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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1643
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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41.  怪物(2023) 《ネタバレ》 
タイトル、予告編、そして本編鑑賞時の印象。全てに強烈なミスリードを感じてしまいましたし、実際されてもしまいました。ただ、そのこと自体は否定しません。他者の主観を表現し理解を得るにはデフォルメは不可避かと思います。  母親の視点で語られる冒頭部分における愛息子や教師の見え方は母親本人にとっては間違いなく現実であり、保利教諭の視点で語られるパートでの母親の表情や言動は彼自身にとって紛れもない現実です。そこに固有の主観がある限り、誰一人として他者と同じ理解や価値観をもって物事を観察したり考証したり出来る訳はありません。少なくとも一般的な人物である限りは。  映画という手段によってあるテーマを語り、なおかつより多くの観客の理解や感銘を得るためには、作り手は自らの主観を越えた表現を求めなければならないように思えます。(というのも私の主観に過ぎない訳ですが)  なので、本作である意味過剰とも受け取れる人物表現やその表情や言動等の齟齬・矛盾は必要不可欠だったのではないでしょうか。  その上で本作を語らせていただければ、登場人物一人ひとりの人物像が丁寧に語られ、子を持つ親の悩み・苦しみ、人の子を育てる教師の悩み・苦しみ、そして自我の目覚めと性の目覚めの年頃を迎えた少年たちの悩み・苦しみ更には夢と希望、それらが丁寧に描かれた佳作であると思いました。  シングルマザーに至るまでの熾烈な過去を愛息子の前ではひた隠しにし、只管彼の「普通」の幸せを求める母親。ある意味守りに徹している姿には力強さより悲壮感を感じました。  新任教諭として赴任し、子どもたちとのコミュニケーションを大切にし、退勤後は恋人との甘い生活を送る「普通」の青年である保利教諭。追い詰められ、全てを失っても飼っている金魚に残酷な仕打ちをすることは出来ない優しさは心に遺している。(当たり前に捉えれば一番の被害者かも)  ひとり親世帯になった原因を漠然と知りながらも、愛する母親のために平静を装おうとする湊少年。優しさ故に依里君をかばうもののそれに徹することの出来ない自分への内省と、親友的に思っていた彼との距離が縮まった瞬間に性的感情を無意識化に得てしまい身体の反応に狼狽えてしまう「普通」の少年。  自らの性的違和感を理解しつつある中で、それを理解するどころか消し去ることしか考えない父親からの虐待に耐えるしかない日々を送る依里。それはやはり父親への愛なのか優しさなのか。学校で繰り返されるいじめ行為にも、クラスメートを達観することで耐えているように思えます。その姿からは怪物感は得られません。  クライマックス。母親と保利教諭が半分こじ開けた車窓から見たものは何だったのか?湊君と依里君が敢えて通過し直した廃車両の先に広がっている世界はどこなのか?単純に受け止めてしまえば土砂崩れで亡くなってしまった二人の魂が次の世界へと旅立っていく姿と捉えられないこともありませんが、だとすればそれは希望ではなく現世に絶望を遺したままの旅立ちであり、二人が真に求めていた世界とは乖離しているように思えてしまいます。  かと言って、実は二人は無事だった、母親と教師が救出した、というのも無理と言うかそこに至るまでの作品の世界観とは異なるのではと思えてしまう。結果、自分なりの納得いく結論は得られていません。  強いて言うならば、「怪物」は決して特定の個人ではなく、個人個人が生きる社会のシステム全体の中に浮遊しているものなのかなと思えた次第です。幾度か鑑賞し、作り手の意図するものとそれを受け取って得たものについて熟考することを求められる作品でした。  (追記) 校長の葛藤と夫の真意。依里の父親の苦悩。これ以上の長尺化は好ましくはないと思いつつ、このテーマに不可欠な登場人物とエピソードであるのならば、もう少し掘り下げて欲しかったなと思いました。
[インターネット(邦画)] 7点(2025-02-22 11:41:14)(良:1票)
42.  ピンク・クラウド 《ネタバレ》 
