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プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
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41.  菊豆/チュイトウ
テーマ的にも色彩設計的にも翌年の「紅夢」と同系の作品ですけど、洗練され過ぎてた「紅夢」より、泥臭さの残るこちらの方が私は遥かに楽しめました。封建的な因習の残る時代、鬼の様な老主人に虐げられる若妻と甥(気の強そうなコン・リーが猿ぐつわを咬まされた上、鞍を乗っけられて責め苛まれる姿には、かなりムラムラくるものがある)。しかしコン・リーがただ虐められてる筈はないと思ってたら、案の定、徐々に本性を表していく。甥をたらし込んで子供を設け、主人の体の自由が利かなくなれば、陰湿に復讐し始める。しかし、親の因果は子に報いるのです(この息子はまるでダミアン)。例によって極彩色の反物で彩られた芸術映画風ながら、これは人間のダーク・サイドばかりを描いた極上スリラーです、8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-27 00:01:21)
42.  失われた週末
「サンセット大通り」もそうでしたけど、ビリー・ワイルダーって人は人間のダーク・サイドを描く方が絶対に長けてる。この映画の主人公の滑稽さはほとんどコメディですけど、彼は何かに取り憑かれてる。それが「酒」か「悪霊」かの違いだけで、取り憑かれてることに違いは無い。憑かれた人間は他人の目には滑稽に映り、且つ恐ろしいものです。従って映画は、徐々にスリラーかホラーの様相を呈してくる。そして「こいつは何かやらかすんじゃないか」というサスペンスが張り詰める…。本作はヒッチコックより見事に滑稽さと恐怖を同居させてると思います。アメリカだけでなくヨーロッパだけでもない、両方で受賞してるってことも伊達じゃない。これはエンターテインメント性と芸術性の両方を評価されてるって証拠です、8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-04-22 00:01:49)
43.  プロデューサーズ(2005)
久しぶりの感覚を味わった。それは「ミュージカル映画を観たぞ!」という満足感。もちろん「オペラ座の怪人」でも、アカデミー賞に輝いた「シカゴ」でも味わえず、お気に入りの「ムーラン・ルージュ」とも全く違う満足感。大成功を収めた舞台版の映画化に際し気負うことなく、オーソドックスな50年代ミュージカル「映画」を再現してあるのが良い。メル・ブルックスの楽曲も全部が全部、古き良き時代のミュージカル・ナンバーの雰囲気を再現してある(彼にとっては、これらもパロディのつもりなのかな?)。「ヒトラーの春」のパートが期待したより短かったのが残念でしたけど(それでも、感涙モノのシーンです)、68年のオリジナル作品より50分も長くなってるのに、むしろテンポ良く感じたし、ストーリーもギャグも大して変わってないのに、もの凄く笑えました。「愛の囚人」の後にハッピー・エンドを用意してあったのも、最後の最後に登場する御大の捨て台詞も嬉しかったです、8点献上。
[映画館(字幕)] 8点(2006-04-13 00:15:48)
44.  ポーリーヌ
ポーリーヌは花が大好き。だからポーリーヌは、妹のポーレッタが大好き。綺麗な花畑の様なポーレッタの洋品店が大好き。可愛い花壇の様なポーレッタの寝室が大好き。花が咲き乱れた様なポーレッタのファッションが大好き。堂々と舞台に立ってオペラを歌う、大輪の花の様なポーレッタが大好き。ポーリーヌは花の世話も大好き。だから花の様なポーレッタにも、ポーリーヌは知らず知らずの内に水を注す。最近ポーレッタが少ししおれて見えるのは、ポーリーヌが中々水を注しに来られないから。でも、会える時にはポーリーヌは、忘れずに大切な花の世話をするのです、8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-13 00:34:30)
45.  ホストタウン/エイブル2
2003年スペシャル・オリンピックスの開催地・アイルランドで、日本チームのホストタウンとなったニューブリッジという町に暮らすダウン症の少女と家族(正に「アンジェラの灰」を地で行く貧乏子沢山)、そしてオリンピックを迎える町を取材した、傑作「able」の姉妹編。本作の主人公エイミーも、これまた魅力的な女の子。確かにダウン症の特徴はありますが、快活に受け答えする様はほとんど知的障害者に見えない。アイルランドの体操代表には漏れたものの、「秘書になる」という別の大きな野望(?)も持っている。電話受付の特訓で、口元に笑みを浮かべながら涙を流す彼女を応援せずにはいられない(日本の水泳代表・ミキとエリコも、障害者である前に関西人であることを感じさせる楽しい女の子)。このシリーズが面白いのは、障害者の「出来ないこと」や「苦労」を描くのではなく、「出来ること」と「努力」を描いてるからだと思う。彼らの明るさを羨ましくも感じます、8点献上。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-02-18 00:02:00)
