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ぐるぐるさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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241.  盗賊と馬と拳銃と
桃しゃ~ん、お先に書かせて頂きやすよ~ん。これは簡単に言うと、黒人が主人公の西部劇。映画史には詳しくないのだけれど、確か公民権運動やブラック・パワーの台頭によって映画でも黒人が主人公の作品が多く作られるようになった時期があって、多分これもその一つなのかな?とは言え、「良いモンの黒人・悪モンの白人」みたいな視点は思ったより薄くて(全くない訳じゃないけど)、それよりも重点を置かれているのは、大切な馬を取り戻すために旅をする主人公とその幼い息子の交流(原題“A MAN AND A BOY"にはそれが表れている)。時には厳しくし過ぎたり、反発しつつも固く結ばれている親子の絆が感動的。あと、後半で出てくる年老いた強盗犯の黒人と主人公の息子が「誘拐犯と人質」という立場であるにもかかわらず時折心を通わせる所も良かった。全体的に粗いつくりではあるけれど、良い作品だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2005-07-04 21:52:56)
242.  案山子男(OV)
「案山子」を「かかし」と読める奴の約四割は、さだまさしファンだッ!試しに頼み事をする時「~してちょうだいませませ」と、さりげなく言ってみろッ!もし、反応したら、そいつは100%さだまさしファンだっ!間違いないッ!ちなみに個人的ベストソングは「道化師のソネット」だッ!(2点)<2005.7.2追記>よくよく考えると、これ↑「感想とは言えないコメント」に思い切り該当しますよね。よく今まで削除されなかったものだ・・・という事で改めてコメント。・・・実はワタクシ、主人公が殺される所までは結構良かったと思ってたんですよ。いじめられっこの主人公に結構感情移入してしまったし(鏡に映った主人公の顔がどす黒く変色していく所とか、良いと思う)、イラストを一生懸命描く所は、まるで「シザーハンズ」でエドワードが一心不乱に氷の彫像を彫っているシーンを彷彿とさせたし(でも後で特典映像観たら、監督が「パクった」つってた。チクショウ、やられた)。ところが後半・・・案山子男、姿見せすぎ、喋りすぎ、あと運動神経良すぎ。皆さん仰るようにじぇんじぇん怖くないし、もぉ、何だかなあ。真面目に観ようとしたワタクシがおばかちゃんだったのでしょうか。あ、でも特典映像のキャスト・スタッフはみんな楽しそうで、それは良かった。<追記の追記>STING大好きさんのレビュー復活希望!
[映画館(字幕)] 4点(2005-07-02 15:13:34)(笑:3票)
243.  モンスターズ・インク
ベタかもしれないけど、好きです。特にブーの動きや表情がリアルで、「ああ、ちっちゃい子ってこんな感じだよなー」と思いました。最後のNG集も好きです。石塚さんもいい仕事してるし。別に文句じゃないけどドアのアイデアは「ドラえもん・のび太の宇宙開拓史」のパクリ?<2005.6.29追記>昨日久々に観直したのだけれど(実は「シザーハンズ」に続いてDVDを購入した作品でもある)、これは傑作でしょう!チャップリンなどの良質な喜劇の要素や宮崎アニメのようなアクション、テンポの良さが、いかにも「引用」というのではなくごく自然に一本の作品に凝縮されている。それに最初ブーを恐がっていたサリーがだんだんブーを愛するようになっていく所は、子供が生まれたてのお父さんみたいで微笑ましい(そういえば最近一歳になったばかりの甥と遊んだのだけれど、あの位の子供ってブーと同じ、まさに「モンスター」なんだよね)し、誤ってブーを脅かしてしまい困惑するサリーの姿は「子供に見せたくないオトナの姿」を晒してしまった父親のようでもある。「売れ線」を狙っただけの(マーケティングと妥協が見え見えの)作品が氾濫する中、真に「間口の広い、大人でも子供でも楽しめる娯楽作品」にチャレンジし、そして成功を収めたピクサーとジョン・ラセターさんは、やっぱ素晴らしいよ。
