21. タイムリセット 運命からの逃走
輪廻転生&タイムスリップを融合させたSF(?)サスペンス。前世が一家虐殺をした犯罪者であった女性が不慮の事故に遭い、その彼女の命を救う為5人の人間の未来を変えるべき奔走する婚約者。輪廻転生という事がタイというお国柄ならではのオリジナリティですが、内容は色んな作品の寄せ集めっぽいです。物語の要である伏線の数々がいかにも白々しいので良い意味では分かり易く、悪い意味では面白みが無い。ただ恋人の命を救う為だけに奔走する主人公の人柄の良さ、病床の彼女が主人公の世直しをしっかりと見ていた(頭の中で)というラストは好感です。後BGMが少し古臭さを感じます。 6点(2003-04-09 05:18:57) |
22. 歓楽通り
いや~、やっぱり平均点以上の出来栄えでした。主役はオヤジで切ない恋で無償の愛、コケティッシュな少女と今回は純粋にルコント的。映像も美麗で「リディキュール」とはまた違う鮮やかな煌びやかさを前面に醸し出しています。「髪結いの亭主」と同様、少年→いきなりオヤジという青年期をまったく無視した主人公の成長には多少とっつきにくいかも知れません。ただ直接的な性描写や情熱的な若々しさを排除する事により「少年のまま成長したオヤジ」像を創る事により主人公の純粋さが伺えます。この作品も、「髪結いの亭主」も「橋の上の娘」も「仕立て屋の恋」も一種特殊な状況でしか人を愛せない男が登場し、その切ない哀愁が観客を巻き込みます。BGMは頭にこびりつく程どれも印象的で、後半でレテイシア・カスタが唄う「あなたの手に書いてたから」はじんわりと胸に響きます。(歌はお世辞にも上手いとはいえませんが…) 7点(2003-04-08 07:46:17) |
23. さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
評価が低いのが目につきますが、私はりんたろう監督を含む関係者達のこの作品に対する思い入れの強さを感じ好感です。とにかく私はメーテルが好きだ!いや、メーテルの声の池田昌子さんの声が好きといった方がいいかもしれません。(確か[エースをねらえ!]お蝶夫人もこの人)彼女の強さ、弱さが十分に表現されたドラマです。全体的にダイジェスト版と言われようが、荒廃した惑星であのメーテルからのメッセージ、再会、そして彼らを取り巻く人達の愛に触れ成長していく哲郎。そう、この哲郎に自分自身を投影させラストで青春の幻影であるメーテルとの痛い別離が私自身「あぁ、大人にならないといけないんだな」と思わせてくれます。物語のつなぎ目がおかしかったり、前作と同じような展開だったり、やっぱり二枚目の哲郎に違和感を覚えたり”?”なところはあるにしてもこの作品は素晴らしいです。崩れ行く鉄橋の上を疾走していく999、「ソイレント・グリーン」のオチような大アンドロメダの真実、母と子、父と息子の物語等感動シーンは数知れず。しかもラストではメアリー・アックレガー(誰?)の情感あふれるテーマをバックに涙を流すメーテルや過去の名場面が!999をリアルタイムで観ていた私としてはそれなりの思い入れがあり、この作品を観るとその時の感動や、メーテルにほのかな恋心と多少エロチックな妄想を抱いていた気恥ずかしさを思い出します。そういう私に「いつかは必ず別れが来るけど、君もそれを乗り越えないとね」とそっと肩を押してくれている気がします。劇中のBGMはどれも心の琴線に触れ物語にマッチしてます。ただラストの城達也のナレーションは盛り上がり過ぎて要らないと思いますね。「さらば、メーテル!!さらば、スリ~ナイン~っ!!」ってんな事言わなくても十分伝わってるのに。後ウェイトレスのメタルメナが折角999を救った自虐的行為が誰にも気づかれないと言うのは、彼女の霊も浮かばれません。 8点(2003-04-08 01:11:01)(良:1票) |
24. BROTHER
