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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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21.  赤い風船 《ネタバレ》 
冒頭、絡まって身動きが出来ない風船を助けてあげる少年。直後の停留所で、最初は「もう、離してくれよ!」とでも言いたげに右に左に行こうとする風船。  でも、雨が降ってきたら濡れないように傘に入れてあげる。街を行く大人は嫌な顔一つせず風船を傘に入れてあげる。少しずつ少年に心を開いていくかのような風船。「外で待っていろ」と言われれば寂しそうに窓から中を覗き込むかのようです。互いに一目惚れしたかのような赤い風船と青い風船。ここまではとても微笑ましくて優しさを感じます。  しかし悪ガキどもの標的になり、残酷な結末が。石を当てられて傷つき最後は踏みつけられしぼんでしまう。その様は命あるものが息を引き取っていくかのようです。  人間の優しさと残酷さと。フワフワ風に揺られる以外抵抗する術を持たない風船と人間描写はその両面を見ているように感じられましたが観る度に感想が変わりそうな奥深さを感じる映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2011-10-08 16:22:38)(良:1票)
22.  続・菩提樹
「サウンド・オブ・ミュージック」では描かれなかったアメリカ入国以降の、もう1つのトラップファミリーのお話。文化の違い、言葉の壁、一家に訪れる数々の試練を乗り越え彼らの歌がアメリカで受け入れられていくまでの物語です。  セックスアピールの意味が分からないマリア、「サウンド~」よりちょっと頼りなさを感じるトラップ大佐、絵に描いたような善人ですがちょっと感覚のずれている一家と行動を共にする神父さんの描写などの中にコミカルな部分もありますが、大半がアメリカでの一家の苦労話となっています。  しかしNYの近所の人々やラストの移民局など、彼らが歌いだすとどこからともなくその美しい歌声に導かれるように人々が集まってくる。そんな前作同様の歌の持つ力や家族の絆が人々の心を動かし、苦労を重ねながらもアメリカで受け入れられていく姿が感動的でした。  終盤に購入した空家を家族みんなで修理するシーンでなぜか突然ミュージカル調になりますが、この部分もとても楽しかったです。「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュース同様にこの2作でマリアを演じた女優さんがとても素晴らしかったです。前作と合わせて約3時間。「サウンド・オブ・ミュージック」を愛する者として観て良かったと思える映画でした。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-23 17:18:02)(良:1票)
23.  菩提樹 《ネタバレ》 
「サウンド・オブ・ミュージック」の約10年前にドイツで製作されたトラップファミリーの物語のオリジナルです。マリアの回顧録に基づき事実にかなり忠実に作られているそうです。  少々お行儀は悪いですが明るく元気一杯な修道女マリア、子供たちを笛で管理する厳格なトラップ大佐、その後の展開も細部は異なりますが大筋は「サウンド~」も同じです。  このオリジナルを映画の枠を超えて今なお世界中で愛される歌にのせ、美しく壮大なロケーションを舞台にしたミュージカルに仕立てた「サウンド~」はやはり映画史に残る不朽の名作なんだなと思いました。  一方本作は100分足らずの間に「サウンド~」が描かなかったその先(アメリカ入国)までを描いているのでかなり急ぎ足になっている感があります。しかしその分マリアが屋敷にやってきて以降はほとんどが屋敷の中で話が展開され、小ぢんまりとはしていますが家族の絆、夫婦の絆の描写に重点が置かれたトラップファミリーの心温まる物語となっています。  歌の方も当然「ドレミのうた」も「エーデルワイス」も無いですが、本作で歌われる民謡や聖歌がこの作品の雰囲気にとても良く合っています。特にアメリカ入国の際に家族が歌う場面、歌が人の心を動かしていくその様は実に感動的でした。そしてアメリカ入国以降の話は「続・菩提樹」へと引き継がれます。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-23 17:12:56)
