2541. ゾンビコップ
ロメロは、ゾンビという「人間」を「虐殺」する映画を作りましたが、本作はさらにこれを一ひねりして、敵味方みんなゾンビだったらもう何でもアリという、たいへん秀逸なアイデアの映画。ヤキブタまでゾンビ化して襲ってくる~。本来ならちょっと切ない筈のラスト、何故かとてもさわやかに押し切ってしまいます。 7点(2003-06-28 20:22:25) |
2542. ショート・サーキット
E.T.の外側の皮をベリベリ剥がしたら中身はこんなロボットだった、ってな感じの映画。落雷のショックでロボットが感情持つようになるなんて、まるで壊れた電化製品を叩いて直すような発想ですが。設定だけ聞くと馬鹿馬鹿しそうなんですが、やっぱりバダム監督のこだわりの成せる技か、細かい点に目をつぶりさえすれば、意外とスムーズに楽しめる作品になってます。『ウォー・ゲーム』でバダム作品に出演したアリー・シーディが、本作にも出演、とても魅力的です。 7点(2003-06-28 17:14:17) |
2543. 炎の少女チャーリー(1984)
チャーリーズ・エンジェルがチャーリーを演じていたという映画(クダラナイって?ごめん)。『ファイアスターター』にこんなスポ根のような邦題がついたので、昔、友人がバカ受けしてました。グレる前のドリューが、超能力少女を演じてますが、超能力者と見ると政府は必ずこれを軍事利用しようとするという、例のごとくのお決まりパターン。ラスト、チャーリーが超能力で大暴れするシーン、ダイナミックではありますが、なぜかもひとつ緊迫感に欠けて盛り上がりません。 7点(2003-06-28 11:50:23) |
2544. 悪魔の追跡
世界一トンボ眼鏡の似合う男、ピーター・フォンダが怪しい狂信集団に追われるスリラー、ですが、何が起るかのドキドキ感が横溢した、なかなかコワイ映画。前半のオカルトテイストに対して、後半突然カーアクション映画になるあたり、逆パターンではありますが、後の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』へ多大なる影響を与えていると言っていい、のか? 7点(2003-06-28 10:11:32) |
2545. 白鯨
メルヴィルの『白鯨』と言えばもう、物語とも捕鯨論文ともつかない誠に壮大な小説で、壮大過ぎて、最初一人称で語っていた筈のイシュメールが途中で行方不明になってしまう不思議な話ですが、レイ・ブラッドベリとジョン・ヒューストンは、意外な程原作に沿って、脚本を組み立てています。小説は中学の頃に背伸びして読んだので苦心惨憺して読みましたが、後にこの映画を見た時、ウンそういや確かに、(うまく纏めると)こんな劇的な物語なんだよなあ、と改めて思わされました。でも、誰かもう一度映画化してくれないかなあ。可能な限り原作に忠実な、4時間くらいの退屈な映画に。 7点(2003-06-28 09:38:51)(笑:1票) |
2546. ファイナル・カウントダウン
まずは最新鋭の軍事力のすごさを観客に見せつけた上で、いよいよ真珠湾攻撃直前へタイムスリップ、さあ、この武力を以てすれば零戦なんてメじゃないぞ、というわけですが。でもこれは逆に言うと、今の「最新鋭」だって、またこれから数十年経てば、屁みたいなもんだよ、という事を、この映画は言わんとしているのかな、と思いました。どうでしょうか。映画としては、よいオチもついてて、悪くない仕上がりだと思います。 7点(2003-06-22 15:51:40) |
2547. 會議は踊る
何と言っても圧倒的なカメラワーク。ただし、あくまで1931年当時としては。何しろその後の撮影技術の発達がすごすぎるもんでねえ。まあ「見せる」ということにかけて一級品であることは間違いありません。これであとストーリーがもうちょっとオモシロければ・・・。時代考証とかはあまり気にしてませんね。ウィーン会議で「だったん人の踊り」が演奏された筈は無いでしょう、作曲者ボロディンはまだ生まれてもいませんから。 7点(2003-06-22 01:17:08) |
2548. おかしなおかしな石器人
子供の頃題名も知らされないまま親に誘われて観に行きましたが、実際聞いたこともない映画でした。当時あまり話題にならなかったのでしょうか。字幕無しデタラメ語の映画で、一応対訳表みたいなものがもらえましたが、これは無くても全然OK。当時オコサマだったのでお色気ネタはほとんど理解してませんでしたが、トボけた恐竜が出て来てなかなか楽しい映画。しかし、吹替えTV放映では別映画に変貌・・・。 7点(2003-06-22 00:56:15) |
2549. 巨大クモ軍団の襲撃
結構好きな映画なんです。クモ発生!→一応やっつけておく→しかしそれは氷山の一角→やがて市街地が襲われ大パニックへ→主人公達は一軒家に閉じ込められる(←ココがポイント!)、という基本プロセスがほぼ完璧に踏襲されています。動物パニック物は、最後は閉じ込められてナンボですからね~。ちなみに邦題は「巨大クモ軍団」となってますが、別に巨大化はしません。クモ映画は大抵、巨大化するもんなんですが。 7点(2003-06-22 00:18:53) |
