21. 拳銃と目玉焼
《ネタバレ》 「8万円のカメラと750円のライトで撮った」という予告編を視聴後に見ましたが、言われなければ気づかない。腕のあるチームが作ったのだろうことが、忍ばれます。■ほんとうに寡黙で地味な主人公のことが、すごく気になる。気持ちを入れ込んじゃう。本作のために出てきた人かとおもいきや、かなりキャリアのある役者さんだったのね。■ハーレーで彼女の元に彼を連れて戻った主人公が、「正義のためでなく、~○○~」と言い切ったシーンが、最後まで弱ヨワのシローだったからこそ胸に響く。そうだよ。そんなもの(正義)のためになんかに、必死にはなれない。■あそこでバスッと切ったエンディングにはシビれましたが、エンドロール後もありますんで、そこ見ないでこのサイト見ている方は、一応チェックおすすめです。 [DVD(字幕)] 7点(2024-10-14 13:15:30)(良:1票) |
22. オッペンハイマー
《ネタバレ》 視聴開始30分後には、これはたまらんと「ネタバレなしの解説サイト」を勉強してから(本当にそうしてよかった)、視聴の継続におよんだモノです。さらに、終幕後には再度、「ネタバレありのサイト」を閲覧し、復習し直しておおよそわかったような気になっているモノでもあります。■常人には理解し難い物理法則が世界にはあることを認識した上で生きる天才たちのありようというか、なんかこう、アカデミックな感じのするところとか好きでしたし、「アマデウス」みたいでもあったよねなんて、今は思っています。■いつか、もう一度見直してみると、いろんなことに気づきそうとも思いますが、一体どんな機会に本作を見直すのだろうと思うと、途方に暮れてしまいます。■ちょっと疲れたなあ。 [DVD(字幕)] 6点(2024-10-08 17:13:47) |
23. マッドマックス:フュリオサ
《ネタバレ》 十分期待していたもの(砂漠でのイカレタ乗り物と人間の戦い)が見れらたし、面白かったとは思うのだけれど、あの「怒りのデスロード」の前日譚だと思うと、少々物足りないような気もする。行って帰ってくる、という前作のシンプルさと比べて、なんだか物語が邪魔しているような気がするなあ。なんか屈託が滲み出ちゃってて。エンドロールで「デスロード」の名場面集が流れるのですが、そこで妙にニヤニヤしちゃうワタシなんですが、つまり本作には、そんなバカっぽいかっこよさがないんですよね。坊主になることを際立たせるためだったとは思いますが、長髪(80年代の頃のお姉さんみたい)のフュリオサが状況にそぐわなすぎて、カッコ悪かったのも減点だと思います。あれで、火の中かいくぐれないだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2024-10-07 20:03:10) |
24. マミー(2024)
《ネタバレ》 うーん。率直に言えば面白くないし、好きでもないのだけれど、なんだか異様な雰囲気はある。事件の真相に迫るというのがメインの筋ではあるのだけれど、それよりも有名死刑囚の「ファミリーもの」という側面が強すぎて。保険金詐欺の部分については、もう繕おうともしないわけだな、林健治氏は。家族からマミーと呼ばれ、教育熱心ではありつつも、そんなことの片棒かつでいたのだな、真須美氏は。また、若手監督のいっちょコレで当ててやる感が強すぎて。カメラの停止を要請されても、画角を変えて撮り続ける。取材先からNGを喰らい続ける姿は「青春もの」のようなのだが、林家の皆さんはなぜOKをだしたのか?自分たちの主張の場が欲しかったのだとは思うが、であれば健治氏の不用意な発言はなんなんだ。■眠れない夜に、時々思い出してしまいそうでイヤな気持ちになる。 [映画館(邦画)] 4点(2024-09-21 16:12:02) |
25. エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?
