441. お染久松 そよ風日傘
ひばりと浩太郎のお染久松。当時ひばり22歳、浩太郎23歳と若い。美空ひばりの映画はこれで3作目だけどただのアイドルって感じじゃないのが凄い。独特な声がとてもかわいいでした。冒頭の劇中劇みたいなので男装しているシーンもよかった。他の出演者では一番驚いたのは進藤英太郎。悪役じゃないのを初めてみた。ふつーの田舎のおっちゃん役だったというのが衝撃的だった。ストーリーはドタバタラブコメ時代劇ミュージカルです。時代考証とかほとんど無く、はちゃめちゃ感がある。母親・兄・ひばりと親子の喋りのイントネーションも全然違うのも面白い。後半でちょっと飽きちゃったのがマイナスだけど劇中劇で始まり終わるのが新鮮だった。 5点(2004-07-17 23:52:40) |
442. 大菩薩峠 完結篇(1959)
冒頭に前2作までのダイジェストがあるんだけど、5分ぐらいで大体説明しきれるのが凄い。3部通してみると錦之助の成長振りがわかる。1作目ではかわいい感じだったけど、3作目まで来ると凛々しいというか。千恵蔵の変わらない渋さ、非道さというのも凄いが。そんな千恵蔵も最後は苦業により落ちていく。オープニングの背景やラストの絵といいかなり宗教的な感じする。全編の印象としては掴みづらくそんなにおもしろくなかった。 6点(2004-07-17 23:52:39) |
443. 大菩薩峠 第二部
千恵蔵が失明したのもあって全体的に静かな雰囲気だった。なにかある度に女に拾われる千恵蔵ってのがヒモみたいで面白い。登場人物は相変わらず多いし、二役もあり判別が難しいし、登場しては死ぬというのも少なくない。今作品では千恵蔵と錦之助が結局最後まですれ違いなのも残念。最後のほうで子供と錦之助の会話が消えてるシーンがあるんだけど、放送禁止用語でも言ったのかしらとか思ったり。 6点(2004-07-17 23:52:37) |
444. 主水之介三番勝負
見ようと思ったのがキャスト。特に大きいのが天知茂が悪役で出てること。実際見てみると主役を食っちゃうほど悪役なのは近衛十四郎。内田朝雄を斬り、里見浩太郎を斬り、天知茂も斬る。最後は馬に乗りながら登場、槍を使っての橋蔵との対決はなかなか迫力が合った。そんな近衛を破るきっかけとなるのが嵐寛寿郎なわけなんですが、出番少なすぎ。橋蔵はこれといったことはないけど、紫の衣装がかっこよかった。ストーリーは短いのに早送りしちゃいたいぐらな内容なのがつらいところ。浩太郎が左手1本じゃ剣が出来ないとか言ってふてくされているのを、橋蔵が励ますシーン。いかにも古風な感動シーンであほかと思った。実際古い映画だからありだったのかもわからないが。 5点(2004-07-17 23:52:36) |
445. 大虐殺
これは甘粕事件とかが描かれてます。関東大震災後の混乱、朝鮮人虐殺、大杉栄殺害ときて、大杉を慕っていた天知らの復讐テロといった感じで展開。ストーリー自体は退屈でした。序盤のガトリングでの大虐殺シーンはエキストラの皆さんのオーバーさもあって凄い。最後のテロなんかコンセントでばれるなんてのがまたマヌケ。印象に残るのは天知よりも沼田曜一のいかにもな甘粕大尉役。 5点(2004-07-17 23:52:34) |
446. アンパンマンとゆかいな仲間たち カレーパンマンとSLマン
街に食料を運ぶSLマン、りんごちゃんを強盗団から護衛するカレーパンマンの活躍を描く。とはいってもやはり、アンパンマン騎兵隊が間に合わないからとか言われるあたり、カレーパンマンのお笑いキャラが見える。西部劇風ですが、口から銃に弾(カレー)を込めるのは嫌な描写。 6点(2004-07-13 00:38:04) |
447. みんな集まれ!アンパンマンワールド メロンパンナとあかちゃんまん
