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元みかんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 524
性別 女性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/22089/
年齢 52歳
自己紹介 点数表記にむちゃくちゃムラが・・・。

9点以上 特別
7~8点 面白かった(人に基本的におススメできる)
5~7点 面白かった(人様におススメするのはちょっと・・・)
3~5点 そこそこ(なんとか)面白かった(でも難あり)
1~3点 むぅ・・・
↑上記例外あり(見直すのも面倒なのでこのまま)

3点とか5点、7点が重なっているのはご愛嬌。
細かな点数の上下は、そのときの気分ってことで。
こう見ると、なにげに3段階で点数つけてるよーな気が。

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401.  ハードロック・ハイジャック
『ダイハード』を小バカにしたような設定(笑)。↓のお二方につづき、アダム・サンドラーに1票を投じます。そもそもはブレンダン目当てで観たんですがねぇ~。少々(かなり?)お下品なんですが、人質の女性といい関係になったり、脅し文句を練習したりする彼に、げっらげっらと大笑い。こういうとぼけたコメディは好きですねぇ~。
6点(2003-12-04 03:14:03)
402.  許されざる者(1960) 《ネタバレ》 
ヘプバーン唯一の西部劇ですねぇ~。観る前は、あの都会派女優が西部女なんてできるのかぁ~?といぶかしんでいたんですが、けっこう様になっているので一安心。でも……ストーリーが進んでいくと、なんとヘプバーンがインディアン(確かカイオワ族だったような)の娘であることが判明。しかも顔にペイントまでしてくれております(すんごいサービス精神ですね 笑)。西部劇としては異色中の異色。なんたってヘプバーンがいる、なんてったっけなぁ~あの家族の名前、とにかくヘプバーンが育てられた家族がヒドイ。友好の印をかざしているインディアンを狙撃するは、真実を語っているサーベル爺さんを処刑するはの自分勝手さ。タイトル通り“許されない家族”なのであります。後味は最悪に近いかも。ただ、ヘプバーンのお母さんを演じたリリアン・ギッシュ(←この人はとっても気丈なんです)を中心に見どころはあるので、そこそこ楽しめた作品ではあります。キリスト教徒じゃないけれど「アーメン」。(注)ちなみにイーストウッドの同名作品とは何の関係もありません。
5点(2003-12-03 04:51:04)
403.  特攻大作戦
『めぐり逢えたら』で、トム・ハンクスとその友人が“男が泣く映画”として涙するのが、この『特攻大作戦』。女性陣が涙する『めぐり逢い』に対抗しているわけですが、やはり後者のほうに軍配が上がるのではないでしょうか。(私が女性だからかなぁ~、そうじゃないような気がするんだけれどなぁ~、どこが泣き所だったのか知りたいなぁ~)この映画、作戦勃発(勃発というのは変だが、この場合は勃発って感じ)→人集め→訓練→実行という基本的な流れでストーリーが進む。この中で一番楽しいのはやはり、訓練部分だろう。“地獄の訓練”といっているクセに、どこかのんびりとした訓練。普通、ドロドロになるまで身体を酷使したら、寝床に入ったら泥のように眠るわけだが、ここではみんなけっこう元気。無駄話をしてて看守に「早く寝ろ」と怒られたりしている。人の訓練中も他の人はダラダラ座って見ているし、けっこうなめているところはある。訓練は楽しげに進むのに、作戦実行になると、ドイツ人は男も女も皆殺しという汚さ。↓の方々も指摘されていますが、本当に汚い。最初、作戦を告げられたとき、リー・マービン扮する少佐は「この計画を考えた上層部には狂人がいるとしか思えない」と言っていた。まさしくその通り。できればリー・マービンの裁量でなんとかスマートなものにしてもらいたかったなぁ~。 