《ネタバレ》 モラルがねじ切れたやつらの話。作中人物(投資会社取締役)が語ったコトバ、「不正や虚偽をかさねて現実を見失っていた。真実とウソの境目が消えて、偽りの世界が現実に取って代わっていた。偽りが真実になれば、詐欺意識が働かなくなる」が、まさにそれ。悪人と呼ぶことさえ、たいして意味があると思えず、もう何らかの人格障害なのだと思う。せめて、しでかしたことを償わせたいと思うが、ケン・レイは収監される前に別荘にて心臓発作で他界し、ジェフ・スキリングは12年の刑期を終え、5年前には釈放されたという。 [DVD(字幕)] 7点(2024-09-16 18:56:33) |
26. 26世紀青年
《ネタバレ》 あの「バス男(=ナポレオン・ダイナマイト)」並に手に取るのを躊躇する邦題。朗らかに笑おうと思ってチョイスした本作。確かに、何度か声あげて笑ったのですが、しかし。2006年のブッシュを嗤っていられたあのころから、2024年の熱狂的なトランプの支持者がいる現在のアメリカを考えると、怖いような気もするなあ。見終わって、もしかしたら、楽しみ方をワタシ間違ってたかもしれん、と後ろを振り返りたくなる。けっこう難解なのか、どうなんだ?邦題には、いい意味で裏切られたと思うことにします(前掲「バス男」同様)。バカっぽい邦題も、作品世界になじんでいたのね。 [DVD(字幕)] 8点(2024-09-14 13:30:42) |
27. 人間魚雷回天
《ネタバレ》 うーん。脱出装置はなく、1.5tの爆薬とともに出撃すれば、敵艦に体当たりするかそうでなければ自沈するしかない、「鉄の棺桶」とよばれた回天の絶望を考えると、本作で開陳されるエピソードはピンとこないですよ。神風(航空機)による特攻よりも狂気が深いことを考えると、前夜のデートや最後の酒宴なんて想像の範囲のセンチメンタルというか(ひとでなし)。作中、朝倉少尉の「僕達が死んで行くのは、無謀な戦いを無謀なものだと気付かせるためなんです。」というセリフはメチャクチャなんだけど、志願する兵士のメチャクチャなメンタルを多少なりとも理解できるセリフ。オレは何を見たがっていたんだろうとも思うが、大津島であったことはこんなんじゃないだろうと思っています。■回天の攻撃成功率は、2%(神風は10%程度)だったとのこと。わたしゃ、最後の出撃は、4人全員失敗してこそこの映画の価値と思っています(どんどんひとでなし)。 [DVD(邦画)] 4点(2024-08-26 20:24:12) |
28. 名もなき人々の戦争
《ネタバレ》 一番印象に残るのは、沖縄戦でのエピソード。投降を促しにきた仲間を、日本兵が3人がかりで惨殺したのを見て、アメリカ兵がありとあらゆる銃弾を打ち込んできた、と。日本兵と戦うアメリカ軍の恐怖に思いを馳せました。▪️こいつらにだけは、もう二度と戦争をやらせてはならないという強い恐怖から生まれたのが、日本国憲法なのではないか。▪️もうはっきり言うが、こんなに自国民を大事にしない「システム」があの時勝たなくて本当によかったと思っています。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-08-25 20:19:58) |
29. 正義の行方
《ネタバレ》 長い映画なのだけれど、がぜん物足りない。NHK福岡も事件発生時の報道現場での当事者であったはずなのに、当時の担当者が出てこない。悔恨があるなら、まず自らを省みるべきでは。そして何よりも、久間三千年氏の声が聞こえない。外に対しては、あまりメッセージを発しなかった人だったようですが、本作スタッフなら、久間氏の声を拾っていたでしょう(手紙でも、なんでも)。実際には、群像劇だったのだろうし、いろんな正義があったのだと思う。もっと混沌としていた良かったのではと思う。なんか、「福岡県警パート」長すぎない?もっといろんな人、出して。■「正義を相対化する作業が、ジャーナリズム」って本当だろうか?そんな傍観者的でいいの?もっと批判的であってほしいのだが。□八丁峠の森、時々挟まれる電車の風景などがキレイなのはサスガ。 [映画館(邦画)] 5点(2024-08-17 21:52:50) |