赤ちゃんになる赤い水でアンパンマンたちを倒そうとするばいきんまん。ホラーマンのせいでアンパンマンらもろとも赤ちゃん化したばいきんまん。それをあかちゃんまん、メロンパンナ、ホラーマンが元の姿にもどすために青い水を求めるロードムービー(?)。赤ちゃんになるのはチーズも含め、ジャム、バタも。特にジャムの赤ちゃん化は見もの。ちょっと異色っぽいかも。 8点(2004-07-13 00:38:03) |
448. みんな集まれ!アンパンマンワールド こむすびまんとお祭りロボット
並みにおもしろい。よくあるアンパンマンのお祭りもので、ばいきんまんがお祭りの食べ物をいただくといういつもの展開。今回は、ばいきんまん・ドキンちゃんがそれぞれおみこしまんとおはやしちゃんに扮する。ばいきんまんの配った浴衣によってアンパンマンたちの動きを封じ、こむすびまんとのガチンコ勝負になるんだけど、ちょっとあっさりしすぎ。オチもとくに無いのでそれほど必見ではない。 5点(2004-07-13 00:38:01) |
449. Dr.SLUMP
なんつーか子供向けなんだろうなと思って見るしかないような作り。DB初期映画のようにややオリジナル入ってるようです。山吹先生の故郷がタケヤサオダケ星とかで病気の親に会いに行くために地球を去る。それを追いかけるセンベイ一行。それは実は宇宙の征服者ドクター・マシリトが山吹先生を花嫁にするための罠であった・・・。こんな感じ。原作からマシリトが絡むのが面白くなかったのでちょっとつらい。発明品とかでドタバタやってるほうがおもしろい気がする。収穫はマシリトの声が山田康雄さんだったことぐらい。 3点(2004-07-13 00:37:59) |
450. ダークサイド・ブルース
荒廃したゴシックな世界観がいい。ストーリーは最後のほうなんか特にクダクダだったような気がする。ダークサイドは主役だろうに影薄すぎだし、カタリ少年の不気味なラストも意味不明。彩色の薄い感じが好みでないのと、作画がもう少し綺麗だったらなというのもマイナス。マイナーっぽいのに声優陣は聞いた声が多いので意外と有名な作品なのかなと思った。 4点(2004-07-13 00:37:57) |
451. 孔雀城の花嫁
軽い感じの時代劇、と言えなくもないけど今の視点から見ると結構やばい作品。姫をさらいに来た山男に花嫁調教を頼む殿様っていうのが凄い。ベストシーンはひばりがといだ米の中に足を入れて水の量を測るシーン。3人分は手首までの水の量と教えられたが、4人分では・・・と考えてやったらしい。一番つっこめるのはやはりクマ。3度登場するけど、どう見ても着ぐるみ。そこも含めてコメディとして楽しめることは楽しめるけど。ラストはちょっと強引だが全体的に十分娯楽映画として楽しめる作品。 5点(2004-07-12 20:04:58) |
452. 富士に立つ若武者
時代考証とかちゃんとなってんの?って感じが溢れる作品。源氏再興よりも逢引に明け暮れる頼朝。最後はなんと花嫁を奪いに相手の屋敷に殴りこんでの大殺陣。こういう花嫁強奪ネタがこの時代にも、時代劇にもあるというのが面白かった。キャストは豪華ですが、相変わらずさっさと死ぬ月形。こんな役かなり多い気がする。一番の衝撃は大河内伝次郎。伝次郎の坊主頭は初めて見たのでその衝撃は凄かった。亡くなる1年前の作品なのに結構大暴れで、坊主役なのに立ち回りまで見れます。 5点(2004-07-12 20:04:56) |
453. 大菩薩峠(1957)
