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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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501.  修羅雪姫(2001)
釈由美子は不思議。まず目を惹かれるのが、そのキュートなルックス。でもよく見てみると、そう美形でもないことに気付きます。エビちゃんとか、伊東美咲には及ばない。顔、平べったいし。でもこの愛くるしさ何なのでしょう。本作ではほとんどムスッと顔だけ。だのに、胸がキュンとする。元ワンギャル。元祖天然キャラ。“釈お酌”って何だそりゃ。EPS●NのCMで「ぶ~ッ。正解♡」。気がつくと顔がほころんでいる自分がいます。彼女の初主演映画が本作でした。役どころは暗殺集団の女剣士。『あずみ』とほぼ同じです。やっぱり美少女には刃物がよく似合う。アクションはまずまず。吹替えがあからさまだったりもしますが、気になる程ではありません。世界観が薄っぺらいとか、台詞が聞き取れないとかも、この際問題なし!彼女の女優としての可能性が垣間見られただけでOK。(事実、今はイイ感じにキャリアを積んでいる気がします。)何よりもフェチ心をくすぐる釈のノースリーブ姿が拝めたことで、自分的には満足です。ちなみに、自分は彼女のファンではないですよ。ただ彼女を観ていると、顔がニヤけてしまう病気なのです。
[DVD(邦画)] 6点(2007-07-30 19:03:05)
502.  チアガール VS テキサスコップ
オヤジ刑事と女子大生チアガールのジェネレーションギャップをコミカルに、かつハートウォーミングに描く。そのコンセプトに惹かれました。ただし、トミー・リー・ジョーンズが渋くてカッコ良すぎるのは難点です。小うるさくても、小汚くはない。結局その辺にいる(自分を含めた)オヤジとは根本的に違います。主人公と女子大生たちが打ち解けても、「だって、彼カッコイイもん」と思ってしまいます。(すいません単なる僻みです。)チアガールという設定はさりげなく上手い。イヤイヤお色気部分ではなく。モチそれもありますけど(笑)。何だかんだ言ってもみんなしっかりしている。“チアの精神”が彼女たちを大人にしています。オジサンとの会話が成り立っているから、言い争いも微笑ましい。事件解決にあたっても、チアガールの特技を活かしているのがニクイ。サプライズはありませんが、安心して楽しめます。  なんか無駄にカタカナ多いなあ。
[DVD(字幕)] 6点(2007-07-23 18:27:47)(良:1票)
503.  頑張れ!グムスン 《ネタバレ》 
開始10分足らずで、登場人物のキャラクター、一家の生活環境、結婚に至った経緯など必要な設定が漏れなく説明されます。このあたりの手際がいい。男の子に間違われる赤ちゃん=丈夫な赤ちゃん。だから夜連れまわしても大丈夫なんですよ、という論法は力技ですが一応計算されている。“夜の繁華街で赤子を背負って奮闘する若妻“という、かなり無理矢理な設定がどうにか成立しています。どんどんトラブルに巻き込まれていく主人公。この流れも悪くない。都会の暗部を見せることで、主人公の正義感を煽る。アホだからトラブルに巻き込まれた訳ではありません。ちゃんと必然性がある。ヤクザを相手にしたことで肝が据わり、結果ダンナも無事に取り返すことが出来た。大筋の脚本は悪くありません。ただしドタバタで終始してしまったのはもったいない。この設定ならば、ベタに人情アピールをしても良かった。また、本作の基本スタイルは「グムスン+赤ちゃん」。そこに魅力がある。天空平手打ちをするグムスンの背中に、赤子がいてこそ画になります。クライマックスで彼女が子供をおぶっていないのはマイナス。この場面に限らず、赤ちゃんという強力な切り札を活用する意識があまり感じられません。もっともっと”お姫様“を利用すればいい。演技が出来なくても、キャラを発揮させる方法はいくらでもあります。結果、この一家に感情移入するまでには至らず、「頑張れ!グムスン!」と声を大にして叫びたくなることはありませんでした。残念。でもドゥナ好きとしては、可愛い彼女が沢山見られて十分満足なんですけど。
[DVD(字幕)] 6点(2007-07-19 19:52:42)
504.  ハサミ男 《ネタバレ》 