24.  ダイヤルMを廻せ! 《ネタバレ》 
「ロープ」でもお馴染みの映画がほとんど部屋から出ない密室劇。冒頭の2人の男のやりとりが少くどくはありますが、物語が動き出して以降、例えば実によく計算され尽くした、パーティ会場から電話をかける前後の細かいアクシデントの挿入や登場人物の行動の微妙なズレと、それがもたらす緊迫感。さらに相変わらず巧みな数々の小道具の使い方も見事。夫と妻、観る者がどちらに感情移入すべきか迷わせる巧みな登場人物の設定とその心理描写。限られた作品の行動範囲を実によく計算された演出で見事に使いきった、ヒッチコックの妙技の数々を堪能できる作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-09-05 16:20:53)
25.  鉄道員(1956)
既に大人になった姉、兄とは随分年が離れた幼い末っ子の少年の目線で見つめた、どこにでもありそうな家族の崩壊と再生の物語。よくある設定のホームドラマではありますが、その人物描写が素晴らしいです。  家族の心が離れ離れになっていく前半から中盤、重い雰囲気も漂いますが、微笑ましさやユーモアを感じさせる末っ子の言動、父、そして優しい母や姉と末っ子との触れ合い、鉄道員の父の仕事仲間であり親友の独身男の存在や行きつけの酒場の常連客達の生き生きとした描写が心を和ませてくれます。  僕はイタリアの庶民やその家族の物語を描いたドラマが好きなのですが、それは人生には辛い時期もありますが、そんな中に派手さは無いですがイタリア映画が見せてくれる人間臭さや可笑しさやあたたかさがとても好きなんです。ですが何故か本作はずっと見落としていた作品でした。それを映画館で見る事が出来た。ありがとう、午前十時の映画祭。
[映画館(字幕)] 8点(2010-06-29 15:13:02)(良:2票)
26.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 
ヒッチお得意の巻き込まれ型サスペンスですが、途中までは巻き込まれる背景や事件の説明が無いので途中まで観る者も映画の中のケイリー・グラントと一緒に巻き込まれさせてくれます。美女が登場するヒッチ映画の定番、キスシーンのハッピーエンドは容易に推測できる作品でもありますが、崖から引き上げられてキスシーンと思う所をヒッチ一流のユーモアのセンスあふれる予想を超えたラストはお見事。  本作で後味の悪い結末を望む人は少ないと思うし、それを承知の上で二転三転するストーリーとテンポの良さでそのラストに至るまでのプロセスをしっかり楽しませてくれる、ヒッチコックの映画作りの上手さは流石だと思わされる一作。  更に本作は今までに観たヒッチさんのカメオ出演の最高傑作です。バスに乗り遅れるヒッチさんがお茶目でした。この「ヒッチさんを探せ!」は観る者のお楽しみの一つにまでなっていく。それを承知でカメオ出演を続けてくれた彼のサービス精神にも脱帽です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-03-26 20:23:06)
27.  イヴの総て
冒頭の授賞式で普通なら最年少受賞を果たした新進の才能ある女優イヴに拍手喝采が贈られるべきところを複雑な表情でそれを見つめる数人の男女。この冒頭で本作が単なるイヴのシンデレラストーリーではない事が見事に伝わる訳ですが、華やかなショービジネスの世界の裏側をあぶり出すだけにとどまらず、こんなに恐ろしく人間の心理をえぐったサスペンスだとは思いませんでした。登場人物を絞り、それぞれのストーリーの中での配置や役割分担、一つ一つのシーンにおける台詞も演出も見事。話の節目も分かりやすく心理描写も巧みで脚本の素晴らしさが感じられます。あまりドロドロした人間関係を見せる映画は好みではないのですが、それでも長丁場を忘れて見入ってしまう非常に完成度が高い映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-31 16:37:20)(良:1票)
