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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 823
性別 男性

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481.  逃亡者 木島丈一郎<TVM> 《ネタバレ》 
「踊る」シリーズは鑑賞していたが、フジテレビの金儲けの道具になっていったスピンオフにはあまり興味を持てず、「真下」や「室井」を鑑賞していなかった。最近、たまたま集中的に放送していたので、まず本作を鑑賞してみたところ、「真下」を観ていないためか、木島という人物にハマルことができず、まったく面白いとは感じなかった。 突っ込む気すら起きない脚本は置いておいて、第一の問題は、逃亡者という設定にも関わらず、緊張感・緊迫感はゼロに近いことではないか。低予算・短期間で作成された感がありありと伺え、ラストのアクションに至ってはコントと思いながら観るしかないお粗末な内容と感じた。評価も高く、楽しめる人には楽しめるかもしれないが、個人的には悪いところばかりが目立ってしまった作品。 しかしながら、本作のコンセプト自体はそれほど悪くはないと思う。強面の刑事らしからぬ刑事と孤独の少年のロードムービー。似ても似つかぬこの二人が、実はどことなく共通する部分も次第に見えつつある。全く心を開かなかった少年が、不思議な旅を通じて、刑事と心を通わせていき、少年は成長していき、何か大切なものを学んでいく。 強面の刑事も隠れた内面の熱い部分や優しい部分も徐々に明らかになっていくというのも、この手の王道的な流れであり、ちゃんとこのように感じさせてくれるのならば、特に問題はなかったが、あまりそのようには十分に感じられなかった。 また、気になったのは、本当の黒幕は稲垣管理官なのかということ。裏金問題では、彼はただの傀儡にすぎず、実は裏で操っている人物がいるのではないかと思っていた。 上司の命令で架空出張などで裏金を作り、捜査に必要な情報を得るために、裏社会へ裏金を流していく、もちろん稲垣たちの懐に入る金は一切ない。 警察が組織ぐるみで裏社会と癒着しているのが表にでれば大問題である。裏金が明白になり、裏社会との癒着が表に出そうになったため、中間管理職である稲垣に全ての罪を着せて、トカゲの尻尾きりをしたようにも見えた。稲垣という者も実は、警察組織の犠牲者になった一人という扱いにしたかったのかどうかはよく分からない。 警察組織の意思決定の在り方や、現場を知らないエリートたちの犠牲者になった者が、青島たちで、警察にとって必要な裏社会とのパイプ役という警察組織の犠牲になったのが、稲垣という扱いにすればよかったのではないか。
[ビデオ(邦画)] 2点(2006-12-31 00:20:04)
482.  ナチョ・リブレ/覆面の神様 《ネタバレ》 
監督・脚本はナポレオンダイナマイト(邦題バス男)のジャレッドヘス、もう一人の脚本はスクールオブロックのマイクホワイト、そして主演はジャックブラックである。この三人が組んだら、どんなに面白い映画が生まれるかと期待してみたところ、正直いってまったく面白くない映画ができてしまった。 それぞれの個性のよさがぶつかりあって、彼らのよさが中和されてしまっている。危険な「毒」を三種類混ぜたら、無味無臭で無害の液体になったようなものだ。 構造は、「ナポレオンダイナマイト」と変わらない。二人のさえない男と一人の女性が中心となり、細切れのエピソードを繋いでいき、ラストは主人公があっと驚くようなことを成し遂げるという展開は同じだ。にもかかわらず、これほど面白さに違いを生じてしまった理由は何かというと、本作で核となる三人がまったくそれぞれの良さを引き立てていないからだ(子ども達、修道士、レスラーも含め)。ヒロインは可愛いがただの飾りにすぎず、ヤセは「パートナー」というよりもただの人形的な役割しか果たしていない。