41. イコライザー
《ネタバレ》 自国内でロシアンマフィアにやりたい放題されてるアメリカ。いいのかこれで。 ここに正義の鉄槌を下す元凄腕CIAデンゼル・ワシントン。昼はホームセンター社員、夜は凄腕殺し屋。三味線屋の勇次みたいですなぁ。 アメリカ人好みの展開です。 対する元スペツナズのトラブル処理屋はまぁまぁでしたが、引き立て役の域を出ず、部下が揃って間抜けなのがいけません。 食器や洗剤やカイロなど買ってるホームセンターが今作では殺しの道具が揃った戦場というのが「へぇ」何か新鮮。 めでたく成敗した挙げ句ロシアまで出張って元締めを仕留めるのは過ぎたるは及ばざるが如しです。 更に騒動のきっかけの女の子のラストシーンの演出は粋に決めて貰いたかったところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-05 14:24:28) |
42. 十字路の夜
1932年製で題名通り夜のシーンが多いのは結構観づらかった。 メグレ警視の冴えた推理であれよあれよという間に解決したのには、置いてきぼりにされた私は呆気にとられるばかり。 警視の魅力はゼロながら、猫被った悪女のネッチョリした語り口が印象にのこります。+4点 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-04 15:02:44) |
43. ロード・トゥ・パーディション
《ネタバレ》 以前に鑑賞していますが、ポール・ニューマン出演以外全て忘れています。 トム・ハンクス、スタンリー・トゥッチ、ダニエル・クレイグ、ジュード・ロウ、キアラン・ハインズ他演技達者が揃っています(当然ながら皆お若い!) ニューマンとハンクスそれぞれの子供(ニューマンとハンクスは他人ながら親子のような関係)との関わりを軸足として、エグさ控え目の復讐ドンパチ模様は添え物に思えます。 二人の最期ではキャリアラストパフォーマンスであったニューマンのそれが沁みました。 バカでも息子は息子、息子の不始末の落とし前をつけるずぶ濡れでの立ち姿、その背中は小さくてやるせない姿でありました。 「お前でよかった」(熱)嘗てのアル様の台詞が浮かびました。 サム・メンデス、コンラッド・L・ホール名コンビによる良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-02 17:51:27) |
44. ファイナル・オプション
《ネタバレ》 黒幕面して思わせぶりなマリクとリチャード卿の情報不足にモヤモヤが募る。 結局彼等の手下にして使い捨て要員だったテロ集団。 超ワキ甘な反面、お歴々を前に堂々としているフランキーは女性ボスとしての貫禄を示します。 その彼女との論戦で格の違いを見せつけた国務長官にリチャード・ウィドマークの千両役者ぶりを見ました。 手間暇掛けて潜入した割には悪巧みを察知出来てなかったスケルンにハラハラも盛り上がりも感じられない。 しかしながら、プロとアマの違いを嫌という程見せつける圧巻の公邸突入シーンに観た甲斐がある作品でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-01 14:01:37) |
45. マイ・ボディガード(2004)
《ネタバレ》 デンゼル・ワシントンの水泳レッスンからの1位獲得は実の親子のようで良かったのですが。 ピタの遺体の描写が無いので、昔で言うヘイズコードに配慮したのだろうか、モヤモヤしてました。 なので積み上げた積み木を自らひっくり返るような展開に呆れてしまいます。 その最期にも感慨無く。 クリストファー・ウォーケンはフェードアウトしてしまい、お懐かしやミッキー・ロークも見せ場無しで ガッカリ度合いが大きい作品です。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-01 12:17:18) |
46. ワールド・ウォー Z
起承転結の「起」が無く、何か知らんけど街なかがエライ事になってるつかみに口アングリ。 軍隊蟻を思わせる人間壁よじ登り描写に「オーッ」となったもののやはり盛り上がれず。 研究所内での対ゾンビがなかなかのスリルで、ブラッド・ピットと差し向かいのシーン(ゾンビ所員は美味しい役どころでしたね)とそれを見詰める研究所員に胸熱でありました。点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-01 11:31:31) |