7点(2003-12-02 13:11:02)(良:1票)
404.  地獄の高速道路(ハイウェイ) 《ネタバレ》 
トラック運転手仲間の結束がスゴイ。登場するギャングは、ギャングといってもかなりおマヌケなので、あんまり怖くはないのだが、嫌がらせを受けたジャン・ギャバンたちはギャングの車をトラックで包囲。じりじり追いつめる作戦で、ギャングに勝利してしまうという、思わず目を疑うような展開なのである。タイトルもかなり謎で、“地獄”でもなければ“高速道路”も出てこない。邦題だけでなく、『Gas-Oil』という原題も謎。おとぼけサスペンスだが、何やらフシギな魅力がある。これは一体何なんだぁ~!!! どなたか説明してくださいm(_ _)m つまりは、解説が欲しくて新規登録しちゃったのさ。
6点(2003-12-01 01:42:36)
405.  初恋のきた道 《ネタバレ》 
↓高評価コメントの方々と同じような感想。思い出は美しいほうがいいんです。ほら、自分だっていろんなコト美化してきているでしょ?少なくとも私は美化しております。失恋に終わった恋、想いがかなった恋といろいろありますが、子どもにね、「お母さんはこんなにお父さんのことを好きだったんだよ」と胸を張っていえる人生っつーのも、いいじゃないですか。あたしゃ、弱い人間なんで、恋愛ひとつに体当たり的な人生は怖すぎますが……。チャン・ツィイーのストーカー話もいいんですが、より感動したのは棺を運ぶ元教え子達の姿。雪の振る中、換わりばんこに棺を担ぐ。もう、それを見ただけで先生の人柄、温かさが伝わってきます。よく、あの先生のどこが……という意見がありますが、あの人柄だけで恋する理由は充分です。それを一目で判った彼女の直感はすばらしい。文革で投獄された先生が戻ってきて良かったのは、何もチャン・ツィイーだけじゃない。あの小さな村にも宝物が戻ってきたんです。ああ、このコメントを書きながら涙が出てきました。現時点では7点だったんだけれど、やっぱり8点にしちゃお。先日、親友(三十路を超えている)が「チャン・ツィイーのピンクの服を着た~い」とのたまわっていました。どう考えても似合うわけないのに(だってそうでしょ、あのモコモコを着た大人が日本の街を歩いている姿を想像してみてください)、あの格好をしたいとまで言わせる作品の影響力。そういうのが映画っていうもんじゃないですか?
8点(2003-11-30 17:19:59)(良:3票)
406.  ニューヨークの恋人(2001) 《ネタバレ》 
タイムトラベルものなのに、時間軸の整合性がとれていなかったのが惜しい。もっとストーリーを練ってくれたら、そのへんも解消されたのでは? さて皆様がおっしゃるように、メグ・ライアンは微妙なお年頃ですね。色あせるかあせていないかのボーダーライン上。私的には作品の中でメグが「華を捧げたのに」という言葉に反応しました。例えばジュリア・ロバーツなんかも自分で「口が大きいし……」(『プリティ・ブライド』)って言っている。微妙なラインにいる人って、こういうふうに自分のことを評価?するようなセリフが入っていると、それだけで安心できる。親近感が湧くっていうのかな、少々トウが立っていてもいいのである。ウンウン。で、肝心のストーリー。女性というのは“助けてもらう”設定にとても弱いのです。私も高校時代、財布を盗まれたことがあったけれど1個上の先輩が取り返してくれたことで胸キュンになったことがあります。しかも同じ苗字だった人なので「これって運命?」ってひとりで盛り上がっておりました(恥)。あれ?ストーリーじゃないな、コレ。まっいっか。私としては、もっと小物を利用してもらいたかったというのが本音。肖像画とか指輪とか。せっかく昔?住んでいた屋敷が残っているんだから、いろんな小道具が使えると思うんですよ。過去の世界の写真で決心するという設定ですが、よりアナログ人間の私としては、肖像画に描かれている人物が、どうも自分っぽいというところでヒューと生きる決意をするほうがオシャレなような気がするんですが。