居場所の無くなったヤクザが新しい土地で仲間を増やし、新しい居場所を見つける。後半組を大きくしようと躍起になる子分達に比べ”アニキ”はだた何も言わずじっとしているだけ。彼は信頼できる仲間が欲しかっただけではないのか?そう思えました。監督独特のあの”間”とか、どこからか漂う切ない雰囲気は十分表現されていたと思いますが、やはり私的には相性の良くない北野作品でした。あんなにいとも簡単に組を大きくできるんでしょうかね?又主要人物意外はぼ~っと立ってるだけの外国の俳優さんたち、要らないよね。たけし自身も演技しているのか、ヘタなのか良くわからないし。 5点(2003-04-03 07:26:16) |
25. バタフライ・キス
必然的に出会った二人の行き着く先はとても悲しいラスト。正直恐いくらいのアマンダ・プラマーの暴走ぶりがインパクト大です。体中鎖&ピアスだらけで文字通り体張ってます。 6点(2003-04-03 07:02:53) |
26. ゴーストシップ
もうそろそろダークキャッスルも新展開が欲しいところですね。前半はバンバンネタ出しして後半で急にテンションダウン。しかも今回は幽霊船で死んだ霊達が空へ昇天していくという訳のわからんラストで閉口させてくれました。オープニングでさぁ、あんな酷い事しておいてラストにそんなん見せられても何の感動も出ないですよ。往生際が悪い。 4点(2003-04-03 06:54:37) |
27. 死んでもいい(1992)
大竹しのぶってどちらかといえばこういうエロっぽいのってNGなんですよね。映画的ではなくててリアルというか、肉感的過ぎて近所のおばさん見てるようで気持ち悪いんですよね。演技は当然体当たりで、申し分ないんですが。永瀬にしてもマザコンっぽい愛しかたでちょっと気持ち悪いし。しかしながらこの作品を盛り上げているのは夫役の室田日出男この人!本来ならドスの効いたヤクザをやる所が至ってフツーのダンナを熱演してます。しかもお互い愛しているのに何故若い男に寝取られるのか全く判らず苦悩する演技が素晴らしかった。そして彼の存在が主演二人の「いつバレるか」の関係をヒヤヒヤさせてくれています。カーテンのように七色の布がヒラヒラするシーン、石井監督お決まりの雨のシーンやストップモーションなどやはり「はっ」とさせてくれます。 6点(2003-04-03 06:46:04) |
28. 少年ケニヤ(1954)
「♪く~ち~移~しにメルヘン~く~だ~さい~」頑張れ、渡辺典子!口の中が何だか酸っぱくなるような絵でした... 4点(2003-04-03 06:35:21) |
29. シャイニング(1997)〈TVM〉
取り憑かれた少年のイってる顔が笑えました。う~ん、笑いと恐怖は紙一重って事はよくわかりました。(?) 4点(2003-04-03 06:29:29) |
30. 13ゴースト(2001)
《ネタバレ》 恐いか?と言われると背筋が怖気立つような恐怖も無いし、オバケ屋敷的なビックリ度もない。びっくりしたのが意外と家族ドラマが盛り込まれていた事。出てくるオバケは痛々しいサディスティックな容貌で、血を見たい人は飛びつくのかな?でもあんな角張った住み心地の悪そうな家貰っても困るよなぁ。お手伝いさん、絶対早死にすると思ってましたが最後まで生き残りました。 5点(2003-04-03 06:23:16) |
31. スポーン
スポーン登場シーンは生きてるかのようなマントがビラビラはためく華麗なシーンだったのに、地獄の世界はとてつもなくちゃっち~合成。作ってる人達はだれも違和感無かったんだろうか?本人の原型を全く留めていないジョン・レグイザモはスンゲー屁~ブッこいたり、よだれたらしまくったり、舌をベロベロさせたり、どう考えても彼の俳優生命がプラスになるとは思えないです。 4点(2003-04-03 06:08:18) |
32. スペースバンパイア
わぉっ!ここまで破天荒なホラーもスゲエぜ。欲望に勝てずどんどんバカな男達が精気吸われるのはかわいそうというよりほら見た事か!でも何気にキスしてあんな吸われたらヤダなぁ... 5点(2003-04-03 06:01:23) |
33. グリム・ブラザーズ/スノーホワイト(1997)
主役のおねえちゃん、安達ユミみたいです。グロ路線かと思いきや以外と正統派でした。 5点(2003-04-03 05:57:11) |
34. ステラ
