Menu
 > レビュワー
 > にょろぞう さんの口コミ一覧。2ページ目
にょろぞうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 380
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  エイリアン/ディレクターズ・カット 《ネタバレ》 
どこがDCなのかわからなかった 当時はあまりの緊迫感に息をするのも忘れたが、あれから何度も見て、すべて起こる事がわかっているので残念ながら緊迫感そのものは余り無い スターウォーズで有名になった宇宙船の汚し塗装がこれほどはまる映画は無いんじゃなかろうか ノストロモ号の風情は完璧 長いミッションをすでにこなして帰還の途である事が一瞥で判る 冒頭、ノストロモ号から探査艇が切り離されるシーンは感動もの出来 脱出艇がナルキッソス号と名前がついているのにこのかっこいい探査艇の名前が判らないのは不満だ 知っている人がいたら教えてほしいぐらいだ 精巧な舞台装置と今となっては稚拙な警告モニター等の線画のみのグラフィックが非常にバランスが良くてリアル ラストの時限装置を止めようとしたのに止まらなかった、さらに、脱出して助かったと思ったら助からなかった、さらに、敵をやっけたと思ったらダメだった、さらに…、さらに…、の繰り返しは本当に心臓に悪い この全部のっけ方式の演出はこの映画で初めて見た気がする 時限装置の場違いなさわやかなネーチャンの警告音もとにかく緊迫感を盛り上げる これ以降この手法が何度使われた映画を見たか すべてはここから始まった記念碑的映画 しかしこの映画の最大の魅力は極限状態の緊迫感なので何度も見てはだめだと思った 点数は今現在の自分の面白さ 初見の状態なら満点でもいいだろう エンディングのリプリーが、必死で宇宙服を跨ぐ時の白パンの股間だけでもう一度見て良かったと思わせる傑作(笑)
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-26 14:39:53)
22.  DOOM ドゥーム 《ネタバレ》 
エイリアン&ゾンビ両方パクっちゃった的バカ映画 前半は結構退屈で、日本人らしいナントカかんとかクマノスケとか言う奴が瞬殺されたりする くまのすけの前に何故カツヒコが付くんだ、日本人なめんなよ 相変わらず、アジア人がザコキャラ扱いなのは腹立たしい 途中で主人公だと思われてたドウェイン・ジョンソンが急に敵になる 変わってカール・アーバンが主人公となってなんだかわからない物をお姉ちゃん先生に注射されてからは、さらに無敵のヒーローになるテキトーな展開 以降突然ガンシューティングシーンが一人称視線になると急にFPSゲームのようなビジュアルでそこは結構楽しい 何故、最初からこれをやらなかったのか ストーリーも姉弟の確執とか伏線ぽいセリフもあるがほぼ回収されることは無かった どちらにしろ特に目を引く所は無く、銃等のガジェットも悪く無いが、10年前の当時ならまぁまぁだったかもしれないが、今さらとりたてて見る必要もないだろうと思わせる程度だった
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-04-26 14:38:05)
23.  紀子の食卓 《ネタバレ》 
「自殺サークル」の前日譚であり解明篇でもある 「自殺サークル」がまったくオチなかったので、ある程度理解出来てそれなりの満足感があった しかしやはりというか秘密結社の様なカルト集団の話である このオチはこれしかあり得ないので月並みな、「やっぱりか」という落胆も伴なった 3人のヒロイン達のモノローグでストーリーが進行して行く手前、各自の想像や希望なども盛り込まれていて、一筋縄ではいかない展開も違和感を伴う しかしそもそも徹底した一人称の表現は、多少リアリティを外してもかなりの部分で許容範囲なうまい表現じゃなかろうか 園子温にしては表現がかなりソフトだがヒロインが皆若いのでしかたがないのか 曲がりなりにもアイドルのキャスティングだし ヒロインの紀子は基本、身勝手なイライラさせる女なので、行く末が悲惨でもしかたがないかなと思って見ていたが、しかし一番の悲劇はさほど出てこない母親だと思った この人はほとんどキャラを描かれないのでむしろ可哀想で救いが無い 精神障害を伴う女性の表現は一番の不得意科目なので見ていて結構つらかった しかしカルト集団からヒロインを救い出す話は、2年後の「愛のむきだし」で完成されていて、同じテーマで愛の本質(この場合は家族愛か)に近づいて行く映画作りはさすがに見事だ