ヒロインはナチョを奮起させたり、見守っている存在ではなく、ヤセは友情を感じさせる存在でもない。それならば、ナチョの人物像をしっかり描いているかというとそうでもない。子ども達のために戦っているのか、それとも自分が強くなりたいから戦うのか、はっきりとした意志や哲学があるわけではない。ただ、「なんとなく」のエピソードが羅列されるばかりである(ナポレオンも構造は同じだが有機的な結合はみせていた)。それが笑えればなんとかコメディとしては合格となったが、まったく笑えないのでタチが悪すぎる。ワシの卵でどうやって笑えといういうのか。 ラストのバトルとしても全く工夫がなさ過ぎる。普通に戦っていったいどうするんだと言いたい。奇想天外な方法で相手を撹乱させたり、修道士なのだからラッキー的な方法(神の思し召し)で不利な展開が一転して有利になるようもっていくべきだろう。例えば、バトル中にスイカを登場させていたと思うが、(デブの女を絡めて)ヤセがスイカの種を投げたらラムセスの眼に突き当たったり(そうすればバイク強盗のエピソードも少しは活きる)といったネタが必要だろう。これではスイカを出した意味もまったくない。二人の小男との試合に切れがあったことと、ラムセスとの戦いの前の歌を評価して、この点数としたい。
[映画館(字幕)] 2点(2006-11-17 00:14:47)(良:1票)
483.  ゲド戦記
「命の大切さ」をテーマに掲げているように感じたが、一切心に訴えてくるものがなく、全くと言っていいほど共感を得ることはできなかった。今の時代に必要なテーマで、本作を観る子ども達にも考えてもらいたいものだけに残念だ。 ジブリの映画は好きな作品も、嫌いな作品もあるけど、これまでは独特の世界観、スケールの大きさなどにはどの作品にも驚嘆せざるを得なかった。 しかし、本作のスケールの小ささにはただただ呆れるばかりだ。4~5人程度の何を考えているか分からないキャラクター同士が、何か小さくてつまらないことに悩んだり、ただの私怨で争っているようにしかみえない。 この映画を観て、後からどんなストーリーだったっけ?と思い出そうとしても、思い出せないような映画では致命的な欠陥だ。こんな映画を世に出すようでは、「世界がおかしくなっている」のではなく、「ジブリの均衡がおかしくなっている」のではないか。 あまりこの監督さんのことはよく分からないので批判すべきではないけど、世に多くの才能豊かなクリエイターがいるにも関わらず、偉大な父親の息子だからという理由だけで映画作りが任されてよいはずがない。とにかく本作をみて映画の内容よりも話題性だけで集客しようとするジブリの方針に対して不信感を抱いた。「大切なものは何か」というようなセリフもあったかと思うが、映画にとって「大切なもの」を本気で考えて欲しい。この映画は、本作の失敗だけではなく偉大な父の過去の作品やジブリ自体までも本当に殺してしまう作品だ。宮崎監督が息子の起用に反対したのもなんとなく分かる気がする。 映画のストーリーもさることながら、アニメ作品の肝心の「絵」の粗さも目立つ。水しぶきを浴びても水が感じられない絵、たまに動いているけど雲も基本的に動くことなくただそこにあるだけ、あらゆるところでスピード感も何も感じられない。そして喜怒哀楽の4種類くらいの単調な表情。 最初は観客が気にもしないディテールにこだわる昨今のアニメ作りに対する反抗かと思ったけど、最後には度を越えた手抜き作品としかみえなかった。 手嶌葵も歌こそは良かったが、基本的に棒読みで聞くに耐えない。作品の傷口に一層塩を塗りこむ起用で不可解としかいいようがない。
[映画館(邦画)] 2点(2006-07-29 22:21:03)(良:4票)
484.  立喰師列伝
