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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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21.  椿姫(1937) 《ネタバレ》 
オペラでいう所の父親(ジョルジュ・ジェルモン)の役割がかなり簡略化されており(その代わりバロンというキープレイヤーが追加され、2幕中盤から決闘の流れが自然になっているが)、主役2人の関係性はより純粋かつシンプルに描かれている様に思う。流石にオペラよりも演技の次元は高いものになっており、特にマルグリットの繊細な心理表現が見もの。しかし、マルグリットの男扱いの上手さというか、常に男を立てつつ粋にあしらうその立居振舞いのエレガントさは実に素晴らしい女っぷりで、これはもう演技と言うよりは女優グレタ・ガルボ自身の女性としての品格なのではないかと思う。恋愛映画としての見せ場はラスト(オペラの3幕)に集約される感じだが(2幕の描写の色々は大分駆け足な感があり)、そのラストはもう涙しか無かった。恋愛映画の古典にして、オールタイムベストのひとつとまで言える傑作。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-07-25 03:53:25)
22.  残菊物語(1939) 《ネタバレ》 
日本版『椿姫』とも言える内容であるが、二代目尾上菊之助の立身出世物語を表に備える本作の方が、総合的に話の内容としては上であるようにすら思える(同年代のグレタ・ガルボ版『椿姫』と比較してさえ、個人的には上回ると思う)。また、お徳さんの菊之助に対する献身には、もはや男女間の愛情を超えるものすら覚える。前時代の日本ではこれが当たり前だったとでもいうのだろうか(俄かには信じ難い)。  歌舞伎のシーンが多く挿入される本作であるが、特に『関の扉』のシーンは実に緻密で良く出来ていた(菊之助の芝居をはじめ、祈るお徳さん、芝居を見つめる福助の緊迫感漲る様子には引き込まれた)。ラスト、花開いた菊之助の晴れ姿と儚く斃れるお徳さんの対比も見事で、ここにはもう涙しかなかった。種々の場面で和の趣を湛える音の使い方も素晴らしい。個人的一、二位を争う屈指の名作邦画。
[DVD(邦画)] 9点(2020-07-24 02:12:17)
23.  ゲームの規則 《ネタバレ》 
描かれる上流階級の生活は、正に虚構に満ちている。愛の無い結婚、ただ続く怠惰な娯楽、表層的な煌びやかさと上っ面の感情を取り繕うことに無駄骨を折り尽し、人生に真なる目的というものがある様には到底見えない虚ろな彼らは、少しでも真実味を帯びた感情に直面すればたちまち戸惑い、いわゆる「間違い」を犯してゆく。この映画において候爵夫人と関係しようとするアンドレやオクターブが少なからず「マトモ」に見えること自体が、集合全体としての彼らの深刻な倫理観の欠落を逆説的に表わしている様にも思われる。ゲームのルールを破ったのがどの個人か、が問題なのではない。そんなルールがルールとして社会的規範になっていること自体が、最も愚かしい過ちなのである。  終盤はかなり派手に喜劇的かつ悲劇的に描かれる物語ではあるが、彼らに救いの無いことはこれを喜劇と見るには悲惨すぎるし、また感情移入が困難なことでこれまた悲劇というには滑稽すぎる。確実にユーモアとペーソスを両構えで備える作品ではあるが、感じられるのはやはり根の深いシニカルな成分、そしてそれは、結局彼らがその後の歴史の中でその社会構造もろともに滅んでいったという厳然たる事実をもって、一つの大いなる真実と類稀な先見性を本作に埋め込んでいる。色々と、実に含蓄の深い映画だと思う。
[DVD(字幕)] 9点(2020-07-23 17:44:20)
24.  メリィ・ウィドウ(1934) 《ネタバレ》 
わりかし歌うシーンが多く、原典のオペレッタ程でも無いが歌芝居だといってもよい雰囲気(もちろん音楽は原典から拝借している)。ショーガールのラインダンスや大規模な舞踏会シーンが豪華なセットの中で繰り広げられるのも素晴らしい見どころ。ルビッチお得意のクスリと笑えるコメディシーンもそこかしこに在る。  しかし、話の内容自体は原典からは大きく変えられており、正直あまり主役の2人に魅力を感じない(軽薄な男と高飛車な女、なんか大人げないと言うか…否、大人の魅力を感じないと言う感じか)。原典も言っちゃあ他愛無い話なのは確かで、別にそっちが格段に良かったとは言わないのだが、今作は話の内容としては個人的には率直に少し微妙。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-15 23:50:32)
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