47. 歩道の終わる所
《ネタバレ》 犯罪者の父親を反面教師として警官となり行きすぎた正義感で降格させられたマーク。 「俺にだって歩道を歩く権利がある!」息巻く宿敵スカリーシ逮捕への捜査中に傷害致死事件を起こしてしまい、スカリーシに罪を着せようと遺体を隠蔽工作するところからドラマが動き出します。遺体の別居中の妻モーガンに恋心を寄せるも、彼女の父が誤認逮捕されるに至って、自分が死んだら開封してくれと上司に手紙を託し、スカリーシに突撃するマーク。そのかっちりとした美しい文字に得も言われぬ覚悟を感じて胸熱に。 事件解決で「君は死んでないから手紙はこのまま返すよ」に対してのマークの返答が私的にクライマックス。 激熱、流石名脚本家! の直後のモーガンに「ホントに?」熱々が急に冷めたところが惜しい。-1点 とは言え、善と悪の狭間で揺れ動くダナ・アンドリュースを始めとし、カール・マルデン、ネヴィル・ブランド、ジーン・ティアニー、ゲイリー・メリル、全キャストの好演が光る名匠による短い尺にドラマがギッシリ詰め込まれた秀作でありました。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-02-01 11:06:13) |
48. オーシャンズ8
綺麗どころが集まってお賑やかに~♪ 目くじら立てるのは野暮かもしれませんが、スイ~スイ~と事が運ぶのに馬鹿馬鹿しさしか感じませんでした。 本作の脚本も兼ねた監督に「抵抗(レジスタンス)死刑囚の手記より」を観て下さいと言いたい。 肩の力が抜けたケイト・ブランシェットに点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-01 10:03:19) |
49. バットマン(1989)
初見、ニコルソン出演以外の知識無し。 タイトルを「ジョーカー」にすべきだと感じたニコルソン通常運転での弾けっぷり。メイクの段階で楽しそうにしている姿が目に浮かぶ。 対してのバットマン。マイケル・キートンとは知らなくてその若さに驚き。 金持ちの道楽ならそれらしく豪放でよかったのに、ウェット感満載でジョーカーに完全に食われていたのがとても残念。 金切り声連発に辟易したキム・ベイシンガーも魅力無し。 残念な作品でした。 [DVD(字幕)] 4点(2025-02-01 09:29:15) |
50. イーストウィックの魔女たち
エログロMAXな役柄を嬉々として演じるのはニコルソンの真骨頂独壇場。 女盛りの三女優は汚い絵面の中でもその美しさは目を惹くものでした。 彼女らの無駄遣いが残念な作品です。 [DVD(字幕)] 4点(2025-01-31 14:55:22) |
51. バーバリー・コースト
自警団の私刑に見る未成熟な法と秩序。 ミリアム・ホプキンスのキスシーン無き恋心。 見下げ果てた極悪人が作品を〆る男っぷり。 忘れ難いシーンがあちこちにある、一流の名に違わぬキャスト・スタッフの仕事ぶりが見事な秀作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-01-22 12:58:25) |
52. 顔役(1940)
《ネタバレ》 ギャングのボスが突如として「ヨーロッパで紳士として財を成す」と引退し、5年間で一文無しになって戻ってくるも、嘗ての子分に相手にされず、それならばと新たな組織を作って対抗するが、撃たれて怪我を負う。 ここからが異色の展開でした。 ロビンソンとボガートの激しい取っ組み合いシーン(残念ながらスタントダブル)があるものの、抗争模様は物足りない程薄味。 修道院暮らしでこれまでの価値観を覆されるところがなかなかの見応えで最後の決断も余韻が深いものがありました。 ロビンソンの芸達者ぶりを堪能出来た良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-22 12:25:10) |
53. 幸せの始まりは
戦力外通告を受けたソフトボール選手リサがマティとジョージの間を行ったり来たり。ツライ、つらい、辛いと喚いてるばかりに見えるキャラに嫌悪感。会話劇のような台詞の応酬のタラタラ感を見てるこちらが辛い。 ジャック・ニコルソンのラストパフォーマンスとなった姿は精彩を欠きこれまた見るに忍びないものでした。 [DVD(字幕)] 4点(2025-01-20 01:53:28) |