28.  サンセット大通り 《ネタバレ》 
オープニングで主人公の男の殺された姿を先に見せてしまう。そしてストーリーが動き出す序盤で誰に殺されたのか見当はついてしまう。しかし「はたして犯人は誰なのか」ということはこの映画は問題にしていない。どうして彼は殺されなければならなかったのか、そんな人間の心が変わりゆく様、その打算、野心、愛、嫉妬、男と女、人間のプライドといった心理を見事に描いた作品です。世間から忘れ去られてしまったが過去の栄光にすがって生きるしかない、トーキーの時代を生きるサイレントの時代のかつての大女優を演じるグロリア・スワンソンがもの凄い演技と女優としての誇りを見せる。こんなすごい演技はなかなかお目にかかれないのではないでしょうか。映画がサイレントだった、グロリアが若い頃に実際にコンビを組んでいたセシル・B・デミル監督と50歳を超えたグロリア。この二人が絡むシーンはごく僅かではありますが、この映画で共演する二人の心境は果たしてどのようなものだったのでしょうか。そして感情の起伏を表に出さない複雑な今の事情と過去を持つグロリアの執事を演じたエリッヒ・フォン・シュトロハイムも流石の素晴らしい演技を披露してくれています。僕の中ではビリー・ワイルダーのベストの映画ではないですが、それでもビリー・ワイルダーの凄さを感じさせてくれる映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-22 21:17:45)
29.  恋愛準決勝戦 《ネタバレ》 
フレッド・アステアの楽しさあふれる至芸を堪能できる作品です。まずは前半、トレーニング・ジムで。アステアの手にかかればどんなものでも見事なダンスのパートナーに早変わり!そしてあまりにも有名な壁や天井で踊るシーン。前半のアンとの食事中にアンが語った「自分が壁や天井をグルグル踊る姿をよく想像したものよ」と言う台詞。そしてアステア演じるトムはそう語ったアンの写真をパートナーに壁や天井をグルグル踊ってみせる。ダンスの素晴らしさとともにこの有名なシーンはトムのアンへの思いにあふれた素晴らしいシーンです。そして兄妹揃って人生のパートナーと出会い、ゴールインする大ハッピーエンド。こうなると分かっていても、やはりミュージカルは大ハッピーエンドで締めくくって欲しい。兄妹愛も微笑ましく素敵なとても楽しいハッピームービーです。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-16 12:06:13)
30.  嘆きのテレーズ 《ネタバレ》 
登場人物の誰にも感情移入できず、魅力も感じない。しかし映画としては原作の知識は全く無いですが、その登場人物の設定がよく練られていて、特に旅行から戻ってきてからの展開にはぐいぐいと引き込まれました。サスペンスを無理に盛り上げようと過剰な音楽や演出は抑えられた落ち着いた雰囲気ながらも緊張感を持続しつつラストに向かって盛り上がっていくサスペンスドラマとしての構成が素晴らしい。ラストでトラックが突っ込んでくるところはちょっと強引だったものの水兵の男の死に際の台詞、そして恐らくは結局誰も得をせず幸せにもなれないであろう、あのいかにもフランス映画らしい余韻を残す幕切れも見事でした。
[DVD(字幕)] 8点(2009-12-25 23:41:37)
31.  麗しのサブリナ 《ネタバレ》 