2550. エメラルド・フォレスト
さすがにインディオの皆さんが観たら怒るのでは?偏見に満ち満ちた映画である事は否めません。その辺に目をつぶれば、破壊されていく自然、それでもジャングルに固執する息子、一肌脱ぐ親父、といった、ナニワ節的なツボを押さえた映画で、なかなか楽しめます。クライマックスもちょいとダイナミック。ところでブアマン監督は息子にちゃんと厳しく演技指導したのか?? 7点(2003-06-21 08:14:02) |
2551. ダーティハリー5
市長職を退いたイーストウッドがまたダーティーハリーに復帰だなんて、違和感がある事は否めません。まるで今の武田鉄矢が金八先生をやるようなもんだ(やってたけどさ)。でも、ストーリーに工夫がこらされてて、シリーズ掉尾を飾るに相応しい出来にはなってると思います。ラジコンカーとのカーチェイスなんて、セコイけどユニークではないですか。 7点(2003-06-21 00:12:17) |
2552. 対決(1989)
原題の元になっているアインシュタインの言葉というのが、いつどういう時の言葉なのか知りませんが、少なくともそういう意味じゃないだろっ!という変な映画。ま、フランケン師匠のなさる事ですから、別に文句はありません。きわどい舞台設定にも関わらず、さわやかな映画です。 7点(2003-06-08 16:45:50) |
2553. ファントム(1998)
前半でオカルト映画かと思わせといて、後半、実はSFでした、という、なかなかお得な映画。どだい無理なストーリーとは言え、ひと味違ってて、いいじゃないですか。 7点(2003-06-08 14:44:53) |
2554. ザ・チャイルド(1976)
最初に延々続く実写フィルムが、実はあまり効果を上げてないのですが。でも、怖い映画です。子供が怖いというより、子供の視線が怖いんですね。主人公がまず何かを目にして、次にカメラがそれをとらえる、という演出を多用しているので、観客の注意をひきつける緊張感があります(大して何も起らない映画ではあるのですが)。 7点(2003-06-08 14:20:21) |
2555. バニシング・サブウェイ
これが意外な拾い物。走行中の地下鉄車両が乗客もろとも行方不明に。しかし、確かにその車両はどこかを走り続けているらしい。とまあ、ミステリアスというかとりとめないというか、そんなお話ですが、おやっと思わせるユニークな演出が目を引きます。メビウスの輪にとりつかれた教授の存在など、「π」を思い起こさせますが、こっちが先でしょ? 7点(2003-06-08 01:07:35) |
2556. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲
えーっっっと。6作目くらいですかねえ。リンチェイ復帰おめでとう、という御祝儀かどうか知りませんが、ウォン先生、何故かアメリカに行っちゃいます。が、無敵のウォン先生が何と記憶喪失になってしまうんですね。なんと悲しいことでしょうか。しかし心配御無用、ちゃんと記憶を取り戻して、例のごとくアクションを炸裂させてくれます。で、映画の感想ですか。やっぱりなんか物足りないねえ。 7点(2003-06-07 22:33:12) |
2557. プロフェシー/恐怖の予言
かつてはフランケン師匠の最低作とも目されていましたが、「D.N.A.」にはその地位を脅かされました。とまあ、評判が悪いのは間違いないんですけど。テーマは公害ですが、後半、汚染によって畸形化かつ凶暴化したクマに追われるサスペンスフルな展開。まさかまさか、これで公害の恐ろしさを訴えたつもりでは・・・。こんな作品ですが、とにかく、動物パニック大好きなので、もうオッケーです。 7点(2003-06-07 22:07:50) |
2558. UFO少年アブドラジャン
感想ですか。いやあ世界は広いなあ、と。宇宙人に会って、おめえ、どこのコルホーズのもんだ、なんて台詞は、なかなか出るもんじゃありません。テンポは悪くてもいい味出しててユーモラスです。ところで、スピルバーグは、観たんでしょうかねえ。 7点(2003-06-07 10:02:23) |
2559. ナバロンの嵐
ハン・ソロやらジャッカルやらアポロやら果てはジョーズまで出て来るという、超絶キャスティングが光る映画。これをミスキャストなどと言ってはバチが当たります。ほんでもって、風が吹いたら桶屋が儲かる式の、あまりにも遠大なる作戦が展開されるもんだから、ついハラハラしてしまいます。 7点(2003-06-06 01:23:33) |
2560. シンバッド七回目の航海
何と言ってもサイクロプスの造型が秀逸です。幾ら誉めても誉めたりない。あれは間違いなく生きてます。まさに特撮の醍醐味。しっかし、ハリーハウゼンって、入念に仕事してる一方で、必ず一部は手抜きのシーンがあるような気がするのですが、気のせいでしょうか。 7点(2003-06-06 00:36:44)(良:1票) |