原作既読。とは言いつつも、随分前に読んだので細かい部分はすっかり忘れていました。ですから物語自体は新鮮に楽しめました。ただし、本作の目玉である“仕掛け”については忘れるはずがない。どう表現するのかと案じていると、冒頭から麻生とトヨエツの並び立つ姿が。「なるほど、そう来たか!」という感じ。でも考えてみれば、この方法以外無かったとも言える。あとはいかに観客に対してフェアに(嘘をつかずに)、かつ無理なく物語を進めていくかを注視することになります。この点については十分満足。ヒントも小まめに出ていましたし、致命的に不自然な描写は見受けられませんでした。繊細な気配りが感じられました。麻生久美子もこういう役にはうってつけ。トヨエツもいい感じ。キャストについて不満はありません。画の質感も好き。ただしBGMは趣味じゃない。それにネタバレ以降の展開がまどろっこしい。主人公のパーソナリティについて、カタをつけないといけないのは分かります。でも言い訳がましい。個人的には、父親の代わりに殺した娘の人格と今後はやっていくというのが面白いと思いました。
[DVD(邦画)] 6点(2007-07-15 18:41:32)(良:1票)
505.  武士の一分 《ネタバレ》 
個人的に危惧していた木村拓哉の演技は悪くなかった。殺陣もいい。壇れいの清楚な雰囲気も素晴らしい。総じて悪い部分は見当たりません。結末もハッピーエンドだし良かった良かった。ただ、前2作に比べると圧倒的に厚みが足りない気がする。それは心情が1色で表現されているから。例えば木村。根底にあるのは妻、坂東、そして己に対する憤り。渦巻く感情のせめぎあい、葛藤が感じられません。壇れいにしても、感じられるのは後悔の念ばかり。その結果、本作の見所は木村と坂東の果し合いに絞られています。むしろ決闘に行くまでの心情の描写がメインであった、前2作との大きな違いです。木村は最初から死を覚悟している。いや正確には、視力を失った時点で“武士として”既に死んでいる。一分は、彼に残された矜持。勝ち負け(生死)はもはや関係ない。立ち会うこと自体に意味がある。当時の倫理観をもってすれば、それは当然のことでしょう。彼の選択がオカシイとは思いません。ただし、山田監督が描いてきた時代劇は、そういうものではなかったはず。主人公に義務付けられていたのは、生きること。生きなくてはならないから、切ない。そこに観客は自身を重ねて、共感してきたのだと思います。本作にある共感は、いわば可哀想レベル。そこから更に踏み込んだ部分に価値がある。作品の出来は標準以上だとは思いますが、自分にはキレイすぎました。
[DVD(邦画)] 6点(2007-07-14 18:13:27)(良:1票)
506.  スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ 《ネタバレ》 
石川梨華が松浦に言い放った「お前の全存在がウゼえんだよ!」。斉藤由貴の娘である松浦が言う「親子どんぶり」。この2つの台詞があるだけでも、本作には価値がある。脚本家の執念(悪ふざけとも言う)を感じずにはいられません。さて内容について。正直、思っていたよりは全然悪くなかったです。真面目なつくりに好感が持てました。アイドル松浦のセーラー服姿は良かったですし(ブレザー制服の学院に無理矢理セーラー服。そのこだわりに脱帽。)、アクションも頑張っていたと思います。今の時代に「スケバン」は流石に厳しいと思いましたが、なかなかどうして。アイテムがヨーヨーである必然性は皆無ですが、「それがスケバン刑事だから」で納得させられてしまう。結末がショボイのもこの際関係ないです。次回作があるなら、加護亜依・若槻千夏・あびる優の風間3姉妹を希望。武器はそれぞれ、タバコ・ハズレ馬券・ダンボール箱でどうですか。
[DVD(邦画)] 6点(2007-07-13 20:07:42)(笑:2票)
507.  助太刀屋助六
こういう人情もの大好きです。結末も気が利いている。お話だけで言えば、9点、10点付けたいくらい好み。でももうひとつ乗り切れませんでした。ケレン味の強い芝居、演出に違和感を覚えました。鈴木京香の言い回し、真田広之のオーバーアクション、小林桂樹の芝居。どれも居心地がわるい。テンションが自分と合わない舞台を観ているような感覚。落語のイマジネーションをそのまま映像化すると、こんな感じでしょうか。慣れればきっと、悪くないでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-07-05 18:10:46)
508.  LOFT ロフト(2005) 《ネタバレ》 