ちょっと白々しいかも知れませんが、天邪鬼な母親は娘の幸せを影ながら願うってのはお涙頂戴の王道でしょう。難癖つけるよりも素直に見ましょう。でもノーメイクらしくしてるベッド・ミドラーがそうは見えないところがスゴイというか、悲しいというか... 6点(2003-04-03 05:52:48) |
35. スウィートホーム(1989)
これは明らかにコケてますね、何がしたいのよ。頭パックリの黒田福美姉さん、な~む~って感じ?NOKKOはいい年こいて幼児プレイ爆発で演技がどうのと言う前に正直気持ち悪い。死んだと思った山城新吾がひょっこり現れた日にゃ、そりゃ犠牲者の霊が浮かばれませんよ。 3点(2003-04-03 05:46:20) |
36. SWEET SIXTEEN
とにかく痛い、心が痛くなる作品。主人公の望みはただ家族と一緒に暮らしただけ。その一点に絞り込んで物語を展開させまことに素晴らしい。貧民街で育った主人公が聖人君子な描かれ方をしていたり、裏社会のボスが主人公に人を殺させようとして実は”度胸試し~!”なドッキリであったりと気になるかもしれませんが、そんな事はどうでも良くなる程完成度が高いです。ヤクをピザの宅配にさせるのは面白かったです。(現実にあったらスゴイけど)ボスに相手にされない親友、判っていても養父から離れられない母親、その母を許せない子持ちの姉など登場人物達のリアルな心理描写が大げさ過ぎず表現されていました。主人公の彼女役のお姉さん、ベッピンです。ちなみに余韻もへったくれも無いほど短いエンドロールには感動した涙を拭く間も無く恥ずかしかったッス。 8点(2003-04-03 05:38:31) |
37. 記憶の扉
《ネタバレ》 <ネタばれあり>ラストは「シックスセンス」のようなびっくり&ジーンと涙があります。オープンニングから暫くは話についていくのが難易ですが、中盤移行引き込まれていきます。しかもロマン・ポランスキーが中々の好演です。 7点(2003-04-03 01:19:57) |
38. X-メン
スタン・リー版のアメコミ「Xメン」が一番好きだった私としては登場人物達の表情と心情豊かな彼らを期待してこの作品に不安を抱きながら見ました。やっぱり...感想はこれです。登場人物達の演技がどうこうという以前にキャラクタが薄い。原作を題材にするからにはそれなりの配慮ってもんがあるでしょう。一人一人のキャラクタについて難を言いたいところですが、エグゼビア教授とウルヴァリン以外はどうでもいいですね。ただ監督自身このアメコミが好きなところが出てて、ストーリーに直接関係無いサイクロプスとかサブキャクタをちょこっと(ほんと、ちょこっと)登場させている所。ちなみにローグが大好きなキャラクタだったのに演じていたのはアンナ・パキン...彼女は嫌いじゃないですが全くもってNGです。イアン・マッケランのマグニートだって原作ではこのローグと恋に落ちるんですよ。それがあんなじいちゃんだったらイヤだなぁ。あとストームだって....あ、この辺でやめておいた方が良さそうですね。 6点(2003-04-03 01:11:47) |
39. ウェイクアップ!ネッド
ラストの崖で主人公が物思いにふけるシーンは「?」でしたが、それまではおかしかったですね。ただ主人公達の都合よく話が進むのはどうだかなぁ...。宝くじに当選した本人の気持ちそっちのけで「彼はこうなる事を望んでいるはずだ」と勝手に解釈するし、秘密をチクろうとしたひねくれ者のばあさんを車でひいて殺しちゃったり。それがブラックユーモアなのか、ご都合主義なのかと言われると後者の気がします。ま、じいちゃん頑張れって感じ? 6点(2003-04-03 00:54:59) |
40. アパートメント・ゼロ
よく出来たサイコ(パラノイア?)サスペンスです。主演二人のホモっぽいあやしい雰囲気が絶妙です。その他住人も全員あやしい匂いプンプンで、追いつめられていく主人公の心理描写が巧いです。ビデオ化、DVD化されていないのか現在一番探している作品です。数年前は毎日放送の深夜枠でよく放映されてたんですがね。観た当初は「スゲー、面白いじゃん!!」的感動だったんですがかなり昔の記憶なので本筋も漠然としか覚えてません。失礼かも知れませんがこの点数です。 8点(2003-04-03 00:35:47) |