21. ボーイズ・オン・ザ・サイド
ひょんなことから一緒に旅をし、同じ町に住むことになった三人の女の友情を、殺人、愛と恋、病、誕生と死など辛口のテーマではあるが、比較的ソフトに描いた作品。感動の度合いは、男性、女性、人それぞれに、その時の体調によっても、大分違うと思う。ちなみに、題名は「男は添え物」といった意味だそうな。☆☆☆★★ 6点(2004-06-21 06:39:17) |
22. ブラインド・デート
B・ウィリスが「ダイ・ハード」で大ブレークする一年前の初主演作で若い、妖艶な役で知られるベイシンガーがコメディを演じている、だけが見所の映画。ベイシンガーのディープ・キスあたりまではまだ期待させるのであるが、相変わらずの日本人、日本文化描写あたりから、アメリカ映画の馬鹿さかげん丸出しの、退屈でつまらない作品と成り下がって行く。まあ、暇つぶしくらいにはなるかなあ。 5点(2004-06-19 05:50:16) |
23. ハンナとその姉妹
ウディ・アレンの映画は面白くないのにアカデミー賞を取るし、嫌いでほとんど見ないが、この作品だけは気に入っていて、今回久し振りにまた見た。物語は題名の通り、ハンナとその姉妹、両親、夫、元夫どもが繰り広げる人生模様を、感謝祭から感謝祭までの一年間の中に綴ったものである。恋愛、不倫、死、宗教、・・・、色んなテーマがさりげなく、深刻なのに何故かユーモラスに語られて行き、バックに流れる音楽、ジャズ、クラシック、ロックの数々がとても楽しい気分にさせてくれる・・・。まあ、大人の、都会の抒情詩といった雰囲気の作品である。 7点(2004-06-18 08:36:00) |
24. グッバイガール
この作品でアカデミー主演男優賞受賞最年少記録を作った29歳のドレイファス、35歳のメイソンが若い。物語自体は、同じ屋根の下に男と女がいれば自然にくっ付くという永遠の法則をコミカルに描いた他愛無いもの。洒落た会話、軽妙な演技と、楽しんで見るか、陳腐と退屈するかは、その時の人それぞれの心境である。ちなみに俺の心境は・・・付けた点数でわかる?。だけど、女というか、人間というのは恋をすると、あんなに表情が明るく豊かになり、着ているものまで変えてしまうものかと、改めて思ったことである。 6点(2004-06-10 06:50:05) |
25. グロリア(1999)
ジョン・カサベテス監督、ジーナ・ローランズ主演作品のリメーク。社会派の監督がどう味付けをするかであったが、ごく普通に、シャロン・ストーンの母性愛がテーマ。彼女の一生懸命の演技もなかなか良く、取り立てて言うほどの映画ではないが、最後までまあまあ退屈せずに見られた。クライマックス・シーンというものが、もう一つなかった(カーチェイスがそう?)気もするけれど。それと、ボニー・ベデリア、気が付かなかった。お姉さんの役? 6点(2004-06-05 20:50:45) |
26. オペラハット
当時の不況を背景に、おとぎ話のようなロマンスと社会風刺の中にアメリカン・デモクラシーを描くという、この監督の世界。前作の「我が家の楽園」といい、何か最近こういう世界に素直に入り込めない。イラクや地球温暖化等々に見られる今のアメリカの思い上がり、また、人生ってそんな単純なものじゃない、もっと深くて重くて哀しいという思い。 4点(2004-05-30 08:35:13) |
27. フォーン・ブース
結構評判のサスペンスだったので、期待を持って見た。退屈せずに最後まで見れたので、及第点ではあるが、映像も筋も登場人物もあまり美しくない、はっきり言ってB級感覚満点の映画であった。 6点(2004-05-06 09:53:50) |
28. 嵐の中で輝いて
ハーレクイン・ロマンスの実写版だとか、ラジー賞の主要部門を独占するとか酷評散々の映画であるが、才気煥発で勝気なヒロインの言動と、ナチ支配下のベルリンでスパイとなって右往左往する様は結構面白く、最近の変にブッた落ち着きのない作品よりずっと安心して好感を持って観ることが出来た。 8点(2004-05-06 09:48:37) |
29. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
異色のサスペンスとしては面白いが、死刑廃止論の社会派映画としては全然ナンセンスである。死刑廃止論で常に根本的に欠けているのは、被害者の人権に対する視点である。死刑囚の冤罪救済を言うなら、注射などよりもっと理不尽な方法で、予告もなく裁判もなく、冤罪というより罪もなく死刑を執行される被害者の人権は誰が償うのか。責任を負うのは加害者であり、それが死刑という”眼には眼を”の罰であるのは当然であると思う。 7点(2004-05-06 09:46:12)(良:1票) |
30. 忘れられない人