[DVD(邦画)] 8点(2014-04-09 11:46:13)
24.  自殺サークル 《ネタバレ》 
さすが園子温、凄い映画だと思うが何が何だかわけがわからない 冒頭から「いっせーのーせっ!」で女子高生が手をつないで電車に跳び込む凄まじいシーンでいやおう無く映画に引き込まれる 途中からは、これではストーリーが破綻無く終わるのは到底無理だと思ったのでそれなりの覚悟を持って見ていたが、ローリーが出て来るあたりで破綻具合が中途半端なリアル感を伴って、むしろつまらない印象になって来た むしろローリーのエピソードは要らなかったんじゃなかろうか ローリーの回りのクソガキの取り巻き達も、ただイライラさせるだけのノイズとなっているだけでこの部分でかなりテンションがダウンした この映画をまともなミステリーとかホラーだと思って見ると見ていられないだろう しかし黒沢映画のように解けないメタファーを並べるだけの映画にはなっていないので、見ていて引っ掛けられた嫌らしさは感じない 黒沢映画は解けないメタファーを明らかに伏線のように描くので見ていてイライラする ならば整合性のあるストーリーじゃなきゃいけない理由は無いわけで、インパクトのみで押し切ったこの映画の存在価値はあると思った しかしオチはメチャメチャである この展開でちゃんと納得出来るオチがあれば傑作になっただろうな この後で「紀子の食卓」である程度解明するが、自分にとっては「紀子~」のオチにはさほど意外性が無く、むしろこのままのSFやホラー的な設定で誰かリメイクしてもらえないかなと思った作品だった
[DVD(邦画)] 7点(2014-04-09 11:44:56)(良:1票)
25.  東京ゴッドファーザーズ 《ネタバレ》 
冒頭から次々と偶然に主人公達に関係する人達に出会うのは都合よすぎるぞと思っていたら、その出会いの都合良さがこの映画のキモである事が徐々にわかってくる なので途中から、そこはまったく気にならなくなった なにせ次々と出会う人達に助けられながら、闇雲に走り回っても目的の人物にたどり着く 捨てられてた赤子の清子の回りで次々と事故が起きたり事件が起こったりする描写があるのに、清子に何か特別な力があるっていうオチなのかと思ったがそこは最後まで説明されなかったのはちょっと不満だ 余りにも偶然が続くので実は清子は天使(あるいは悪魔)だったみたいな所を匂わせる事が少しでもあれば良かったのに 後半の幸子の逃走劇に集束するように主人公3人の過去が明かされていくのは中々見事な展開だ しかもその時点で2つの話が同時進行する理由の為に、ギンを病院に置いて行くハナのエピソードが泣かせる上にめちゃ笑った 以降同時並行で話が二手に分かれる この辺は話の組み立て方としてめちゃうまい 別々に話が進行して大団円に向かって集束して行くのはドライブ感があって素晴らしいと思った 追跡の途中で、またまた不運なタクシーの運ちゃんに出会ったりしてコメディのセオリーをちゃんとおさえてる感があって楽しい エンディングは完全に予定調和なので、あそこまであっさりじゃ無くてもいいんじゃなかろうか 尻切れとんぼな割に驚きも無かった 宝くじのエピソードもちょっと判り安すぎて意外でもなんでもない むしろ要らないかな あぶく銭が入るとギンはまた身を持ち崩しそうだし それよりもホームレスから抜け出した3人を最後にちょっとだけでも見せて欲しかったな
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-03-24 23:11:52)
26.  呪怨2 (2003) 《ネタバレ》 