まぁ~、細かなことです。でも、そういった細かいことの積み重ねが映画って重要。やっぱりもう一押し足りなかったなぁ~って残念に思います。とある友人は、ヒュー・ジャックマンの貴公子ぶりに、遠い目をしながらうっとりしてました。でも私は、別れた後もいろいろ心配してくれる元カレがいるのが、いいなぁ~って思います。元カレに新彼女ができていないからこその設定でしょうが、そういう相手ならたとえ恋愛関係がなくなったとしても、「華を捧げて」もいいじゃないか。女として最高の理想は、相手が王子様であるってことじゃなくって、愛する人に愛されたうえで、素敵な男友達数人に大切にされるということ。ある意味、欲張りなんですが、理想だから欲張ってもいいんです。
6点(2003-11-30 13:25:40)(良:1票)
407.  東京上空いらっしゃいませ 《ネタバレ》 
牧瀬里穂が死ぬまでは、「何の話なんだろう?それにしてもこのつたないセリフ読みは……」といぶかしんでいたんですが、牧瀬が懸命に生きよう(?)として、自分の人生を取り戻そうとする姿にうっかり心を打たれてしまいました。そうしてハンバーガー屋でバイト(ひとりでてんやわんやになっている姿が異様にかわいい)する。で、元?マネージャーの中井貴一に、アイドルとは違った立場で接してもらうことで、次第に自らの死を受け入れる。この受け入れる過程が涙なんですね。チンチロリンとコウロギの音とともに現れる鶴瓶(天へ導く、天使なのかなぁ~?)をふりきって、中井と一緒にバーで踊り歌うシーン、トロンボーンを手にちっちゃな車で別れを告げるシーンでは、↓【Pizz】さんの“不覚”という言葉まんまに、胸が熱くなってしまう。「天国ってどんなところ?」と聞く牧瀬に鶴瓶が「きれいなところやで~」というシーンでは、本当に天国ってきれいで楽しいところなんだろうなと思ってしまいました。最初のベタベタな話に引いて、途中で観るのをやめた方、是非最後まで観てみてくださいね。私自身、はじめ20分くらいまでは「観るのを止めよう」と何度思ったことか。でも、【なるせたろう】さん、【STING大好き】さんの言葉を信じて、みつづけました。↓【ぐるぐる】さんもおっしゃっていますが、最後には演技がどうとかこうとか、そういうのどうでもよくなります。
7点(2003-11-23 23:47:21)(良:1票)
408.  麗しのサブリナ
むちゃくちゃ好きな映画なので、どうコメントしたらいいものか(悩)。主役3人の魅力もさることながら、ララビー家のお父さんやサブリナのお父さん、使用人仲間、パリの料理学校の先生など、魅力溢れる脇役がいっぱい。セリフまわしもオシャレだし、コネタもきいている。私はこの映画で、ビリー・ワイルダーが好きになったし、ヘプバーンもホールデンも好きになった。もしかしたら私が映画好きになった原点がここにあるといっても過言ではない。STING大好きさん、シザーハンズ大好き(ぐるぐる)さんに続くなら、私は「麗しのサブリナ大好き」と改名しないといけないかもしれないな。つまりは、それくらい好きなんです。
10点(2003-11-23 20:26:09)(良:4票)
409.  自由を我等に
感じたことは↓【おっさん】さんと同様なので省略。(あっ、予備校の先生が似ているってのは違いますよ 笑)んじゃあ、何書こうかなぁ~。歌がたくさん出てきていたね。のっぴきならない状況でも、楽観的に歌を歌う。これってディズニー映画の精神に通じるものがあるような、ないような。後味爽快。この映画をもしもリメイクするなら、主役はジョージ・クルーニーかなぁ~。でも彼にしちゃったら、未練たらしく恋人を追いかけちゃって、自由な旅に出るって感じじゃなくなっちゃうしなぁ~。難しいな。話は戻るけれど、音楽が楽しくていい雰囲気だなぁ~と思っていたら、『アンリエットの巴里祭』の音楽の人と同じだったんでビックリ。ジョルジュ・オーリックが音楽担当している映画をおっかけてみよっかな。
