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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1645
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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301.  夜を走る 《ネタバレ》 
前半は、社会の底部暗部を映し出すかの様な社会派サスペンス…ぽいのですが、中盤以降は一転も~ブラック・コメディみたいな感じにチョイチョイはっきりと笑かしに来やがるのですよね(⇒でも正直あんまし笑えないですケドね)。ただし個人的には全体としても、種々の暗~い社会上のシチュエーションに置き去りにされた為に「心がどんどん蝕まれてゆく人間」の有様を描いた心理的サスペンス…だと理解するのが妥当かな~とは思いました。しかし乍ら、その意味では=サスペンスというジャンルの作品としては、まずよく見るとのっけから矢鱈と「稚拙」なクライム部分の要素もろもろと、あとはとにかく(コレも正直)かなり高度に意味・意図が伝わってこない肝心の結末、といった辺りは、少なくとも私としては好みからは明確に外れている…という感じではありましたですね⇒重ねて、サスペンスを名乗る・名乗らざるを得ない内容を(こ~んな感じに)擁しているのであれば。  印象的だったのは、主演の足立智充さんが言う「俺は変わってない⇒周りがどんどん変わってっちゃって…」てな感じの台詞、でしたかね。心が蝕まれて⇒おかしくなってってる人って大概その自覚が無い(からおかしい・ヤバい)てのと、あとはやっぱし自分の心の「無意識の部分(=氷山の沈んでるトコロ)」から最初にボロボロになってく…てなコトかな、と。この辺にはかなり共感も出来ましたし、また一種の「心の闇」を描く方法論としてはまま「リアル」だったかな…とも⇒とは言え、そーいう具体的・科学的なコトを描こうとしている映画では(毛頭)ないよーな気もしてるのですケド、重ね重ね、本当に言いたいコトは何だったのか?については、残念ながら掴み損ねてしまった…てコトだと思います。。
[DVD(邦画)] 5点(2023-06-25 22:25:30)
302.  ピクシー 復讐の女神 《ネタバレ》 
オリヴィア・クックさんて、前々から(地味に)チョ~可愛いよな…と思ってるのですが、ゆーてあんまし映画で見かけるってコト自体が(残念ながら)少ないのです。今作は、最近よくある女性ものアクション…ぽくて+んで彼女が中で思いっ切り目立ってる感じでもあったのでワタシ飛び付いてもーた!というヤツです。なのですが……どー見てもシンプルなアクション・スリラーなのに、観てくってーと(一言でゆーなら)どーもロード・ムービー仕立てのクライム「ブラック」コメディみたいな、どっちかちゅーたら「オツな=シンプルって感じじゃあない」方のヤツだったのですよね……(オリヴィアちゃんが目立ってればソレで好かったのに、まずはソコにごくどーでも好い男子ふたりが終始くっついて来てる、という……)  とにかく、その辺の事情を認識・把握して「観方を転換」するのに(現実的に)結構時間を取られてしまったのと、加えてお話自体も(特にその主役のオリヴィアちゃんについて)背景事情や企ての真相を当初からは説明せず終盤に向かうに連れてその辺を詳らかにしてゆく…という構成でもあって、だから結局(ナニを一番に言いたいのかとゆーと)兎にも角にも序盤~中盤が全然(全っ然)面白くなかった…というコトなのですよね。。(⇒だからこの評価なのですよね。。)でも、ソレらが諸々と「解決」していったごくごく最終盤の辺りについては、結果的にはそこそこ面白く観れたかな…とも思います。あと何より、根本的な目的であるオリヴィアさん自体は、コレは全っ然悪くなかったとも思うのですよね(演技、悪くなかったですよ)。結論、前提を置いて観れば悪くはねーかな、と(⇒もし観るなら、そのよーに観て貰ったら好いかな、と)。
[DVD(字幕)] 5点(2023-05-07 01:51:21)
303.  ハロウィン THE END 《ネタバレ》 
ある種、三部作とかゆーからナンか身構えちゃった or 無駄に期待しちゃったダケだったとゆーか、そもそも一作目が予想外にウケたから続編を二つもつくってみたった!とゆーダケだったとゆーか、結局今作も(第二作と同様に)正直「ナニがしたかったのか」がどーにもイマイチ分かんない…とまずは思いましたすね(=重ねて、三部作とかゆーてるにも関わらずの「テーマ」の欠如 or 物足りなさ)。今回、ワザワザ二作目も観直してから劇場鑑賞に臨んだのですが、ソッチの方のラストでローリーが意味在りげに「暴力では倒せない…」とかゆーてたクセに、結局この三部作の行き着く先ってのが年寄り二人の血ミドロのタイマン@お家の台所!だとは思いませんでしたよね(でも、多分に撮り方の巧さもあるのでしょーが、今作のジェイミー・リー・カーティスは歳のワリにはアクションをかなり頑張れてた…とも思いましたケドね)。  しかし、遂にマイケルを木っ端微塵に(文字どおり)粉砕したのは好いとしても、ほか諸々を踏まえるとスカッと観終われた!とは到底言い難いよーな実に暗~い方のホラーでしたし、んでまた(特に展開上の)ツッコミどころも相当に豊富…なコトも含め、私としては正直ホラーとして好みの方では全くありませんでしたです⇒こーなる位ならもっとシンプルにフツーにやりゃあ好いのに…と思って已みませんよね(所詮はスラッシャーなんだから。。。)ただし一点だけ、アリソンって、一作目から出てましたケドこんなに可愛かったですかね?(ちょっとレベッカ・ファーガソンみたいにも見えまして)コレなら、他の作品でも観たいカモ…と少しダケ思ったりなんかして。
