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ぶくぶくさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  アサシンズ
うーん。フランス映画ってどうも映画として破綻してしまうんですねぇ。「クリムゾン・リバー」も如何なものかという感じでしたけど、本作もねぇ。ディテールが余りにも雑で…プロならプロらしくして欲しいですね。ショットガンやドアノブをはじめ、家中にべたべた指紋をつけてそのままにしとくんじゃない!!ガキもガキです。甘ったれるんじゃありません。「レオン」のマチルダの爪の垢でも煎じて飲みやがれ!マチュー君、もっときばりなはれ。
4点(2003-05-05 15:22:13)
42.  八甲田山
三國さん演ずる大隊長みたいな人って結構いると思いません?功を焦って余計な口出しをして現場をかき回し、事態を確実に悪化させて抜き差しならぬどん底に周りを巻き込んで突進する馬鹿って。そしてそれに追従するお馬鹿な取り巻きたち。北大路さん演ずる中間管理職は己のベストを尽くそうとするも上官には逆らえず中隊は全滅…。今も昔も繰り返される官僚組織(会社組織)の悪弊ですね。組織に属する人間は必見の映画。上司に持つなら高倉健さん演ずる大尉さん。少なくとも緒形拳さん演ずる伍長でありたい…(人に頼らず自分だけ助かる算段を忘れない、自分の安全は自分で確保)。
8点(2003-05-05 15:10:59)
43.  機動警察パトレイバー2 the Movie
日本は本当に平和で安全な国だろうか。「平和」「戦争反対」を呪文のように唱えているだけ、TVで嬉々として最新兵器の威力を語り、勝手な戦略を予想し、同じ口で戦禍の悲惨を訴える…全ての時代に人間社会が普遍的に行い続けている「戦争」をブラウン菅の向こうに閉じ込め、目を背けているだけだということにすら気が付いていないのではないか。本作で提示された「戦争」という特殊な状況だけでなく、社会のあらゆる場面において「見えているけど見ていない」「知っているけど分ろうとしない」ことが当たり前になっているのではないか。柘植や荒川や後藤たち登場人物によるドラマ、押井監督と伊藤和典氏が観客の前に抉り出したものの重さは実に悪辣である。しかしこのことから目を背けてはならないのだと思う。エンターテインメントとして成立しながら観客の感性にドス黒いしこりを残す本作はやはり傑作と言うべきであろう。
10点(2003-05-04 12:45:49)(良:1票)
44.  初恋のきた道
原田知世版「時をかける少女」を見たような気分。チャン・ツィイーの最高の瞬間が封じ込められた映画だと思います。泣き所は葬列のシーンですね。父親の教え子たちが次々と集まってくれて、故郷の村への道をゆっくりと帰ってくるシーンはなかなか胸が詰まりました。転んで茸餃子の丼を落として割ってしまい、両手で目を覆ってびぇ~んと泣く。いまどきこんな泣き方するものかと思いつつもチャン・ツィイーならOK。とにもかくにもチャン・ツィイーだから辛うじて「可愛い」「健気」「可憐」の範囲に留まってはいるが、この主人公を悪質なストーカーと呼ばずして何と呼べば良いのだろうか。ある意味コワイ。馬車を負いかけて走る!走る!走る!息も切らさずに山道を走る!走る!走る!ロードランナーの如くにひたすら走る!これはコワイ。チャン・ツィイー以外だとサイコホラー映画になってしまうという微妙な佳作。
8点(2003-05-04 12:18:37)(笑:1票)
45.  ブラックホーク・ダウン
トム・サイズモアえらい!基地と前線行ったり来たり!(役名忘れちゃったけど)この人のふんばりとやるせなさ以外、この作品に、何があるというのでしょう?映画作品としてみれば、あまり褒められたもんじゃありませんが、悪党顔サイズモアの男気に、ささやかな点数を献上いたします。
5点(2003-04-21 22:48:30)
46.  デッドゾーン
訳のわからない予知能力に振り回され自分自身に不安を感じながらも、じわじわと自分のなすべきことに近付いてゆき、恐ろしい使命を果たすウォーケンがとにかく上手い。ストーリー自体もひねりが効いていて、グチョグチョドロドロのクロちゃん作品とは思えない完成度ではないですか。何度見直してもいい感じの映画だと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2003-04-01 20:31:32)
47.  愛されちゃって、マフィア
女は度胸。ミッシェル貧乳。フェロモン?。けれど姉御に付いていきます。
7点(2003-03-21 16:22:57)
48.  アイアン・ジャイアント
