301. サハラ 死の砂漠を脱出せよ
《ネタバレ》 都合よくトントン拍子に話が進みすぎるアドベンチャー映画。まるで、苦労しなくても次のアクションに進めてしまうロールプレイングゲームのようで物足りなかったです。「シェルタリングスカイ」のような映像を期待していた訳ではないけど、きれいなだけの砂漠は深みがありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-08 14:21:46) |
302. ネバーランド
《ネタバレ》 ロンドンの映像、舞台の映像が、とてもきれいでしたが、お話に現実的なことが下手にかかわってきたので夢のような映像が今ひとつ生きていませんでした。ケイトの家族に興味を持ったところが、よく説明できていないので、ケイトと近づくため?もしかしてショタ?とさえ思ってしまいます。旦那が妻を放ったらかしにしてたら、妻だって淋しさから他の人を求めるのも無理はないのに、そんな奥さんの方が謝りの言葉を告げるのはは、何とも後味が悪いです。ケイト・ウィンスレットが死ななければ、再婚してストーリーはめでたしめでたしになったのでしょうか? ジュリー・クリスティーがデップに「あなたはあなたの身近の人を大切にしなさい」という言葉に納得しました。重い言葉ですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-06 05:44:30)(良:2票) |
303. マダガスカル
《ネタバレ》 ピクサーのアニメとの大きな違いは、「シュレック」同様に、脇役キャラにまで愛情がこもっている感じがすることと、音楽の使い方。とても楽しめました。メガネザルの子供、ペンギンたち、サル、みんなもっと前面に出てもいいくらいで、映画が短く感じました。マニアックなパロディも好きです。肉食動物が肉を食べずに草食動物と仲良くするにはという問題は昔から手を変え品を変え使われてきましたが、その辺を魚を食べればいいんだと短絡的に決める発送も嫌いじゃないです。途中で、小鳥が肉食植物に食べらたり、ヒヨコがワニに食べられたりするシビアなシーンがさりげなく出てきて驚きました。大人も楽しめるアニメだと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-06 02:44:02) |
304. ヴェラ・ドレイク
《ネタバレ》 人を助けようとしてしていることが罪になってしまう。何が正しくて何が悪か、その時代の倫理観によって違いますが、宮沢賢治の「ホモイの火」のようにヴェラは悪いことをしているのではないと思いながらもしていたのに、罪を犯していることは気がついていました。悪と罪の違いは難しいです。ヴェラ逮捕後の行き場のない家族が集まったクリスマスで、ヴェラの娘の婚約者が言ったひと言にジーンときました。他人を思ってしたことで刑務所にいるヴェラよりも、物欲にそまったヴェラの夫の弟の妻の方が哀れに思えてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-31 04:15:53) |
305. 銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
《ネタバレ》 予備知識無しに見ました。とても楽しかったです。話がワープするし、いきなりなにこれ?ってシーンも多いし、なのに最後まで魅入ってしまいました。イルカたちの「地引き網は嫌だけど、いままでありがとう」の歌も、鬱病ロボットも悲惨な運命の蟹も愛しいです。映画の中で人がずっと探し続けている問題がでてきます。その答えになっているかどうかはわからないけど、楽しめればいいじゃない、そんな風なメッセージを感じました。「真夜中の弥次さん喜多さん」を見て、自己満足系の映画にはうんざりしていたのですが、この映画のように楽しませてくれる自己満足系おバカ映画は大好きです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-29 00:06:49) |
306. ロスト・チルドレン
《ネタバレ》 見た直後は、とても面白かったと記憶しているのですが、時間が経つと内容がはっきり思い出せません。映像がかっこよく、夫具者や病気持ちが子供や動物と一緒にごちゃまぜになるイメージです。ペットのノミがいい感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-28 07:26:32) |
307. RONIN