シチュエーションとしてはSF的な作品ですが、ハッキリ言ってコレはSFではないような。SFにしてはあまりに非科学的と言うか都合良過ぎと言うか、十分な根拠を示すこともないままにグイグイ進んでいきます。雑と言うか適当と言うか細部の詰めはほぼ見受けられません。始めのうちこそ自分なりのコダワリを持ってSFとして観ていましたが、中盤辺りからは「これはSFテイストのヒューマンドラマだ」と受け止め直した上での鑑賞にチェンジ。  もしSFであるならば、研究者たちが雲の正体を調査・分析していくとか、政府による物資補給のシステムを微に入り細に入り解説していくとかの展開が必要でしょう。それとも人知を超えた存在による予測不能な未来をほのめかすとか?結局宇宙人による攻撃だったとか?  ところが本作では、肝心要のピンクの雲について殆ど何も説明されないし、数年もの間続いていく人間たちの生き残りに向けたライフラインの礎となる科学技術等についてもほぼ触れられることはありません。この際詳細は考えないようにね、ということなのでしょうか?呆れるほどに雲のことは触れられない。ピンクの雲は概念とでも言うのでしょうか?否、もしかしてそうなのかも。  それとも、そもそもがファンタジーなのかも知れません。ファンタジーテイストの世界観で語られる人間の愛と苦悩、そして生と死。究極に追い詰められた(あまりそういう雰囲気でもありませんが)環境で、人は他者を愛せるのか?更には自らを愛せるのか?希望を失わずにいられるのか?悲観的にも楽観的にも寄せることなく生きていけるのか?そんなテーマが語られているように感じました。  ラスト。死を覚悟した彼女を10秒後に出迎えたのは生だったのか死だったのか?彼女の立ち姿や表情を見ていると、そのまま頽れるようにも見えるし、思いもしていなかった結果に唖然としているようにも見え、そこについては観客に投げて来たのかなと思えた次第です。個人的には、曖昧のようでいて曖昧ではないこのラストは好きです。「生」だったとすれば相当な無理筋。けれども全編無理筋な非SF的展開からすればそれもありとも思え、「死」だったとすればそれはそれで想定内の結末に留まるばかりで少々拍子抜け。結局自分なりの答えは見つけられずといったところです。  総じて言えば、捉え方次第で佳作とも駄作とも言えてしまえそうな作品でした。個人的にはいろいろ考えさせられたという点でやや佳作寄りの1本です。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-02-21 00:53:27)
43.   《ネタバレ》 
原作の短編小説は未読です。  偶然目撃してしまった事件の犯人に目撃の事実を知られてしまい、追われ、捕われ、命の危機に晒されてしまう。という物語は微妙に既視感があります。定番的と言うべきかも。  ただし、本作はその既視感を補って余りある主人公少年の存在感が良いですね。所謂「オオカミ少年」。嘘をついている時の表情、本当のことを伝えているのに信じてもらえない口惜しさに溢れた表情、殺人犯に追われ命を狙われるという恐怖におののく表情、そして絶体絶命の窮地に追い込まれた時の生きる執念を見せる表情。周囲の大人役と堂々と渡り合う子役の演技の素晴らしさが全編通じて堪能出来ます。  そして、今の時代だったらこの実写は非難轟々でしょう。足元から崩れ落ちそう(実際崩れるし)で危険な廃ビル(セット?)を逃げ回るシーン、殺人犯に暴力的に扱われるシーン(腹部に一発お見舞いして昏倒させたり)は、今であればCG等でカバー出来るものが当時は体力勝負であり精神力勝負であり危険極まりない。それを子役にやらせるとは。でも、そのリアリティこそが本作の味わいであり、正直なところ結構手に汗握りっぱなしでした。  残念ながら夭逝してしまった主演のボビー・ドリスコール少年の演技力に敬意を表し、7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-02-21 00:05:34)
44.  アヌジャ 《ネタバレ》 
彼の国の実情は詳しく知りませんが、おそらくはこれが全てではないにせよ同様の実態がある程度恒常的にあるのでしょう。恰もドキュメンタリーの如く物語は進みます。主演の少女は実際に支援団体の援助を受けているということで、自然な演技は「素」なのではないかと思えます。  ラスト。アヌジャはどちらを選ぶのでしょう?姉の幸せ?それとも姉が心から願う自分の幸せ?幼い彼女の選択がどちらなのか、或いはどちらにすべきかは俄かには分りかねます。彼女の表情からは決心は読み取れませんでした。それは演技出来ていないからではなくて、読み取れない演技なのだと思います。  観ている者に問いかけて来るような眼差し。エンドロールの背景で本作を観る現地の子どもたちの姿が映し出されますが、それこそが本作製作の意図のようですね。一緒に考えて欲しい。そして自分たちなりの結論を得て欲しい。そういう意味では教育映画的に思えました。  静かな展開の中に、貧困に苦しむ子どもたちの将来に向けた力強いメッセージを感じました。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-02-20 23:18:24)