[映画館(字幕)] 5点(2023-04-26 23:04:26)
304.  大コメ騒動 《ネタバレ》 
一見は非常にタイムリーかつ(ある意味)ホットな題材かと思ったのですよ。貧富の格差や戦争による物価高・社会不安、そんな理不尽に対して団結して炸裂するウーマン・パワー!という、むしろ今ならこそ大いに共感してゆけそーな(+ごくテンション高く観てゆけそーな)お話かな~と正直私もワクワクしてたのです…がナンでしょう、その意味で私がいちばん観たかったモノとゆーのはホントにホントの最後数分間で一発ダケで、ソコまでの100分間ってのは実にごく暗くて重くてローテンションで…と率直に全く気分を盛り上げてゆけなかったのですよね。調べると確かに米騒動って、ゆーて(地域単位では)たぶんソコまで凄まじい大反乱みたいなコトになったって話でもなくて、地方政府も結構さっさと対策してカタが付いた…というコトなのかな~と思いました(全国単位だと2か月弱続いて時の内閣も倒れているのですから、確かに歴史的事件ではあるのでしょーケド)。だから事実に即せば暴動のシーンを何回も長々とやるワケにもいかなくて、ソレをカバーする為に序盤~中盤はドラマの方をつくり込んでいるのですがソレだってごくシンプルな(貧乏で辛い!って)話にしかなり得ないので、結局ナニもかもが少し「予想通り」すぎる…という印象ですかね。  もう一点、主演の井上真央ちゃんって、少なくとも私の中ではやっぱどーしたってごく「元気な」女優さんだ…というイメージが強くて(⇒コレも確かに最近はそーでもないワリと多様な役に挑戦されてるのも当然知っては居るのですが)その彼女からしてごく終盤まではまた随分と大人しいキャラなんだよな…てのが(映画全体としての)ローテンションさ・盛り上がらなさにも残念ながら効いてしまっていたかな、と思いました。替りにテンション高いのが室井滋さんなのですが、コッチはまたモ~妖怪レベルの山姥キャラなモンですから…
[DVD(邦画)] 5点(2023-02-11 22:47:01)
305.  ポゼッサー 《ネタバレ》 
う~ん……最初10分を観終わっての時点では、確実にもっと「コレ超面白くなりそーじゃね⁉」とテンション跳ね上がってたんですケドも……  SFスリラーとしてはゆーて、コンセプト的にも画的にも結構観たコト有る方のヤツ…だとは思うのですね(ソレこそ『マトリックス』でも『攻殻機動隊』でも、あと『エヴァンゲリオン』とかでも似た様なシーンはしこたま観たコト有る…的な)。ただ、中々見事にスタイリッシュ&シリアスで寒々しい空気感といい、不穏で不可解で観る側の不安を実に巧みに煽り立てる洒落た映像といい、そして父親譲り?のキレ・惨たらしさを高度に兼ね備えた血ミドロ・ヴァイオレンス・シーンの凄みなんかからしても、前述どおりスリラーとしてはそーいう「ルックス(or 物理的)」な面は全体を通してもかなり上質だった…と思うのですよね(⇒とにかく最初のシーンが実にイイ感じで、かつソコも含めて「見た目」に関しては観終わってもその評価は変わらなかったですね)。  でも、同時に(やっぱ最後まで観ると)率直に話の内容…とゆーよりは展開運びの方がちょっとイマイチかな~と思いますね。まず、ド初っ端のショックシーンから次のショックシーンまでがあまりにも長くて冗長・平坦で、全体としてもテンポを大いに損なっていると思うのですよね。このお話をゆったりと緩慢に語りたい…てのが(今作における)監督のポリシーだったのかも知れないのですケド、少なくとも娯楽系のスリラーだったら(同じ尺で)間にもう一個(ショックな)エピソードを挟む位で丁度好いんじゃね?とすら思いました。あと、結局ソコまでややっこしい内容でもないワリに、また全体的に説明が不足+稚拙ぎみで単純にかなり分かり難かったな…とも。ソコら辺は、監督自身の今後の更なる向上に期待…という感じかも知れないですかね。  一点、アンドレア・ライズボローは気付けば最近好く見かけるのですケド、殊にホラー・スリラーに関してはその何処か乾いて荒んだ様なルックスがシンプルに実に効果的ですね。彼女のコンディションがこの良好なうちに他の作品でもガンガン観てみたいトコロです。
[DVD(字幕)] 5点(2023-01-29 23:02:11)
306.  ウェディング・ハイ 《ネタバレ》 