ビリー・ワイルダー監督作品、そしてオードリー主演作品。やはり楽しかったです。オードリーにはラブコメがよく似合いますし、これもオードリーのファンにはたまらない作品。様々な名優とコンビを組んで、スクリーンの中で恋におちてきたオードリーですが、どんなに年齢差があっても、どんなにタイプが違ったり家柄が違う相手でもいい絵になってしまう。これもオードリーの魅力。実に効果的に挿入される音楽や小道具、一つ一つが無駄の無い巧みな演出と相変わらずの楽しい脚本で楽しませてくれるワイルダー監督も流石です。オードリーと言えばジバンシーを華麗に着こなす姿が有名ですが、本作のオードリーに関しては時間は短かったけど断然パリに行く前の方が可愛かったなあ。普段着でパーティーの様子をこっそり見つめる彼女や、ガレージの中で隠れながらコホッ、コホッと咳き込み、車の下から頬を黒くして見つかる彼女がとても可愛かったです。ワイルダー監督、オードリーのコンビでは「昼下がりの情事」の方が好みですし、ワイルダー監督の映画もオードリー主演の映画も他にもいっぱい素晴らしい作品がありますが、それでも本作でもオードリーの魅力を十分堪能し、映画としても十分楽しませていただきました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-08-05 21:49:55)(良:2票)
32.  昼下りの情事 《ネタバレ》 
先日BSでやっていたので久々に観ましたが、いい映画は何度観てもやっぱりいいもんですね。こういう昔の落ち着いた品のあるラブコメは50年が経過した今に観ると逆に新鮮に感じられます。オードリーは本作でもやっぱり魅力的。駅での感動的な名ラストシーンも何度観てもいいですね。列車が走り出し、フラナガンに向かって精一杯強がるオードリーが何と可愛いことか。そして4人組の楽団の皆様!フラナガンさんからいっぱいギャラとチップ貰ったことでしょうけど最後は素敵な映画の締めまでやっていただいてお勤めご苦労様でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-05 22:12:24)
33.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 
なかなか観る機会が無かったこの名作をようやく先日スカパーで見ることが出来ました。さすがに伝説の傑作サスペンス。面白かったですね~。みんなが揃ったところでニトログリセリンの威力の凄まじさを見せ付けるシーンがありましたが、あのシーンがトラックで出発してから効いてきましたね。ただトラックでニトログリセリンを運んでいるのを見せているだけなんですが、でこぼこ道、腐りかけた木の橋など障害が訪れる度にニトログリセリンの凄まじさを思い出し、本当にスリル満点で手に汗を握る面白さがありました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-04-15 18:05:30)
34.  道(1954) 《ネタバレ》 
最も印象に残るのはザンパノがジェルソミーナを1人残して去っていくシーンです。毛布を掛けてやり、幾らかのお金を握らせ、彼女が好きだったトランペットを置いて去っていく。その表情にはそれまでに見せてきた粗暴さは無く、彼女の方を振り返りながら立ち去るザンパノが印象的でした。あそこが彼の人生という道の分岐点だったんですね。それだけに海岸で号泣するラストシーンのザンパノの姿が悲しい。その時の自分の行動や判断が正しかったのか、それはその時には分からない。答は後になって道の途中で気付く時がある。そしてその道はいくら後悔しても決して引き返してその地点まで戻る事が出来ない。しかしこれから進む道は自分しだいで変えていけるはず。それが人生という道なんですね…。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-22 02:59:30)
35.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
マイルス・デイビスのトランペットやモノクロ映像の乾いた雰囲気が絶妙でした。カップルの行動を追う時間がちょっと長すぎる感がありましたが、完璧であったはずの計画の歯車が狂い、狂い始めた歯車はやがて暴走し始める。しかしエレベーターに閉じ込められた犯人にはそれを知る由も止める術も無い・・・という話の展開が実によく練られていてスリリングで面白かったです。社長夫人にとっては2人の愛の証であり、警察にとっては結びつかなかった2人の関係を決定付ける証拠が浮かび上がるラストも秀逸!