内田吐夢と片岡千恵蔵による大菩薩峠3部作の最初。雰囲気は重厚なものがあるが、展開が早い。いつのまにか時間が進んでるし、登場人物も多いので把握するのが大変。原作知らないし、大菩薩峠映画も初めてなのでそこら辺はつらいところ。1作目で判断するのは難しい。印象に残るのは伝次郎の道場に千恵蔵がやってきて錦之助と立会うシーン。その3人の絵の迫力が凄かった。 7点(2004-07-12 20:04:54) |
454. 番場の忠太郎
若山富三郎版番場の忠太郎。東宝作品はほとんど見てないので出演者の初見が多い。主演の若山は勝にそっくりで若くかっこいい。森繁は今のイメージしかないので全然違った。山田五十鈴は忠太郎の母親にはとても見えないくらい綺麗。ストーリーは音声が聞き取りいにくいのもあるし、忠太郎が母と再会、別れといったシーンでも感動は特に無かった。 6点(2004-07-12 20:04:51) |
455. 獣兵衛忍風帖
93年当時でこのレベルはなかなか凄いかと思う。殺陣の迫力、スプラッター描写のグロさ、そしてエロさ、これはR指定とかないのかなとか思ったり、そんな内容。敵キャラに凄い魅力を感じる。現夢十郎、シジマ、石榴、紅里・・・みんなかっこいい。「バンパイアハンターD」と同じでキャラデザが人によってはちょっと障害になるかもといったぐらいです。 8点(2004-07-12 20:04:49) |
456. 風雲児 織田信長
信長の父信秀の死から桶狭間の戦いまでを描く。錦之助の信長は65年の「徳川家康」でも見たけど、ほんとかっこいい。このころはスリムだし、信長メイクの眉の上がり具合なんか実に凛々しい。今まで見た錦之助では1・2にかっこよかった。人間50年の舞がこの作品でも見られるけど、やはり「徳川家康」での舞いのほうが貫禄などを含め上かと。でもワイルドで豪快な錦之助が見られてよかった。 7点(2004-06-28 00:04:48) |
457. 独眼竜政宗
隻眼になったのは病気とかじゃなかったっけ? とかも思うけど右眼に矢が刺ささるシーン、錦之助の鬼のような雰囲気が凄い。眼が見えなくなったことを皆が隠してたのをを知る場面、「こんな眼になったのを悔やんでおるのではない、皆が身共に隠していたのが悔しいのじゃ。それが無性に腹が立つのじゃ。」と噛み殺すように言うシーンの圧倒的な力強さが印象的。あとは最初全然気にもしてなかったじじいが伝次郎だったと知った時のショック。当時20歳の佐久間良子の「うふっ」て笑う仕草とかかわいかった。 7点(2004-06-28 00:04:46) |
458. 反逆児(1961)
中盤がとても退屈だった。時代劇ではあまりみられないキスシーンとかが嘘っぽく感じる。この作品でも見られる錦之助の舞は流石に上手さ迫力と素晴らしい。最後の切腹シーンも見せ場ではあるけどむごい。三島由紀夫の切腹シーンみたいな感じ。介錯の千代之介は結局切れないとか言うし、安井昌二?は失敗してさらに錦之助を苦しませる。早く楽にしてあげてと思わずにはいられない哀れさ。 6点(2004-06-28 00:04:43) |
459. 風と女と旅鴉
錦之助が初めてのノーメイクでの出演らしいけど、モノクロなのもあってさほど気にならない。錦之助はやっぱこういう役よりも武将とか江戸っ子みたいな役が好き。「沓掛時次郎 遊侠一匹」もそうだけどあまり任侠とか入ってる話は好きじゃないのでいまいち入れず。 6点(2004-06-28 00:04:41) |
460. 国定忠治(1958)
国定忠治初めて見たけど意外に面白かった。予想通り地味なんだけど渋い。おそらく国定忠治の名場面を集めたって感じの作り。ラストシーン、「国定忠治 鬼より怖い にっこり笑えば・・・人を斬る!」の後の30人斬り。「流石は小松五郎義兼 よく斬れる」とか言ってるけど斬れすぎ・・・。ヤクザっぽい千恵蔵も面白かった。 8点(2004-06-28 00:04:37) |