ボンクラ映画ヲタク感涙の、それ以外の人にとっては「は?」な、マニアックな映画ではありました。 [映画館(邦画)] 7点(2003-11-24 15:01:24)(良:1票) |
2424. ゴーストバスターズ(1984)
《ネタバレ》 SFX展、みたいなのやってたんです、この映画の公開前。そこで、モロに撮影で使われた実物マシュマロマンを見てしまっていて、その上でこの映画見たら・・・そうですね、いちばんの笑い所が判っちゃってる状態でガッカリ。マシュマロマンさえ知らずに見ていれば、もう1点くらいは点数上がったのかもしれません。どっちにしろ、予告編で見た部分が面白いところの殆どで、あとはダレダレ、という映画ではありました。もっとバカなのかと思ってたんですけど、クライマックス前でヘンに苦悩されたりすると、「ちょっと違うんじゃない?」なんて。 [映画館(字幕)] 4点(2003-11-24 14:41:43) |
2425. ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎
ああっ!もっとボロクソかと思ったら、意外にも好評。私、この映画大好きなんです。美術や音楽が良くて、役者もみんないい雰囲気で。エリザベス役のソフィー・ワードにファンレター書いたら、返事とサイン入りポートレートを送ってもらって、それは今でも宝物。子供っぽくて説得力のない脚本のせいで(幻覚が必ずすぐ自傷に繋がるってのは幾らなんでもねぇ。それで殺そうとする事自体、無茶でしょ)、かなり印象が悪くなっちゃってる部分もありますが、その脚本担当クリス・コロンバス以外は、本当にいい仕事をしてる映画でした。古きイギリスの寄宿学校を舞台に展開するファンタジー、『ハリー・ポッター』世代に見て頂きたい映画(ワトソンくん、ハリーみたいだし)。 [映画館(字幕)] 8点(2003-11-24 14:31:54)(良:1票) |
2426. フィラデルフィア・エクスペリメント(1984)
《ネタバレ》 ケバケバしいまでの美しさだったナンシー・アレンが、「ああ、一体何が起こったの?」という感じでやたらにやつれて見えた映画。時の流れは女優にばかり残酷(もっとも「ストリート・オブ・ファイヤー」でカッコ良さ大爆発だったマイケル・パレもこの映画以降はB級路線まっしぐらだぁ)。さて、映画の方は、真空管コンピュータが面白いなぁ、なんて思った他は、そんなに面白かったという印象はなくて、博士が実験を大失敗させながら、時を隔てて懲りずに同じ実験を繰り返し更なる大失敗を、という、なんだか学習能力のないおっちゃんだなぁと、そればっかり気になる映画でした。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-24 14:11:36) |
2427. ラッキー・レディ
日比谷の映画街をフラついていて何気なく「シュミじゃないけどミュージカルでも見るかぁ」と、立ち寄った有楽座(って中学生時代なワケですが。今考えるとロクでもねーヤツですな)。2時間後には面白さに打ちのめされてクラクラきてしまいました。禁酒法時代のアメリカ・メキシコ国境を舞台に、酒の密売を取り仕切るギャングと、それに対抗するろくでなし軍団の抗争を描いた海洋スペクタクル犯罪ミュージカルアクションコメディ! まあ、興行はハデにコケましたが。全編ソフトフォーカスの画像に、アールヌーヴォー、アールデコの世界が豪華に飾られ、ライザ・ミネリ、ジーン・ハックマン、バート・レイノルズのバカ演技が爆発します。当時の私は、この映画の追っかけ状態になりましたが、70ミリシネスコ版、35ミリシネスコ版、35ミリビスタ版と、短期間のうちに上映スタイルがコロコロ変わった、不思議な映画でもありました。何はともあれ、私の映画ファン初期に、強烈な印象を残した一本でした。 [映画館(字幕)] 9点(2003-11-24 13:40:22) |
2428. ガンシャイ(2000)
《ネタバレ》 私は意外と好き。あんな屈強なボディ持ったリーアム・ニーソンが精神的によわよわ~、お腹ピー、って、なんかバリバリ共感しちゃいます。ポスターやプログラムでは一人で映ってるサンドラが、実はあまり大きな役じゃなくって、インチキ!って感じではありましたが、クライマックスでの、よわよわ仲間大活躍に、「おおっ!ツボにキタ!」って感じでした。 6点(2003-11-23 23:14:51) |