8点(2003-11-23 03:54:52)
410.  踊らん哉 《ネタバレ》 
アステア&ロジャースものとしては、ダンスはあんまり好みじゃありませんが、一見の価値はじゅう~ぶんにあります。いきなりラストダンスについてなんですけれど、ロジャースのお面を持った踊り子がワラワラ。ロジャースに肘鉄をくらわされたアステアが「ロジャースとどーしても踊りたい!」ってことで、踊り子たちにお面をつけさせるわけですが、そこにロジャース本人も乱入。自分のお面をつけて踊ります。設定としてはアステアがロシアのNo.1バレエダンサーなので、ちょっとキワモノっぽくなってしまったのかもしれませんね。それでもセントラルパークのローラースケートダンスは、とっても楽しいですよ。マスコミを避けているハズなのに、二人で楽しげに踊るのはどうかとも思いますが、こういう映画は細かいことを考えてはいけません(はじめはサングラスなんかをかけて人目を避けていた二人ですが、いつの間にか素顔で踊っております)。前半部分、二人がなかなか踊らなくてじらされもしましたが、後半のはじけ具合はハンパじゃない。アステア初心者の方にはこの映画から入るのはオススメできませんけれど(笑)。やっぱり『トップ・ハット』や『有頂天時代』の優雅なダンスから入ってほしいですね(←ひとりごと)。
6点(2003-11-23 03:13:13)(良:1票)
411.  ペティコート作戦 《ネタバレ》 
処女海戦を行うことなく、日本軍の攻撃にあって大破した潜水艦“シー・タイガー”を修復するため(物資が大幅に欠如している状態。トイレットペーパーすら半年たっても供給されない)、ホールデン大尉(トニー・カーティス)が倉庫などから盗んだり、盗んだり、盗んだり……(笑)。それで、なんとか修復?して(第一エンジンは黒い煙をバオ~ンとだしている)むりやり出航。潜水したら浮上できるのかどうかわからないまま、潜水するという大胆な艦長(ケイリー・グラント)の運を天に任せる決断力が光っている。で、ホールデン大尉は物資調達&寄港のたびに脱走囚や女性、食料用のブタ、あげくは妊婦、ヤギなんぞを拾ってきて潜水艦に乗せてしまうことに。物資不足は潜水艦に塗るペンキにまで及び、それぞれ量の足りない赤と白のペンキを混ぜてピンクの艦が出来上がる。ああ、むちゃくちゃなんだけれど、これが面白い。友軍からは、「わが国の潜水艦にピンクなんてものはない」と迎撃命令が出て攻撃されるし、日本軍の艦船を爆破しようとして目標を誤り、トラック1台を爆破。逆に攻撃目標にされるという体たらく。それでも、我が“シー・タイガー”号は走る。雑多な人(動物)を乗せて走る。で、なんでタイトルが“ペティコート”なのかって? 友軍に「米軍の潜水艦である」ことを知らせるために行ったのが、女性の下着を放出すること。それを手にした艦船の機長も「これは日本人のサイズじゃない」といって、ピンク潜水艦が友軍のものであると認め、危機一髪で撃沈をかわすというすごい作戦なのでありました。(注 あくまで戦争映画です。きっと、多分……)
7点(2003-11-23 00:19:16)(良:1票)
412.  下宿人(1926)
サイレント映画なので、ストーリーが単純に進んでくれて良かった良かった。観る前はかなり不安だったので(だってじれったいんだものヒッチコック作品って)ほっと一安心。ただ、私の観たビデオに問題があったのだとは思うのですが、音楽と効果音がホントいけてない。ヒッチコック殿、死ぬ前にサイレント映画に音響つけといてよぉ~(バーナード・ハーマンあたりで)。これからでも遅くないので、誰かなんとかしておくれよぉ~と、強く訴えたい。教訓としてはイチゴ畑で靴紐結ぶなってことでしょうか。えっ!?何か違う……。でもまぁ、そんな感じ。
6点(2003-11-22 05:01:55)
413.  リード・マイ・リップス