欧米では、宗教の影響もあって「人型機械」に対して強いアレルギーがあると言う。フランケンシュタインが「冒涜の物語」とされるのは、人が人をつくるという「神の領域」に踏み込もうとするからだ。逆にタブーのない我が日本人は、なんと言っても巨大人型機械(モノ)が大好きだ。鉄人28号、アトム、ライディーン、マジンガー…彼らは単なる機械ではなく、友でありヒーローであり救世主である。欧米人の中にも我々と魂を共有する人々がいた。素直によろこぼうではありませんか。
8点(2003-03-21 16:16:58)
49.  ツェッペリン
最初TVで観ました。この映画のお陰で飛行船フェチになってしまいました。2度目にラテ欄で本作の名前を見つけたとき、小学生だった私はカセットテープレコーダーのマイク(古い話ですがVTR以前は音声を記録するのにこの方法しかなかった)をスピーカーの前でじっと構えて録音しました。ビデオテープも買いました。残念なことにその後WOWWOWでワイドバージョンの放映があったらしいのですが見逃してしまいました。ヒンデンブルクはただ墜落するだけですが、本作では雄雄しく戦う飛行船の勇姿を観ることが出来ます。とにかくLZ35(だったと思う)が格納庫から引き出されてくるシーンや山中の湖に着水するところなど巨大感にあふれていて最高でした。勇壮なテーマは小学校以来何十年も頭にこびりついて離れません。飛行船が出てくる映画は余り多くなく「ブラック・サンデー」「ヒンデンブルク」「ガン・バス」「天空の城ラピュタ」「インディ・ジョーンズ3」「魔女の宅急便」「地球の頂上の島」「劇場版 パトレイバー2」などだと思われますが、そりなかでも第一次大戦が舞台の本作が最高だと思っています。美術品を盗むために出撃という何ともトホホな目的であり、失敗するとポテトマッシャー(ドイツ柄付手榴弾)を腹いせに放り込むという支離滅裂な行動、そして主人公マイケル・ヨークが果たして任務を成功させたのか否か理解に苦しむオチなど穴は結構多いのですが、ツェッペリン飛行船の勇姿の前には些細な問題に過ぎません。そう言えば本作や「ヒンデンブルク」を始めとして、飛行船は最後に炎上したり悲惨な目に合うことが多いですね。柘植久慶著「ツェッペリン飛行船」に不燃性のヘリウムガスを使えなかった(アメリカが売らなかった)ための悲劇が詳しくかかれてます。やはり飛行船は硬式飛行船に限ります。巨大で美しい…。グッドイヤーの軟式飛行船を見るたびに、硬式飛行船を観ることが出来ない時代を恨みます。
8点(2003-03-16 13:41:38)
50.  風とライオン 《ネタバレ》 
ライズリ(ショーン・コネリー)が遊牧民を率いて出陣するシーンなど理屈抜きで格好いい。拉致されたペカデリス(キャンディス・バーゲン)一家が脱出する際見張りの頭に鉢を叩きつけて気絶させてライフルを奪い、流民に売られそうになるとナイフを振り回し銃を撃ちまくって母と妹を守ろうとする少年も男前。ライズリとルーズベルト(ブライアン・キース)の男気対決も楽しい。「ペカデリス親子の命かライズリの死か」と叫び、自ら撃ち殺した灰色熊(を横に「奴から見れば我々こそが侵入者なのだ」と語り、「ウィンチェスター社宛に『なぜ米大統領が満足できるライフルが米国で造られないのか』と伝えてくれ」ととにかく男気むんむん。米領事館に乗り込み「軍事介入だ」とジェフリー・ルイス領事に圧力をかける提督と海兵隊大尉。岸壁に整列した海兵隊ライフル中隊の先頭に立ち知事宮殿に行軍、戸惑う警備隊に向けていきなり発砲、公邸内に突入し実力で制圧「ただではすまんぞ。気でも狂ったのか大尉」と非難する知事にサーベルを突きつけながら満面の笑みを浮かべ「イエッサー」、独軍が介入しライズリが捕らえられた時ペカデリスが「ルーズベルトは約束を守るはず」とライズリ救出を依頼(首にナイフを突きつけて)されたときに「先に口で言っていただければよろしいのに」と優勢な独軍相手のドンパチをお気楽に承諾するジェローム大尉。能天気かつ無謀で無意味に勇敢な大尉と彼が信じる「アメリカの正義」が実に愉快。これぞミリアス魂。押し寄せる遊牧民に独軍は野砲で攻撃。近距離に迫った騎馬隊に対しては弾種を「榴散霧弾」(弾頭に青いラインが入る芸の細かさ)に変更して発射、広い範囲に着弾煙が生じて複数の騎馬兵が一斉に倒れるところなども注目シーン。刀を目の前に構えて不敵に笑いかけるライズリに応じて拳銃をホルスターにしまいサーベルを抜いて顔の前に構える騎乗した独軍騎兵将校…燃えますぜ。ホワイトハウス内で倒した熊の剥製を前に人払いをして「貴殿は風、我はライオン。強大な風がいくら吹こうとも我は大地に足を踏みしめて耐える。風はそこにとどまることかなわず、ただ吹き去るのみ」というライズリの手紙を一人で読むところは明らかに黒澤監督「七人の侍」の焼き直しと思われるがルーズベルトの孤独がよく滲み出ていて秀逸な出来だと思う。
[映画館(字幕)] 10点(2003-03-15 15:23:21)
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