最近、ラブ・ストーリーを見過ぎたせいか、あまり感動しなかった。うらぶれた街のうらぶれた恋、何かもっと夢のある詩的なストーリーにあこがれる。 5点(2004-05-06 09:44:42) |
31. 800万の死にざま
前に一度見た、久し振りのハードボイルドで、若いガルシアの悪役振りも秀逸。ヒロインがもう一つ好みでないのがマイナスであるが、能天気のアクションよりずっと良い。ハードボイルドが嫌いな人には堪らなく退屈かも知れないが。 7点(2004-04-09 16:37:34) |
32. 小説家を見つけたら
同監督の"グッドウィル・ハンティング"との類似を言っている人が多いが、それはあまり気にならなかった。ただ、完成度は前作に比べて-3点の7点という気はする。それでも、それなりに見応えはあったし、アンナ・パキンは美しく成長しているし、ショーン・コネリーはまだまだ元気だし、主役のロブ・ブラウンは今後、ブレイクしそうな雰囲気を持っているしで、見て損はしない映画であると思う。(パロディでもないんだから、ラストのマット・デーモンの登場は、シリアスな雰囲気を少し壊したような気がする。人それぞれとは思いますが。) 7点(2004-04-03 20:01:04) |
33. 隣のヒットマン
"いとこのビニー"の監督さんだというので期待して観たら、やっぱり面白かった。マシュー・ペリーは初めて見たが、トム・ハンクスとジャック・レモンを足して2で割ったような顔で、純情な?歯医者を好演しているし、女優も三人三様の魅力が良かった。マフィアの殺し屋の話であるから、人はドンドン死んで行くのであるが、そこはコメディ、みんな笑って死んで行くようで、ラストは生き残った人たちのハッピーエンド、実に後味の良い楽しい映画だった。 8点(2004-04-03 09:02:21) |
34. きっと忘れない
"いとこのビニー"に続いて見たジョー・ペシの映画。それと一緒で、じわじわとした感動がボディ・ブローのように効いて来て、気が付いたらノックダウン寸前。"きっと"ではないが、しばらくは"忘れない"作品である。"ハムナプトラ"では馬鹿げた冒険家を演じたフレーザー君が、一転してハーバードの真面目な苦学生を熱演しているというのも見所である。 8点(2004-03-31 21:22:39) |
35. ハイ・シエラ
伝説の宝石強盗に二人の女を絡めた犯罪映画で、久し振りに観るボギー作品。今はバイオレンスとセックスの描写そのものを主眼とした殺伐としたものが多いが、往時はこの作品のように、犯罪映画の形を借りて人間のロマンを追及したヒューマンな名作が多くあった。ややセンチメンタルな所もあるが、名シーン、名セリフが随所にちりばめられた中々の秀作である。 8点(2004-03-30 14:16:55)(良:1票) |
36. ニューヨークの亡霊
主役の二人より、脇役の名前と監督で観たが、評判通り?の凡作で、なるほど深夜テレビの拾い物とはよく言ったもの。普通に採点すれば4点以下、ラブコメ大好きならご祝儀で6点という所か。 6点(2004-03-29 16:57:06) |
37. サウンド・オブ・サイレンス(2001)
サスペンスとしては力作、佳作の部類に入るであろうが、最近良質のドラマを見つけているせいか、キャスト、謎の深み、音楽や映像の美しさなど、何か洗練されてなくて物足りないのである。 5点(2004-03-26 18:04:37) |
38. リトル・ヴォイス
ひとことで言って映画が美しくない。ヒロインもまわりの人間もみじめったらしくて見ていられない。ストーリーも焦点が定まらず、ラストは尻切れトンボの極致。シネマレビューで結構評価が良かっただけに、ダブルショックという感じ。 2点(2004-03-26 17:39:29) |
39. いとこのビニー
少々消化不良気味ではあるが、そこはかと無い笑いの積み重ねが段々と面白みを増して行き、ラスト近くで一気に加速するという感じの映画。一番の見所は、「オンリー・ユー」などでキュートな魅力のマリサ・トメイが、最初はケバい役で登場し、「なんだこれは」と思わせておいて、話が進むに連れて顔も衣装もドンドン可愛く女らしくなって行く所で、ラストには超おいしい役どころを演じさせて貰い、アカデミー助演女優賞まで獲得してしまうのである。 7点(2004-03-22 20:31:42) |
40. 真昼の死闘
昔、リアルタイムで一度見ていて、このサイトで少人数ながら評判が良かったのでまた見てみた。最近は結構イーストウッド・ファンなのであるが、この作品は西部劇というより、ガンマンと尼さんのロード・ムービーという感じで、淡々とし過ぎていて余り面白くなかった。ラストの活劇もどんでん返し?も陳腐で、ああそうという感じでしかなかった。 4点(2004-03-20 10:57:39) |