45.  帰ってきたエクソシスト・シャーク 《ネタバレ》 
長い長~いオープニングロールで始まる本作。異様に長いのは何故?それは40人以上(だいたいです)にものぼるエグゼクティブプロデューサーの数が主たる原因のような(プロデューサー数もそこそこ多いのですけれど)。どうやらクラファンの出資者のようですね。  で、やっと本編かと思いきや主役は誰?出演時間からすれば次々登場するおねえさん方なんですがそりゃないですよね。では弟を前作で殺された神父?十字架パワーで触れもせずに悪魔ザメを撃退するツワモノ。にしては活躍しないし。かと言って修道女でもないだろうし…。  登場するおねえさんたちが激しくポッチャリでタトゥいっぱいというのも作風ですね。そのおねえさんたちの絡むサイドストーリー(遊園地とか水族館とかパーティダンサー)がほぼ無駄。関係無さ過ぎです。このあたりの作り手の感覚が理解出来ないのは前作以上かも。  脚本・演出について言えば、滅多にないというか他には記憶にないのですが、何と同一作品内の台詞使い回し。まったく同じ台詞が登場するカットが複数あります。更には、二人の人物の会話のシーンで何と背景も違うし天気も違うという別撮りを強引に編集という力業。これには笑いました。  エンドロールがオープニングの使い回しではなかったのは一安心。と言っても「3」作るんですか?と言いたくなるように背景で繰り広げられるやりとり。最初っから最後まで途切れることのないトンデモなさを満喫いたしました。  サメ映画フリークス界隈では「クソシャ」と呼ばれる(勿論否定的ではありません)「エクソシストシャーク」。正直キライではないのですがとりあえずお腹いっぱいです。  あ、肝心のサメですが、今回も実写の人物とCGが共演することはなかったような…。
[インターネット(字幕)] 2点(2025-02-20 22:58:06)
46.  ルックバック 《ネタバレ》 
原作未読です。なのであくまでも本作を鑑賞しての感想です。ただ、本作は原作を読むべきという気もします。原作者の意図を読み違いしたくないから。  物語自体は(衝撃の展開までは)結構ベタな展開だと思います。主人公の慢心、思いもしない存在との出逢いによる挫折、その対象から得る意外なエネルギー、そしてあざとさ、更には後悔の念。結構ベタです。  ただ、作画表現と言えばいいのでしょうか、そこが非常に繊細で惹き込まれます。恰も実写作品の中で生身の俳優が演じているようなリアリティがあります。正直なことを言えば、この画風自体は好みではありません。画風を見て鑑賞を止めてしまうぐらいに好みではないです。しかしながら、それを忘れて魅入ってしまいました。個人的な好みを忘れさせてくれるだけの魅力あふれる世界でした。  なので、二人が道を違えてそれぞれの夢を追っていくくだりまでは一定のアルアル感に包まれつつも感情移入を惜しむことなく没入していました。  そして衝撃の悲劇的展開。と言っても、具体は兎も角としてこの悲劇はある程度予想していたと言うか、シンプルに再会して新たな希望の未来を手にするなんていうベタベタな展開などあるはずもないとは思っていました。しかしながら実在の事件をモチーフにしているかの如きアクシデントに見舞われるとは。  原作者の思い入れは知りません。本作の作り手の思い入れもまた然りです。なので、不用意に無責任なことを言うべきではないと思いますが、それでもやはり今ここに実在の事件を想起させる事態を挿し込んだことには疑問を禁じ得ませんでした。  一つの道に邁進する方にとっての感覚と、蚊帳の外の人間が抱く感覚が異なることは止むを得ないことでしょう。ですから勿論否定も肯定もしたくありません。ですが、正直疑問でした。  ただし、そうは言いながらも、終盤の(ちょっぴりタイムリープ感が漂い運命論的でもある)マルチバース的視点に基づく展開は感動的でした。人は誰も身近で何か重大なことが起きると「自分のせい」と思ってしまいます。寧ろ思いたくなります。自己の客観視は容易ではありません。ただしそれは両刃の剣。本作では主人公は悲劇とそれに伴う自責の念をバネにしてこれからの人生に力強く踏み出して行くのだと思いました。  いろいろと書きましたが、総じて言えば佳作であることに間違いないでしょう。ただ、ある意味観る人を選ぶのかなと思えてしまいました。私にとっては「感動的なアニメですが感涙はしなかった」という作品でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2025-02-17 18:35:23)
47.  砕け散るところを見せてあげる 《ネタバレ》 