コメディですが、笑えるとゆーよりは正直「微笑ましい」とゆーか、少なくとも全編でゲラゲラと笑えるって作品じゃあなかったかな…とまずは思ってしまうのですよね。いや、全く面白くない…なんてコトは微塵もないのですよ。私も数箇所、例えば結婚式でタルコフスキーに全力でオマージュを捧げる(=どー考えても出世の見込みの無い)映像ディレクターの中尾くんとか、モ~流石!としか言い様が無い片桐はいりの「一言のキレ味」とか、あとはクライマックスの投げ縄だって率直に面白いボケだったと思いますよ(⇒ソコらに関しては声を出して笑った…てのが正直なトコロでして)。  ただ、確かに脚本・バカリズムとは言え、コレは映画であってお笑いのロングコントではねーので、まずはどーしたってその辺のフツーのお笑い程にはブッ飛んだ展開には(そもそも)なってはいかないですよね。ソコに加えてグランド・ホテル形式…的な(登場人物の数が豪勢な)物語でもあるのですが、中で主役は明確に篠原涼子さん=ウェディング・プランナーの方なのであって、だからその意味でもこの結婚式は決して「失敗」にはならない(ナンならソコまで失敗「しそう」にもならない)と予定調和的に決まってしまっているのですよね。その点からしてもやはり「微笑ましい」というごく温めのコメディにはなってしまっている…と思います。列席者も意外に中々有能な方ばかりで、余興とかも全部が超・チャンとウケるヤツなのですよね⇒どーしたって人間、ポンコツ or 勘違い野郎がやるコトなすコト上手くいかね~…て方が絶対に笑い易いのではありますし。  もう一点、全体のテンポもちょっと(不必要なマデに)緩めとゆーか、具体的には例えば結婚式自体が成功裏にお開きになってから更に岩田剛典くんの話を30分もやるのは流石に冗長に過ぎる…と思いました。剛典くんの方の話の「オチ」自体は中々見事なアイデアではあったので、この構成にしたのも重々理解は出来るのですケド、にしても…とは(少しダケ)思ってしまいましたですね。
[DVD(邦画)] 5点(2023-01-24 01:18:18)
307.  スクリーム(2022) 《ネタバレ》 
ホラーの有名シリーズとしても特徴的なマデに、このシリーズってやってるコトもやってる人達も基本全部同じだし、映画的な技術の進歩ともさほど関係も無いという少し奇特な作品群だとも思うのですよ。なので、好みの問題としてこーいうのが嫌いじゃないのならば、偶に観る分には確かにワリと手堅く楽しめる…のかも知れませんね。重ねて、実にシンプルなコンセプトの下に「偉大なるマンネリ」を繰り返しているという点は今作でも不変ですし、かつシリーズ作を観ていなくてもそれ程困るコトも(実は)無いかと思います。とは言え、劇中でのそこら辺の説明はごく限定的なので事前に主要3人(シドニー・ゲイル・デューイ)がどーいう人物なのかは頭に入れておいた方が好いですし、彼らと再会する同窓会的な喜びとゆーのが確実に作品のクオリティの一部分を形成している…とゆーコトも認識はしておいた方が好いです。  その上で(=別に5作品にソコまで顕著な出来映えの差は無い、という前提の下で)個人的にはやはり僅差で1がベスト、2・3は少し劣る、で、4・5はまた僅差で1に比肩する…という感じかと思うのですね。でもまた重ね重ね、コレはこの第5作をだいぶ久しぶり(≒10年振り?)に観たからだ、とも思います。結論、シリーズを全部観る必要はありませんし、続けて観るのは(コレは尚更)止めた方が好いと思います。個人的に理想的なシチュエーションは、1だけ観ていて久し振りにコッチも観てみようかな?という人ですかね。該当する方は是非。
[DVD(字幕)] 5点(2023-01-03 23:50:56)
308.  ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー 《ネタバレ》 
うーん…率直に、あんまし楽しめませんでしたかね…(まあ別に、そもそも前作だってMCUの中では取り分けて好きな作品でもなかったので、当然と言えば当然なのかも知れませんが)…とにかく、何もかもどこかで一回は(少なくともマーベル以外の有名アクションも含めれば「絶対に」というレベルで)観たコトあるモノばかりで構成されてるって感じで、とゆーか何故だか明らかに『アイアンマン』とか『アクアマン』とかに(むしろ意図的に)寄せまくってってましたよね?あと、女性ヒーローもの(女性の戦闘キャラもの)てのもコレも昨今はむしろも~ソレばっか…という感覚も強力にある中で、その意味でも本作ではソレが作品のポイントにもなり切れてなかったかな…とも。その上でシンプルに尺も流石に長過ぎです。最近はミョ~に長尺のアクション作が幅を利かせているのも確かかと思いますが(理由は知りませんケド)、個人的にはソレこそアクションなんて(理由も無く)2時間以上になったら基本的には評価はただ下がるダケの映画ジャンル…だとしか思ってないのですケドね(インド映画とかは、アレは半分ミュージカルだからある種しょーがない…てダケなんですよ)。  あともう一点、今作は根本的にはMCUの関連作品ですらないとさえ言える…つーか(=基本、ワカンダの関係者+新規の敵、しか出て来ないのであって)。その意味では(恐れていた)ユニバースものの弊害とゆーか、むしろアベンジャーズの存在・設定が今作においては邪魔になってしまってる…という感覚も強くありました。正直、たぶん『ブラックパンサー』でもう一作はあるのでしょーけど、嫌な予感しかしないとゆーかそもそもオチがどんな感じになるかが(現時点でも)うっすら見透けてしまってるとゆーか、結論的にはまた3年後くらいにコレと同じよーなレビュー書いてんだろーな…という気しかしないのですよね。(好い意味で)期待を裏切ってくれるコトを願ってます……
