23. 海街diary
《ネタバレ》 かなり前に地上波で放送され、最近やっと録画を観ての感想です。映画館で観たらもっとよかったのかも知れませんが、このこじんまりした世界感はTVでも充分伝わりました。 綾瀬はるか、長澤まさみ。残念ながら今まで彼女たちの演技をうまいと思ったことはありませんでしたが、今回は違いました。 母親代わりの真面目で堅い長女と、恋愛依存で呑兵衛の次女、そんな二人を一歩離れたところから平等にみている三女。それぞれしっくりくる配役で、演技も自然でした。脚本の為せる業か。 それでも長澤まさみは長くて綺麗な脚を惜しげもなく出し、逆に綾瀬はるかはみごとなボディラインを地味な衣装で包み込む。 実際に住んでおられる方のいる古民家が、あの四姉妹の家に見えてくる。あれだけ美女がいたなら、古民家もいい香りがしそうです。 広瀬すずはいわずもがなの存在感。サッカーのシーンは堂に入っていて、カワイイだけの女優ではないことを感じさせました。そんな絵に描いたような四姉妹の世界を現実のものにするのは、自然に、そこにいるように振る舞う樹木希林と大竹しのぶ、風吹ジュン。 「こう言う口うるさい親戚のおばさん、いるいる」「あー、こんなだらしないお母さん嫌だな」「近所にこんなおばちゃんがいるおいしい食堂があったらいいな」と自然に思わせる。 「蕎麦は茹でたてが一番」と蕎麦を茹でてんぷらを揚げる。鍋もざるも使い込まれていて嘘がない。 お昼にちくわカレーを作り、季節に合わせて梅酒を仕込み。今時こんな若い子たちいないだろうと思っても、そこに自分が忘れていた季節感や丁寧さを思い出し、美しくさえ見えた。しらす丼をほおばるすずが何とも可愛い。 何度も何度も繰り返し観たい作品となりました。 ps:改めて読み返したら誤字だらけ。訂正しました。レビューは酔ってる時は書いちゃダメ。 [地上波(邦画)] 8点(2018-08-15 17:49:25)(良:1票) |