手放しで傑作と称賛するのはどうかとも思えますが(結構観る者を選びそうなので)、ワタシ的には大好きなラブコメと大好物のサイコホラーを、お膳立てはキチンと見せてはくれるものの相当ちゃぶ台返し的に転換するところがツボではありました。  なかなか姿を見せないヒロインのお父さん。見せたと思ったらクルマがイキナリ猛スピードバックという攻撃行動だったり、主人公のお母さんの執拗な質問攻めに表情ピクついてたり(ありゃ私でもイラっとするが)、ヒロインのおばあちゃんの実態がよく解らんのは多分お父さん絡みの死亡フラグと匂わせたり、陰惨な苛めが背景にあったとしてもそれをカバーして余りある学園ラブコメ的な中盤までの空気の中に終盤の惨劇がチラリチラリと見え隠れ。この見え隠れの塩梅が非常に好みで、ホンワカラブラブ感がどこでひっくり返されるのかにビクつきながら観ている快感はなかなかのものでした。  ヒロインを始終抑圧し続けるUFO、当然それは父親なのでしょう。主人公の頭上にまで迫り、ついには具体的攻撃行動に出る。なかなかどうして素敵なサイコっぷりの堤さんが恐かったです。お母さんはある日突然家を出てお父さんは居場所を知ってる?当然アヤシイところです。洗濯屋さんのオバさんが見たという学校では誰にも殴られてはいなかった筈のヒロインの身体にあったいくつもの痣。当然アヤシイです。サイコ堤さんが次第に影を延ばし、最後の最後に一気に正体を現す演出は緊張感がありました。タイトルの「砕け散る」は主人公が叩き壊したUFOのことなのでしょうね。ヒロインが叩き壊した誰かさんの頭部ではなく。  見ようによってはモタツキ感があるかも知れません。主役二人がどちらもスムーズに感情を出せない設定故の台詞回わし。トイレのシーンなんか結構イラっともしました。でも、観終わってみれば無駄なシーンや演出はなかったと思えます。  強いて言わせていただければ、もう少しヒロインのお父さんの中にある闇を描いて欲しかったこと。それと、敢えてヒロインが過去を捨てた設定にする必要があったかな?数年後の偶然の出逢いは不自然過ぎるんじゃない?あれだけの外傷と心理的ダメージを負ったのだから、二人そろって長期入院の後にやっと会うことが出来て、とかでも良いような?と思えたこと(蛇足ですが、主人公の外傷からして卒業式に包帯巻いて出席出来るわけないし…)あたりに少々消化不良感があったかもです。  ちなみに、物語には関係ありませんが人命救助シーンで堤防沿いを走っていた男性はカメ止めの監督役さんですね。気付いちゃうとついつい口にしたくって。いや、ホントに関係ないことで失礼。  (追記です) 思い返してみて、ヒロインが血まみれで主人公宅に辿り着いたところで警察に通報するのがどう考えても常識的で、彼女の根拠不明瞭な「ダメ!」の一言で自ら遺体捜索してしまうところがどうにも無理筋。だいたいからして危ないから逃げなきゃって状況で玄関先で話してないでせめて早く家の中に入りなさいって! あの段階で警察に連絡していれば、否、百歩譲って池から交番なり知人宅なりに直行して助けを求めてれば、二人とも無事だったしお父さんももしかしたら捕まえられたし、そもそも相当パニクってても、てかパニクってればこそ助けを求めるのが筋かと。だいたいからして真っ先にお母さんに連絡入れなさいって。もっともそれだとエンタメ的には見せ場が減ってしまいますけれどね。 などと思った次第です。
[インターネット(邦画)] 7点(2025-02-17 00:23:52)(良:1票)
48.  ELI イーライ 《ネタバレ》 
正直なところ見事に騙されました。まさかまさかの展開がラストに待ち受けていました。(以下大いにネタバレです)  殆ど予備知識なしに鑑賞したので、難病の少年が不気味な医療施設に入院してワケの分からない治療を受ける。しかし、その医療施設はひとりのマッドサイエンティストが営んでおり、少年は生体実験の材料にされてしまう。難病の少年だからこそ体内に持っている成分。その成分を取り出すことでサイエンティストは恐ろしい薬物を作り出していて…みたいな物語を予想していました。  実際、始めのうちはその線で観ていたのですが、ところがところが幽霊さん登場。あれ?これって幽霊話?イカレタ医師が実験的治療を繰り返し、犠牲者の霊が彷徨う館?外から語りかけて来るヘイリーも実は幽霊?中に入ると血まみれになる?  でも、話が進むうちに幽霊さんたちってイーライの味方?何かを伝えてくれようとしている?そもそも医者やスタッフだけじゃなくて父親も怪しい?何も知らない母親は協力させられている?  更に進むと、あれ?医者もスタッフもシスター?え?ここは教会関係?もしかしたら悪魔崇拝?黒魔術?イーライたち被験者は生贄?そもそもイーライには病気なんて無い?  そしてクライマックス。あれ?シスターたちは悪魔と対峙している?え?イーライって憑依されてる?えええええっ!?イーライは悪魔の子だったの?悪魔パワー全開??