21. マトリックス リローデッド
《ネタバレ》 100人スミス戦でもうモトは取った。アーキテクトとの会話は、屁理屈大好きなヲタクの私には非常に見るべきものがあった。っていうか、映画の内容はあそこの会話がすべてだろ。あとのアクションは壮大なる前フリと後始末でしかない。ザイオンでの踊り&エッチシーンが冗長なので減点。それ以外はパーフェクト。 [映画館(字幕)] 9点(2003-11-28 19:06:40) |
22. マトリックス
《ネタバレ》 スターウォーズIとハシゴで観た。贅沢な一日だったな(笑)。SWの印章はほとんどなく、とにかくこっちに軍配を挙げた。仮想現実、カンフーアクション、崩壊後の世界……。アニメでしか楽しめなかった要素を実写(リアルなCG)で描いてくれて、ウォシャウスキー兄弟に頭を下げたくなったことをよく憶えている。最後にネオが生き返るのに納得いかなかったから、そこだけ減点(結局そこはわからずじまいだったわけだし)。思えば、この映画を観終わった瞬間が一番の至福の時だったな。観終わった幸福感と、続編への期待感とがMAXだったから。 9点(2003-11-28 19:01:26)(笑:1票) |
23. シティ・オブ・ゴッド
貧富の差がどうこうとか、日本は平和でどうこうとか、そんな感情が吹っ飛ぶほどの圧倒的な映像センスにまず脱帽。オープニングから、監督の非凡な映像センスが垣間見え、章立てごとに映像の色を変えるという親切心も好印象。あとストリートチルドレンをよくここまでトレーニングしたという点も高評価。役者使っちゃ、あのリアリティは出せないもんね。スタイリッシュでリアリティ、なおかつ考えさせるところもある。小説をただ映画化したのではなく、ちゃんと映画として成り立っている傑作。 9点(2003-11-28 18:50:20) |
24. 風の谷のナウシカ
《ネタバレ》 アンチ宮崎な私でも、この作品だけは評価せざるを得ない。リアルタイムで観た時は、単純に自然を大切にしようと洗脳されたし、なにしろ世界観がカンペキすぎる。ここまで壮大なものを作られてしまっては、グウの音も出ない。胞子が舞う描写に見惚れ、巨神兵の活躍に度肝を抜かれ(庵野、スゲー)、青き衣と金色の草原のギミックに驚愕したのは紛れもない事実。悔しいので10点はつけないが、限りなくそれに近い作品。 9点(2003-11-28 16:51:06) |
25. リベリオン
この世界観にこの設定。予告観た途端に“マニアックなファンがつきそー!”と思った。一部に熱狂的なファンを産む、典型的な作品。大部分のヒトが眠くなること必至なので、他人には決して奨められません。アメリカン・サイコもよかったけど、ここでのクリスチャン・ベイルも雰囲気ぷんぷんでサイコー! 9点(2003-11-28 16:44:17) |
26. スズメバチ
きたきたきたきた!フランス版要塞警察!!全くというほどのリメイクではなく、舞台は倉庫、主人公は特殊部隊&コソ泥&警備員と、随分変わっていましたね。でも変わっていなかったのが、敵の不気味さ。ゾンビのようにワラワラ出てくる敵を、なんとかかんとか凌ぎきる様はやはりドキドキハラハラさせてくれます。それよりなにより、銃撃戦時の乾いた着弾音がイイ!これがBGM代わりになり、緊迫感をさらに煽ってくれる。銃器好きにはたまらない、21世紀のマスターピース。 9点(2003-11-27 22:02:19) |
27. クライム&ダイヤモンド
映画好きのための、映画好きによる映画。これを観ていない人は映画を語るべからず、というくらい、映画の愛に満ち溢れ、映画の名作たる必要条件を満たしている映画。唯一足りなかったのは、大作感くらいなものでない?脚本、キャスト(とくにティム・アレン)、カメラワークとすべてに気が配られている。ダイヤモンドのような、本当に希少で愛ずべき映画。 9点(2003-11-27 20:56:47)(良:1票) |
28. 伝説巨神イデオン 発動篇