46.  奇跡の人(1962)
誰でも知ってる物語をここまで完成度の高い作品にしてあるのが凄い。確かに主演二人の奇跡的演技が観る者を最後まで引っ張っていきますが、それを徹底した長回しで撮りきったアーサー・ペンの自信に溢れた演出が、本作を俳優を見るだけの映画に留めていない。なるほど、監督も含めた主要メンバーは舞台からそのままシフトしてきたんですか。この映画の「自信」の源はそこだったんですね。私的な一番の見所は、アン・バンクロフトが自分の入っていた孤児院(身障者収容施設?)の実情を話す長台詞。彼女の迫力に、私はこの時点で既に泣いてしまいました、8点献上。
[映画館(字幕)] 8点(2005-11-11 00:02:00)
47.  痴人の愛(1967) 《ネタバレ》 
谷崎潤一郎の永遠のテーマ・倒錯した純愛を、増村保造が鮮烈に描いたラヴ・ストーリー。若い娘を嫁に貰って従順な妻に育てようとゆー、男の妄想を実行する中年ってのが馬鹿っぽくて良い。その目論見は案の定失敗して、女は正反対の性格になってしまう。夫も含めた男三人と同じベッドに入って、夫の横で若い男と平然と乳繰り合うとゆー、奔放を超えた女の馬鹿っぽさも良い。要するに、この二人はお似合いなのです。いつしか二人の関係は苦痛という絆で結ばれるようになる。ラスト、「俺にはお前しかいないんだ」と言う小沢昭一に、安田道代(大楠道代)も「アタシにもあんたしかいないのよ」と返す。そしておもむろに始まる乗馬プレイ。これには「月光の囁き」のラストよりも感動してしまいました、8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-03 00:04:57)(良:2票)
48.  メルシィ!人生
差別意識を逆手に取ったストーリー展開で、一般社会の何気ない偏見を辛辣に風刺すると共に、マジョリティ以上の力を身に着けてしまった嘗ての被差別者を前にして、一般社会が右往左往する現状もチクリと皮肉ってる、かなりエスプリの利いた傑作コメディ。ゲイを装うことを提案された主人公が「ゲイの真似なんか出来ない」と言った時、隣人が答えた台詞に本作のテーマが集約されている。「君は変わらなくても良い、周りの目が変わるんだ」。しかも映画は単なる風刺劇で終わらず、周りの目が変わっていくに従い、自分の人生を見つめる主人公自身の目が変わっていく過程を描いた、邦題通りの爽やかな人生賛歌にもなっている。「奇人たちの晩餐会」の何倍も楽しませて貰って、メルシィ!監督って感じです、8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-16 00:08:38)
49.  自由を我等に 《ネタバレ》 
ハリウッドの様に新技術を妄信するのでも、チャップリンの様にスタイルに固執するのでもなく、【民宿たましろなんくるないさー親善大使】さんの書かれた「サイレントとトーキーの絶妙なバランス」から、映画の中身以上に「自由」が感じられるフランスらしい古典。新技術を駆使したミュージカル・シーンや台詞もあれば、伝統的なパントマイム・コントもある。ルネ・クレールがこのスタイルを用いたのは、「あらゆる手を使って観客を楽しませる」ことに主眼を置いたからに他ならない。主な観客である当時の労働者の視点で進む話も、今観ても充分面白い。唯、オートメーションが導入された後、呑気にダンスなんか踊ってる労働者には隔世の感がありますね。現在ではこれは「自由」ではなく「失業」と呼びますよ、8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-16 00:06:25)
50.  チーム★アメリカ ワールドポリス
一躍、2005年度の私的No.1候補に躍り出た、右も左も、同盟国も悪の枢軸国も、「スター・ウォーズ」も「パール・ハーバー」も、クソも味噌も一緒くたに斬り刻む、18禁の仁義なきパロディ人形劇。アメリカという国の凄さは、映画製作に何百億円もかけられる経済規模でも、不可能の無い映像を生み出す技術力でもなく、こーゆー作品がメジャー会社で平気で製作されて、不快に思う人がかなり沢山いる筈なのに、それが平気で許容されてしまう懐の深さにある。イデオロギーや宗教に毒されてない分、我々日本人の方がニュートラルな気持ちで本作を笑い飛ばせると思います。18禁にして放送禁止用語をバシバシ使った字幕を入れた配給会社も、珍しく気が利いてました。因みに、リアル・イレイザーヘッドこと金正日のファンの方は、エンド・ロールの最後の最後にもう一曲、哀愁を帯びた将軍様の歌声を聴けるので、決して席は立たない様に。という訳で、ファッキン’8点献上。
