401. カンバセーション・・・盗聴・・・
サックスが浮き彫りにする静かな狂気。人間の弱さが露呈する後半には、胸がしめつけられる。 8点(2003-11-23 21:10:13) |
402. カンパニー・マン
《ネタバレ》 複雑に構築したプロットに困惑しつつも、中盤からはオチまでが一気にわかる一本道。独特の映像美が鼻につき、途中だれてしまったのも事実。そう考えると決して高い点数を与えられる完成度ではない。にも関わらず、愛する女のために身の危険を冒してまでも闘った主人公を見せられるとパブロフの犬状態で感動してしまう。眼力王さんの例えにのっかると現代版『トータルリコール』か?! 主人公を演じた俳優の豹変ぶりも見物の一つ。 7点(2003-11-23 21:05:33) |
403. 完全犯罪(1993)
《ネタバレ》 メッチェン・アメックとジョン・リスゴーの愛の絆は堅かった、みたいな終わりでしたっけ? もうほとんど記憶にも残っていないが、当時エメックの美貌見たさに映画館に行った覚えがある。う~ん・・・キレイなおねえちゃんだ・・・あっ! アメックを餌に俺の貴重な金をぶんどろうという制作側の完全犯罪だったんだな、これは! 2点(2003-11-23 20:53:01) |
404. カリフォルニア(1993)
どんなにキャストが奮闘しようとも、このテンポが全く考慮されていないだれた脚本の前では、もはや焼き石に水。もっと全体を見渡した上で作品を作ってもらえないと、観客はただただ呆れるか、ぐっすり眠れるかどちらかしかない。 2点(2003-11-23 20:48:53) |
405. カル
『セブン』のようなサイコサスペンスを彷彿とさせる雰囲気作りは成功している。しかし、それだけで終わってしまっていいのか? 解けない謎を突きつけられても、こちらはどうしようもない。結局ヒロインは何がしたかったのか? ムードのよさにひきつけられたので、採点は甘め。 4点(2003-11-23 20:45:44) |
406. カリートの道
《ネタバレ》 公開時、思ったほど評判が芳しくなかったと記憶しているが、なぜなんだ。裏社会を舞台にしつつも、男の根元的な哀愁をいやというほどあぶりだしてくる。それも何も虚飾しない状態でさらけ出されるのだから、観ていて胸がひきちがれんばかりだ。パチーノの最期に映し出されるパチーノ目線の照明に人生のはかなさを痛感させられ、涙がにじむのを我慢することなどできない。 9点(2003-11-23 20:41:49) |
407. 硝子の塔
この作品、いくつかのバージョンが撮られ、最終的に残ったのは第2案だったそうだ。そのためかトム・ベレンジャーがぞんざいに扱われているし、しかも、ミステリーとしての謎を成立させることすらできていない。こんなもので高い脚本料が取れるなんて、英語さえ使えればハリウッドもちょろいもんだと勘違いして渡米してしまいそうだ。俺が道を踏み外す前になんとか古き良き時代のハリウッドを取り戻してくれ! 2点(2003-11-23 20:36:22)(笑:1票) |
408. カラー・オブ・ハート
環境の変化ほど人間にとってつらいものはない。なにせそれまで培ってきた処世術という武器を奪われてしまうのだから。そうして丸腰になった者は自分の弱さが露呈するのを恐れ、排他的になっていく。新しいものの否定こそが自己存続の鍵となるから。本作では、そのような人間の存在に関わるテーマをビジュアル的にもプロット的にも慎重に重厚を避け、軽やかにおしゃれに表現していて素晴らしい。 8点(2003-11-23 20:32:34)(良:1票) |
409. 殺し屋1
《ネタバレ》 三池の手にかかると下手な役者もはまってくるから不思議。いつも通りの一辺倒の芝居を繰り返す浅野の壊れっぷりもすごければ、大森の泣き虫っぷりも堂に入っている。芝居っ気のないSABUすら(元々役者志望だったらしいけど)本作ではいい味を出している。そして、圧巻はラストの落とし前のつけかた。観客の予想を裏切り裏切り、あそこに着地するとは! 恐れ入りました。 9点(2003-11-23 17:49:59)(良:1票) |
410. 漂流街 THE HAZARD CITY
さすが三池、やってくれるなぁ。せっかくの全国拡大ロードショーだというのに、普段にも増した破天荒ぶり。テンションの高さでぐいぐい押しまくる。それはいいのだが・・・やはりもっと真骨頂である哀愁をフィルムに刻み込んでくれないと! この主役にかのヴァンサン・カッセルを起用しようと、本気で口説いたというのはすごいが。 4点(2003-11-23 17:44:27) |
411. DEAD OR ALIVE2 逃亡者