《ネタバレ》 当時小学生のワタクシには、インパクトのありすぎた作品。完全な制御が不能な“遺跡”に乗らなければならない少年たち。またそれに頼らねばならない大人たち。そして救われないラスト。今やったら批判の集中攻撃かもしれない全員逝っちゃいました的エンディングは、当時は衝撃の一言。富野カントクは、ガンダムという希望の後に、興奮冷めやらぬ我々ヲタクに強烈な絶望という鉄槌を食らわせてくれた。これで僕はまっとうな大人になることができました。そういった感謝の意も込めて、9点献上。 9点(2003-11-27 18:58:18) |
29. ザ・ロック
《ネタバレ》 カーチェイスはいらないだろ。毒ガスがスーパーボールみたい。それだけ。あとは文句ナシのアクション映画。ケイジにコネリーにエド・ハリス。どれもハマりすぎるくらいハマっていて、最後の時限ミッションでハラハラドキドキ。特殊部隊を率いる非特殊部隊員というシチュエーションもなかなかなくて、イイ。何かと叩かれるブラッカイマーだけど、ケイジとのコンビネーションは私を夢中にさせてくれた。ハンス・ジマーの音楽は、この映画が最高だと思うがどうでしょ? 9点(2003-11-27 15:36:23) |
30. サスペリアPART2
《ネタバレ》 子供の頃、テレビで見たときは“なんて恐い音楽なんだ!”とションベンちびりそうになり、DVD化されてから見返したら“なんて良質なサスペンスなんだ!”と脱糞しそうになりました。鮮血の美学を追求した画作りも秀逸。私は最初のシーンで鏡に映った顔を確認できたので、あの顔はなんだったんだろう?と、主人公とともに謎解きを楽しめました。 9点(2003-11-26 18:20:37) |
31. 007/私を愛したスパイ
私の中での007シリーズ最高傑作。なぜなら、私が初めて映画館で観たシリーズ作品だから。対空ミサイルは発射し、水中に潜行するロータスエスプリというガジェット、2m超の体躯に怪しく光る前歯のジョーズ。ストーリーは覚えていなくても、あのインパクトだけでKOです。みんなはショーン・コネリーというけれど、私にとってのボンドはムーアです。 9点(2003-11-26 15:34:10) |
32. ロング・キス・グッドナイト
エイリアンでのシガニー・ウィーバー以降、強い女性の代表格といえばトゥームレイダーのアンジェリーナ・ジョリーとか、バイオハザードでのミラ・ジョヴォビッチが挙げられがち。でも忘れちゃいませんか?この作品のジーナ・デイビスを!「母は強し」をここまで躍動感たっぷりに、艶っぽく演じたアクション映画は今までなかったはず! レニー・ハーリンの爆発好きなのがちょっと鼻につくけれど、脚本はいいしガンアクションも“お!”と思わせるものがある。情けないサミュエルLジャクソンもそうそう見られるもんじゃない。アクション映画のお手本といってもいいくらい。爆発過剰な面を除いて(苦笑)。 9点(2003-11-25 23:45:37) |
33. キル・ビル Vol.1(日本版)
ちょっと後半のチャンバラが長かったかな。 それ以外は大満足。 そもそも、タランティーノが悪ノリしてつくった映画。 とても万人受けするものではない。六本木ヒルズの初日1回目を観たのだが、上映後の見るからにタラの客層とは違うハイソな方々は皆眉間にシワが寄っていたのがなんとも苦笑。 ユマ&リューのへっぺり腰&拙い日本語に文句をつけるのは筋違い。予告やCMでさんざんそのシーンは流していて、それを知った上で楽しむ映画である。 デカい映画館で、多数の劇場で上映するような作品ではない。作品のデキというより、プロモートする側に問題あり。 9点(2003-11-25 20:42:33) |
34. ノーカントリー
《ネタバレ》 小生の名作の基準というのは、1回目でそれなりの納得が得られつつも、その後見て違う解釈とか新発見ができるもの…ということ。ノーカントリーはまさにそれに当てはまる。音楽を使わない分効果音にメチャクチャ気を遣っている点、一つ一つの演出に意味のある点もすばらしい。DVD買ってまた見たとき、きっとこの点数はまた上がるんだろうな。 [映画館(字幕)] 8点(2008-03-30 19:54:32) |
35. リトル・ミス・サンシャイン
《ネタバレ》 ロードムービーは好きでよく見るのだが、これだけ最後に笑った作品はなかったんじゃないかな? それくらいやられました。感動ばかりを押し付ける昨今の映画界に放った、少女と老人のキッツィカウンターパンチに乾杯! [DVD(字幕)] 8点(2008-02-18 17:23:53) |