劇場版呪怨1が今ひとつだったのでさほど期待してなかったせいかそこそこ面白かった しかし最初のビデオ版呪怨に比べると不気味さではかなり落ちる やはり悪霊がただの白塗りであることが完全にバレてることが一番の原因だろうな ビデオ版はかなりのインパクトだったが、さすがに4作目なのにまったく変わらないこの造形はキツい さらにカメラワークや編集等が最初のビデオ版から一歩も進化してないのはかなり不満だ せめて劇場版なのだからそれなりの重厚さがほしい とにかく悪霊が出過ぎるわりに白塗りの伽椰子と俊雄だけなので飽きて来る さほど白塗り達が出てこない序盤の新山千春の章あたりが一番怖かった しかし時系列を無視したオムニパス構造は「事件を巻き戻したらこうだった」的なおもしろさがある 朋香篇の壁の音とか千春篇の恐怖の顛末とかはなるほどと思わせた ヒロインがいきなり出産するラストはやりすぎ だったらお腹が大きくなるまで時間の経過が必須だ 時系列じゃ無いのが売りの映画なのでどうにでもなっただろうに 今までの存在感が曖昧な悪霊という存在からモンスターに変わってしまったら不気味さが無くなってしまう しかも回りの医者達がその場で死んでしまったら大事件になるだろ リアルからかけ離れるとこの呪怨に関してはかなりのマイナスだ 医者達が死ぬ理由も描かないのは完全にやっつけなオチ これはしらける 紙袋に赤ん坊が入ってるのは造形の費用を浮かしたとしか思えなかった だったらわざわざ撮らなくてもいいだろう この出産のエピソードは無くても良かったと思う いつのまにかヒロインがお母さんになってた方がエンディングがもっと哀しかっただろうに エンディングはヒロインの最後もけっこう哀しくて不気味でもあり好きなエンディングだ ホラーに良いエンディングが少ないのでこれは貴重 このエンディングでプラス1点にする
[DVD(邦画)] 7点(2014-03-15 13:35:05)
27.  バレット・バレエ 《ネタバレ》 
輸入ブルーレイで見る 「鉄男II BODY HAMMER」でダメだと思った部分が良くなっている モノクロもいい しかし既視感がある 古くさい感じ たとえば「狂い咲きサンダーロード」の様な感じか 鉄男よりも自主映画くさいつくり 塚本監督と言えば常に新しい映像表現があるが今回は特に斬新な部分が無い 手製拳銃を作ったり、前半の拳銃を手に入れるあたりまでが結構面白いと思ったが 後半、疾走感を中心に据えた演出がいつもの塚本節で、安定感があるがちょっと飽きた 死にたい主人公と敵対しているヒロインが共感して行く過程がなかなかいいので、そこをメインに据えれば良かったんじゃないか ラストは唐突にハードボイルドな作りになるのがちょっと違和感が有った それまで拳銃一丁で引っぱって来たのにヤクザの親分が拳銃乱射するのはちょっとなぁ しかも復讐のためなら何故当事者のチンピラを殺さないのか エンディングの空き地で死体を焼くとかも変だし意味が無いと思う 主人公とヒロインがおのおの違う方向に歩き出して徐々に全力疾走になって行くラストは、二人が死にたい思いを乗り越えて死から全力で逃げ出すイメージに見えた このラストの捉え方はひとそれぞれだろうが、私は何故か晴れ晴れとした希望が有るエンディングに思えた
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-15 13:22:28)
28.  ディスタービア 《ネタバレ》 
ヒッチコックの裏窓のパクリらしいが、そこは裏窓を見ていないので何とも言えない 物語はそれなりにサスペンスがあってハラハラさせられるが、とにかく自己中な主人公が軟禁処分をくらって、ヒマに飽かして近所を覗いて、隣のオネーチャンにストーカーするけど、イケメンなので当事者のオネーチャンもメロメロみたいな、ふざけた設定である 主人公は世の中舐めたバカだし、友達はさらに輪をかけたチャラ男で、ヒロインはストーカーでもイケメンであれば良いバカ女にしか見えない、見事な全員バカキャラ設定でいまひとつ乗れなかった 冒頭、父親を事故で亡くす衝撃のシーンで始まり、この辺はなかなか良いが、この事故により主人公が被害者意識でダメな奴にになる そしてそれは最後までなにもかわらず、この物語によって人間的にも1ミリも成長しない ならば非常に衝撃的で面白いファーストシーンだがむしろ必要無いんじゃなかろうか エンディングもただ事件の解決に役立って軟禁処分が解けるだけの、自己中な主人公をさらに増長させるオチである この辺がとにかく安っぽい 主演のシャイア・ラブーフはいい気な自己中男にしか見えないので適役だと思うが ラストはホラー的でもありテンポも良くて楽しめるが、最後まで主人公がいい気な奴の域を出ないのが腹立たしい これが見ている観客をイライラさせるための演出だとしたら天才的だ まぁ違うとおもうけど(笑)