30. 死体の人
《ネタバレ》 やさしい映画だなあ。オラは好きです。主人公の奥野瑛太氏は、ワタシ、ノーマークでしたけど、「もっと見てみたい!」と切実に思いました。烏丸せつこさんも、久しぶりに見たなあ。もっと出てきてほしい。きたろう氏の父親役は、すごく滋味深いのでした。よかった。なお、臆することなく、3巻ぶんもあるのなら、もっとガッツリ「ニュー・シネマ・パラダイス」をやればよかったのにと思っています(広志ダイジェスト)。 [DVD(邦画)] 7点(2024-08-15 20:23:44) |
31. 召使
《ネタバレ》 凝ったシーン(鏡越し、カーテンの影、アングル)が多く、前半はかなり引き込まれたのだが、後半。召使二人の関係がバレてから、こんな物語でいいのかと不思議になるような展開。頭下げて元に戻ったバレットが、次のシーンではすでに居丈高。無報酬で採用されたの??? 主人が没落したり、主従が入れ替わってしかるべきとは思うのですが、いかんせん、流れが不自然、というか雑。映像の作り込みの丁寧さに対してあまりのヘンさに、いま、翻訳がおかしかったのではと疑っています。ワタシが見たのは、販売元がアイ・ヴイ・シーのものですが、みなさん、どう思われますか? [DVD(字幕)] 4点(2024-08-10 20:35:04) |
32. アイアム・ア・コメディアン
《ネタバレ》 前提として、ワタシ、村本さんの漫才(漫談も)は好きですし、そのありようも好きです。であっても、本作の感想は、ようするに「現役芸人のドキュメンタリーはヤボである」ということです。同じ系統の映画である「テレビで会えない芸人」の一口コメントでも同様のことを書きましたが、本作は、村本さんにとってプラスなのか? 本作が村本さんが引退されたのちに公開されるならいいんですよ。しかしいま、こんな舞台裏をみせられても。本作での村本さんは自己陶酔が強すぎて好きではありません。今度、ネタを観るときに、本作で得た情報はじゃまになりそうなんですよ。村本さんが好きなら、村本さんのネタだけ観ればいいんだと思った次第です。■あるいはそれでも、芸人さんが主体のドキュメンタリー映画を取るならば、オチがあってしかるべきではとも思います。本作であれば、実はお父さんは、亡くなってはいなかったとか(エンドロールで談笑してたり)。芸人なら、最後にツッコマれてなんぼでは。いやいや、一体全体どこまでがホントなのかわからん、みたいな。 [映画館(邦画)] 4点(2024-08-04 13:46:12) |
33. ヤジと民主主義 劇場拡大版
《ネタバレ》 どうかと思うが、面白い。係争中の二人(山岸さん、桃井さん)はだんだん事態が面白くなってきてるんじゃないか。支援者や反対者が増えるにつれて、問題に注目が集まるようになって。あの現場での孤独(回りは傍観者的でヒイてた、笑ってたとも)を思えば。□裁判は、最高裁まで持ち込まれた。注目し続ける。お二人を応援しています。■しかし、ワタシが怖いのは、(おそらく動員だとは思うが)映画の冒頭、現場で「安倍総理を支持します」というプラカードもっている善男善女です。もう、教祖巡行ですよね。よくあそこで声を上げられたよと思うが、その場の恐怖に駆られた悲鳴のような声だったのではと思っています。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-07-28 18:13:49) |
34. 君たちはどう生きるか(2023)
《ネタバレ》 どうせ、私たちの生きるのは、大叔父の作ったシンプルな原則で理解できるような世界ではなく、眞人が選んだのと同じ、猥雑で不幸なことばっかりのこの世界だ。どう生きようとも、そこで生きるしかないのだ。なんちゃって。 [DVD(邦画)] 7点(2024-07-26 21:09:24) |
35. 毒薬と老嬢
《ネタバレ》 これは、つまらない。主人公のケイリー・グラントが、トラブルに巻き込まれた新進気鋭の演劇評論家というより、コメディ話の主人公を演じている。ようするに、クサいんですよ。ものすごく騒がしいんだけど、観終わってみれば、実は彼だけ何もしていなかったような印象です。【追記】死体を一度も写さないという、当時の良識が新鮮な映画でもあった。 [DVD(字幕)] 4点(2024-07-07 20:20:08) |