[映画館(字幕)] 5点(2022-11-13 17:02:16)
309.  最後にして最初の人類 《ネタバレ》 
(毎度のコト事前情報を入れてってない…ながらも)観る前のなんとなくの予感や、そして実際の冒頭の感じからするともっと極端に観念的で、かつ多少説教臭いヤツかな…と思って取り掛かったのですね。しかし今作、特に中盤は意外なマデに結構しっかりしたSFのお話だったのですよ(多分にファンタジー的ではありますが)。原作は100年近くも昔の小説でかつ400ページ位フツーに有るヤツらしーので、そもそものその内容ってのは相当に長大な作品でもあるのかとは思われます。ただ、この映画化自体はソコから(あくまで)エッセンスを抽出して雰囲気重視で纏め上げた…という作品には見えていてやっぱ多分に雰囲気映画(+音楽と朗読)ではあるのですし、なんと全編で全く「人間」が出て来ない(⇒出て来るのは人間を象る石のオブジェだけ)という意味ではまた多分にアート系・実験映画的だとも言えます。個人的には、第一にソレだけでも優れた深遠みを感じさせる重厚な音楽、第二にティルダ・スウィントンの朗読の感じとか、も率直にかなり好みだったので、結果的にこの手の映画としてはワリとフツーにかなり興味深く最後まで観切るコトは出来たのですよね。  ただ、そーは言ってもちょっと違和感を感じた部分も無くはない…てか、前述どおり(特に中盤は)フツーに物語を描いている様にも見えて、その意味では少し一貫性を欠く様にもまずは思えました(=アート方面に、中でも世界観という意味での「空気」の醸成に完全に集中し切った方が好かったのではないか…と)。加えて、今作に関してはそもそも物語や世界そのものとゆーよりは、中で20億年後に滅びゆく「人間」とは如何なる存在なのか?という面の描写に更に注力してくれた方が個人的には嬉しかった…とも思いましたね(その辺りのイマジネーションとゆーのには特に際立って深いモノをナニやら感じ取れた…のでありまして、ですね)。もう一点、コレは少し難癖に近いコトなのは重々承知ですが、やっぱ20億年後の人間…と言ってしまっている以上、本作のメイン言語がフツーに「英語」だとゆーのにもやや違和感があったのでして、端的にもっとマイナー言語(=一般人には意味の有る音として聞こえないヤツ)の方が尚好かったのではねーか、とも(少~しダケ)。まあ、重ねてティルダ姐さんの仕事はま~た卓越したモノだったので、やはりコレは難癖(=アチラ立てればコチラが立たん…てなヤツ)だとも思うのですケドね。ティルダ姐さんが今作の為だけにケルト語とか習得してくれるってなら、モ~至上ではあるのですケドね(そして何より、最近のあの方はマジでフツーにそーいうコトやり兼ねん…なんて思ったりもして)。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-24 12:36:51)
310.  AVA エヴァ 《ネタバレ》 
ジェシカ・チャステイン主演ですが、サイズ的にも大作アクションというワケでは全くなくて、そのジャンルとしては中規模…という感じのスパイ・スリラーでありますね(ジェシカさんは犯罪組織に使われてる暗殺者、と)。で、少々奇抜な…てのがそのジェシカさんのキャラ設定でして、そこそこ腕の立つ暗殺者なんですケドその人物像として自らの家族関係にしこたま問題・わだかまりを抱えて大いに悩んでいる…という(その面では)ごく等身大のアラフォーてな感じなのですよね。だから、暗殺者としては血も涙も無くバッサバッサとブッ殺しまくってゆく一方で、片や家族絡みでナンかあるとすぐ泣きだしちゃうよーな情緒不安定な面も備えている…と言いますかね(マジで、軽く4、5回はメソメソしちゃってるシーンが在ったのですわ)。  正直好いか悪いかでゆーたら、結果的にはあんまし効果的ではないアイデアだったかな…と思ってまうのですよね。ゆーてその家族の問題という人間ドラマの側面とて、妹と恋人を取り合ってる!だの、親の介護をどっちがやるんだ!だの、或いは親父がちょいクズ気味だったらしい…だの母親もまた自己中で…だのと別にヒジョーに在り来りでかつ(尺も短いので)描写に深みが在るワケでもないし、他方でアクションは質・量は(この規模の映画として)別に悪くはなかったですケド、その(ワリとどーでもいい)人間ドラマでサンドイッチされてるのでテンポ・スピード感はまたイマイチだし…と。個人的にはもう一つ、やっぱりどーしたって「暗殺者」という人種の在り方として、家族間の関係性につべこべと思い悩むよーな「共感力」のごく低くない人間てのは、無関係の無辜の人間をカネ貰って殺す…なんて仕事には絶対に向いてないと思うのですよね。その意味ではある種「人を殺す」という出来事に対するリアリティが(残念ながら)希薄な映画だ、とも思うのですよ。基本、娯楽系のアクションでかつ人が結構死ぬよーな映画ってのは、極力その部分に対する葛藤を生じないよーに(逆に)工夫されてるハズ…だとも思うのですケド、今作はソレを人間ドラマと混ぜこぜにしてるモンだからその辺が弊害として少し顕れてきちゃってる…というコトかとも思いますよね。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-11 23:35:37)(良:1票)