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-09 13:21:18)
29.  イーグル・アイ 《ネタバレ》 
突っ込みドコロ満載の映画 大きな設定で言うと主人公の戦う理由が希薄とか、ネットに繋がってないであろうこまごまとした所まで自由自在に操れるアリアの存在とか、突っ込めないシーンは無いぐらい不自然な所が有るが、これがことごとく気にならない人じゃなければ楽しめないだろう 逆に、「そんなこと、どーだっていいよ、アリアすげぇ!」と言える人にはこれほど楽しい映画は無いだろう 私は楽しめた なのでこれ以降ストーリーの矛盾点については語らない 多分あげ始めるときりが無いだろう 冒頭からいきなり最新兵器を使ったテロリスト殲滅作戦が始まって、主人公の銀行のATMから大金が吐き出されるとか、家に帰ると部屋中が武器の山とか、典型的巻込まれ型だがSFっぽくもありミステリアスな展開 その後もFBIを脱出するあたりまでの畳込む様なアクションは見事 続くカーチェイスは暗い夜のシーンなのが残念だがかなり凄い アリアから逃げる為にいろんな方法を試みるが、コトゴトク見破られてハイテクを駆使して対策されるなど面白い、この辺は「プラチナデータ」とかにもパクられてる気がする トンネルの中に無人攻撃機が突入とかもアイデアも素晴らしい エンディングはアリアが軍事衛星にコピーされたのでもうひと暴れするのかと思ったが、何故か普通でさして盛り上がらず工夫もさほどなかった 水晶型の新型爆弾とか今ひとつオチとしては弱い武器だった どうせなら得意の軍事衛星からのビーム攻撃とかとのダブル作戦でもよかったのに 予算が足らなかったのか このエンディングでアリアが最後の大暴れをすれば「トランスフォーマー」と並んだかもしれないなぁ 残念だ
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-03-09 13:14:25)(良:1票)
30.  サイン 《ネタバレ》 
冒頭からなにやら謎ばかり ミステリーサークル 水を厭う娘 狂った犬 神父を辞めた理由 母親の死 父親への不信感 燃える自宅 ただこちらに投げかける謎だけでほとんど理由を語らない 推測できるものもあれば、息子の父親への不信感とか最後まで判らないものもある どうやら母親が死んだ理由が父親にあるようだが、後に語られる交通事故と父親の因果関係は無いと言うよりも語られない 宇宙人の侵略を極々ミニマムなアメリカの田舎町のしかも主人公の一軒家のみで描くのは新鮮だった 全編を通してシャマランらしい不思議な雰囲気である 映画の出来が良いも悪いも、その雰囲気には引き込まれた 同居人の弟も妙にコミカルで不思議な描き方 「宇宙戦争」の様な驚異はまるでない 防御もドアの目張りをしただけで銃すら出てこないのはこれはこれでとてもいいと思った なによりも今まで見た事が無い メル・ギブソンも抑えた演技で、妻の事故死の原因となったインド人が主人公に詫びるシーンでのメルの我慢した泣きの演技は絶品で、こちらも思わずグッときてしまった 最後の晩餐を思わせる夕食のテーブルで泣きながらヤケ食いをするメルも抜群だった この映画をミステリーやSFとして見たら不満が残るかもしれない しかし神に不信感を持った牧師が神のサイン(神の啓示?)を感じて失った信仰心を取り戻す話だったらどうだろうか? そう思うと心の奥の方からじわっと感動がやってきた
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-03-05 02:56:29)(良:1票)
31.  パニッシャー:ウォー・ゾーン 《ネタバレ》 