ということは、父親は悪魔の子であるイーライを不憫に思いつつもシスターたちに協力して悪魔の子退治を目していたの?父親の方が善玉的存在?  あぁ、完全に騙されました。途中、自室から逃げ出したイーライが母親とスキンシップするシーンがいくつかありましたが、その度に「外気を遮断したって、たとえ親だからってベタベタしてたら何かしら感染しちゃうじゃん!」などと呆れて見ていましたが、そもそも免疫不全がないなら関係ないし、両親ともそのこと知ってるし。ただ、冒頭のシーンとか旅の途中で絡まれるシーンで実際に発作起こしてるのは何でかな?という疑問も残ったりはしますけれど。  結局、「オーメン」的なストーリーだった訳ですね。「666」の痣はないまでも生みの親が認めてる訳ですし、何よりも怒り心頭でイーライが目覚めちゃう訳で。父親はある意味可哀想。頭潰されお亡くなり。母親は元々悪魔に魂を売ってるからとりあえずはドライバーとして使われるけれど、二人が悪魔のもとに着いたら御用済みってところでしょうね。  悪魔が絡むと何でもありだから悪魔モノはあまり好まないのですが、本作は先が読めない展開を大いに楽しめました。傑作とまでは言いませんが観て損のない佳作ですね。勿論、事前情報なしでという条件付きで。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-02-16 11:19:32)(良:1票)
49.  ジョーズ MEGAモンスターズ 《ネタバレ》 
数少ない中国発サメ映画。海洋パニック作品とB級サメ映画の中間的な出来映えですね。  物語としては、海難事故で船を失って漂流する若者たちが、何とか生き残ろうと助け合いながら戦うものの、立ちそうな順に死亡フラグが立って一人ずつサメに食われていくという海洋パニックものの王道的な展開(ほぼ同じ内容の作品の既視感あるかも)。ですが、襲われる側の行動や言動が「ホントに生き残りたいの?」みたくどうにも理解・納得出来なかったり、肝心のサメはCGとしてはそれ程チープではないものの行動パターンが不自然過ぎて時間稼ぎ感があったり、全体的に矢鱈尺が長く感じてしまうような繰り返しの連続だったりして、いかにもB級感に溢れています。  ヒューマンドラマ感を込めようとしてかラスト近くの救助シーンは妙に引っ張るし、おまけにリベンジですかというラストシーン。あれ?あなた海洋調査隊とかなんかしらの海関係の人でしたっけ?って感じ。結果、自分的にはビキニ美女登場が必須条件?のB級サメ映画にカテゴライズさせていただいた次第です。
[インターネット(字幕)] 3点(2025-02-15 14:47:16)
50.  蛇の道(2024) 《ネタバレ》 
元ネタ未見です。あくまでも本作のみについての感想です。  物語の中心をなす復讐譚を少々トリッキーに語った作品ですね。主軸に力点を置いて装飾は省いたような。まともに考えてしまったら、例えば拉致の方法が杜撰過ぎて、目撃者不在だったりスタンガンの効果が過剰だったり都合よく意識失ってたりとか、クライマックスで武装した相手が戦闘能力ゼロでヘタレ過ぎだったり等々、「んなわけないだろ!」的な曖昧さとか物足りなさが相当数見受けられます。なので、作品世界を楽しむためにはいろいろと目を瞑らなければならないです。そこまでして観るべきかという根本的な問題はありますが。  結局、ヒロインの復讐譚は帰国した夫を始末して完成なんですか?私は最後まで観ててっきりアルベールの件を含めて真犯人はヒロインなのでは?などと思ってしまいました。だって死体にナイフを突き立てる姿とかドライバーを手にした表情とかが鬼気迫り過ぎていて常軌を逸しているような。あくまでも極度の復讐心がなせる業なのかも知れませんが。  それと西島氏の登場。黒沢作品に多数出演している御縁ですか?の如き唐突感が否めませんでした。ヒロインのマインドコントロール的台詞によって死を選んでしまう役処は、彼女の持つ恐ろしさを浮かび上がらせる上で重要だとは思いますが、サイドストーリーとして必要だったかどうか疑問。それもネームバリュー的に釣り合わないようなキャスティングに思えてしまったりして。だから「御縁ですか?」と思ってしまったのですが。  元ネタの邦画作品を観れば様々な疑問は解消されるのかも知れませんが、やはり1本の作品は独自に存在意義や感動を放って欲しいところ。本作だけを見た印象としてはかなりの消化不良でした。柴崎さんの熱演に+1点しても5点献上までかなと。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-02-15 11:49:13)
51.  テロ,ライブ 《ネタバレ》 