黒沢作品恒例“自分はこう読んだ”から。主人公はミイラ。彼女の恋物語と捉えてみます。彼女は、トヨエツ(自分を湖から救い出してくれた恩人)と愛し合いたかった。でも今の姿ではその想いは叶わない。そもそも彼女は自身の美貌を永遠に残そうとするほど、美への欲求が強かった。自分に相応しい生ける肉体を求めます。最初に求めたのは安達の体。その美貌、スタイル(同じ身長)は生前の彼女と酷似していたものと推測されます。安達にとり憑くミイラ。しかしすぐにその肉体を失い,再び相応しい体を捜すことに。安達にゆかりのある西島経由で、中谷を見つけたミイラは、中谷を操り安達の後釜としてあの家に住まわせることに成功します。(冒頭、中谷は泥を吐いていることから、この時点でミイラの関与が伺えます。)トヨエツにお姫様抱っこをされる中谷の姿は、移動の際に抱っこされるミイラの姿と重なります。ミイラは死後の世界の住人。トヨエツと添い遂げるにはあの世でなくてはなりません。トヨエツを湖底に引きずり込み、万事OK。本体を焼かれたミイラは、安達の死体を新たな魂の器に。トヨエツとミイラは湖底で永遠の愛を成就させましたとさ。そういえばトヨエツの貴族顔は、ミイラ世代にモテそう。LOFT=屋根裏部屋(物置)は、魂の置き場所(肉体)を意味しているのかなと思いました。いつもの黒沢テイストは感じられます。でも惹き付けられるものがありません。多分、画に問題がある。上手い画は随所にあります。でもオハコの怖い画に力が足りません。そういう画を撮るのが抜群に上手い監督なのに、どうしてしまったのか。幽霊が普通の人間にしか見えません。ミイラにしてもそう。ホラー上手の監督とは思えません。結果的に淡白な印象に。難解でも“もう一度みたい”と思わせるのが黒沢作品の魅力。その魅力に欠けていたのは残念でした。
[DVD(邦画)] 6点(2007-06-06 19:39:08)(良:3票)
509.  ハービー/機械じかけのキューピッド 《ネタバレ》 
車が感情を持つ設定は面白いですし、それに説明が無いのも気にしません。ただ、物語の主軸をレースにするのであれば、ハービーの自走能力は不要と感じました。主人公の存在意義が薄れますし、勝利の感動も生まれ難いから。競技性の無いストーリーのほうが良いと思いました。5点…と締めてもいいのですが、せっかくなので面白解釈(妄想)をひとつ。ポイントは、“ハービーはスペシャルなのか”ということ。少なくとも唯一無二の存在ではありません。ハービーの彼女?も自走していましたし。この事から“全ての車は感情を持っているし自走もできる。”という仮説を立ててみましょう。車たちはその事実を隠しているだけ。『トイストーリー』と同様の世界観です。だとすると、ハービーは単にルール違反をしている無法者か。レースのライバルカーたちは、「俺だって好きに走らせてもらえれば、負けねえのによ。」と内心歯軋りしていたのでは。カークラッシュショウの車たちは、異端者への制裁に快感を覚えていたかも。ハービー「やあ、そこのマブイ彼女、ハイオクしない?」イエロー(彼女の仮名)「そんな、わたし困ります。」ハービー「大丈夫だって。夜中なら誰も見てないし。」イエロー「でもお父さんに怒られるもん。」こんな会話があったかもしれない。あるいは、かつて車たちはみんな自己主張をしていたのかも。それを認める大らかさが人間側にはあった。でも利益を追求するようになった人間は、彼らを認めないようになり、やがて車たちも口をつぐんでしまった。人間と車が共生していた世代の生き残りがハービー。つまり彼はラストサムライ。こんな想像も出来てしまいます。それを許してくれる作品は好き。なので+1点でお願いします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-01 18:29:18)(良:1票)
510.  コンセント 《ネタバレ》 
意味深っぽいタイトル。難解な作品を予想しました。事実途中までその雰囲気アリアリでした。でも終わってみれば明快なストーリー。いや冥界か(ダジャレ失礼)。シャーマンという設定に、市川実和子はピッタリです。吸い込まれるような大きな瞳。包み込むような長い手足。これに演技力が伴えば、言うことなしでした。もっとも彼女に限らず低調な演技者が目立ったのはマイナスポイント。殊更「コンセント」を意識した演出にも疑問符が付きます。のっけから市川が掃除機のコンセントに食いつくのは不自然ですし、清掃業者がそのコンセントを躊躇無く切ってしまうのはもっと変。その掃除機新品ですよ!キーアイテムの直接的なアピールは、興を削ぐことになります。それでもテーマは興味深く、結構楽しめたのでアリかなと。も、もちろんイヤラシイ意味はないですよ。ええ。