[映画館(吹替)] 10点(2005-06-29 17:26:12)(良:1票)
244.  村の写真集
最近稀に見る実直・誠実な作品だと思う。詳しい事はやましんさんがお書きになっているけれど(というか、↓そんな名文書かれちゃった日にゃワタクシ何も書けないですよ~泣)、僕はこの作品の中で何度も繰り返される村人の写真撮影の場面が印象に残った。写真家の父(藤竜也)は、徒歩で村人たちの家々を回っては彼らの「ささやかな幸福感」をカメラに収め、そして写真を撮り終えると必ず「ありがとうございます」と言って深々とお辞儀をする。ここでの「写真」は決して単なる記録でもなければ、後々振り返って懐かしむためのものでもない。それはきっと、人間の日々の営みをいとおしみ、慈しみ、感謝し、そして願わくばそのささやかで幸福な「現在」が永遠のものであって欲しい・・・という、言ってみれば「祈り」のような行為なのだと思う。そしてそれはきっと三原監督が「映画」に対して持っている「想い」の反映なのだろう。この作品を観る前にパンフレットをチラッと見た所「アジアでは家族の絆をとても大切にしている」みたいなことが書いてあって、これはひょっとして“昔は良かった”的な後ろ向き・懐古主義的作品、或いは“都会=悪、地方=善”というような図式的で説教臭い作品なのでは・・・という不安があったのだけれど(で、そういう風に取れる所もなくはないのだけれど)、これはそういう類のいわゆる良心的(で退屈な)日本映画ではなく、人間と、その生と現実を慎ましやかに、しかしはっきりと肯定した「賛歌」だと思う・・・・・・やばい、いつもの事だけど、何だかむっつかしい事を書いた挙句、どう収拾をつけたら良いのか分かんなくなってきた(汗)。だから要は、良い映画だから皆さん是非観てみてって事ですよ(あれ、このパターン前にもやったような気が…)!あと、僕が大好きなシーンは藤竜也と海東健の親子が黙々と歩く所。「山の郵便配達」とかが好きな方に特にお勧めです。あと「父と子」の関係が他人事じゃない方(つまりほぼ全員)にも。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-27 21:32:21)(良:1票)
245.  荒野の用心棒
「用心棒」の方も観たけど、これはこれで良く出来た作品だと思う。大体映画に於いて、パクリ・引用・換骨奪胎は手法の一つだし(後は出来が良いか悪いかの問題だと思う)、黒澤自身、フォードの西部劇やシェイクスピアを引用したり翻案したりしている。もっと言えば、例えば和歌の世界にだって「本歌取り(昔の名歌の一部を引用し、さらに自分の解釈を加える手法)」というのがある。確かに著作権云々の点は倫理的には問題があるかもしれない。んでも映画って、確かに「芸術」にもなり得るものではあるけれど、一方でウサン臭さ、いかがわしさ、下世話さ、そしてしたたかさ(これをひとまとめにして「人間臭さ」と言い換えても良いのだけれど)もその魅力の一つだと思う。例えるなら、空き地に捨てられているエロ本が想像力を掻き立て、不思議な魅力を放っているような(・・・いや、この例えはチト違うな)。ということで、マカロニウェスタン(←これも、そもそもアメリカの映画会社がイタリアで撮影してる間に倒産してしまって、食いっぱぐれそうになったスタッフが現地の人間と組んで西部劇を撮ったのが始まり、と聞いている)の代表作である本作は、粗野で荒削りだけど人間臭さに溢れた、魅力的な作品に仕上がっていると思う。特に中盤で、二組の母と息子の絆が浮き彫りになるシーンと、ラストのケレンミのある対決シーン(心臓以外の所を狙われたらどーすんの?とかいう野暮はナシよん)が印象的。まだ駆け出しだった頃のエンニオ・モリコーネの音楽もかっちょ良い。それにしても、この頃からイーストウッドはイーストウッドだったんだな、当たり前だけど。
[DVD(字幕)] 8点(2005-06-18 17:26:11)(良:2票)
246.  ナインスゲート