原作を知らないのではっきりと言えないのだが、まず主人公のパニッシャーがあまり強そうじゃない 人間的にも弱い所が多く非情に敵を強殺するほどの人間に見えない ここが一番この映画のすっきりしない所だ 敵を粉砕するシーンは陰々滅々な主人公より、むしろ爽快でもっと非情なキャラならば爽快感だけで突き進める映画だったと思う お話は完全C級劇画で辻褄とかどうでもいい 殺伐戦闘がクールならいいじゃん的な映画なのは、冒頭のギャングパーティの「シャンデリアぐるぐる連射」のバカバカしさで判るので、早い段階でこの映画の見方を決めさせてくれるのはよかった 違和感有り有りの展開をイライラしないで見られた 武器のバリエーションも良くてガンオタは必見か? それにしてもストーリーがつまらないというかほとんど無い パニッシャーとキチガイ兄弟のバトルを全編に見せられるが、スタイリッシュなのも中途半端でかなり中弛みする ちょっと飽きたなと思った頃に悪党ホテルに単身乗り込むラストバトルがそこそこ良くて、5点ぐらいかなと思っていた点数を6点に引き上げた 序盤の笑えるパーティバトルとラストの廃ホテルバトル、時々見せるタメの無い殺戮シーンのみが見所の映画だ 容赦なく頭を吹き飛ばすシーンが多いのはある意味爽快だった
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-02-24 16:09:14)
32.  フローズン・リバー 《ネタバレ》 
ばばあ版『ウィンターズ・ボーン』だと思った というか『ウィンターズ・ボーン』のほうが後なのか 失敗したら家を失うのも同じ 正しく生きている気丈な母親がすでに抜き差しならないほど困窮しているところから話が始まる 貧困からくるこの閉塞感はすごい この堅実な母親が徐々に密輸業にはまって行く過程が見ていて哀しかった 輸送中にパキスタン人の荷物を勝手に捨てるとか後先考えない主人公の行動がいかにも独善的なおばさん風でリアル 見ていてイライラさせる巧い作りだ この荷物が実は赤ん坊だったとか衝撃的でいい 主人公が毎晩逃げた旦那の留守番に艶っぽい声を入れたり女性監督らしい演出だ 男前なヒロインとのギャップが結構萌えた(笑) モホーク族のレイラとのバディ感にも母性という括りで結ばれているように見える この辺の母性感は男の監督では描けなかったのじゃないかな ハッピーエンドは望むべくも無いがエピローグは妙にほっとさせる 息子のTJが途中で犯した些細な犯罪は「ごめんなさい」で終わらせて(ここをちゃんと描くのは大事だ)、劇中まったく笑わない相棒のライラが笑顔で子供達と遊ぶ 本当にここはグッときた TJの肩越しに念願の新しいトレーラーハウスの先導者がほんの一瞬見えて終わるのは秀逸 ここをくどくど描かなかったのはかっこいい 本当に誰もが望んだ一瞬だと思う 日本映画の監督にはまず出来ない演出だ そのままエンディングの曲が I always come back と優しく囁くように流れるのはヒロインが刑期を終えて帰って来る時を思わせる 心に残る名エンディングだと思う
[DVD(字幕)] 8点(2014-02-17 19:33:58)(良:2票)
33.  レバノン 《ネタバレ》 
冒頭、うなだれたひまわり畑の長回しで始まりエンディングでひまわり畑が綺麗に繋がるのは予想外で良かった すべて戦車の中での話 レバノン戦争の最初の一日目を描く とにかく戦争初日のせいか全てが舞い上がっていて指揮系統から何から何までパニックを起こしている 戦車の中の搭乗兵は全員へたれで自分勝手、それでなくても息苦しい戦車内の閉塞感を最大まで呷る 戦車外にいる上官のイライラもダイレクトに伝わり見ているこちらも「こいつら全員首にしろ」的な気持ちになる 戦車の内壁に流れ続けるオイルとか戦車の底に貯まった水が戦車内の閉塞感をより高めるがやりすぎな感じ ここまで戦車の中って汚いのか 湿度も異常に高そうだ 外の模様は戦車のモニターのみだが普通に望遠鏡のようなクリアーな画像が臨場感を損なうと思ったが、搭乗兵の心理描写的要素が多いのでしかたがないかもしれない モニター映像も暗視スコープ映像とかがもっと見たかった 前半で見た戦車外での戦闘の緊迫感が後半薄くなってそこは非情に残念 もっと戦車が活躍するところが見たかった しかし全体的には緊張感と閉塞感が全編を通して続き、ラストは動かなくなった戦車から出たら冒頭のひまわり畑だった しかし暗く狭い戦車内から初めて青い空の下に出るも開放感は無く、ざらざらした嫌な気分は変わらない