36. バッド・デイ・ドライブ
《ネタバレ》 うーん、なんか、しっくりこないなあ。リメイクとのことですが、オリジナルの主人公は自宅にサンドバッグがあったり、ギリギリでかわす運転の技があるような男ではなく、なんか謝ってばっかりの普通の男だったのではないでしょうか?◾️子供らもプレッシャープレートとやらに紐付けされており、電波と関係なく車から降りたら爆発するのではなかったのか。計画外の子供が乗車していることに対する犯人のハッタリだったのか。◾️なぜ犯人は最後に不要な直接対決に出たのか?正体が分かったとたん、なんか怖くなくなっちゃいましたよねえ。そうでもしないと、映画を終わらせようがなかったからとしか思えないなあ。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-07-01 20:56:23) |
37. ジャッジメント・ナイト
《ネタバレ》 「奥さんが見えてます」。主人公もこれから警察の事情聴取必至だと思いますが、めでたしみたいな終わり方をするのですね。なんかアドベンチャー映画を見たような気になってます。なので、「ヤンキーなグーニーズ」と評してみたいと思います。 [DVD(吹替)] 2点(2024-06-23 13:35:53) |
38. 或る夜の出来事
《ネタバレ》 90年前の映画がそのまんま面白いって、人間って本質的な意味では変わらないなんだなあって。昭和9年ころの人たちとも分かり合えるような気がして、そのことが嬉しい気持ちになります。最後の夜に、「ベッドに戻れ」と言いつつも、時間差で「本気なのか?」と聞く一連が好きなんだ。わかるよ、そういう気持ちの流れ。多分、奈良時代の人が見ても、この映画は面白いんだと思いますよ(なんのこっちゃ)。◾️1点減点するまでもないのですが、飛行機乗りウェズリーにもしっかりストーリーに絡んでくれていればと。あの親父さんからイマイチ査定されるエピソードを入れるとか。もしかすると、あのヘリコプターと飛行機が合体した遊園地みたいな乗り物を使って結婚式に登場するようなところが嫌われたのかも、と思っています。 [DVD(字幕)] 9点(2024-06-23 06:42:13)(良:3票) |
39. 悪魔のような女(1955)
《ネタバレ》 本妻と愛人が同じ学校で勤務しており、その学校の校長がダンナ。そのことは学校関係者・生徒までも知っている公然の秘密。という、とてつもなく居心地の悪い状況。そんななか、本妻と愛人は諸悪の根源であるダンナを始末する。■この状況で本妻・愛人が果たして協力し合えるの? ワタシの状況の理解ってそれで正しいの?という疑問が沸き続ける展開でしたが、最後は、ダンナ殺しは狂言であり、邪魔になった本妻をダンナと愛人が病死させる企てだった、と。■結局、下世話な話であったわけで、理解しやすいところに落ち着いたのですね。■「ワタシは、ホントは悪くない」的な振る舞いをする本妻の方が悪魔的とも思っていたので、ホントは「悪魔のような女たち」なのでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2024-06-16 16:48:04) |
40. 映画 ○月○日、区長になる女。
《ネタバレ》 歩く(または走る)後ろ姿がカッコいい。アンドレ・ザ・ジャイアントを見るような図抜けた感じ。なにかを託してみたい気持ちになる岸本聡子氏。映画としては、岸本陣営からだけの描写であり、敵役の動きがなかったのが残念だよね、と思ったのですが、しかし。選挙戦を終え、そして当選の第一報を受けたときに岸本氏の表情を見て、ワタシ、涙がブワッと沸いて出ました。こんな複雑な表情になるのか、と。見に行ってよかった。【追記】「童夢」(@大友克洋)の女の子が、大人になったみたいでもあるな。 [映画館(邦画)] 8点(2024-06-14 14:39:53) |