[試写会(字幕)] 8点(2005-07-23 00:10:31)
51.  デトロイト・ロック・シティ
「悪ガキ4人組がキッスのコンサートに行く」というだけの単純なプロットで、青春時代の輝きと少年の成長を描ききった傑作青春コメディ。例えどんなに馬鹿に見えようと、障害に向かってがむしゃらに突き進む姿は気持ち良く、ラストは主人公達と感動を共有できます。それに【showrio】さんご指摘の「ジーン・シモンズの口の中から見た映像」なんて、普通の人は思いつかんゾ。こりゃ監督自身が相当なキッス・ファンと見た。一々大袈裟な演出と共に、男性ストリップ場の司会者として何気にロン・ジェレミー御大を登場させたりするのもセンスが良い。そういうことで、つい8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-23 00:09:14)
52.  招かれざる客(1967)
(つい長くなってしまった…) 公民権運動の熱が未だ冷めやらぬ時代に、超リベラルなテーマに挑み、それをよりにもよってロマンティック・ホーム・コメディとして提供した意欲作であり、現在に至るまで唯一無二(あくまでも私的なアメリカ映画での基準に於いてですけど…)の名作(何と現在、コテコテのコメディとしてリメイクされてる!)。「西海岸」の「リベラル派新聞社」の「社長令嬢」と、結婚暦があること(前妻とは死別)だけが欠点の「三高(死語?)エリート医師」。これだけの条件が揃っても、「アメリカでは」白人と黒人の結婚には障害がつきまとう。それぞれの父親が結婚に反対するのも、相手の人種の所為ではなく、結婚後に確実に訪れる「人種が原因となる苦難」を心配してのこと。黒人メイドにさえ、世話をしてきた白人令嬢を黒人には嫁がせたくないと思わせる社会。ここに差別・偏見の根本がある(それは現在でも余り変わってない様ですが…)。しかしそんな七面倒臭いことより、とにかく笑って泣けるヒューマン・コメディとして凄く完成度の高い作品だと思うので、これはどなたにもお薦めしたいですネ、8点献上。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-19 00:04:55)(良:1票)
53.  オアシス
韓流は伊達じゃないことを証明する、常識からは思いもつかない、二人の社会不適応者の壮絶ラヴ・ストーリー。社会生活を営めないこの男が、肉体的に社会生活を営めない女の何処に惹かれたのかは判らない。しかし男は、女を人間や障害者や同じ日陰者同士としてではなく、最初から単なる女として認識する。だから男は強引に抱こうとする。その時は余りの恐怖に失神してしまった女も、例えそれがレイプでも、生まれて初めて女として扱われたことで、障害者から普通の女に変わっていく。まるで打算の無い二人の心の中に湧出する、愛情という名の「命の泉」。やがて二人は、これまで「存在していた」に過ぎない社会の中で、輝きを放って「生き」始める…。「冬ソナ」で満足してるそこの貴方、これ観て驚け! 8点献上。
8点(2005-02-10 00:53:30)(良:2票)
54.  みんな元気(1990) 《ネタバレ》 
恥ずかしながら「ニュー・シネマ・パラダイス」の何十倍も感動してしまった。本作のマルチェロ・マストロヤンニが近視眼的な人物だとは思いません。息子の一人が「何でも直ぐに見抜く」と言っていた様に、子供達を愛してるが故に、わざと騙された振りをしてきたんだと思います。しかしそれ以上に、妻にも先立たれ、自分も先が長くないことを自覚している老人として、一生を捧げてきた子育てが失敗していたと認めたくない思いが強かったんだと思います。親にとっては子供が年老い、幸せに死ぬまでが子育て。「何をしたかも、刑務所の名前も言うな。いつ出てくるのかだけ教えてくれ」という台詞に、親の持つ無償の愛情を感じました。「子供達はみんな元気だ」とは、自分に言い聞かせる言葉だったのです、8点献上。
8点(2005-01-11 01:11:22)(良:1票)
55.  盲獣
スッゲェなぁ、こりゃあ…。盲目故に妄想を誇大化させ、触覚を鋭敏に研ぎ澄ませた男。獲物となった女は闇に囚われ、やがて自身も光を失い、触覚世界の住人となる。盲獣と化した雄と雌の根源的な本能が、暗黒の中で限りなく蒸留され純化していく。エスカレートした触覚の欲望は、痛覚の欲求へと至り、遂に禁断の領域へと達する…。ダリを思わせるシュールなセットの中で、イッちゃってる船越英二と処女だと言い張る緑魔子が、凄いコトになっていきます。江戸川乱歩自身をして、「ひどい変態ものである」と言わしめた原作が著されたのは昭和6年(満州事変の年)。こんな昔に、既に究極のフェティシズムが表現されていたとは、全く持って勉強不足を痛感致します。ということで、少し気後れしつつ気圧されて、つい8点献上。
8点(2004-12-07 00:04:25)(良:1票)
56.  下妻物語