《ネタバレ》 スリリングになるはずなストーリー展開なのに、どこか緊迫感が少ないのは、ここでやっつければいいのに、と思うところで平然とだれてるから。この映画に限ったことではないけど、主人公の多くがピストルをむけられたり危機一髪になったときに、なぜ襲撃者に話しかけられるのだろう?「そろそろ、おまえも年貢の納めどきだな」とか言うと、その間に反撃されてしまうのになあと思う。カーチェイスも迫力はあるけど嘘っぽいし、追跡も迫力がない。「フレンチコネクション」は、すごかったなあと思いながら見ていた。 [地上波(字幕)] 4点(2006-12-27 06:25:01) |
308. 鉄コン筋クリート
《ネタバレ》 コミックを読んでいて世界観が好きだったのですが、この映画は細部までを完璧に映像化していてびっくりしました。むしろ浮遊感や色合いなどがコミックよりも奥深くて映画の方が好きです。どんな音が使われるのかも楽しみにしていましたがテクノのPlaidのサイケ感がぴったりはまっていました。声の出演もみな良かったけど、特に蒼井優のシロはコミックのイメージを拡げてくれました。「フラガール」といい、この映画といい、すごい女優です。 [試写会(邦画)] 7点(2006-12-23 19:55:15) |
309. 恍惚(2003)
《ネタバレ》 夫の浮気を調べているうちに浮気相手の女性を親しくなっていく、ファニー・アルダンが、どんどん深みのある女性になっていくのが良い感じです。口元を曲げて感情を見せずに妄想を語るエマニュエル・ベアールは良い女優だなあとあらためて思いました。ふたりの女優を見ているだけでも楽しい映画です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-23 19:46:38) |
310. ハーフ・ア・チャンス
《ネタバレ》 ドロンもベルモンドもいい感じで頑張ってますって映画です。いくら、ふたりが昔取った杵柄で、色々な兵器を使ったり、強盗の手口を使ったりしながら、様々な局面を乗り越えて立ち向かっていきますが、うまく行き過ぎじゃないのって気がしないでもないです。ストーリーに目新しさはなく可も無し不可も無し。個人的にはキャストをもっとだめっぽい渋めの俳優に、バネッサ・パラディの役も、もう少しひねた感じの女優にしたら、面白かったかも知れない。ルコントにしては軽い感じで、その点は良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-23 19:39:07) |
311. 暗黒の恐怖
《ネタバレ》 殺された男が伝染病にかかっていて、そのことを隠しながらの犯人探し。犯人は伝染病にかかったかも知れないとは思いもしないので、逃亡しようとします。スリリングなストーリーなのですが時代のせいか、のほほんとした感じがあります。それでも、限られた時間の中で聞き込みを続けながら犯人に近づいていくのは見応えがあります。若かりし頃のリチャード・ウィドマークがかっこいいです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-22 22:09:11) |
312. 旅するジーンズと16歳の夏
《ネタバレ》 小説「トラヴェリング・パンツ」が面白かったので、映画化されたのを知って期待していましたが、映画の方がさらに面白かったです。ギリシャの美しさはもちろんですが、スーパーマーケットや、ゲームコーナーまで良い味を出しています。ストーリーは、いつも一緒だった16歳の少女4人が離ればなれになり、それぞれに成長していくというものですが、小説よりも各々の話が独立していた感じで、友情物語と言うよりオムニバスのようで楽しめました。4つのストーリーの面白さが、それぞれ9点、7点、7点、6点で総合点8点です。ベイリーの台詞のひとつひとつに感動しました。見終って魔法を信じてみるのも悪くないかなと、危険なことを思ってしまいました。追 「アグリーベティ」を見ていてアメリカ・フェレラがカルメンだと気がつき再度見ました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-22 03:53:39)(良:1票) |
313. 若草物語(1994)
《ネタバレ》 以前に映画化された2本も見ているし、小説でも漫画でも読んでいるのでストーリーはわかっているつもりだったのですが新鮮な気持ちで見てました。ベスが死んだ後のストーリー展開が古典からいきなり現実味を帯びてくるのでびっくりしました。いかにも文芸映画というような映像が美しかったし、トリニ・アルヴァラードの演じたメグが今までの自分が持っていたメグのイメージ(きれいだけど、少しどっしり)と違って気に入りました。過去の2作と比べても遜色はないです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-16 10:10:22) |
314. ハッカビーズ