[DVD(邦画)] 6点(2007-05-26 17:53:40)
511.  奥さまは魔女(2005)
まず2005年にわざわざリメイクする必要があるのか疑問。それにサマンサは別にしても、ダーリン役がオリジナルとあまりにイメージが違いすぎる。こりゃ厳しいかなと思いつつ鑑賞を始めたのですが、予想とは全く違いました。劇中劇の二重構造。こういうやり方があったのかという感じ。これもドラマが超有名だから成せる業でしょう。なかなか楽しいラブコメでした。恋こそが最大の魔法といったところでしょうか。ただこれ、ニコールが魔女でなくても成立したかなと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-05-20 18:04:11)
512.  ダーク・ウォーター 《ネタバレ》 
『ザ・リング』や『JUON』等の丸パクリメイクに比べて、本作は日本版を消化した上で再構築しています。リメイクとして、正しい姿勢だと思います。これは好印象。日本版の不可解とも取れる“母(黒木瞳)の決断”を、きちんと整理したところが最大の変更点。今まさに娘の命が奪われようとしている。だから娘を助ける代わりに、自分(母)の命を差し出す。交換条件が明確です。また、母のトラウマを強調した部分も上手い。“妄想”の可能性を残したことで、物語に幅が出ました。テーマはより鮮明に、ストーリーはより納得できるものに仕上がっています。ただ、“余白”をそぎ落としたために、味わいが薄れてしまったように感じました。本作の母の決断には、あの選択肢しかなかった。考える暇もありません。“急かされて契約書にサインをした”ように見えてしまう。日本版には他の選択肢も、考える時間もありました。その僅かな“間”から汲み取れるのが“母の強さ”であり、“大きな母性”でした。管理人に責任を取らせたのも、霊と母が去っていくシーンを入れたのも、スッキリはしますが几帳面すぎたかと。早々にネタバレしてしまう日本版と比べると、つくりは本作のほうが遥かに上質です。本作には感動がある。でも自分は日本版の情緒を好みます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-05-11 18:52:47)(良:1票)
513.  ブレイブストーリー 《ネタバレ》 
使い古したファンタジーの世界観にベタな冒険譚。薄っぺらいし、安っぽい。ヴィジョンへすんなりと足を踏み入れたこと。また内なる自分との戦いがあることから、異界の物語は全てワタルの心の世界との解釈が妥当かもしれません。少年の心の成長をRPG風に描き出したと。仮にそうであっても芳しくない印象は変わりません。そこで、です。原作未読であることを逆手にとって、自分勝手な解釈を試みてみます。まず気になるのは、主人公がヴィジョンに来た目的です。彼の願いは、“お母さんを助けて”というもの。母想いの良い子です。でも何故“家族みんなで暮らしたい”ではないのでしょう。次にミツルについて。彼は一家心中で家族を失っています。その時“母親の知人の男性”も心中に巻き込まれたとのニュースが。知人の男性?つまり母親の愛人と推測されます。不倫が最悪の事態を引き起こした。家庭を壊した男に天罰が下ったのです。そして謎の少女。序盤から主人公の意識に語りかけます。ヒントを与え、彼の進む道を気遣います。その正体は大きな蛙。「あなたのために、こんなにもしてあげたのに」という台詞。この口調、耳にしたことはないでしょうか。それに何故“蛙”なのか。そういえば、蛙の飲み込んだ先がフィールドでした。蛙の特徴は変態するということ。おたまじゃくしが子供なら、カエルは親。そう、これらの事柄から導かれるのは、“謎の少女の正体はワタルの母親”。そして“ヴィジョンは彼女の心の世界”。母親が我が子を主人公にしたRPGを頭の中でやっている。離婚のショックと心の拠所が子供だけになったことが引き金です。真の主人公はワタルの母。そう考えても、結構納得がいく。父親が出て行った直後の母親のリアクションは、現実を受け止めていなかったように見えました。RPGの設定が少々古臭いのは、母親の子供時代に流行したゲームだから。ワタルが大した困難にぶつからないのは親の願い。父親が悪く描かれるのも合点がいく。世界を統治するのが女神である理由も。ただワタルの出した答えは、母を助けないというものでした。母にとっては予想外だったかもしれません。でも子供は親の期待を裏切って成長していくもの。そして過去より未来を目指すもの。大きく姿を変えた勇者の剣はまるで翼のよう。もう飛び立つ準備は出来ました。本作は、親が子離れをする“勇気”の物語だった。こう考えるとちょっと面白いのでは。