「攻殻」や「イノセンス」程度しか押井守について知らない人がこの映画を見ると、かなり面食らうのではないか。自分は正直言ってこの映画で言いたいことの1%も理解できなかったような気がする。 「イノセンス」程度にとどめておいていただければ、一般人にもなんとなく言わんとしていることが理解できようが、この映画はいささか常人をはるかにとび超えた作品になっていないだろうか。 この映画の中身とは全く関係ないが、ある事象を100の意味不明な言葉で語るよりも、1の正確な言葉で手短に語る方が人には伝わる気がするなあ、という映画とは関係ない変な感想を抱いた。 自分にとってはあまり評価できない映画であるが、この映画は押井監督以外には作れない映画であるし、他のどの監督でもみられない映像世界だと思う。そういう点においては驚嘆せざるを得ない。一般人レベルまで下げてもらえればあり難いかもしれないが、それではやはり押井的ではなくなってしまうのかもしれない。
[映画館(字幕)] 2点(2006-05-02 21:19:02)
485.  パニッシャー(2004)
この映画を観終わった第一声は「「復讐」と「制裁」の違いって何かね」という疑問しか湧かない。 主人公は結構こだわっている様だったが、そもそもこの二者を分ける必要があるのかどうか分からない。 タイトルがパニッシャーだからしょうがないのかもしれないけど、映画を観る限り「制裁」にこだわる必要はないだろう。 観ている人であれば誰でもあれは「復讐」以外の何物でもないと思うだろう。 トラボルタ達は社会的害悪というような存在に描いていないのがまず一つの問題点。 どうしても「復讐」と「制裁」を分けたいとすれば、酒ばかり飲んでないでもうちょいちゃんと苦悩しろと言いたい。 「復讐」の気持ちと、元警官なのだからそれなりの善悪や法遵守的思想の狭間で揺れた結果、「自分を自分自身で殺す」=「人間らしさを自分から排除する」ような徹底さを自分に課さないとダメだろう。 そして、どんなに非情さに徹底しても、(家族を愛するような)人間らしさを完全に排除することはできないというオチに持っていくのが常道ではないだろうか。 ストーリーについてはアレコレと論じるまでもないほど相当に酷い創りである。他のレビュワーがおっしゃるように、この脚本と演出は相当レベルが低い。 最大の問題は、これも皆さんがおっしゃるように「金を置いていく」という最低なラストである。ピアス男は金が欲しいから、フランクの居場所を黙っていたのか。そうではないだろう。ピアス男にとっては、フランクはファミリーであり、友達だから裏切れないわけであり、そういうピアス男の問い掛けに対して、「さよならも言わずに金を置く」という答えを出すというセンスは疑いたい。そんなところだけ人間性を失ってどうするんだ、全く。 原作は全く知らないのだが、ギター男にロシア怪力男とキャラクターは多少面白くできそうなのに、全くキャラクターを活かすような演出はされていない。 隣人たちも然り。キャラクターが活かされていない。 悪役であるトラボルタを始め、ゲイのおっさんに、トラボルタの子どもである弟の方もキャラクターがなっていない。 そもそも主人公自体、あまり演技が上手いとは言えず、彼のキャラクターや存在感も薄すぎやしないか。 もっとハードボイルドにするか、相当渋くするか、相当ダークにするかなど様々な選択肢がある中で、最も安易で平凡な創りにしてしまっているのが勿体無いところである。
[DVD(字幕)] 2点(2005-08-28 21:13:17)(良:1票)
486.  ドリームキャッチャー
この監督は実は「笑い」というモノを理解しているんじゃないかという気がする。 笑いの基本である「やるなと言われたことを必ずする」という姿勢が特によろしい。 自分の命がかかっているのに、あそこまで必死に楊枝を取ろうとする姿にはマジで心打たれた。 この世の中には自分の命よりも守るべき大切なモノがあるんだなあと。 その他にも宇宙人の全貌が映ったときのあの衝撃はモノ凄かったよ。 あのデザインは常人には描けんよ。 銃をイキナリ電話代わりに使用するといった小技も使いながら、運転席に座っている人が何も突っ込まないのもクール。 