21. 影狩り
《ネタバレ》 当時「子連れ狼」「御用牙」シリーズなど流行ってた劇画原作の時代劇作品。内容のほうも子連れ狼にちょっと似てる。財政が火の車の幕府は隠密を使って諸藩の取り潰しに掛かった。大名達はそれに対抗するため隠密を狩る影狩りを雇った。雇われた3人の影狩りもまた過去に影によって藩を潰された者達であった・・・。3人の影狩りは裕次郎に内田良平・成田三樹夫。他の2人はキャラもきっちりしててかっこいいが、裕次郎がなぁ・・・。かっこよく見せるためか長い刀を使ってるけど動きがとろいしあの汚ったないメイクはどうなのか・・・。ストーリーはそれなりに面白いのに主役が・・・、勝新や若富ならあのメイクでもかっこいいんだろうけど・・・。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-06-15 23:47:05) |
22. 影狩り ほえろ大砲
《ネタバレ》 影狩りシリーズ第2作。この作品によって影狩りが意外にも石原裕次郎の映画での唯一の主演シリーズになったらしい。しかも現代劇じゃなく時代劇でのシリーズなのね・・・。で今回は大砲輸送の護衛を引き受けた影狩り3人組。「御用牙」でも大砲関連のあったけどどうもマンガちっくな印象。突飛な展開過ぎて個人的には前作のほうがよかったかと。終わり方にしてもどうなのかと思うし。一番印象残ったのはカルーセル麻紀かな。この人の若い頃初めて見たけど声姿からして完璧女優だったので驚いた。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-15 23:47:02) |
23. 緋牡丹博徒 花札勝負
《ネタバレ》 第3作。シリーズの中でも評価が高い作品みたいだけど、過去2作と比べて特に秀でてるとは思えない。なんというか典型的な仁侠映画のパターンといった印象が強い。若山富三郎や清川虹子の登場はシリーズものとして見ると面白いけどね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-15 23:46:59) |
24. 復讐するは我にあり
《ネタバレ》 ご想像にお任せします的な感じの映画だったけど良かった。初めから結構興味ひかれる内容。動機はなんだったのか...、榎津厳とはどういう人物なのか...。こういうのは大抵謎あかしていく展開になるけどこの映画はそのまま終わっちゃう。タイトルからてっきり動機は復讐かと思ってた・・・。妙にリアルだと思ってちょっと調べてみるとこの映画実話をモデルにしてたのね・・・。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-15 23:46:55) |
25. 赤毛
《ネタバレ》 「赤報隊」に「ええじゃないか」を合わせて描いた時代劇。内容のほうは「斬る」や「助太刀屋助六」に近いコミカルな面もある一方で時代の移り変わりのパワーを感じる作品。つまらなくはないと思うが例の如く三船の年齢が気になる・・・。他に誰と言われても三船しかいないんだけど、流石に年齢いきすぎてるでしょ。乙羽信子のええじゃないかの舞いは「日本誕生」のウズメを思い出させるような感じで印象的。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-15 23:46:51) |
26. 処刑の部屋
《ネタバレ》 評価が悪いのもちょっとわかるような作品。50年も前の世界なので貨幣価値も違うみたいだし、登場人物の思考も読めない。昔の大学生は今よりずっと大人びてたと思ってたけど、ここで描かれてるのは中学生かよと思わせる幼稚さがあるし。それにお坊ちゃん達が不良してるようにしか見えない。プロ野球よりも大学野球のほうが人気あったとか聞くしこの時代理解してないと今見る分には耐えられないかなぁと。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-11 00:08:29) |
27. 暴力街(1974)
《ネタバレ》 五社英雄っていうと時代劇監督のイメージあるけど当時の東映でこんなヤクザ映画も撮ってたのね。豪華キャスト作品だしストーリーもつまらないくはないけど特にってのはない。安藤昇主演作見たのは初めてだけど、この人いつも無表情で菅原文太とかと比べるとあまり好きじゃない。ちょこっと出てくるぶんにはホンモノ感じて好きなんだけどね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-06-11 00:08:26) |
28. 暗殺(1964)
《ネタバレ》 タイトルから想像したのと大分違った。坂本龍馬に佐々木只三郎も出てくるので龍馬暗殺ものかと思ったら清河八郎が主題なのね・・・。内容がなかなか難しく個人的にはそんなに面白くないと思う。印象的なのは独特なシーン構成にカメラワークぐらいか。松竹は俳優が地味だから人物見分けるのが辛かった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-11 00:08:23) |
29. がんばれ!盤嶽
《ネタバレ》 1933年に山中貞雄が監督した「盤嶽の一生」の再映画化作品。どんな作品かと思ったら「百万両の壷」テイストな人情喜劇なのね。元がいいからか普通に面白いです。ただ小林桂樹も悪くないけど、大河内伝次郎主演のオリジナルだったら「百万両の壷」にも負けてない傑作だったろうなぁと思う。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-11 00:08:17) |
30. 人情紙風船
《ネタバレ》 山中貞雄の現存する三作のうち一番最後に観た作品。遺書に「人情紙風船が山中貞雄の遺作ではチトサビシイ」とあるけどほんと寂しい作品です。日本映画史上に残る傑作というのも確かにと思う。ただ言われるほど暗いとは思わないし名作だと思うけど、三作の中では「百万両の壷」のほうが好きかな。 [DVD(邦画)] 9点(2006-06-11 00:08:13) |