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-24 21:25:57)
36.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 
前半のモロッコでの後半にロンドンで起こる出来事の伏線の張り方がさすがヒッチコックだと感じます。そしてこの作品に関してはドリス・デイの存在と彼女の歌う「ケ・セラ・セラ」の貢献度がとても高いですね。Jスチュワートとドリス・デイの夫婦が本当にお似合いだったと思います。ヒッチ映画に花を添えた美人女優たち、イングリッド・バーグマンでもなく、グレース・ケリーでもなく、キム・ノヴァクでもなく。やっぱりこの作品にはドリス・デイが似合っている。ドリスがケ・セラ・セラを歌うシーン、母親が子供を愛する気持ちが痛いほど伝わってくるシーンです。これは彼女の持つ雰囲気もとても大きいと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-18 20:42:44)
37.  誇り高き男 《ネタバレ》 
どちらかというと悪役が印象的なロバート・ライアンが主役の保安官もの。 やっぱりいい役者だなあと改めて思わされる1本です。 敵役の酒場の支配人だけでなく、面倒を見ることになる新人保安官の若者、どちらとも過去に因縁がある。 酒場の支配人とは分かりやすい、西部劇らしい善悪の関係があるけど、 新人保安官の若者との今の信頼関係と過去の因縁、複雑な関係がいい緊張感をはらんでいる。 その緊張感が高まる町外れの荒野での銃の練習と、その時の教えを忠実に守った悪役との最後の決着シーンが見事。 節目で流れる口笛のテーマ曲が耳に心地いい。 決着がつき、その口笛のテーマ曲が流れる中、町を後にするライアンの遠ざかる後ろ姿で終わるのかな?と想像していたのですが、 この若者は立派にこの町の治安を守っていくだろうことを確信させる、新人保安官が歩を進めるラストシーンがまた良かった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-02-16 18:03:22)(良:1票)
38.  カラミティ・ジェーン 《ネタバレ》 
ドリス・デイ主演のミュージカル・コメディ・ウエスタンです。 男勝りの気の強さで、男どもが騒ぎ出すと銃をぶっ放して黙らせるといった具合で、 序盤からずっとドリス・デイらしくないです。 しかしそこはさすがにドリス・デイです。ミュージカルシーンではきっちりとらしさをみせてくれます。 男2人、女2人の4人が絡み合うそれぞれの友情と恋。 最後はウェディングドレス姿で、前半では考えらない、見違えるような朗らかな笑顔で今の幸せを歌うドリス。 前半から彼女がみせる、いかつい表情や姿が最後の最後に効いています。 ラストでは、誰もが思い浮かべる彼女の表情と姿がありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-19 17:30:07)(良:1票)
39.  重役室
巨匠ワイズになかなかの顔触れが揃ったキャストですがこれまで未登録だった作品です。 ある家具メーカーのカリスマワンマン社長が急死した。 タイトル通り、重役室勤務の役員の中から早急に次期社長を選出しなければならない。 社長が急死した午後と、翌日の社長選出の役員会議に至るまでのドラマ。 もっとサスペンスにも出来る内容だし、いっそのことワンマン社長が急死して 役員たちが右往左往するコメディにだって出来たかもしれませんが、 極めて地味でオーソドックスな人間ドラマにした。 ラストの社長選出の役員会議は多少の駆け引きはあるものの、 満場一致で社長が選出されるまでにもう一波乱あっても良かったかと思いますが、 次期社長になりたくて仕方がない者、それを阻止したい者、 自分は社長になる気は無い。じゃあ誰を推すかといった役員の利害関係に妻たちの思い(これが結構いい)など、 役員会議までのそれぞれの思惑がテンポよく交錯し、地味ながらも面白い作品となっています。
[DVD(字幕)] 7点(2021-04-20 19:18:17)
40.  不死身の保安官
ラオール・ウォルシュ晩年の作品。超お気楽コメディ・ウエスタンです。 ひょんなことから荒くれ者が揃う西部開拓の地に、ロンドンから銃の行商にやって来たド天然英国紳士。 ひょんなことからそんな英国紳士が凄腕ガンマンと勘違いされ、保安官に任命されてしまう。 ひょんなことから白人と対立する先住民から信頼を勝ち得えてしまう。 ひょんなことからジェーン・マンスフィールド演じる街で一番のゴージャス美女までゲットしてしまう。 襲いかかってくる先住民や西部の無法者に対し、臆することもなく正論で危機を突破していく。 全く場違いですが、なんだかんだでその場を収めていく英国紳士をケネス・モアがコミカルに好演。 ちょっと他に無い空気が漂う異色の西部劇ですが、これがなかなかの面白さです。 確かに、“不死身の保安官”です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 22:17:22)(良:2票)
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