そして映画史上に残るであろう名言「アイ、ダディッツ!」を産むことになるのである。 あまりにも斬新な映画ため、ちょっとこの時代には高尚すぎたのかもしれない。 欲を言えば、最後幼虫みたいなのがマンホールに落ちようとするのを何も知らずに踏んで終わりの方が面白かったと思う。 知らないうちになんとなく世界が救われてるという方がこの映画らしいだろう。 それにしてもあのウナギはどうやったらグレイタイプの宇宙人になるのだろうか。 グレイタイプが赤い粉末をばらまく、それが人間等の体内に入り成長して、お尻からウナギが出てくる。 そしてウナギは何故か一人で卵を産む。その後はどうなるんだ。 卵からかえった幼虫は結局ウナギになるだろうから、ウナギと幼虫のエンドレスだろう。 ウナギがしばらくして大きくなればグレイになるとしても、やっぱあの段階でいきなり卵はやりすぎじゃないのか。
2点(2004-10-11 19:13:45)(笑:6票)
487.  陽気なギャングが地球を回す 《ネタバレ》 
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。 原作は読んだことがないが、原作者が本作を見たら何と言うのだろう。 設備が整った厨房で最高の食材を“素人”が調理したら・・・こうなるのかなという作品。 おでんの中からステーキが出てきたというようなぶち壊し感で溢れている。 おふざけが酷すぎるだけではなくて、ストーリーの繋がりも悪く、個人的には全く合わなかった。 苛立ちしか覚えなかったのでこのような評価となった。 「そろそろ勘弁してくれ、さすがにもうすぐ終わるだろう」とDVDプレイヤーの表示をみたら、たった60分しか過ぎていなかったときには絶望を味わった。 監督の努力は認めたいが、努力だけでは評価に繋がらない。 『俺ってセンスいいだろう』と声を大に自慢げに言われると、うっとうしく感じるのは仕方がないのではないか。 本当にセンスが良ければ賞賛を与えたいが、センスがなければ痛々しさが加重的に増加していく。 本当にセンスが良い者は『俺ってセンスいいだろう』というようなことを言わないようなセンスを持ちあわせている。 また、本作のセンスは監督のオリジナルのセンスではなくて、他の映画やドラマからの引用やマネのような気がする。 自分が本当に身に付けたセンスではないので、しっくりとこないのではないか。 「ラストはラブストーリーあり、裏切りあり、大どんでん返しありの誰も見たことのない凄いものにするぜ」という声が聞こえてくるが、バランスが悪く、美しさもロマンも何もないただのごった煮という仕上り。 本作にこれほどの俳優が揃ったことが不思議だ。 “伊坂原作”という点に惹かれたのだろうか。 それとも脚本は読まずに原作を読んだのか。 ただ、出演者たちが楽しそうに、きちんと演技をしていただけが救いだった。 薄っぺらなキャラクターになんとか深みを出そうと懸命に努力をしているだけに監督の罪は重いかもしれない。 ファッションについてはそれなりに楽しめるので、この点だけは評価したい。
[DVD(邦画)] 1点(2010-02-03 23:44:04)(良:1票)
488.  クリムト
観る人を選ぶ映画とはまさに本作のような映画なのかもしれない。当然、自分は選ばれなかったようだ。本作を初見で完全に理解できる人は恐らく100人中10人くらいではないだろうか。いや、完璧に理解できるのは監督くらいかもしれない。 過去に創られた画家の映画とは異なり、画家の人生や苦悩を描くようなものでもなければ、「真珠の耳飾りの少女」のような一枚の画に込められた想いや秘話的なものを想像して描くというような単純に割り切れる作品ではないので、鑑賞時には注意が必要だ。 監督が本作でクリムトの何を描きたかったかというと、正直あまりよく分からない。クリムトの死の間際に、クリムトの過去の記憶が走馬灯のように駆け巡ったような作品になっている。