31. 旅愁の都
《ネタバレ》 東宝「都」シリーズの第3作。このシリーズは司葉子目的だったので出演してない本作はどうかと思ったけど今見ないと一生見なさそうなのでついでに見てみる。まだ返還前の沖縄ロケあたりが注目か。収穫は星由里子の美しさぐらいで内容はどうでもいいくらいつまらなかった。シリーズ通して思うのは宝田明に魅力を感じないのが痛かった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2006-06-07 23:32:06) |
32. 愛情の都
《ネタバレ》 東宝「都」シリーズの第2作。司葉子は義理の姉を頼って上京しバーに勤める。宝田明は社長の息子だがドラ息子と評判。そんな二人が例の如く恋に落ちるが、反対に遭い別れてしまう...。今回も女の浅はかさと言えなくもないが、どっちかと言うと狼少年の悲劇に近いものが。色々あっても結局くっつくというのはまるで日活青春のよう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-06-07 23:32:01) |
33. 美貌の都
《ネタバレ》 東宝「都」シリーズの第1作で大阪が舞台のメロドラマ。こないだ「沈丁花」の司葉子に魅了されたので司葉子目的で見てみる。若い頃の司葉子はほんと美人でこれなら周りの反応も納得な美貌。女の浅はかさとも言える作品だけど、それ以上に木村功が素晴らしい。こういうちょっとした小悪党やらせると絶品です。心温まるようなラストシーンも良かった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-07 23:31:56) |
34. 君死に給うことなかれ
《ネタバレ》 司葉子のデビュー作らしいということだけで見てみる。タイトルから想像するに戦争ものかと思ったけど、ずっと鬼ごっこしてるようなメロドラマです。でもラストシーンは反戦的な要素もあるのかも。これがデビューの司葉子は後半からケロイドという設定でずっとマスクor顔半分しか写らない。いきなりこんな役やってるのはかなり意外だったけど、1本だけの約束で出演とか聞くとちょっと納得。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-07 23:31:54) |
35. 舞姫(1951)
《ネタバレ》 戦後の成瀬作品観るのは「めし」とこれで二作目。といっても目的はこの作品で銀幕デビューしたという岡田茉莉子。まぁ初々しくてかわいいけど期待したほど印象には残らなかったなぁ。デビューにしては上出来というくらいか。ストーリーは山村聰がいるせいか「宗方姉妹」と似た印象。それでいてドラマチックなラストシーンといいかなりメロドラマしてる作品。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-07 23:31:49) |
36. カルメン純情す
《ネタバレ》 「カルメン故郷に帰る」の続編。第二部終の終わり方からしてもっとシリーズ考えてたのかなと思わせる終わり方。今回は都会が舞台で徹底した斜め撮りや若原雅夫の意味不明な芸術といい前作にも増して実験してると思う。内容のほうはほのぼの爽やかだった前作と比べて暗いというかさらに強烈になってます。カルメンの性格があまりそうは感じさせないのが救いだけど。それが逆に悲惨でもあるんだけどね・・・。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-06 23:34:57) |
37. カルメン故郷に帰る
《ネタバレ》 いや~よかった。日本初のカラー映画として有名なだけあって色合いもなかなか味のある色だった。なんていうか世界名作劇場みたいな雰囲気出てた。それでいて高峰秀子の赤が映えまくる。汽車から高峰秀子が登場したシーンが一番印象的。それにしても当時では異常なほどの露出。さすが高峰秀子と。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-06 23:34:44) |
38. 大盗賊(1963)
《ネタバレ》 谷口千吉の作品初めて見た。これは子供向け映画なのかな...。東映の「新諸国物語」を東宝風にした感じの無国籍アドベンチャーでなかなか面白かった。東宝でもこんな娯楽作品あったのね。三船がこんなのにも出てるというのも意外。天本英世の怪演に注目です。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-06-06 23:34:33) |
39. 戦国群盗伝
《ネタバレ》 脚本に山中貞雄、潤色に黒澤明...これ見ると期待しちゃうけどそんなでもなかった。面白くなくはないけど設定に無理がありすぎると思う。それが気になってあまり楽しめなかったというか。三船・鶴田の二枚看板に司葉子・上原美佐・志村喬...とそれなりにキャストも豪華だけどこれといって印象も薄いかなぁ。一番印象に残ってるのは三船敏郎が千秋実を撃ち殺すシーン。河津清三郎を斬るシーンでも歌を口ずさんでいたり、この作品の三船は能天気な中にも凄みのある演技でした。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-06 23:34:20) |
40. 大坂城物語
《ネタバレ》 稲垣浩らしいスケールの大きい痛快娯楽時代劇巨編。「大坂冬の陣」を扱ったものだけど主役の三船敏郎がよくわかんないキャラ。豪快なだけであそこまではいかないでしょ。「大坂城に惚れた」「大坂城の為」とか意味不明な事言ってって最後には「侍は俺の柄じゃない、静かな田舎へ行こう」とか一体なんなのかと・・・。豪華キャストの割りに印象に残りにくい作品だと思う。 [ビデオ(邦画)] 5点(2006-06-06 23:34:10)(良:1票) |