リリー・トムリンが出ているので飽きずに見ましたが、なんか苦手な散漫さでした。面白くなりそうかなと思うとつまらなくなり、盛り上がるかなと思うと盛り下がってしまうので残念でした。味のある俳優女優がたくさん出演していることと、会話にカントリーの話題が随所に出てきたので、アメリカでのカントリーアーティストのとらえ方がわかって興味深かったです。その2点が気に入ったので4点つけました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-12-16 09:50:23) |
315. スクラップ・ヘブン
《ネタバレ》 なんなんだろう。不思議な安らぎを感じてしまいました。偶然バスジャックで乗り合わせた3人それぞれに、他の人間とのつながりのない孤独な感じが漂っています。復讐代行がどんどんエスカレートしてくるのですが、過激になっていくのに静の印象が強く、本来、世の中のせいにして怒っている人間(宅間守のような)が出てくる映画や小説には嫌悪感を感じてしまうのですが、彼らに対しては怒りが感じられませんでした。ストーリーは関係ないけれど岡崎京子の後期の漫画に出てくるような厭世観を感じました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-13 04:21:36) |
316. ゲス・フー/招かれざる恋人
《ネタバレ》 オリジナルも見ていますが、こちらの方が気楽に楽しめたのは「ブラザールイ」「ブラック&ホワイト」「ワイルドサイドを歩け」など、べたべたなBGMが面白かったからです。黒人による白人の人種差別や下ネタはどうでもいい感じでした。アシュトン・カッチャーは、「ザッツ70ショー」の彼のキャラが好きなので、もっと弾けてもいい気がしました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-07 13:16:36) |
317. 長い灰色の線
《ネタバレ》 ジョン・フォードが実在する男の半生を描いた作品です。士官学校を引退するように言われた場面から、回想シーンに場面が移っていきます。子供の死、父の死、自分が育てた若者達の死、妻の死、戦争シーンはありませんが、時代背景に戦争が色濃くただよっているので死が多いですが何故か余り悲壮感は感じません。戦争もしかたないという思想が全編に流れているからかも知れない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-03 03:26:02) |
318. 恋は青空の下
《ネタバレ》 アメリカの好きな古き良き時代の映画です。富豪の恋人の父親の会社で仕事をしている主人公は仕事に魅力を感じられず競走馬を育てています。自分の生き方を通すために恋人と離れ、話のわかる恋人の妹たちに助けられながら、競馬で優勝をすることができて、恋人の妹と結ばれます。最後は仕事を辞めて自分の新しい人生を進みます。恋人の父親も最後は主人公の生きたか賛同して・・・。主要な登場人物はみんないい人で、一方向にしか物事を見ていないのが気になる映画でした。こういうめでたしめでたしは余り好きじゃないです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-12-02 06:51:54) |
319. 吸血鬼(1967)
《ネタバレ》 おもちゃの世界のような独得の映像と雰囲気。こういう映画好きです。吸血鬼がコミカルでかわいらしくもあり、いくつかのシーンで「ポーの一族」を思い出してニヤッとしてしまいました。人間だった頃は奥さんに頭が上がらずおびえていて吸血鬼になって生き生きした男がいたり、オカマの吸血鬼がいたりしたのも楽しかったです。一番、気にいったのは吸血鬼を退治しに来た教授に吸血鬼が言う台詞「長い冬の夜を毎年持てあましてきた。君が仲間になれば有意義な会話ができる」。ふと吸血鬼の仲間になってもいいかなと、思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-11-28 11:44:43) |
320. 大いなる勇者
《ネタバレ》 全編を通じて静謐な映画でした。町を離れ山で生きるのは自分で選んだ行き方、それとは逆に流れのままに狂った女性の子供を引き取り、インディアンの妻をめとり、木を切り、家を造り、狩りをしてくらす。70年代初頭のベトナム疲れのアメリカが強く自然回帰を願っていた時代を思い出します。やはり流されるままに促されインディアンの聖域を汚して、復讐に妻と子供を殺され、それから復讐の復讐が静かに続いていきます。最後は許すことで終わるのですが、なんとなく宗教的な感じのする映画でした。美しい自然の風景、銃を抱えたまま凍っている男、土の中に埋められて頭だけだしている男など印象的な映像も多かったです。当時、良い音楽がたくさんあったので音楽がもう少し良ければと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-28 04:30:42) |