しかも、その記憶は現実の記憶ばかりではなく、虚構の記憶とが入り混じり、幻の理想のモデル「レア」を探す幻想的な旅をさまようという内容になっている。 <以下ややネタバレ>理想のモデル「レア」は実在するのか、それとも存在しないのか。そもそも自分(クリムト)とは何だったのか、自分も存在するのかどうかという、アイデンティティさえも疑わしくなっていく姿までも描かれている。アプローチ自体はとても面白いとは思うが、果たしてクリムトを描く際に、このような描き方が適していたかどうかは判断がつかない。シュールレアリズムの画家であれば、このような手法でも良かったかもしれないが、クリムトの画からは自分は本作のようなインスピレーションは受けなかった。それほどクリムトの画に精通しているわけではないが、個人的には弟子のエゴンシーレやモデルとなった女性との関係をじっくりと観たかったというのが正直なところ。 本作でもクリムトとシーレが交互に線を描いてデッサンを完成させる様子を描き、クリムトの最期を看取るのはシーレという描き方はしており、彼には重要な役割を担わせているが、天才シーレとクリムトの師弟関係、弟子が師匠を超えていく様や弟子への嫉妬などを描いて欲しかった。個人的に上手く理解はできなかったけれども、クリムトの展覧会でもあったら、またその機会にでももう一度見直してはみたい作品だ。
[映画館(字幕)] 1点(2006-11-12 21:22:42)
489.  NOTHING ナッシング
この映画のキャラクターは、自分の都合の悪い記憶を消すことができるらしい。 恐らくこの映画を見た人のほとんどが思うであろうことが、自分の記憶を消せるとすれば、この映画を見たという記憶を消したいと思うに違いないだろう。それほど酷い映画だった。もっとも、内容がないので、記憶を消すまでもなく、忘却の彼方に消し去ることはできるが。 ストーリーも意味も内容もオチ(実際はエンドクレジット後に多少のオチ有り)も本当にナッシングだ。サスペンスでもなんでもない。 「CUBE」「カンパニーマン」のノリを期待すると間違いなく裏切られること間違いなしのヴィンチェンゾ・ナタリの2年前の作品。 とにかくオッサン二人が飛び跳ねたり、ゲームしたり、騒いでいるだけの90分なので、普通の映画を見たいと思っている人は間違いなく見ない方がよい。 普通ではない一風変わった映画を見たいという人にだけには、なんとか勧めることができる映画。 本来ならば色々深く考えると意味(本当に消したいもの、消したくないもの、失って気づく本当の大切さなど)がありそうなんだけど、そんなことを考えさせないようなマイナスのオーラに包まれたB級映画に仕上がっている。 オッサン二人が砂漠の中をひたすら歩くというガスヴァンサント作品の「ジェリー」には意義を見出して8点を付けた自分でも、この映画は0点でもよかったのだが、微かな友情の証を見出せたので1点を付けておく。
[映画館(字幕)] 1点(2005-09-19 22:49:06)
490.  ブレアウィッチ2 《ネタバレ》 
せっかく前作を観たので、ろくでもない続編とは聞いていたが、いったいどういう調理をしたのか気になって、続編を鑑賞することにした。 この続編は一番やってはいけないことをしている。 前作に10の勝ちがあり、続編に10の負けがある。 ①前作のドキュメンタリータッチという特異な設定を無視して、単なる一般的なホラーに仕上げてしまったため、続編はまったく毒にも薬にもならない作品になった。 ②素人が撮ったような映像にこそ味があったのに、プロ仕様のため“作りモノ”感が溢れている。ここにはもはやリアリティの欠片すら見いだせない。 ③前作の“訳の分からなさ”はいい効果を発揮していたが、続編の“訳の分からなさ”は見ていても単に痛々しいだけだ。本物らしさは消え失せてしまい、まがい物として映らない。 ④前作のような、追い詰められた様な必死な演技はなくなり、続編はすべて演技にしか思えない。 ⑤前作のキャラクターはリアリティを余裕で保持できるものであるが、続編は単なる設定上のキャラクターに過ぎない。