細かく捉えてみれば説明不能で理解不能な部分も多々ありますが、それら総てひっくるめて強引に貫き通すという韓国映画ならではのパワーを感じました。「息つく暇のない」とか「手に汗握る」という表現がピッタリの作品ですね。そう、社会派作品とかヒューマンドラマの香りを醸し出しつつも、背景とか具体とか顛末とかあれこれ考えたら楽しめない思いっきりエンタメに振り切った作品として観るのが正解かと。  ただ、そうは言っても鑑賞後の悲壮感は否めず、結局自死を覚悟した主人公は数名の警察官を道連れにしただけで何も遺すことは出来ず、遺したことがあるとすれば局の上層部や関係する政府機関への理不尽なお手柄と、道連れにしてしまった警察官の遺族からの激しい憎悪。身から出たサビと言ってしまえばそれまでながら、犯人じゃないけれど「すまない…」じゃ本当に済まない。主人公にも犯人にも全く同情や感情移入は出来ない、只管虚無感だけが残った作品でもありました。  あくまでも作品の勢いと演出、そして出演者の演技を楽しむエンタメ作品としての8点献上です。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-02-15 11:05:23)
52.  Valimo 《ネタバレ》 
アキ・カウリスマキ監督の作品とはあまり縁がないせいか、僅か4分間という尺の中で工員たちの生き様が凝縮されて語られていることは受け止められたものの、正直言って感銘を受ける域には達しませんでした。  映画館?(これは8ミリ映写機かな?)で映し出されているのは、エンドロールにもあるように1895年のリュミエール兄弟による世界初の実写映画「工場の出口」ですね。本作は2007年の作品。シンプルに「工場の出口」へのリスペクトとして、昔も今も本質部分は変わらない工場の姿を描いた作品と捉えるのが正解でしょうか?  難解ではないのに難解な作品を観てしまった感覚です。ここでの評価には適していないようにも思える作品でした。なので5点献上します。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-02-13 10:38:42)
53.  アッシャー家の惨劇 《ネタバレ》 
あまりに有名な原作。けれども相当大昔に読んで以来多分ご無沙汰していたと思います。ストーリー初見のように鑑賞しました。(忘れてしまったということですね…)  概ね原作に忠実に映画化されているようですので、大御所による原作の否定に繋がるような言い方はしたくないのですが、短編小説だけに少々無理があるようにも思えてしまうところ。呪われた家系と言うより呪われた家ということですが、イギリスから悪霊ごと移築してしまったようで、アッシャー家はアメリカ移築後に住み始めたのでしょう。ご先祖さんたちは必ずしも短命ではなかったようですが、肖像画の数から考えるにそう長く血筋が引き継がれて来たとも思えないです。  まぁそんなことを言っても意味がないのは承知です。あくまでもこれは怪談話。おどろおどろしい雰囲気、謎めいた屋敷とその住人、呪われた兄妹。そこに飛び込んだ熱血漢。その雰囲気を楽しめれば良いのでしょう。製作年代を考えれば、そういう意味では完成度の高い作品と言えると思います。子どもの頃、多分テレビで見れたと思います。その頃これを見ていたら(見たかも)、きっと怖くて泣きそうになったことでしょう。当時モノとしての恐さ加減はかなり高めかと。  そんな訳で、あくまでも製作年代を考慮した上での6点献上です。ただし、もう少し短い尺でも良かったかも。短編の原作を引っ張り過ぎた感がありました。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-02-12 18:23:50)
54.  シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 《ネタバレ》 
漫画原作世代(というにはやや上ですが)としては、確かに原作愛を感じるものの再現性には疑問がありました。ただ、それは当たり前のことであって、いくら日本漫画、日本アニメ大好きなフランス人文化だとしても、そもそもの民族性や歴史に由来する感性が異なる訳ですから、咀嚼・吸収して産み出されたものは別物であって何一つ不思議はありません。そのあたりは、20年前に大ゴケしたジャッキー版と本質的には共通している部分がなきにしもあらずです。(かたや成功、かたや失敗ですが)  そんな訳で、キャスティングは勿論、細かなギャグや台詞を始めとする様々な仕掛けに彩られたお色気付きアクションコメディとしては楽しませてもらえましたが、これをもってして「シティーハンター」ですと言われても俄かに受け入れ難いものがありました。タイトルは敢えて変えて「シティーハンターに着想を得た作品」ということにして欲しかった。その部分で-1して、あくまでも「Nicky Larson et le parfum de Cupidon」として5点献上します。願わくば、もっと突き抜けた下ネタコメディ感とシリアスなハードボイルド感の対比を見せて欲しかった。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-02-11 10:31:35)