311.  犬も食わねどチャーリーは笑う 《ネタバレ》 
こーなった原因はワリとシンプルで、片や岸井ゆきのチャンの方は特に自分の感情を抱え込む=曝け出せないタイプのコであって、で香取クンの方が典型的な理屈っぽくて感情の機微に疎いタイプ、という正直まァ~相性の悪そーな2人なのですよね。ただ、事前に想像してた様な「小さい不満が積もり積もって…」な話とゆーよりは、明確にひとつの比較的「重い」ターニングポイントが在ってソコから関係性が撚れていった…という話でもあるのですよ。だから本質の部分は結構マジメで少なからずシリアスな物語でもあって、故に作品全体としても思った程にはコメディ寄りではなかったかな…という印象でもありましたですね。  ただ、全然笑えない…とかってコトではない⇒まずまずチャンとニヤついて観てゆけるコメディにはなってるので、個人的には悪い作品だとまでは全く思わないのです。がそれでもちょっと(重ねて)笑いは思ったより少なかったかな…とゆーのに加えて、ドラマとしてもやや薄味だったかな…とも。全体的にかなりテンポの緩い映画で、だからどーも密度が高くならないとゆーか、2人の特徴的なキャラの描き出しにせよ・そしてそんな2人が繰り広げるお待ちかねの夫婦喧嘩にせよ、コレもちょっとそーいうシーンの数自体も少ないし描写も総じて不足気味(+どれも浅い)とも思われました。だから結局、ラストの大立ち回りで2人が本音をブチまけるシーンが個人的には少し唐突な(=お話として繋がりが好くない)様にも思われて、結果あまり感情を乗せて観てゆけなかった…と言いますか。このオーラスの印象が微妙だったのを含めて、評価はこの位にしておきます。  それでもコメディとしてもドラマとしても、面白かったな!笑えたな!というシーンは所々に在ったので観て損まではしていませんですね。コメディとしては井之脇海の結婚式コントの場面はかなり面白く観るコトが出来ました。ドラマでゆーと(脇役ではありますが)やはり余貴美子の存在感は格別でしたね。ゆきのチャンも香取クンも(コッチもワリとコテコテな演技だとも思いましたが)私は決してキライではないヤツでしたっす。
[映画館(邦画)] 5点(2022-10-07 22:44:00)
312.  LAMB/ラム 《ネタバレ》 
お話の中身・あらすじだけを見るならばとにかく極め付きにシンプル、かつ真相も(意外なマデに)即物的なモノではあるのですよね。だから、その意味ではある種「表」も「裏」も無い、とゆーかズバリ、何らか「教訓」とゆーのが汲み取れない類の御伽話・寓話、とでも言いましょーかね。個人的には確実にやや期待外れ、の範疇ではありましたですね…(とゆーかラストは結構唖然としてしまいましたですよ…)  しかし、あくまで雰囲気映画や、或いは映像表現とかいった「見てくれ」に該当する要素を純粋に楽しむべき映画だ、と捉えるならば、まずはアイスランド?の豊かな自然の情景自体は実に雄大かつ静寂に満ちていて(ある面で)この世のモノとも思われない様な・心洗われる様なごく素晴らしいモノだったのです。そして、その優れたロケーションを活かし切る様な映画全体のゆったり流れるテンポ・演技の間合いなんかも(個人的には)かなり心地好いモノでしたね。あと、肝心の「アダ」ちゃんの諸々の表現とかも(⇒たぶん特撮・特殊メイク的なモノとCGの両方を使ってると思うのですが)普通にクオリティは高かったと思いますよ。映画として「物理的な」側面は総じて好く出来ている作品だったかな、と。  ただ、だとしたらやはり「何故こんな感じで終わった…」とも再び思ってしまいますケドね。ノオミ・ラパスにアダの母親を殺させた時点で結末の「性質」は確定してしまったも同然なのですから(んで実際にもその「思てたとおり」になるワケで)ソコはソコに何らかヒトの存在の哀しさだとかを纏わせるダケでも(月並とは言え)全然好かったジャン…ともね(重ね重ね、雰囲気や映像のクオリティがごく高度な作品なのですから)。
[映画館(字幕)] 5点(2022-10-05 22:47:32)
313.  この子は邪悪 《ネタバレ》 