保安官のようなキャラクターがさらに痛さを増している。 ⑥途中でカットインされる「取調シーン」も何の意味も効果もなさない。 本編があまりにもつまらないので、何らかの工夫を施した結果だと思うが、火に油を注ぐだけだ。 ⑦続編に対しては、恐怖感を1㎜も感じられない。前編は恐怖感に溢れている。 続編に対して感じられるのは胡散臭さだけ。 ⑧死体を出したり、殺人を描いてはダメだ。直接的な描写を避けることで醸し出される恐怖感を分かっていない。典型的なアメリカ人が製作した映画。 ⑨「停止するな、巻き戻せ」はひょっとしてギャグで言っているのか。謎を解決する楽しみを描くわけではなく、自分でなぞなぞを出して、自分で解いているようなものであり、観客不在の仕様だ。 ⑩「巻き戻すと文字が浮かび上がる」というアイディアは子どもレベル。前作のようなアイディアとは比較にならない。 本作を「ブレアウィッチ・プロジェクト」の続編ではなく、単なるホラー作品と考えても、レベルは相当低い。 全く恐怖感がなく、恐らく2か3点くらいしか付けられないデキではないか。 “続編”ということを考えれば、0点が妥当だ。 この続編の存在価値をひとつ見出すとすれば、「前編のデキはよかった」と証明してくれることだろう。
[DVD(字幕)] 0点(2008-04-05 00:27:46)(良:1票)
491.  バッドボーイズ2バッド
本作を面白いというレビュワーをモチロンいるため、あまり感情的にはなりたくないのだが、これはさすがに酷すぎるの一言。 あまりの下品さとタチの悪さに怒りを通り越して呆れるばかり。面白さと下品さを勘違いしているのではないか。そうは言っても、笑えるシーンもいくつかは見受けられたが、やはりこの映画の製作者の神経を疑わざるを得ない。 観る人を選ぶのか、それとも自分がこの手の映画を面白くないと感じるようになったのかは分からない。しかし、同じブラッカイマー製作でも「ビバリーヒルズコップ」は面白いと思っているのだが。 あまり論評する気も起きないのだが、面白くないとする根拠を挙げないと議論にならないと思うので、こんな映画にマジになるなという批判もあろうが、いくつか理由を挙げてみる。 ①面白くもないのに無駄に長すぎる。こんなしょうもないストーリーにどうして146分も必要なのか理解に苦しむ。100分以内に押さえて、より緊迫感を出したり、テンポ良くすべき。 ②死体で遊ぶな。死体をおもちゃにしすぎ。死体をクルマで轢くシーンを見て誰が面白いと思うだろうか。死体に限らず、死体を切り刻んでテーブルに置いたり、電車で轢いたり、爆破したりとやっていいことと悪いことの区別もあろう。 ③無抵抗の人に対する態度。ボーイフレンド、耳を吹っ飛ばされた人、店内をメチャクチャにされた人に対する彼らの態度は常軌を逸している。単なるいじめにすぎない。マイクの「俺タチはデカだ」というセリフが虚しく響くだけ。 ④マイク、マーカス、警部の関係。「ビバリー~」ではいがみ合いながらも心の底では信頼感で結ばれていた。本作では、警部と二人には信頼関係などないようだが、マイクとマーカスの関係に信頼関係等が感じられず。こいつと相棒を組んでてよかったという「すっきり感」がまるでない。そのため相棒解消や転属願いなども浮いてしまっている。 ⑤ストーリーや人間関係等が無駄に複雑になっている。何を狙っているのかがまるで分からん。どうしようもない映画なのに何故ここだけ頑張るのか分からん。頑張る部分が間違っている。もっとストーリーをひねるなり、サプライズさせるなりにすべき。 ⑥ラストのキューバ絡みは警察の仕事ではない。もはや説明不要。 以上の問題により、本作で得られるはずの、すっきり感やアクションの凄さなどが損なわれる結果となっているのではないか。
[DVD(字幕)] 0点(2005-07-03 20:18:14)(良:2票)
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