55.  目玉の怪物 《ネタバレ》 
絵に描いたような昔風の宇宙人モノ。1968年であれば、もう少し何とかならなかっただろうかと思わせられるチープなUFOと宇宙人。軍隊の装備とか施設とかも相当チープ、というかテキトー。要は、製作年度の古さと言うより低予算だったのでしょう。  タイトルは「目玉の怪物」ですね。これ、ほぼ直訳ですが、登場する宇宙人を見ていてもイマイチ解りにくいです。ポスターのイメージだとデカイひとつ目怪物なのかな?と思っていたら、寧ろ本邦の妖怪「百目」じゃないですか。昔ながらの明度を下げての夜間演出なので、その辺が非常に解りにくいです。もっとも、解り易かったからと言って何がどうなると言うことでもありませんが。  登場人物の意味不明な行動や言動、緩すぎる軍隊、使いまわしのカットの多さ、笑えないギャグの連発、如何にも動きにくそうな着ぐるみでノロノロと歩き挙句の果てには意味なく崖から落ちる宇宙人。昔懐かしい特撮ものはノスタルジックで好物でして、本作もUFOが飛ぶ時のテルミンのような音にワクワクはしたものの、全編観てしまうとあまりのテキトーさにどうにも馴染めない1本でした。
[インターネット(字幕)] 2点(2025-02-10 22:38:10)
56.  最凶女装計画 《ネタバレ》 
この監督の作品は結構観たはずなのに本作は観ていませんでした。  パロディ感がしないこともありませんがオリジナルですね。ストーリーとしては結構ベタではありますが、そこを逆手に取っていると言うか、お約束感溢れる展開ながら全然気にならない。次から次に繰り出されるお笑いネタがことごとく楽しめました。ゴールデンラズベリー賞の5部門でノミネートということですが、いやいや微に入り細に入りハイレベルなコメディだと思います。  台詞が多いですね。残念ながら英語はイマイチな私。もしネイティブに理解出来ていれば、飛び出しまくるスラングに楽しさ数倍であること間違いなしかも。音楽もまた然り。全体的にBGM少なめの作品で、特に始めのうちは妙に静かな時間が流れて行くので期待外れ感が起きそうになるものの、ここぞと言うところで挿し込まれる楽曲がことごとくお洒落でカッコいい。全曲コンプリートしていればこれまた楽しさ数倍ですね。  そして、なんと言ってもクオリティがハンパない女装。細マッチョな男がグラマラスな女になり切る。そして黒人が白人になり切る。コンプラ的には結構強力な攻めに次ぐ攻め。でもそこがまた好感度高めてます。この女装、ホントに特殊メイクだけなんでしょうか?VFXなし?見事です。過去作にも「ビッグママ・ハウス」とか「ミセス・ダウト」とか有名作品は数々ありますが、本作は女装映画の新境地を感じさせてくれました。ネタじゃなくて、かなりマジな仕上がり。素晴らしいです。  始めのうちはイマイチ乗れなかった本作。でも、スロースターターさながら次第にヒートアップしてきて、観終えた時には大満足で迂闊にもホロリとしてしまったぐらい。思いがけない佳作でした。  ちなみに、邦題は痛しかゆしと言うか仕方ないところですかね。直訳はかなり難しい感じ。監督繋がりでの営業的ネーミングですが、結果オーライと思いました。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-02-10 21:22:27)(良:1票)
57.  悲鳴を上げる頭蓋骨 《ネタバレ》 
そもそも「スクリーミングスカル」なるものは欧米の怪奇伝説にある定番物のようですね。本作はそれを題材にしたサスペンスミステリーといった趣です。  1958年という製作年からすれば当時モノとしてもかなりチープな特撮だったり骸骨モデルだったりですし、最初っから鼻持ちならないイヤな奴っぽいエリックが怪しいと思わざるを得ない意外性なしのストーリーだったりと、特筆すべき点には欠けるかなというのが正直な感想です。  ただ、いきなり登場の懐かしいガルウィングのメルセデス300SL?とか、地味目の雰囲気のヒロインが矢鱈胸を強調していたり生着替えの下着姿になったりボディラインがスケスケのネグリジェ姿だったりというお色気担当だったりとか、大げさ目のオーケストラBGMに絶叫型悲鳴が鳴り響いたりとか、モノクロ作品(にしては製作年が新しめ?)を通じて当時を懐かしむにはまぁまぁ良かったりもする1本でした。  ちなみに、オープニングの「恐すぎて死んでしまったら葬儀費用は負担します」みたいなカットは珍品かも。他にあまり記憶にない演出でした。ホントに死んじゃったらホントに負担したのかな?(そんなに怖くはないのを自覚していたのか?)