夜を徹して、屋上から覗き見している(させられている?)ヒロインがかなり寒そうだったけれど、同情の余地はない。ギブ&テイクの法則にのっとっているだけなのだから。私的にはどうしてこの二人に恋愛感情が沸き起こってくるのかが不思議でしょうがなかった。彼女のほうはともかく(だってね、そもそもの求人募集で「若くて手がきれいな男性」っつーのを条件に出しているくらいだもの←恋人に求める条件まんまですよね)、男のほうは何故に恋しちゃったのかなぁ~???フ・シ・ギ。まどろっこしいって言えばまどろっこしいけれど、ちゃんとドキドキするところありーのでサスペンスしてました。
6点(2003-11-22 04:30:23)
414.  アンリエットの巴里祭 《ネタバレ》 
物語にぐい~んと入り込むタチなので、話の途中で血生臭い方向に進むたびに中断されてしまい、初めて観たときは疲れて途中で寝てしまいました。で後日、仕切り直したんですが、ストーリーを外れるときはカメラが斜めになっているということに気付いた後は、自分で切り替えながら観ることができて楽しかったです。オープニングで監督、脚本などのクレジットが“?????”になっているのが、ラストでは出演者にクレジットを言わせる演出なんかがとてもオシャレですねぇ~。劇中で作られた作品も楽しかった(特にアンリエットにハッピーバースディと言って花屋の花をぜんぶ買うあたり気持ちよかったし、ラストの左手で握手する場面も清々しかった)けれど、二人の脚本家があれやこれやといろんなバージョン(歯磨きしたり、奥さんとベッドにいたり←二人の脚本家は同居しているのか?、散髪したり、歩いてたり……)が面白く、次はどんなシチュエーションで脚本を考えるのか楽しみにしている自分がいました。音楽も思わず踊りだしたくなるような楽しさ。巴里祭のウキウキした気分が追体験できる、いい音楽でしたね。
7点(2003-11-22 00:53:08)(良:1票)
415.  七年目の浮気
「パンティを冷蔵庫で冷やしているの」はまだいい。でも「シャンペンを取ってくるわ。パンティと一緒に入れてあるの」というセリフはわざとらしすぎないか。マリリンは確かにかわいい。でも、このマリリンは小心者で下心のある男(主人公ですねぇ~)に都合よく描かれすぎていて、ちょっと食傷。浮気や不倫ネタをドロドロすることなく小気味よく見せるのはビリー・ワイルダーの得意芸なんですが、これはあざとい。どうも男の妄想はいろんな映画のパロディらしく、知っていれば退屈することなく見られたのかもしれませんが……。というよりやっぱり、脇役に活躍してもらわないと、私の求めるワイルダー作品にはなりません。あんまり魅力的な脇役いなかったもんなぁ~。残念っ!
4点(2003-11-21 10:43:17)
416.  家路(2001) 《ネタバレ》 
歳をとることの辛さを描いたものなんでしょう。バリバリに働いていた俳優が、自分の思っていた演技ができなくなったときの絶望感というのでしょうか、きっと深い味わいがある作品だとは思いますよ。もっと年輪を重ねて観ると、心に染みるのかもしれませんね。劇中劇が多く、カメラもほとんど動かないのが退屈でした。じっと辛抱しながら観ていたというか……。ラストも「えっ!? これで終わり??」って感じだったし。よくわからないまま、突然終わっていました。主人公が毎日通っている、とあるカフェ。主人公が帰った時間にやってきて、同じ座席に座るおじさん(LE FIGAROという新聞を読んでいる)がいるのですが、主人公がちょっとカフェに来る時間が遅れたことで、いつもの席に座れないおじさんの不服そうな様子がなんとも。主人公が去ったことで席を移ろうするのに、ちょっとのスキに他の人にその席をとられてしまう。そのおじさん、一日のリズムが狂っちゃったでしょうね。でも、毎日のルーチンから外れてちょっといいことが起こるかも。それから主人公が毎回同じところで同じようにトチるところ。実際は笑えないんだけれど、くすりと笑ってしまいました。そういう小ネタは面白かったんだけれど、やっぱり退屈だったかなぁ~。↑【なるせたろう】様、ええ、“感じるもの”という意見は大きく頷きます。ジム・ジャームッシュの作品なんかは、何がどうっていうわけでなく、なんとなく心地良いって感じですもの。この作品、しばらくしてから再見してみますね。