「アメリ」の映画文法を見事にアダプテーションし、猿真似ではない日本ならではの、そして「今」だからこその第一級青春エンターテインメントに仕上げた傑作。本作で特筆すべきは、邦画にあるまじき徹底したリアル感。奇天烈な登場人物、単純なストーリー、過剰なファンタジー演出が空疎に見えないのは、そのドラマが我々の住む実在の空間で進行するからに他ならない(架空の町でも、架空のスーパーでも、架空のブランドでも、どれか一つが登場した途端にこの物語は陳腐になってしまう)。アンチお友達主義のテーマを孕んだ真の友情物語も素晴らしい。ダサいと感じるのは他人の目を気にしてるから。他人の目を気にしない人間は、それだけで充分イケてるのです。個人的に、これは2004年度のNo.1候補です、8点献上。
8点(2004-12-02 00:35:27)(良:1票)
57.  Mr.インクレディブル
あらゆる面に於いて、ピクサーがこれまで手掛けてきた作品の集大成と言って過言ではない完成度。映画全体は、演出やキャラ・デザイン、音楽等も徹底して、「X-メン」を始めとしたアメコミやカートゥーンの楽しいパロディになっている(「サイボーグ009」も意識してる?)。しかしそこで描かれるものは、「ファインディング・ニモ」から更に一歩進んだ、家族愛と家族の団結、そしてそこから生み出されるスーパー・パワー。一貫して人間社会をパロディにしてきた作風も、人間社会そのものを描くことで面白さが増している(いざという時は、実は「夫人」の方が「Mr.」より活躍するという所も、現実の味なパロディ)。個性を信じることの素晴らしさを謳い上げる、アメリカらしい楽天的テーマも気持ち良い。正月映画はこれで決まりですヨ、8点献上。
8点(2004-11-18 00:08:11)
58.  大魔神
何というオリジナリティ。何というクォリティ。何というカタルシス。何という恐怖。長い日本特撮史の中でも、確かに「ゴジラ」に匹敵するのは本作しかないでしょう。魔神登場まで引っ張るって言うより、そこまでは非常にオーソドックスながら、人物描写や演出も秀逸な本格時代劇。魔神も単なる庶民の味方ではなく、神の怒りを純粋に具現化した存在でしかない。早速若様を助けるのかと思いきや、磔台は単に行く手を阻む障害物だったらしく、容赦なく放り投げてしまうのには驚いた。そして、小汚いガキは平気で踏み潰そうとするくせに美女には甘いという所など、つい魔神に感情移入(?)してしまいました。平成「ガメラ」シリーズの基本コンセプトは旧「ガメラ」シリーズではなく、むしろ本作にあったのではないでしょうか、8点献上。
8点(2004-11-09 00:08:27)(笑:1票)
59.  牧笛
これは凄い! 技術には感動しないと書いたこともありましたけど、前言撤回。感動しました。この絵がどういう風に描かれ、このアニメーションがどういう技法で製作されているのか全く解りませんが、とにかく凄い。目を見張るとはこのことです。水墨画(水彩画?)が、見事に自然に動いている。人の動きはモーション・キャプチャー(アナログ風に言えばライブ・アクション)を使用したとしても、水牛が、鳥達が、水墨画でありながら実写の如く動いている。背景美術の芸術性とその表現手法の自然さもまた凄い。本作と比べれば、デジタルを駆使した水彩アニメ「ホーホケキョ となりの山田くん」なんて子供のお絵描き。中国では40年以上も前にこんな技術が完成していたんですねぇ…。流石4,000年の歴史、大陸は奥が深い、8点献上。
8点(2004-10-09 00:36:10)(良:1票)
60.  モンスター(2003)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップや「ロード・トゥ・パーディション」のジュード・ロウ等にも感じたことですけど、最初は超美人女優がわざわざ不美人を演じることに違和感があり、単なる賞狙いとしか思えませんでした。しかし観終わってみれば、前述の男優達とは違って、この役にはシャーリーズ・セロン以外は考えられない程の説得力。また、こういった社会性のあるシリアスな作品では、とかく失敗しがちなアメリカ映画的演出が、本作では非常に効果的だったとも思います。本当に凄いモノを見せて貰いました。生きる為だけに男を殺し続ける「怪物」を造り上げたのは男達自身。だから安らぎを見出せる相手は必然的に女だった。きっと世界中に無数のアイリーン・ウォーノスがいるに違いありません、8点献上。
8点(2004-10-05 00:19:30)
040.17%
1351.46%
2793.30%
326911.24%
438015.87%
553122.18%
664126.78%
733814.12%
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9241.00%
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