36. シムソンズ
《ネタバレ》 くやしい!こんないい映画を劇場で観なかった自分をひっぱたきたくなった。しかも歩いて5分の近所の映画館に舞台挨拶にきてたのに!! ベッタベタのスポ根物語を、愚直なまでに丁寧に、そして愛情込めて撮り上げたことが、画面からじんわりにじみ出てくるが如く伝わってくる。1シーン1シーンに無駄がなく、だからといってテンポを殺さず、ロケも室内もキレイに撮られ、演者たちも素晴らしい。ローサがこんなにいい女優だったとは、他の作品で演出やってる連中はいったい何をやっていたんだ?って思うほど、ここでの瑞々しさというか輝きが段違いだった。他の3人も可愛いし、大泉洋も嫌味にならずに個性を発揮。JAMの選曲も、恩田作曲の楽曲に絞ったのは正解。ローサ目当てで見たんだが、ツンデレ藤井美菜に目ぇ奪われまくり。ごめんよ、ローサ……。こういう映画をつくってくれる人たちがいるなら、まだまだ邦画も捨てたもんじゃないね。 [DVD(邦画)] 8点(2007-03-17 18:01:19)(良:1票) |
37. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 「キリング・フィールド」「サルバドル」以来の、久々の内戦モノの良作ですな。西側の欺瞞、単一民族国家には分からない民族弾圧。そんなものは教科書や新聞でイヤというほど教えられ、理解しているつもりなんだけど、やはり映像の前では改めてその不条理さを知り、呆然とさせられ立ち尽くしてしまいます。ただ、主人公の翻弄されまくりの人生のドラマティックさに頼り切って、映画としてどうなのか?という印象はちょっとだけある。演出面で光ったのは“霧の中川沿いを走ってみたらさぁ大変”のところくらいだったのでは? まぁ演出が邪魔になるくらい、あの状況が異常だったともいえるんだけどね。 [DVD(吹替)] 8点(2006-11-04 17:23:39) |
38. 嫌われ松子の一生
《ネタバレ》 「パッション」より、よっぽど感情移入できる“神(菩薩)”の話だったね。監督が中谷をしごきにしごいたらしいけど、それによって中谷の演技も神の領域に達しています。父親との喧嘩@食卓での松子のキレっぷり、あれはもう演技じゃないでしょ。幸か不幸かというのは、ものすごく相対的なものであって、ハタから見たら不幸に見えても、本人にとっちゃぁそうでもなかったりする。理不尽な殺され方をしたにも関わらず、幸せな顔をして天国の階段を登りきった松子が、自ら十字架を背負いゴルゴダの丘を登りきったキリストとカブった。邦画の中では傑作の部類に入るのに、キャッチーさを狙ったのか説明過剰な点が鼻についた。正直、ストーリーテラーとなる瑛太はいらなかったかも・・・。 [映画館(字幕)] 8点(2006-06-04 01:43:52) |
39. ナイロビの蜂
「勘違い女に振り回される小心者の旦那」という、ワタクシが最も嫌うタイプの話を、よくもまぁここまで面白く作ってくれました。完敗ですよ、はい。色恋沙汰がグジュグジュしだして、“うわ、もうアカン”ってなる寸前で、企業の陰謀というスパイスが入り、それがちょっと飽きてきたかなぁ、と思うと旦那の思い出としてカミさんの在りし日がインサート。編集技術が冴えまくっています。印象的なシーンでは、レイフ旦那を左側に配したカメラアングルも秀逸。オープニングのカミさんが飛行機に乗るシーンの露光の使い方とか、手持ちカメラの有意義な使い方とか、撮影と画作りも俺好み。とにかく映画という表現方法を有意義に使い切った佳作ですよ、これ。ストーリーだけで魅せるんだったら、本読めばいいわけなんだからね。 [映画館(字幕)] 8点(2006-05-27 23:32:24) |
40. サマータイムマシン・ブルース
撮影スタッフが優れているのかなぁ。本広の撮る映画は日本映画の中では屈指ですな、画づくりのよさは。こんな人がTV出身というのがなんとも皮肉ですが。日本映画の予算のなさを逆手に取った作品づくりに好感触。お金がないなら、徹底して脚本と演出で勝負してやろうという心意気に惚れました。『室井』を撮らずに、こっちを撮ったのもうなずけました。 [DVD(字幕)] 8点(2006-03-29 20:56:50)(良:1票) |