54. 裸の町(1948)
2021年1月からの念願叶っての鑑賞。 ジュールス・ダッシン監督の傑作でした。 冒頭ナレーションが示すニューヨークオールロケで製作され、市井の人々の息づかいが感じられる映像に釘付け。 このナレーションの的確で小粋な語り口が心地良い。(公開直前に若くして病死されたそう 悲) 女性モデル殺人事件の犯人に警察が一歩一歩地道に迫り遂に追い詰めるテンポ良い展開が理詰めであり、捕り物シーンは手に汗握るもの。 そこにユーモアと人情話と寂寥感がブレンドされる脚本が見事。 MIPバリー・フィッツジェラルド。小柄で威圧感無しながら巌のような存在感。 ドン・テイラー。忠実な部下として職務に一途に励む姿。 共に魅せられました。 ここまでで9点 黒澤明、キューブリック、フリードキンを始めとした後生の監督に影響を与えたというところに+1点。 [インターネット(字幕)] 10点(2025-01-15 16:30:09) |
55. シャーロック・ホームズ(2009)
主役二人の切れ味鋭いアクションは見応え充分でしたが。 ホームズ&ワトソンが私的イメージとかけ離れ過ぎていて、そこを気にすると一気に醒めてしまいました。 マーク・ストロングの極悪ぶりが控え目だったのも残念なところです。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-13 14:56:54) |
56. ボルケーノ
ジョーンズさん出演に釣られての鑑賞。 溶岩流がロスの街を襲うパニック映画とは知りませんでした。 迫り来る溶岩流の不気味さを筆頭に迫力ある映像を作り上げたスタッフに拍手。 終盤のいくら何でもな無理筋感はご愛敬。 舞台設定のこじんまり感とドラマパートのとってつけた感が歯痒いところです。 恥ずかしながら、ロス山火事の大惨事を1時間ほど前に知りました。 マグマではないにせよ現実に街を飲み込む火の海が恐ろしい。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-11 23:02:51) |
57. 情婦マノン
マノンの吐く言葉全てに嫌気がさす。何と幼く何と浅はかな。愛してるだと? 金>>>>>・・・ロベールだろうが。 アバズレだろうが裏切り者だろうが一途に愛したロベールの「これでもう僕のもの」が何とも切なく、彼に点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-06 13:35:52) |
58. 花嫁はエイリアン
《ネタバレ》 異星人とはとても思えない美しいキム・ベイシンガー。 彼女をフォローするバッグが私的MIP。最たるはkissのレクチャーで大爆笑。なのでその極悪からの最期が残念。 八方丸く収まる結末がお見事。 ジミー・デュランテの「帰ろかな帰るのよそうかなぁ」のゴキゲンぶりが心地良い。 「シーラ号の謎」での名演振りが印象深いリチャード・ベンジャミン。監督としても確かな腕前を見せる大いに楽しめた良作。 [DVD(字幕)] 7点(2025-01-03 13:00:07) |
59. 戦うパンチョ・ビラ
三大スター共演に釣られて鑑賞。 ユル・ブリンナーと分かるまでかなりの時間がかかりました。何時ものキリリッとした眼差しが髪と髭のせいか感じられなく残念。 ロバート・ミッチャムの立ち位置がよくわからないキャラに、メキシコ人を見下した感が見えたのはアメリカ映画ならではかと思うのは考えすぎか。山賊の本性を示すチャールズ・ブロンソンが三人の中でピカイチでありました。 天下取りの戦いは傍観者の目には眩しく映った見応えある作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2025-01-03 12:44:37) |
60. ア・フュー・グッドメン
《ネタバレ》 色恋沙汰が無くて幸いだったとは言えデミ・ムーアは不用でした。 グアンタナモ基地での大佐となるとあのくらい尊大でないと務まらないと思わせるジャック・ニコルソン流石の存在感。 ではありますが、裁判で失言を突かれての敗北模様が白けてしまったのが残念。 青臭いトム・クルーズの薄っぺらさはやむ無しといったところでしょうか。 あの人の自決理由が分からないのにモヤモヤ。 [DVD(字幕)] 4点(2024-12-28 19:31:02) |