ホラーと言うには(全編通しても)そーいう描写が少なすぎるコトも含めて、ソッチのジャンルだとしてもかなりミステリ寄りのホラーorスリラーかと当初から見えてはいるのですが⇒催眠術という実際的なキーワードを考慮するとどっちかと言えばスリラーかな…とも、最後まで観ると結果的にはその辺を通り越してモ~「魔法使い」系と言って好い様なダーク・ファンタジーみたいなお話なのですよね。しかしその意味では、なんか最初の方から随分と陰鬱・かつ随所で「ゴシック」な風を大いに醸してる雰囲気づくり(⇒メリー・ゴー・ラウンドというモチーフをはじめ、音楽とかセット・小物の感じとかも)とは、その辺が実は好く整合してたのだな…とも少し感心しましたし、ミステリの側面の「トリック・仕掛け」の純粋な質もそんなに悪くはなかったかな…とも。オーラスのタイトル回収も、個人的には特に嫌いではないのです(そのトリックのキレ味のみに限れば)。  ただ……そーは言ってもクライマックスのその「ドンデン返し」の部分の展開には、率直に違和感や納得いかない感の方が相当に強く感じられた、とも言わざるを得ないのですよね。正直なハナシこの部分はツッコミどころの乱れ打ち!てな惨状だったかと思いますが、一つだけ、個人的にどーにも納得がいかなかったのがラスボスの玉木宏のキャラ設定とか諸々なのですよ。あんな人間離れした「術」を擁して、かつ目的の為・家族の為なら一切の躊躇無くソレを使って何十人という人間を手に掛けて来た…てのは、重ねてもはや「人成らざる」と言って好いレベルの悪魔的存在だと思うのです。結局、ごく善なる主人公がそんな恐るべき怪物と実の親子であるコト自体に加え、彼を最後に倒すのもまた実の娘だ、といった辺りに係る主人公側の葛藤が何一つ描かれないのは流石にちょっと違和感が在り過ぎると思ったのがまず一つ。もう一つとしても、またそんな恐るべき玉木宏とて、本作では(児童虐待のお話を脇に置けば)ひたすら家族の為にその能力を行使している…とゆーのも、ココまで「振り切った悪」の行動としては少し違和感が強いと思いました(ココにもやはり躊躇や葛藤が少しも絡んで来ない…が故に)。  結論、アイデアやコンセプトは比較的しっかりしている作品にも思えましたが、肝心なトコロが全体的にちょっと「雑」ですかね(ある種、ちょっと「チープ」だとも言えます)。先ほどゴシックな雰囲気が好みだった…とも言いましたが、結局ラストがこんな安っぽい感じなんだったら最初からもっとフツーにドンドロドロドロなホラーにしちゃえば好かったかもな…とすら思います。やや残念な感じの方が強い作品ですかね。
[映画館(邦画)] 5点(2022-09-17 17:53:08)(良:1票)
314.  黄龍の村 《ネタバレ》 
以前、同監督の『ファミリー☆ウォーズ』とゆーのだけは観てるのですが、正直あの作品は印象が(極度に)好くなかったのですよね。為に今作もなんかそこそこ話題になっていたよーな気もしたのですが観るのはココまで遅くなりました。でコレも正直なトコロ、今作とて恐らくはコテコテのB級でごくシンプル、そしてまた結構グロい系のヴァイオレンス映画でしかねーんじゃねーかなーと思って鑑賞に臨んだのですケド、今作はソコでいちおう中盤に仕掛け的なモノが備え付けられていて前半(⇒よくある「ヤバい村」系のホラー)と後半(⇒カンフーアクションチックな)に諸々とが明確に分けられる、という作品ではありました(一種の「二度美味しい」映画というヤツかと)。  んである種また予想どおりとゆーか(監督の作風として)前半はヤバめな人達のヤバい感じが+後半はシンプルにアクションが、それぞれメインディッシュというヤツでもありますね。かつ、コレも予想どおりではありますが全体の質感としてもモロB級!という範疇からは決して全く外れてはゆきません(好くも悪くも)。とは言え、尺もコンパクトで無駄も無く(=前述のメインディッシュに色々とをごく集中して)駆け抜けてゆくという感じですし、その肝心のメイン要素の出来はどちらもそこそこ悪くなくもあるので、結論、ヘンに期待し過ぎずに観る分にはごく手堅いB級映画だ、と思ったりもします。気楽に+お手軽に(=お安く)観れるのであれば、観て損までは(まず)しなくて済むかと。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-09-01 00:28:58)
315.  アナザーラウンド 《ネタバレ》 
「酒は毒にも薬にも為る」とは誰しも人生で一回は聞く言葉だと思いますが、真なるその「毒」とは、別途自分に本当に毒と為る(害を為す)モノや状況を覆い隠すコトかも知れない…とは思いますかね。毒にも薬にも為るのですからその薬効の方を引き出す為には、一方の毒の側面に耐えるダケの「タフネス」とゆーのは飲む側の人間には常に求められるモノかと思うのです(もちろん「下戸」か否かといった最も基本的な体質なんかも含めて)。しかし特にその「心理的」タフネスの必要性とゆーのには、実はソレそのものを失ってみないと本当には気付けないのではないか…なんて思ったりもするのでして。私はいっとき所謂メンタルヘルスを(酒も原因のひとつとして)損なったが故にその辺にはごく敏感になっているという事情もあったりするのですが、酒を日常で楽しく飲んでストレスを解消して仕事に向かう…という一見その「薬」としての側面の方が強く表れている様な状況であっても、最大限俯瞰的に自らを省みるとそもそも日常的に酒を求めるという状況そのものがメンタル的には不調の方を示している…とゆーのが最近はとみに強力な実感として在るトコロなのですよね。もっとも、そーいうある種の「ドーピング」或いは「手当て」を必要としない「健全な生活」とゆーの自体が、ただ健全なダケでそれ以上のナニモノでもない…と言えるのかも知れませんケドも。とは言え私自身は現在、酒を特に必要としない時期の方が確実に字義通りの「幸福度(少なくとも精神的な)」は上だとゆーのが厳然たる事実なのでありますね(10年前からは考えられないコトでありますが)。