[DVD(字幕)] 8点(2014-02-17 19:21:09)
34.  ヒットマン(2007) 《ネタバレ》 
可も無く不可もなく 主人公のエージェント47がヒロインのニカに惹かれる理由が今ひとつ分からない 47が自分の組織からも追われるが戦闘はリアルさに欠ける そもそも色々な組織に追われる理由が良く分からない スナイパーの部分はめちゃカッコいいが銃撃戦とかに新しいさを感じない この類いの設定だと「ウォンテッド」ぐらい突き抜けてる方がおもしろいと思う ヒロインのニカはなかなかキュート 47とニカのキャラで最後まで飽きずに見れるがいまひとつ突き抜けて面白いところがない
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-02-17 19:15:34)
35.  SUCK 《ネタバレ》 
笑えないと言うわけじゃないけどギャグのテンポが合わないんだと思う なんだかつまらないんだよね ストーリーがほとんど無いせいか 売れないバンドがバンパイヤになったら何だか売れちゃった、それだけの話 バンパイヤになったらバンドが良くなった描写が殆ど無い 見た目以外演奏が変わらないところが説得力に欠ける 自分がメタルロック音痴な性もあるかな アビーロードのパロディとかもあったけど、だから?って言う感じ 普通、ステージでちょっと浮遊したぐらいで人気がでるか? DMC(デトロイト・メタル・シティ)方がずっといいぜ 自分が気がつかなかっただけで音楽関係のパロディが色々あったかもしれないが、とにかくつまらないという以前に退屈した
[DVD(字幕)] 4点(2014-02-12 02:12:39)
36.  プラネット・テラー in グラインドハウス 《ネタバレ》 
グラインドハウス物の一本 ブルース・ウィリス等有名俳優が出てる超B級映画 とにかくめちゃめちゃやったら楽しいじゃん的な映画 着弾のエフェクトとか人体損壊具合が楽しい グラインドハウスで掛かる映画ってこんなだよね感を皆で楽しく演出しましたみたいな したがって細かい事は気にするなって感じか 最初に出て来た事件の発端を作った悪いインド人の科学者が、終盤にいつのまにかいい人になってるみたいなとこも気にしちゃだめ ご都合主義とか当たり前 泣かせる所は笑いどころ 退屈になりそうな所は見てんのもつまんないし、作るのもメンドクサイからフイルムを焼失したことにしちゃえみたいな(笑)なにをやっても文句が出ない有る意味作り手にとって都合がいい映画 しかしヒロインの片足のCGとかも手抜きが無い こういうしゃれで作る映画はしゃれだからって手を抜いて作るとただのオバカ映画になる フィルムの傷とかちょん切れたオープニングの曲とかやりすぎな作り込みも楽しい 最後にヒロインの足がパワーアップしてガトリングガンが付いていた これを見て傑作「片腕マシンガール」とかを作ったのだろうか
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-02-12 01:48:35)
37.  クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖] 《ネタバレ》 
トラウマがテーマの映画かと思いきや トラウマ研究とは名ばかりで激サドの男が好きなようにメチャメチャやる映画 最初から徹底的にキチガイのクウェイドが自分のサド趣味をひたすらぶつけて誰も止める者が居ない 見てるこちらは「こいつをなんとかしろよ」ってイライラするが誰も止められずストレスが溜まる ラストでぶっ殺されてカタルシス爆発の展開かと思ったが 完全にこちらの思惑を裏切って救いの無いエンディング ある意味「セルビアン・フィルム」と同質の映画 腐った肉を食うシーンとか結構最悪だ クウェイドがただ気持ち悪いだけのキャラじゃなくてもっとカリスマ性のあるキャラに描いてあればまた違ったかもしれないが、この映画に関してはただ不快なだけ しかし破綻しがちなストーリーをうまくまとめたと思う 「セルビアン・フィルム」が評価されるならこれも評価されるべきか しかしこれは見る人を選ぶね