確かにこれを「ホラー」と思って観ると肩透かしを食うかもしれない。多くの方が指摘されている通り、非キリスト教圏の日本人には「悪魔崇拝」とか言われても「ふう~ん」位にしか感じないだろう(大体今の御時世、悪魔崇拝してる訳でもないのに「悪魔的」な人間なんて掃いて捨てるほどいるし)。駄菓子歌詞!この作品にはもう一つちゃんと「見所」があるのですよ皆さん!それは、我等がジョニー・デップ兄貴のお姿、そのもの!他の作品ではあまり見られない、短髪オールバック&眼鏡&口髭姿の何とだんでぃーでせくすぃーな事よ!それがポランスキーのフェティッシュで端正な映像に映えるったらあーりゃしない!思わず「ああ~んジョニー、そのお髭でアタシの左乳首をこちょこちょしてぇ~ん!」と悶え叫びたくなる位(なるなよ)。途中二回ほど、チョーお間抜けな表情を見せる所もあるけど、それはそれでご愛嬌。僕は結構満足しましたよん。
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-18 17:05:37)
247.  ブロンコ・ビリー
うっそ~ん、知らなかったあ。あのいっつも苦虫を噛みつぶしながら青汁飲んでるような表情のクリリンがこぉんなチャーミングでラブリーなコメディ撮ってたなんて!頑固でワガママで、でも子供が大好きで(子供の貯金箱を壊した銀行強盗にブチ切れるシーンは何度観てもホレボレしちゃう)、弱い者に優しくて腕っぷしの強いカウボーイ、でも実は・・・というブロンコ・ビリー、あんな男、ソンドラ・ロックじゃなくても「抱いてぇ~ん」ってなっちゃうよね~。それと、僕はホークスもフォードもよく知らないけど、この作品ってある種、西部劇(とそれに出ていたイーストウッド自身)のパロディ(というと語弊があるかもしれないけど)にもなっていると思う。西部劇がすたれた時代に、それでも頑固に「ワイルド・ウエスト・ショー」で巡業する姿には、イーストウッドが「かつてのようなヒーロー不在の時代」に敢えてヒーローたらんとした姿勢が見える。もちろんイーストウッドには、それが困難で、かつ時代遅れでもあるってことはちゃんと承知していて、それがあの「列車強盗」のシーンに現れている。のだけれど、そんなメンド臭いこと考えなくても普通に楽しくて、後味爽やかな作品として楽しめるのは、ひとえにイーストウッドの監督としての力量と役者としてのチャーミングさなんだな、と思いましたです。余談だけどこの作品、井筒監督の「ゲロッパ!」に似てるような気がするのは僕だけだろうか?はぐれ者たちが寄り添って擬似家族を形成する、という部分だけでなく、かたや時代遅れの西部劇ショー、かたや物まねショーという、芸能の中でも第一線とは言いがたい素材をモチーフにしてる所、そして隠しテーマとして「本物と偽物」があるって所も共通してる。井筒さんってかなりのイーストウッドファンらしいから、意識的かどうかは別として、かなり影響を受けているんじゃないかな。
[DVD(字幕)] 8点(2005-06-18 16:45:15)(良:1票)
248.  ナーズの復讐II ナーズ・イン・パラダイス
アメリカでは大ヒットしたというコメディ「ナーズの復讐 終結!恐怖のオチコボレ軍団」の続編でごんす。まぁ基本的におバカコメディで、しかも今回はリゾート地(マイマミかどっか、確か)で水着のねーちゃんワンサカ出てきてウハウハ、みたいな、いかにも80年代の臭いプンプンな作品。ギャグにしても「スター・ウォーズ」の中途半端なパロディとか、よく分かんない「タンを吐く名人」とか(伏線になってるのかと思ったらストーリーには全く関係なかった)、阿藤快でなくとも「何だかなあ」と言いたくなるようなシロモノなのだけれど、最後、ちょっと意外な展開を見せるところがちょっとツボだったので、点数甘めです。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-18 16:23:38)
249.  クイール
最近観た「いぬのえいが」でも同じ事思ったけど、やっぱ犬モノはずるいよ。ってか泣いたけどさ、それが果たして映画が良かったから泣いたのか、それとも犬に泣けたのか、わかんないんだもん。大体しょっぱなから生まれたばかりの仔犬のアップにあの音楽って・・・あれは臭わないニンニク(by若林豪「ミリオンパワー」)とかマジックマッシュルームを入れたスープ(by「鉄鍋のジャン」)と同じ位ずるいぞ。まあ、努めて冷静に考えてみると、もう少し人間に焦点を当てて欲しいとか(「ゲロッパ!」でデビューした吉田康平がちゃんと役名まで貰って出ている筈なのに、この俺が気づかないってどうよ?)あるけどね・・・あ、でも「クイールさ~ん」と呼びかける椎名桔平は良かったし、いわゆる「障害者」のイメージから外れた小林薫も良かった(ま、あれはモデルの人を忠実に再現してたかららしいけど)。しかしあれだよね、良く「死に目に会うのが辛いから犬は飼わない」って人いるけど、で、それは確かにそうなんだけど、でも人間より寿命が短いくせに別にその事をはかなむ訳でもなく、くっだらない事に悩む訳でもなく、毎日々々馬鹿みたいに懸命に生きている犬って奴は、やっぱしいとおしい存在だと、改めて思いましたです。
[DVD(字幕)] 9点(2005-06-16 17:44:24)
250.  魔女卵
この作品、大槻ケンヂが著書の中で「ロックを分かってない人間か作ったヘンテコロック映画」と紹介していた。確かにこれをロック映画として捉えるとかなりキツい。ヘヴィメタファンには申し訳ないが、この頃のヘヴィメタってかなり「・・・」な感じだし、そもそも冒頭のテーマソングなんか、もろ「ポヨヨンロック」だったりする。このビデオには「ツッパリ魂+OSAKA=ヘヴィメタル」というコピーがついているのだが、いやいや、そんな公式は世界中のどの数学者に聞いても無いって。ただ、そんなズレたノリをじいっと我慢して観ている内に「これは“ロック映画”ではなく“大阪カルチャー映画”なのだな」と思えてきた。これは僕の勝手な思い込みなのだけれど、大阪という街には「アジア的混沌」のイメージがある。言い換えれば、何でも受け止める、何でもアリ、ごった煮な感じ。だからこの映画の中の、ヘヴィメタとパンクと日の丸暴走族と四畳半フォーク的叙情と十代の青春と「大阪で生まれた女」と、そういった普通なら共存できない要素がグワチャっと渾然一体になっているさまは、何だかとっても大阪的で、観終わった後は「こういうのもアリかな」という、不思議な余韻を残すのだった・・・自分でも書いててよく、分からんけど。とりあえず、あまり演技の上手くない共演者の中で独特の存在感を放っていた故・我王銀次演じるサブの純情が、可愛いです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-12 19:19:56)
251.  緋牡丹博徒 仁義通します
「緋牡丹博徒」シリーズというと、世間的には加藤泰が監督を手がけた作品の評価が高いみたいですが、いやいや個人的にはこの作品も良かったっすよ。斉藤武市という監督さんは日活アクションを撮ってた人だそうで、そのキャリアが良い影響を与えているようで、一言で言うとキモチ良い「活劇」。過剰になる事を恐れない演出はエネルギッシュでエモーショナルな躍動感があるし、脇役もきちんと描かれている所はちょっとマキノにも似てる気がする(いつもは割と三枚目っぽい長門裕之が、男気のあるかっちょいー役なんだ、コレが)。また、この手の任侠モノは「善玉・悪玉」の図式がはっきりしているので、ともすれば物語が単調になりがちなのだけれど、名脇役待田京介が、跡目を継がせてもらえない事を不満に思って悪玉側に寝返りつつも苦悩する代貸、という複雑なキャラを演じているおかげで、物語に深みが出ています。あーもっちろんの事、お竜さんはため息出ちゃう位素敵だし(長門裕之の助っ人に颯爽と登場するとこなんかサイコー!)菅原文太もかっちょいー、熊虎親分の登場で大爆笑、そして最後は殴り込みだぁ!うりゃあ、とりゃあ、ほりゃあ!と、やたら盛り上がってしまう作品なのでした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-06-11 17:58:03)(良:1票)
252.  キッスで殺せ! 《ネタバレ》 
うにゃあ、僕はリンチの事は良く分からないけど、異様な迫力のある映画でしたねー(僕も、あの階段のシーンは印象的でした)。あの放射性物質についての描写は、多分科学的に見たらデタラメなんだと思うけれど、この頃(冷戦が始まり、ソ連でも原爆が開発され、人々が核の恐怖に打ち震えていた頃。この辺は「アトミック・カフェ」を観ると良く分かります)の「核」というのは、世間的には「何か得体の知れないもの」だった訳で、これは、そういう「得体の知れないもの」に対する不安と恐怖を描いた作品なのだと思いました(つまり「アレ」は隠喩でもあり直喩でもあったんだな、きっと)。俳優さん達も、僕の知らない人ばっかだったけど良かったな(特に被害者の友達のリリー役の女優さん、怖ぇ~)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-08 22:32:13)
253.  日本侠客伝 関東篇
これは楽しい作品。大体僕は生粋の高倉健ファンという訳ではないので、いかにも「高倉健」な高倉健、つまり「・・・こんばんは・・・高倉、健です」みたいな高倉健(伝わるかなあ、このニュアンス)よりも、この作品みたいに、やんちゃだったりちょっとバカっぽい役の時の健さんが好きなんですよね。冒頭で気の良い船乗りに扮した高倉健と長門裕之の意地の張り合いの喧嘩、これが楽しい(えっと、分かり易く言うと「天空の城ラピュタ」の、パズーの親方とドーラ一家の男の喧嘩のシーンみたいな感じ。暴力的というより、のんきで牧歌的な感じ)。それに脇役がガヤガヤと登場するシーンがとっても快活で生き生きとしてるのも、良い感じにマキノ調。それと、大体任侠モノって最後は悪い奴の所に少人数(一人か二人、多くて三人)で殴り込み、というのがお約束なのだけれど、この作品では弱い立場にある人々に団結を呼びかけて、悪い奴らと乱闘を繰り広げる、という、ちょっと変則パターンなのが新鮮。まだ大物然とする前の北島三郎も、何だか可愛かったです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-08 22:23:48)(良:2票)
254.  SLAP HAPPY
この作品、僕にとっては懐かしかったな。というのも僕も学生の頃、深夜のコンビニでバイトしてたもので。印象的なヘンなお客さんもいたなあ。ビートルズが大好きで、店内でビートルズがかかってるといつも嬉しそうに僕を見て「ビートルズイズナンバーワン!」と親指を立てる外国人のおじさん(六本木のクラブかどっかで生バンドの仕事をしてるっていってたっけ)とか、早朝スポーツ新聞を買いに来ては「カァーッ!また巨人ボロ負けだよ、ったくしょうがねえなあ」と(何故かちょっと嬉しそうに)こぼしていたおじさん、あ、何故か僕に突然洋モノ無修正のエッチビデオをくれた謎の中年夫妻もいたっけ(友達のA賀君に持ってかれちゃったけど)…と今思い起こすと懐かしいけれど、でも当時の僕はこの作品の主人公と似たような心境だったと思う。弧独、不安、まだ何者でもなく、何事も成していない自分に対する苛立ち、何か起こるんじゃないか…という微かな期待と、やっぱり何も起こらない…という失望、などなど(あ、あと宗教の人にもよく声を掛けられてたっけ。ま、田舎から出てきたジュンボク少年だったからにゃあ)、台詞や説明は少ないけれど、そういう主人公のヒリヒリした気持ちがばしばし伝わってきました。少しずつ心の奥底に蓄積される苛立ち、怒り、そして爆発…何か、切ないやねえ。でも、優しさに溢れた作品でありました。
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-08 22:06:53)(良:1票)
255.  スタスキー&ハッチ
基本的にお約束、予定調和の世界だけど、楽しかったっす。70年代ネタはあんま良く分かんなかったけど、イージーライダーとダンスバトルは面白かった。まーどうって事ないコメディといえばそれまでだけど、こういう、やたらと無駄に人が殺されたりしないハリウッド映画は、今時珍しいんじゃないかな。最後に登場する「オリジナル」も、最初は「誰?」と思ったけどキャストロールで納得。それにしても、ジュリエット・ルイスってこーゆー女優さんだったっけ?
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-06 16:34:46)
256.  燃えよピンポン(1997)
んー、最初から最後までモロ「大阪」。それこそ吉本新喜劇やウルフルズの「大阪ストラット」の世界で、ストーリーも人々の喜怒哀楽も演出も、全てが過剰。いわゆる「ベタベタ」。きっと大阪出身のクリエイターがこういう作風を使うのは、多分に戦略的な面もあるのだろうけど(例えばシンクロの日本代表が「ニンジャ」をテーマにするような)、ところで何故大阪という街は、かくも「ベタベタ」なのだろうか(おことわり:ここから僕の「大阪文化論」モドキが展開しますが、実の所僕は大阪という街をほとんど知りません。だからひょっとするとすっとぼけた外国人が「オー、ワターシニポンダイスキデース。ハラキリマリオ、クロサワソニー!」などと言う様なズレまくりの論かもしれませんが、どうぞ御容赦下さい)、とふと思った。この感じ、違う所でも感じたことがあるぞ、と思い出したのがアメリカのミュージカル映画。アメリカのミュージカルでは(タモリがよく揶揄するように)登場人物が突然歌い出したり踊り出したりする。嬉しい時には嬉しい歌を、悲しい時には悲しい歌を、彼らは実に生き生きと(それが、なじめない人の目には“過剰”と映るのだけれど)歌う。ああいう風潮の裏にあるのはつまり「だって日常をそのまま映したってしょーがないじゃーん。日常なんて退屈極まりないものなんだから、どーせやるなら楽しくやろーぜ!」という思想なのだと、僕は思う。んで、大阪文化の底流にあるものもやはり同じ精神なんじゃないか、つまり300円のお釣りを渡す時に「はい、300万えーん!」というのも「だって普通にお釣り渡すだけじゃオモロないやんけ」という理由からじゃないだろうか。言い換えれば大阪のコテコテ感、過剰さというのは「退屈な日常を楽しく演出する」という思想が生活文化に表れたものではないだろうか・・・何だか話が大袈裟になったけど、よーするにこの作品の中で高田聖子が笑ったり、泣いたり(はなかったか)、夢中で恋をしたり、卓球の修行をしたりする姿を観て、何だか楽しくなっちゃたよ、とゆー事です。
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-04 16:35:36)(良:1票)
257.  太平洋奇跡の作戦 キスカ
うにゃあ~、先にあまみさんのような方にレビューを書いていて頂けると、楽ちんです~。後はただ「面白かったです」だけでもオッケーなんだけど、そぉだなあ…この、針に糸を通すような、或いはピアノ線の上を綱渡りするような作戦を遂行するというドキドキハラハラなドラマ、実に見応えありました。あと、この手の第二次世界大戦を舞台にした戦記映画って何となく右翼っぽいというか、悪い意味での懐古主義みたいなものがあるような気がして敬遠してたのだけれど、ちょっと意識が変わりました。少なくともこの作品は、戦争や戦時中の日本軍を美化しているのではなく、戦時という(殺し合い、奪い合う事が目的の)極限状況の中でも人は生きようとし、そして生かそうとした、というドラマがあったのだ、という「人間賛歌」のひとつの形ではないだろうか、と思われました。・・・ところであの気象官、児玉清が演じてたんですねー・・・なぜ、角を取らない・・・いや、ちょっと言ってみたくなっただけです(笑)。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-04 16:07:42)(良:4票)
258.  ピストルオペラ
噂通りのワケ分からん映画でしたね~。んーでも面白かったです、スト-リーがどーとかではなく、次にどーゆー「絵」が出るのかドキドキしました。てか全体的にエロかった。いや、別に韓英恵が脱いでるからとか自慰行為を暗示する台詞・シーンがあるから、というだけでなく、何と言うか、胸の奥がムズムズするようなエロさ。この映画は「殺し屋同士の抗争」が(一応の)ストーリーの柱になっているけれど、「死」と「エロス」ってのは案外近い所にあるんじゃないかなって感じ。これは、画面の中の女優さんの佇まいに注目する作品だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-04 15:54:33)
259.  ポイント・ブランク
僕はこの作品知らなかったのだけれど、最近ある雑誌で発表された「世界10万人が選ぶベスト映画100」という企画では堂々の78位(ちなみに79位が「ディア・ハンター」で77位が「ターミネーター2」。さらに言えば1位が「ロード・オブ・ザ・リング」で我が「シザーハンズ」はランク外!納得行かーん!)。僕には正直、なぜこの作品がそこまで支持を集めたのか分からなかったのだけれど(多分僕が、コレの元ネタとなっているスパイものとかをあまり観てないのも大きいと思う)、ユニークな作品であることは確か。アクション映画的要素とラブコメ的要素、それに30代という微妙なお年頃の同窓会、というネタと80年代に対する懐古主義とある種の政治風刺がごちゃまぜになった、何とも不思議な作品でした。人間臭い殺し屋役のジョン・キューザックも良かったけど、彼の秘書を楽しそうに演じてるジョーン・キューザックも、可愛かった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-03 20:00:49)
260.  群衆(1941)
ううーん、僕は「素晴らしき哉、人生!」でフランク・キャプラにぞっこんLOVE(←死語。というより、古語)してしまったクチなのですが、この作品は、ちょっとひねりすぎではないかなー、と思ってしまった。女性新聞記者の意図がいまいち掴みづらかった感じがしたし(後から分かってきたけど)、ちょっと設定が無茶すぎる感じがしました。「隣人愛」がテーマっていうのはいいんですけどね(もし今、キャプラが生きていたら、どんな映画を作るんでしょうね。ちょっと興味があります)。(6点)<2005.6.3追記>最近観直したのだけれど、これって実は「恐い」映画だ。恐くて、危うくて、過激で、挑戦的。多分、前に僕が観た時に感じた違和感は「素晴らしき哉、人生!」的なものを期待してたというのと、あとこの作品の中の「善意」というものの描かれ方にあったのだと思う。思うに人の「善意」というものほど当てにならなくて脆いものはない。それにその善意が純粋であればあるほど「狂気」や「暴力性」に転化する(特にムーブメントと結びついた時には良くない方向に進む事も少なくない、というのは、例えば宗教の歴史や一部の市民運動などを見れば明らかだ)。そういう意味で善意は悪意より厄介なものかもしれない。しかし!絶望的な中、主人公のジョン(すなわちキャプラ)は訴える。確かに世の中は腐ってる、かもしれない。人間なんて弱いし愚かだし、キレイゴトで片付かない問題だってあるよそりゃあ。んでもさ、そこで安易にニヒリズムに陥っちゃったってしょーがないじゃん。このまま負けを認めたってつまんないじゃん。てか、ささやかな善意すら信じられなくなっちゃったら、そもそも生きる値打ちなんてないじゃん。だから、も一回信じてみようじゃないか!と(←こういう台詞がある訳ではなく、あくまで僕にはそう聞こえた、という事です)。そういえば、貧しい移民の子であったキャプラは若い頃、詐欺師とまではいかないまでもそれに近い事もやっていて、映画界に入る時も、最初は監督としての契約金だけ貰ってトンズラするつもりだったらしい。それが後年人間の善性を訴える作品を次々と生み出す事になるのだから、ある意味ジョン・ドーはキャプラ自身なのかもしれないな、と思う。「素晴らしき~」ほど知られてないけど、これはまさに「裏・素晴らしき哉、人生!」。皆様是非是非観てみて下さいませませ。
[DVD(字幕)] 9点(2005-06-03 19:53:07)
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