2429. モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
《ネタバレ》 ふわふわ系の動物好きなのに、ウサギは苦手なのは、この映画のせいかもしれません。ウサギは襲ってくるもの、って意識が植え付けられてしまいました。クライマックスでテリー・ギリアムが突然死するあたりのメチャクチャさ加減は、判らない人には徹底的に判らないでしょうねぇ。ちなみに、私が映画館で見たのは日本語吹替え版だったので、メチャクチャなオチに対するエンドクレジットでの声優達のボヤキが楽しい映画でした。 [映画館(吹替)] 7点(2003-11-23 22:54:03)(笑:1票) |
2430. イノセント・ボーイズ
《ネタバレ》 ドラマと、空想を映像化したアニメとの対比で、思うようにはならない現実の悲劇、若さの悲劇を描いている、というのは理解できるのですが、そのドラマ部分が、あまりにしょーもない「ボンクラがバカやって取り返しのつかない事になりました」という、全く共感もなにもないモノなので、ちっとも映画にノレませんでした。せめて、彼らに悲劇をもたらすものが、もう少し現実的な事件であれば納得できたんですけどねぇ。ええええ?そりゃあんた、ただのバカですがな、というツッコミと共に幕を閉じる映画になっちゃうとは。そもそも、あの暴走気味なアニメ、映画のバランスを極端に破壊しまくってますし。キーランはいい役者ですけどね。 [映画館(字幕)] 4点(2003-11-23 22:38:50) |
2431. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 マイケル・ベイ監督の映画って、どうしてこう余計な枝葉が多いんでしょう?ごくシンプルな本筋に、ごってごてに余分なエピソードくっつけて飾り立てるのがお得意のご様子。この映画の場合、始末に負えないのは、その余分なエピソードが、ひたすらバカが巻き起こすバカ話ばかりだという事。見ていてイライラするだけなんですけど。で、その上で取って付けたようなお涙頂戴ネタ。あれでいい映画と評価されるならば、世の中の映画、みんなあの方式を採用すればいいですよね。「北京原人」が最後にウパー!言いながら身を投げ出す。「シベ超」で閣下が「さらば!」とか言いながら自爆する。「さよならジュピター」で主人公が自分の・・・あ、これはそのまんまか。死を描いて感動させる映画がダメ、というのではなくて、死というものを道具にしちゃイカン、と思う私なのでした。 [映画館(字幕)] 1点(2003-11-23 21:15:20)(笑:1票) (良:4票) |
2432. Lie lie Lie
どこを楽しめばいいのか最後まで判らず、途方に暮れてしまいました。コメディだとは思うのですが、メインになる3人のエピソードを絞り込まないと、面白くならないんじゃ?と。それぞれが、がちゃがちゃと余分なエピソードを抱えてしまっていて、映画はスッキリとせず、ポイントはどんどんと薄ぼやけてきてしまうばかり。うーん、そもそも笑いは狙ってないのかな?でも、そうなると、ますます存在意味不明な映画になっちゃうし・・・。でも、何が楽しくてトヨエツが思いっきりゲロ吐くシーンをアップで見なくちゃなんないの、トホホ~、って、それだけでも、この映画は胃の弱い私の中で最悪なのでした。 [映画館(字幕)] 2点(2003-11-23 21:00:58) |
2433. ミクロコスモス
「がんばれ~、フンコロガシ!」と、フンコロガシを応援できる、世界で唯一の映画だと思います、多分。羽化する蚊の姿は、まるで妖精のよう。人間とは別の世界で生きる、虫たちの、ただ当たり前の姿。そこに「下等」などという価値観が入り込む余地はありません。まー、もっとも映画を見ている間、上映時間の半分くらいは鳥肌立ち続けでしたけどねぇ(イモムシ関係は特にねぇ・・・)。 [映画館(字幕)] 7点(2003-11-23 20:41:27)(笑:1票) |
2434. ストリートファイターII MOVIES STREET FIGHTER!!