最近は、一人ではもうほぼ飲まないのです(だから私にとっては、私自身の弱さ故に既に酒とは単なるコミュニケーションツールに為ってしまった…と言っても好いのかと思うのですよね)。  本作はその意味では、多少奇抜にも思えるアイデアながら本質的には極めて非常に典型的な話だとゆーか(ソレもネガティブな方面に向かって)、やはり根本的な「動機」からして酒がその適切な解決策であったとは到底言えない話だとまずは思うのですよね。コレも「酒は薬理学的には麻薬と同じだ」というまたよく聞く言葉が示唆する様に、人生が上手くいかないからといって麻薬にその身を委ねたとてナンの腹の足しにもならないのと同じコトだ、とでも言いますか。だから正直、私には本作がコメディ扱いなのだってどーにも全く理解できないのでありますね(とて、英語版Wikiでも思いっ切りコメディって書いてあるのですからソコにはも~ナンも言えない=言うつもりもない、のではありますケドも)。何つーか、途中からはワリと完全に白け切って眺めているしかなかった…と言いましょーかね。  ただ一つだけ、アルコール血中濃度を0.05%(要は「ほろ酔い」)に維持する…とゆーのを実際にシミュレートしてみると、ビールで言うとコレはだいたい朝350ml缶を2本呷って、その後は2時間ごとに1本ずつ飲んでゆく…てな次第でありまして、正直なトコロ確かにコレなら意外と仕事捗るんじゃねーか?と思ってしまったのには少なからずテンション上がっちゃいましたかね。少なくとも10年前の20代の頃に本作を観たのだったら、その頃の私なら1日くらいは実際に試した可能性が大アリだな…と。
[DVD(字幕)] 5点(2022-07-23 01:53:16)
316.  元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件 《ネタバレ》 
アッチコッチで木っ端微塵に叩かれまくってますが、私も確かにこの邦題はちょっと酷いかと思いますね。後で気が付きましたが製作総指揮にジャウマ・コレット=セラが入っている作品でして、全体としても例えば彼が監督した『ロスト・バケーション』なんかにかなり似た雰囲気とゆーか(⇒サメ映画ではありませんが)ごくマジメでシリアス一辺倒な(航空系)サバイバル・スリラーなのですよね(コメディ要素なんてほぼ無くて)。で、その手の作品としては尺自体もコンパクトでパッと盛り上がってサクッと終わる…てなヤツなので決して使い道が無いという訳ではないかと思います。発生するトラブルがごくシンプルで(サメ映画とかに比べれば)率直に多少地味なので、ソコまでスリリングでもないかな…という感じも覚えると言えばそーなのですが、であっても暇潰しには十分かと。
[DVD(字幕)] 5点(2022-07-18 22:05:16)
317.  アンテベラム 《ネタバレ》 
うーん…社会風刺的な側面を抜きにすれば、結局「オチ=2つの話をどうリンクさせるか」のクオリティに全てが掛かってくるという作品かとも思うのです。が、個人的には率直にソコの出来はイマイチ(=幾らナンでもド直球すぎるでしょ)という感じに思えましたかね。重ねて、トリック自体のクオリティと、またエデンのお話が徹頭徹尾陰惨極まりないコト、或いはヴェロニカのお話の方とて(社会風刺的なフレーバーがごく強めという意味で)終始居心地はかなり悪いモノであるコト、ソコら辺も含め、やはりちょっとシンプルすぎる(⇒その上にシンプルに終始ネガティブすぎる)という感じに思えたのですね。言い方を変えると要は、別にそんなに長くない映画なのに観ていて妙に疲れてしまった…ケド種明かしでもあんましスッキリできんかった…と。映画自体のクオリティはかなり高度につくり込まれていたとは思うのですケドね。
[DVD(字幕)] 5点(2022-07-18 01:43:42)
318.  ソー:ラブ&サンダー 《ネタバレ》 
うーん、それでもごく暢気に頭カラッポにして観る分には時間潰しにはならなくもないかな…とは思ったのですが(尺が無駄に長かったりするコトもねーので)、終盤は実際私もかなり退屈でしたね(シーン的にはしっとりと盛り上がるハズのヤツなのに)。指摘したいのはとにかく、全編通して色濃く漂い続ける「既視感」+多少ソレを感じさせないシーンに関してのそーいった要素の「取り込み方の雑さ」ですかね。その意味では、宣伝の感じや序盤の雰囲気からしても(最後まで観ると)意外なホドにまた「真っ当な」ヒーローものに(今更)仕上げちゃった…とゆーのは端的にバッドチョイスだったかな、と。でもゆーて、マイティ・ソーてのは何から何までごく「脳筋」なキャラクターなワケですから、何か奇を衒ったコト・細やかなコト・ややこしいコトってのには総じて向かない…とゆーのも何となく分かるトコロではありますケドね(クリヘム君の演技力の観点からしても)。  ただ、復帰したナタリー・ポートマンは諸々と素晴らしく美しかったですし、今作がMCUにおける『マイティ・ソー』の物語の一応の締めくくりであるのならば(実際の今作の終わらせ方も含めて)その意味での評価として点数は高めに倒そうかとも思ったのです。が、恒例のエンドロール観る限りそーだとは言い切れなそう…でもあるのですよね(ま、今作がハネたらあわよくば…的なコトかも知れませんケド)。そーなってくると正直モ~「惰性なカネ儲け」にしか思えない…てなモンですし、だから今作も評点は一点下げておこうかなと(エンドロールの所為で一点下げた…なんて映画は意外と初めてですね私)。