[インターネット(字幕)] 5点(2025-02-10 10:56:14)
58.  ムクドリ 《ネタバレ》 
深い哀しみから夫婦の愛が立ち直っていくという心温まる良い話だとは思います。でも、何かしっくりと来ない。いまひとつムクドリとの交流が生かされていない?否、取って付けた感があると言った方がいいかも。  確かに、ある意味孤独と戦うリリーに生きる力を与えたのはムクドリでしょう。たまたまテリトリーに入って来た彼女を追い払おうとしたことがきっかけとなって敵対関係になったリリーとムクドリ。ただ、かと言ってリリーは毒を盛る気もなく(結果、犠牲は出てしまった)、雛を見れば巣を壊すのを躊躇う(ソックス故かも)、彼女の優しさと母性はムクドリ一家を心から憎んでいる訳ではない。挙句、成り行きからムクドリを傷付けてしまった彼女には贖罪の意識さえ芽生え、介抱を通じてムクドリと心を通わせようという(もしかしたら自らの心を落ち着かせようとする意味の方が大きいかも)行動に向かう。そしてそれは、次第にジャックに向けた感情にまで影響していく。  一方ジャックは、服薬を拒否し妻を拒み周囲の全てに心を閉ざしているものの、そんな自分がどうしたら良いのかという課題に対して本心から背を向けてはいる訳ではない。以前から発症していたという告白から考えるに、(不安定この上なく決してよろしくないことだとは思いますが)彼は良きにせよ悪しきにせよある程度自らの症状をコントロール出来ているのかも知れません。結局彼は自らの力によって前を向き始める。勿論リリーの存在はこの上なく大きなものではありますが、ムクドリとリリーの関係が、間接的であっても何かしら影響しているかどうかは作品からは読み取りにくいところです。  なので、あくまでもこの物語はムクドリの存在を意識することによって変容していくリリーの物語のように思えました。強いが故により一層悲しみに打ちひしがれてしまった人間が、より強く生まれ変わり立ち直っていくという。言い換えれば、決して動物が主人公(擬人化や象徴化を含む)の物語ではないように思えた次第です。そのあたりで作り手の意向と私の願望がすれ違ってしまった感があります。そっちを期待していたと言うか。  ちょっと作り物感が強い行動をとるムクドリのCG(自宅に営巣された経験のある身としては違和感あり過ぎ)、(現実的過ぎて)何か煮え切らないように感じてしまったカウンセラーや心療医の行動や言動。印象的・感動的な台詞やカットの数々が散りばめられている作品であるにも関わらず、個人的には妙な消化不良感が残ってしまいました。  ファミリー向け、お子様向けの作品、或いは全編アニメで作られていれば随分と印象が違っていたように思えます。作り手と少々気が合わないままに観終わってしまった1本でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-02-09 09:47:01)
59.  ウイルスシャーク 《ネタバレ》 
マーク・ポロニア監督による超B級(Z級)サメ映画。例によって低予算ならではの味わい。ただし、本作は意外なほどプロットはちゃんとしていると言うか(終盤を除く)、超チープなセットとか小道具とかCGとかサメぐるみとか同監督作品常連の出演者たちによる平板な演技とか笑えないジョークとかはいつも通りながら、ストーリー的には一応筋が通っているように思えないこともなく、他作に比べると結構集中して鑑賞出来ました。  が、終盤は何なのでしょう?研究者がどこに隠し持ってたかよく解りませんが命からがら血清を持って海岸に辿り着いたまではまぁいいとして(良くもないのですが)、感染者がディストピア的にどっかの納屋に立て籠ってミュータント?と戦うってどうなんですかね?設定もやってることも相当無理筋でここに至って完全に萎えました。  更にはトドメとばかりに潜水艦に保護された研究者が血清を投棄して自らも入水って何で?生き残りが130人って聞いたから?その辺の心変わりが全く理解不能。結末ありきで残りの尺を調整した感じ?  終わってみればやっぱりいつものサメ映画byマーク・ポロニア監督。慣れて来た自分が恐いかも。
[インターネット(字幕)] 3点(2025-02-06 16:19:44)
60.  AREA 《ネタバレ》 
一般論から言えば、問題のある作品と言わざるを得ません。一緒に死んでくれる相手をネットで探すとか、リアルなリストカットのシーンとか、映像化には賛否の分かれるところでしょう。  しかし、旅の途中で交わされる言葉から二人の距離感が微妙に変化していきます。昴は自らの死に対して当初無感情に見えましたが、香との会話を経て目的地に着き、震災で灯台が崩落していたことを知り、生きることに向き合う彼の姿勢が少なからず変容し始めたように思えました。  願わくば、香も昴との交流を通じて変わって欲しかった。灯台が存在しないことを知って考え直して欲しかった。しかし、作り手の表現は残酷でした。あれから昴はどのように行動したのでしょう?私は彼が香を追わなかったと信じたいところです。ありがちな表現になってしまいますが、香の分まで生きることに執着して欲しいと。  観終わってみて、意に反してと言うか、誰に対してか解らないままに涙ぐんでしまった作品でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2025-02-06 15:58:48)
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