もっとシャープな動きの格闘シーンを見せて頂きたかったですねぇ。ターボの方、あるいはXの方、という感じで(ゲーム知らない人にはナンのこっちゃ判らん状態ですね)。それなりに丁寧だけれども、メリハリのない作画のせいで、ゲームのキモの部分を描き忘れ状態のアニメ、って感じがしました。格闘をこそ、しっかり見せてなんぼの「ストII」だと思うんですが。一方で「ベガ様ご一行の移動シーン」という、あってもなくてもどうでもいい映像が延々とこってり描かれているのは労力の無駄遣い。ところで、キャミィを尋問する春麗、なんでチャイナ服&スパイク付きリストバンド姿のまんまなんでしょう? 普段の生活から、あの姿なのか・・・。 [映画館(字幕)] 4点(2003-11-23 20:22:54) |
2435. エアポート’80
《ネタバレ》 くるくる墜落状態からの立て直し、コクピットの窓開けて信号弾を撃つ、さんざん危険なメに遭いつつ何事もないかのように再び離陸、なかなかステキな迷シーンを展開した上で、「爆発するぞ、逃げろ!」ボコーン、で唐突に終了。アラン・ドロンとかシルビア・クリステルとか、どういう心境でこの映画に出たのでしょうねぇ?ジョージ・ケネディの場合は、まあ、納得できますけど。これでエアポートシリーズに決定的にとどめを刺しちゃったのがツライです。もっともっと見たかったんですけど。 [映画館(字幕)] 2点(2003-11-23 19:49:57) |
2436. エアポート’77/バミューダからの脱出
一般の旅客機じゃなくて、個人所有の専用機、という設定がちょっと退屈。お金持ちのジャンボが~!って言っても、あんまり同情できないものね。でも、密閉された閉鎖空間のイヤ~な感じというのはよく出てますし、ヘンに色んなスペクタクル要素を盛り込まず、脱出、救助だけに絞っている分、じっくり楽しめました。最近の映画、色々サービスたっぷりに盛り込み過ぎるから、どんどんウソっぽくなるんですよね。まあ、着水時の衝撃にジャンボがあんなにしっかりと耐えられるのか?という疑問は残りますけれど。 6点(2003-11-23 19:42:29) |
2437. エアポート’75
『大地震』で余った予算で作ったって、ホント? メインキャスト2人、プロデューサー、撮影監督が『大地震』と一緒。それはともかく、オールスターキャストだけど、ヘンに気張ってあれこれドラマを盛り込まず、適度なサイズにまとまった映画で、軽くて浅いけれどそれはそれで好きです。一大スペクタクル映像こそないけれど、実機を使った、実際に飛んでる映像ばかりで構成されていて(ミニチュア使用の多いエアポートシリーズでは例外的な作品ですね)、今の、何でもすぐCGな映画にはない臨場感があります。ボーイング747を最もブサイクに描いた映画が『エアフォース・ワン』ならば、これは最も美しく描いた映画です。 [映画館(字幕)] 7点(2003-11-23 16:57:46) |
2438. 典子は、今
主役本人が魅力的、というのがこの映画のポイントですね。障害を持っていることを、本人がしっかり受け止め、向き合ってます。ところが、それに絡む役者さん達が、作りものの演技でしか応えられていないところが、ちょっとツラい感じ。いっその事、完全なドキュメンタリーにしてしまった方が良かったんじゃないかと思います。創作であるがゆえに、どうしてもデリケートな題材を前に、それを世に送り出す側が色々考えて控えめになってます、っていう感じが画面に出ちゃってますからね。 [映画館(邦画)] 7点(2003-11-23 16:32:01) |
2439. 恋愛寫眞 Collage of our Life
《ネタバレ》 せっかくヒロスエは魅力的に撮れているのに、前半はいい感じの映画なのに、ニューヨーク以降の展開が、別にそんなの望んでないのに、という感じになっちゃってガックリ。小池栄子の壊れ加減は、この映画のカラーからは異質過ぎなんじゃないかなぁ。イメージ映像とはいえ、スプラッタなヒロスエ、なんてのも見たくないんですけど。死体安置所でわざわざ状態を説明してくれなくていいし。もっと、なんつーか、こう、幻とか、夢とか、そういう方向でケリ付けちゃってくれた方が良かったなぁ。 [映画館(字幕)] 4点(2003-11-23 16:21:44) |
2440. ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間
《ネタバレ》 最初に映画館で見た時、全くワケわからん!って感じだったので、レンタルビデオで一気にテレビシリーズ全話を見て、一週間後に再度見に行きました。するとどうでしょう、ローラの悲劇に泣けて仕方ありません。ああ、これはローラの映画で、『ツイン・ピークスEPISODE1』であると同時に、ローラの救済の物語なんだね、と。ラストのクーパー捜査官とローラの姿に、救いを感じたのは私だけでしょうか。ところでボブって、志村けんに似てません? ビデオ見てると、ボブが出てくるたびに、「そうです、私がへんなおじさんです」って言いそうな気がしちゃって。 [映画館(字幕)] 7点(2003-11-23 16:13:45) |