[映画館(字幕)] 5点(2022-07-10 18:15:58)
319.  炎の少女チャーリー(2022) 《ネタバレ》 
ドリュー・バリモア版てのは、とにかく終始かなりグダグダしていて、だから決してソコまで面白い映画ではなかったかと思うのですが、コレもとにかくドリューが死ぬほど可愛い!+彼女演じるチャーリーがモ~目ン玉飛び出る位にオニ強い!という二点に関しては確実に大きな見ドコロになってはいたかな、と(そこそこヒットもしたらしくて)。今作も、基本的にはそのコンセプトとゆーのはほぼ変わってないと思いますし、そもそも話の流れも結構「旧作のまんま」でもありますね。ただ、内容は少しコンパクトにした上で展開運び自体もだいぶ整え直したという印象があって、結果かなり観易い・(ソコまでは)ダレない・オーラスに向けてしっかり盛り上がってゆく様な抑揚も備わってる、という感じで、リメイクとしてはその辺は確実に向上出来てるという部分ではあるかなと。んでオーラスではまたチャーリーちゃんがキッチリ縦横無尽に全開大暴れ!もしてくれますし、個人的にはまずまず「観たかったモノは(最低限)観れた」て感じすかね。  ただ、まずはゆーて今作ってたぶん若干B級寄りとゆーかソコまで予算が潤沢…とかでもないのかなと思えてまして、描写自体のクオリティや特にその物量的な面にはあまりゴージャスみとかは感じられませんでした(⇒少し物足りない…と言っちゃっても好いかと)。あと、原作が40年以上前なモンを(前述どおりほぼ)まんま再映画化してるので、特にその能力バトルというSF面についてもその部分の質感は好く言って「オーソドックス(クラシカル)」悪く言えば「古臭い」そして「既視感タップリ」てな感じではあるのですよね。やっぱ何より、能力者の能力そのものがも~ちょっとシンプル過ぎるかな、と。だからかな…とも思うのですが今作では結局最後にはチャーリーちゃんは(パイロキネシスに加えてお父ちゃんお母ちゃんの能力も兼ね備えた)アルティメット・サイキック・ガールに成り果ててもーてますケドね(個人的には、コレは別に嫌いなコトではありませんでした)。
[映画館(字幕)] 5点(2022-06-23 00:47:27)
320.  犬王 《ネタバレ》 
題材の物珍しさに加えてアニメ的表現自体もかなり独特で、確かに相当にユニークな映像世界が展開されるコトからして(その時点で)観る価値てのは十分だとは思うし、音楽性にしてもシンプルなロックの様でコレも確かになんか「和風」な…とゆーか和の趣を大いに含むというやっぱ結構に独特なモノだったと思うし、かつ純粋な音楽シーンの分量が思ったよりもかなり多めで結果音楽だけにも相当高度に「浸れる」てのも個人的にはシンプルに好きな感じでした(巷では、映画の皮を被ったロックフェスだ…とか言われてたりもするよーで)。  ただ、一つだけ(言おうか言うまいか物凄く迷うのですケド+コレは私の観方が捻じ曲がってるダケなのは重々承知なのですケド)思い切って言ってしまうならば、じゃあ嘗ての(或いは今に至る迄の)観世の能楽とゆーのは、シンプルな現代のフツーなロックに「劣る」というモノなのか、というどーしようもないモヤモヤが(今作を眺めてゆく中で)私にはどーにも拭い切れなかった…てコトなのですよね。モチロン、実在の犬王の失われた芸術に「権力によって腕ずくで葬られたモノ」としての性質(=テーマ)を仮託するうえで、ソレに必要な芸術的クオリティを(現代の視聴者に)分かり易く実際の映画表現として落とし込む単なる「ツール」であるというコトは私とて重々承知なのです。とは言え、現代でも実在する二つの要素を実際に二つ並べて確実に「比較」しているという物語の構造(⇒ぶっちゃけこの構造自体、そもそもこの二つって比較できる様なモノなのだろーか?という点にも大いに疑問が在りますケド)がある中で、流石にちょっと「片手落ち」すぎやしないですかねコレ?と思ったりもするのが(重ねて)正直なトコロでありまして。  まあ、諸々と事情があるコトだとも思いますが、そもそも今作はまず尺が短めで、んで前述どおり純粋な音楽シーンが比較的にも多いというコトで物語やキャラ・世界観の描き出し自体からして少~し軽めには為っていたかと思うのですね。その中である種、根本的な「能楽」の何たるかの描写とてまた軽く薄くなっている…とゆーのは仕方が無い or 高度な取捨選択の結果、なのかも知れないとは思うのですよね。まあ実際、今作を観てそんなトコロ=「能楽」と「ロック」が比べられているというコトに「引っ掛かる」という客なんて殆ど居ないだろう…とは、私だって当然の如くにそ~思うのでありますですし。
[映画館(邦画)] 5点(2022-06-05 23:01:21)
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