[地上波(邦画)] 6点(2007-05-07 17:56:13)(良:2票)
514.  笑の大学 《ネタバレ》 
コメディではなく喜劇。そして喜劇というより喜劇賛歌。本作のメッセージは6日目、椿一が向坂に本心を吐露する場面に集約されています。喜劇作家としての信条を語る椿。彼の言い分には共感します。作家に限らず職業人は皆こうあって欲しいと思います。本来ならここで「終劇」でもいいくらいです。戦いのあとの清々しさがある。納まりもいい。でも更にもう一押し。許可が出たはずの台本をもう一度直せという。これは劇中で椿が「お国のために」からどうしても笑いに走ってしまう性(さが)に似ている。すんなり終わらせてもいいのに、物語的には最後にもう一ひねり欲しい。椿一が三谷幸喜にダブって見えます。7日目はこれまでと一転、情に訴えかける展開。喜劇として最後のホロリは常道です。キーワード「お国のために」も効いてくる。向坂から検閲官の仮面を剥ぎ取った点にも意味がある。ただ向坂の椿に対する挑戦「これは知恵比べだ」のアンサーになっていません。赤紙が来たことで、椿は戦いの場から降りている。個人的には、純粋に椿VS向坂のファイナルラウンドが観たかった。向坂の無理難題に対する椿の答えは、極上の喜劇台本に仕上げること。「向坂さん、最高の笑いを世に出さずにいられますか?」そんな答えを期待しました。作家としての矜持をみせて欲しかった。喜劇賛歌である以上、「喜劇っていいな」と思えることが大事。情に訴えかけるのもいいでしょう。でも喜劇を愛しているならば、自信を持って堂々と「笑い」の力で勝負して欲しかった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-05-06 17:25:28)
515.  ゲゲゲの鬼太郎(2007) 《ネタバレ》 
キャスティングは良。ねずみ男、猫娘、砂かけ婆に子泣き爺。原作のイメージを損なわない人選でした。大泉洋の堅実な仕事ぶりに拍手。さらに良いのが一般の人々。団地の住人、骨董屋の亭主、学校の先生。水木漫画に出てきそうな顔ばかり。井上真央も悪くない。西田敏行の“お笑い”モードも久々に観られて満足。そんな充実したキャストの中で唯一違和感があるのが、他ならぬ主人公。鬼太郎は子供じゃないと。とは言っても、原作やアニメに思い入れのない自分にとっては許容範囲。まあコレもありかなと。ただ、鬼太郎には絶対あってはならない、“あるモノ”があったのには驚き!ファミリー向けということで、配慮があったのかもしれませんが、残念でした。それでも全体的には、まずまずといった印象。何と言っても田中麗奈の猫娘が可愛かったです。同じ顔ぶれで続編があるなら、自分は観てもいいと思いました。次回の敵は「ぬらりひょん」を希望。
[映画館(邦画)] 6点(2007-04-30 18:32:22)
516.  間宮兄弟 《ネタバレ》 
間宮兄弟からは、すごく“童貞”臭を感じます。おそらく2人ともそうではないでしょう(もちろん物語の設定的にね)。でも童貞気質は経験のあるなしじゃない。持って生まれた性質。何人の女と寝ようとも童貞っぽい男もいれば、幼稚園児でも、“コイツ絶対将来女に不自由しないな”という子供もいる。(これ某ラジオDJの受け売りです。自分も同意。そして自分、童貞気質バリバリッス。)生きるスタンスの問題。そこで“もてる”ということについて考えてみました。多分この言葉の前には、“多くの女から”という注釈が付くのだと思います(ノーマルなら)。“もてる”とはそういうこと。本作のもて男は、佐藤隆太とフランスに行った彼。2人に共通するのは、彼女が人生の優先順位において1位ではないこと。最優先ではないから、適度に付き合える。仮に別れても致命傷は負わない。だから複数の女性とお付き合いが出来ちゃう。う、うらやましー。(沢尻嬢や北川嬢を振るなんて考えられないと思った人は、きっとお仲間です。)間宮兄弟はもてない。多分ずっともてない。でも愛されないわけじゃない。たった1人に自分の良さを気づいてもらえればいい。多分間宮兄弟は気づいてもらえるんじゃないかと思う。そうする努力を放棄していないから。間宮兄弟みたいな生き方も悪くないなと思いました。少なくとも自立しているし。ただ物語としては、ちょっと食い足りないです。現状の肯定だけでなく、その一歩先が見たかった。なお常盤貴子の2度にわたるお色気交渉術には笑いました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-04-18 19:13:00)