《ネタバレ》 破天荒さの目立った1と比べると、一転して地味な続編。そして、この作品全体に漂うムードはとても切ない。子供向けとは思えないはちゃめちゃなエロ芝居をする翔・力と緊張感いっぱいのアクションシーンをカットバックで見せるなどというとんでもないことを平気でやってのける部分はシリーズらしいところか。それにしても・・・ホントきつねうどん食べる時は油揚げを最後まで丸々残しましょう、みんな! 5点(2003-11-23 17:40:05) |
412. DEAD OR ALIVE 犯罪者
《ネタバレ》 大音量のロックに乗せた軽妙かつ荒唐無稽なオープニング。そしてもはや伝説となっているラストの元気玉合戦。どちらも素晴らしく、破天荒な面でばかり注目を受けるのも当然ではある。しかし、本作の見所はそれらに挟まれた中盤のドラマ部分にある。アウトロー達の負け犬人生を丁寧に描き哀愁を演出する手腕こそ、実は鬼才・三池崇史の真骨頂であることが認識できる珠玉の一本! 9点(2003-11-23 17:33:06) |
413. トゥルーライズ
この作品はジェイミー・リー・カーチスの好演なくしては語れない。平凡な主婦が好奇心から浮気をし、スパイにまで成長していく過程は笑いなしでは観ていられない。しかし、そのカーチスを描いている間、長時間に渡って本筋の事件が停滞してしまうのがプロットの決定的な弱点。もう少し脚本を刈り込んで、うまく話になじませてほしかった。惜しい。 5点(2003-11-23 09:34:43) |
414. トータル・リコール(1990)
《ネタバレ》 ディックファンとしては、やはりアクション大作としてではなく、クローネンバーグに不条理な世界を描いてほしかった。とはいえ、『ロボコップ』の成功で上昇気流に乗っていたバーホーベン監督のパワフルな演出にもそれなりの魅力があり、飽きることなく最後まで楽しむことができた。また、モニターでのみ登場のスパイ役もシュワが意外と好演していたのが印象的。 7点(2003-11-23 09:30:22) |
415. バトルランナー
《ネタバレ》 S・キングが別名で書いた作品が原作となっているが、映画は設定だけを借りた全くの別物になってしまっている。原作にあった主人公の怒り、そして自己犠牲は案外胸を打つものであり、当時ならばスタローンにこそふさわしい役であった。いくら感情を演じられないシュワを主役に据えるからといってここまで変えてしまうのはいかがなものか? 原作未読の方、よかったら原作にも目を通してみてください。 4点(2003-11-23 09:20:57) |
416. ラスト・アクション・ヒーロー
《ネタバレ》 小ネタ(カメオ出演・スタローン版T2・現実のシュワの情けなさなど)は楽しめたもののやはりトータルで考えるとだらけすぎていて眠気が起きる。そうそうこの作品、俺、観月ありさと観たんだよ。すごいだろ!!!(といっても、有楽町の劇場のエレベーターに観月ありささんとマネージャーさんが一緒に乗り込んできただけ。当然彼女は指定席。俺は・・・) 3点(2003-11-23 09:01:07) |
417. ターミネーター3
本来ならばキャメロンが演出をするのがベストなのは当然だが、J・モストゥのアクション演出も決して悪くはなかった。不評のN・スタールも父親カイルを彷彿とさせるルックスで目的を失った青年の成長を上手く演じている。中盤のプロットの停滞が不満だが、負け戦必至の勝負に挑み、ラストでは深く観客を悩ますテーマを突きつけたモストゥに何はともあれ拍手を送りたい。 7点(2003-11-23 08:52:32) |
418. ターミネーター2
キャメロンの当初の想定を思い起こさせるR・パトリックの悪役。T1000の魅力でこの作品は成立している。シュワのイメージアップのためのキャラ変更やメジャー作品ということを強く意識した子供との心の交流など、前作に比べると随分甘くなってしまったなぁというのが本音だが、『シェーン』を彷彿とさせる(柏田道夫氏の指摘)プロットもそれなりには味がある。 6点(2003-11-23 08:47:43) |
419. ターミネーター
キャメロンの当初の想定通りランス・ヘンリクセンが悪役を演じていたならば、おそらくもっと怖い作品になりえただろう。人類最強の肉体を誇るシュワと華奢だが不気味さの漂うサイボーグの死闘。考えただけでもよだれが出てしまう。とはいえ完成作も素晴らしい出来で今となってもその迫力は色褪せない。 8点(2003-11-23 08:42:21) |
420. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
山咲千里や手塚真人が絡んでくると話が見えなくなってしまった。ヒロインの造型・演技力は3作の中で一番優れていたにも関わらず、プロットが迷走していくために充分な成果を上げていないのは皮肉なところ。全てがそろうことはないのかな・・・。 4点(2003-11-23 05:36:39) |