21. 小さな恋のメロディ
ロンドンの下町風情がとてもなつかしく思えるのはなぜでしょうか?特に学校やメロディの家の様子なんか。ガラクタ屋にもグッとくるものがあります。 みずみずしい感性で一瞬の輝きをとらえ、時代を超える輝きを持つ作品に仕上げましたね。 失ったものを思い出すような心を締め付ける切ない痛みを覚える。計算だけでこのような情緒を生み出せるわけがない。名画ってやっぱり偶然の賜物なんだと思う。 他のコメントで宝物という言葉を何度かお見かけしたが、ホントこの映画にぴったりの言葉だと思います。 あと「はいから」なんてどうでしょう? 最後に別にケチつけるわけではありませんが、ダニエルのメロディへのあの猪突猛進ぶりはいかがなものでしょうか。お友達(ジャック・ワイルド)の誘いには見向きもしない迷いの無さ。旗幟鮮明な態度。とても立派ではありますが、もうちょっと愛情と友情の間で揺らめく心情が垣間見れれば、ダニエルをもっと好きになれたと思います。 10点(2003-07-08 15:47:57)(良:1票) |
22. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 ホントいい映画だと思います。 アメリカの現実、リアルワールドをベースにその上に築いたおとぎ話だ。 一時代におけるアメリカの悲劇を一身に受けたようなジェニーが印象的。 ワシントンの集会でフォレストとジェニーが再会する場面は映画史に残る名シーンだと思います。 不思議な巡り合わせにより、一見アメリカンドリームを体現したかのようなフォレストだが、彼自身はそんなものは望んでなかったし、本当に望むものは結局手に入れることができなかった。 かなり辛口の作品だ。 9点(2003-07-08 14:28:36) |
23. ガープの世界
男と女のエゴのぶつかり合い、決して埋まり得ない深い溝。両性のジョン・リスゴーが溝を埋めるキーとしての提案なのだとしたら、それもまた救われないです。でも優しさにあふれた演出と音楽のおかげで見終わった印象は決してブルーではありません。 [映画館(邦画)] 10点(2003-07-08 13:47:33) |
24. インデペンデンス・デイ
最高です!(笑) しかし、どこまで本気なんでしょうか?天然なのか?まぁ、この際どーでもいいんでしょうね。あのトレーラー一家がどうなっちゃたか、なんてこともどーでもいいや。 天衣無縫なこの作品に些細な疑問やツッコミなどなんの意味もないのだ。 10年後にはカルトムービーのカテゴリーに入っていること間違いなし! 9点(2003-07-08 13:09:50) |
25. リプリー
《ネタバレ》 ある意味「太陽がいっぱい」を超える傑作。人物描写や筋立てがとても丁寧。 「太陽がいっぱい」は、鮮やかな色彩と軽妙なタッチで描かれた水彩スケッチって感じでフランス人独特のハイセンスが印象に残ります。 一方、リプリーは重厚な油絵って感じです。作り込まれてます。 リプリーがジュード・ロウに抱く憧れをアメリカ人が抱くヨーロッパへの憧れを背景に描く監督の構成力は非凡です。 マットは言わずもがな役者全員、演技がすばらしい!全体的に高い知性を感じます。 9点(2003-07-08 12:53:19) |