517.  恋は五・七・五! 《ネタバレ》 
学園が舞台の大人気フォーマットを利用した作品。ですからある程度の面白さというのは保障されているようなもの。この系列が好きならば、大ハズレはありません。あとはキャラクターと題材でどれだけ独自の色を出せるか。俳句というチョイスはGOOD。イマジネーションを刺激されます。(俳句のイメージを変に映像で見せようとしなかったのが正解。)事実、いい句が多く爽やかな気持ちになれました。ただ画的には地味だし、「俳句甲子園」のルールがちょっと好きになれませんでした。(でも現実に存在する大会なんですよね。)キャラクターについては可もなく不可もなくといったところ。それでも関めぐみの正統派美人ぶりには驚きました。『笑う大天使』では、さほど印象に残らなかったのですが、要チェックですね。ただ、大ハズレが無いということは、大アタリも無いということ。こじんまりとしたところが良くもあり、つまらなくもあり。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-15 00:57:51)(良:1票)
518.  スチュアート・リトル2 《ネタバレ》 
前作は、ギリギリ現実の世界観の中でのお話だったと思います。それは現実のルール(人と動物は喋れない)の例外ケースがネズミだけに限定されていたから。しかし本作ではその例外が鳥にまで拡大されます。例外が増えると、もはや例外ではありません。この調子だと、いつ花が喋りだしてもおかしくない。ハッキリとファンタジーです。むしろその方が割り切って楽しめました。スチュアートの小さな恋とでっかい冒険の物語。ただ、前作から共通しているテーマ“家族愛”については本作も浅いと感じました。あれだけ無茶をした子供に対して、親はどんな気持ちになるのか。それをきちんと描いて欲しいと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-06 20:05:16)
519.  トランスポーター 《ネタバレ》 
結論から言うと“アリ”なのですが、予想以上におバカ映画だったのに驚きました。主人公はルールに厳しいプロの運び屋。それに寡黙な男。口を開けば渋い声。スタイルも抜群。文句なくカッコイイのですが、自ら決めたルールを破ったあたりから様子が怪しくなります。予約の無い仕事を請け負ったり、誘われるままに素性の分からない女と寝てしまったり。意外とうっかり屋さんです。当然の如くトラブルに巻き込まれていく主人公。終盤に至っては、プロでもなければ運び屋でもありません。でもダサくならないから素敵。足技にこだわったアクションもめずらしく、観ていて楽しいです。(基本的に“殺さない”姿勢も良い。)言うならば、カッコおバカ作品。こんなのも結構スキです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-02 21:20:22)
520.  三年身籠る 《ネタバレ》 
オセロ中島主演ゆえにコメディを予想していたのですが、違いました。たしかにコメディの味も感じます(1箇所だけ大爆笑しました)。でもその実は結構シリアスなドラマ。男と女の“生き物”としての違いを、まざまざと見せつけられた気がします。オスとメスの違い。父と母の違い。さらに女と母の違い。男→父の変化よりも、女→母の変化は、より劇的なのでしょう。考えてみれば、「身籠る」という言葉からもその事がうかがえます。自身の体の中にもう一つの命を籠もらせる。他者の介入を一切許さない長期間に及ぶ関係は、あらゆる対人関係と一線を画します。三年身籠ったことも、それを“よし”とした主人公の選択も、常職では考えられません。自分は中島をコワイと思いました。でも“母の本質”はこういうことなのかもしれません。男としても、父としても興味深く観させていただきました。ちなみに多彩な料理も見所だとか。
[DVD(邦画)] 6点(2007-03-23 18:55:18)(良:1票)
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