4点(2003-11-21 10:11:12)
417.  雪の断章 情熱 《ネタバレ》 
私も↓【ぐるぐる】さんと同感想です。やたら川に入りたがる斉藤由貴と冬の函館の海で自殺を図ろうとする世良公則(しかも、殺人の理由がしょぼい)に、ちょっと……。冒頭の長回しの部分で期待感が高まっていただけに、後の展開に不満がありました。チラっとバイオリン弾きなんかが出ていたりして、メルヘンって感じが良かったんですけれどね~。サチコさんが斉藤由貴に「よく焼香にこれるわね」なんて言って焼香草を投げたところでは、あまりにもベタで笑いが。それにしても雨の中、斉藤由貴が育ての親(←誰でしたっけ?)を振り払う場面の後ろのほうで、変な儀式をしている団体がチラリと見えたんですが、アレ何だったのでしょう。ただ「偽善者!」って言葉はちょいとブームがきそうな予感がします。ガキっぽい斉藤由貴がたまらないという人もいらっしゃるとは思いますが、『東京上空いらっしゃいませ』の牧瀬+中井のほうが、かなりいいですね。
4点(2003-11-19 19:57:46)
418.  深夜の告白(1944) 《ネタバレ》 
保険調査員のキーズは、この後、自分でマッチを持ち歩かなきゃいけなくなってしまいましたね。そこんところが、とても淋しい……。10年前に流行ったスペイン風邸宅に花の香り、そこにはアンクレットをした人妻がいる。女と金のために保険金殺人を計画してしまった保険勧誘員は、結局どちらも手にすることができなかったけれど、キーズの友情まで裏切ってしまったのがなんとも虚しい。いつも主人公が右手の爪で点けていたマッチを、ラストでキーズが右手の爪で点けてあげる。救急車と警察を呼んだキーズの心がより痛く感じられる。
7点(2003-11-19 10:11:58)
419.  ベティ・サイズモア
このハチャメチャなストーリーも、レニーのキャラでなんとかなってしまっているところがスゴイ。恐れ入りました。レニー・セルヴィガー殿。ところで、写真のレニーに恋しちゃう初老の男、モーガン・フリーマンの思い込みが、これまたスゴイ。「上品で思慮深くて……」(全く逆やん!)「ドリス・デイに似ている」ってアナタ……。その時点で支離滅裂。ドリス・デイって上品かなぁ~?? ユアンとレニーの『恋は邪魔者』は、ドリス・デイのロマンティックコメディを意識しているって話があるそうですが、こんなところに伏線があったのかぁ~!とビックリしました。主題歌は♪ケ~セラ~セラ~♪(ドリスがヒロインの『知りすぎていた男』の主題歌)なんで、やっぱり意識しているのかなぁ?
7点(2003-11-11 07:52:32)
420.  レベッカ(1940)
おおっ、書こうと思ったことがほとんど↓で書かれているぅ~。でもまだあるもんね。当たり前すぎて誰も書いていないこと、それは主役のJ・フォンテインに役名がないってこと。それではあらすじを書くのに不都合だってことで与えられた称号が“アメリカ娘”。白百合のように可憐で美しい彼女をつかまえて“アメリカ娘”だなんて、イヤだっ~。こんなところでまで、イジメられなくてもいいのに……。“家柄と知性と美貌”という三拍子揃ったレベッカの影に怯え、能面のようなダンヴァース夫人にないがしろにされるJ・フォンテイン。しかもダンヴァース夫人はほとんど歩かない。大邸宅マンダレーの中、どこにいるのかわからないのに、いつのまにか背後に立っている。あの恐怖は並ではない。でもそれは、守ってあげたい女優No.1のJ・フォンテインだったからこそ成り立つ。ヒッチコックのマゾっ気を存分に刺激した女優、それが彼女だったのだ。
9点(2003-11-11 07:27:46)(良:1票)
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