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-12 00:42:41)
38.  ゾンビランド 《ネタバレ》 
冒頭からタイトル部分がスローモーションでゾンビに襲われる人間達をコミカルに描くが、ロゴの演出などやたらスタイリッシュ、この部分が抜群である このタイトルだけで自分は完全にやられた 掴みとしては完璧と言える その後も主人公の新ルールがゲーム風のロゴで描かれていて楽しい へたれの主人公とイケイケマッチョのカーボーイのコンビは絶妙だ この主人公じゃなければこの映画いたって普通だった チームが誰も死なないのも良い この手の映画でハッピーエンドなのも以外でいい けなす所が無い傑作ゾンビコメディ 続編が見たいと思った
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-02-02 22:35:47)
39.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
再見したせいか一回目ほど面白くなかった 最初に見た時はかなり新鮮な面白さを感じたんだが したがってちょっと辛めな点数だと思う モキュメンタリーは総じて始まりが退屈だがやっぱりちょっと佳境に入るまでが長い お別れビデオの上書きされたテープの幸せな部分が要所要所に出てくるのが印象的だ あまり劇的に人が死なないのはリアルでなかなかいい ちびモンスターは結構弱いのに、でかモンスターが軍が制圧出来ないほど強い描写がまったくないのは不満だ なのでホラー映画お得意の街ごと吹き飛ばす作戦に移行するリアリティが無い 街ごと吹き飛ばすエンディングはもういい加減あきたが、最後にサイレンが聞こえたら危険範囲なのがわかる展開はゲームぽくておもしろいと思った 「あーあ鳴っちゃったよ」的な感じか(笑) エンディングが二人の幸せな最後の一日の、ヒロインの幸せな一言で終わるのは秀逸だ モキュメンタリー物の秀作といってもいいだろう
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-02 22:30:08)
40.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
中盤ぐらいまではオリジナルのイメージを継承しつつオリジナルで少なかった人間ドラマが描かれている 登場人物もかなり多くて飽きない しかしショッピングモールで消費するわけじゃ無いので前作のようにショッピングモールじゃないといけない理由がない 事件が起こった翌日からすでに追いつめられているがゾンビの脇目も振らないダッシュぶりからするとしかたがないか でもあまりにも簡単にパニックを起こすのはリアル感を著しく削ぐ まず事件が起こったその日のうちにモールの警備員が逃げてきた人達と一悶着なんていくらなんでも疑心暗鬼が早すぎる、普通もう少し助け合うだろ そのわりに噛まれたらまだピンピンしてる間に射殺を決めるとか判断早すぎ 若い黒人が、ゾンビになった奥さんを撃ったばぁさんを撃つとかもバカすぎる 犬を助けに行って勝手に窮地に陥る若い娘もバカすぎてリアル感皆無 しかもその娘を皆で助けに行くぐらいなら最初から犬なんか使わないで皆で行けばいいはずだ だんだんと仲間を失うがほとんどバカだから死んだというべきだ ゾンビは早くて強いがそれにしてもパニックで死にすぎる バスで脱出する時もゾンビが居る訳でも無いのにトチ狂ってバスの中でチェンソー振り回して仲間を切った結果、バスがひっくり返って走行不能とか、とにかくバカのてんこ盛り 畳込む様にここまで連発されるともうスラプスティックギャグだ エンディングもやっぱり救いが無いが、そもそもショッピングモールを捨てて島に行こうとした理由がよくわからない そう言った面ではリアリティからするとオリジナルの方がずっとマシだった しかし映画自体はオリジナルよりも完全にエンターティメントに振れていておもしろくなっていると思った
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-02 22:22:21)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS