41. ナミビアの砂漠
《ネタバレ》 河合優実が出ずっぱりで、河合優実ありきの映画だと思う。 基本メンヘラ、暴力的で退廃的な性格。 人と関わるのが嫌いそうにみえて、彼氏は常にいる。 そんな彼女をひたすら2時間見つめ続ける映画。 この映画を見て何を感じるか、どう解釈するかの余地はかなりある気がする。 つまりこの映画を見た人それぞれが様々な解釈を持てるような幅の広い、自由度の高い映画だ。 わたしはこの手の映画は好きな方だ。 一人の生き方を淡々と描く。 何気ない日常にその人の生き様がある。 こういうのも面白いと思う。 河合優実の演じた主人公のやさぐれ感はハンパない。 精神病質なところもあるし、本人も生きづらそうだ。 そんな彼女を見捨てることなく付き合う彼氏の気持ちは正直理解はできない。 でもきっとそんな彼女にも、彼氏を引き留める魅力がどこかにあるんだろう。 その魅力が何なのかは最後まで分からなかった。 でもそれでいいんだと思う。 彼女を魅力的と感じ、そばに居てくれる人が居るならば。 [インターネット(邦画)] 8点(2025-03-11 14:33:42) |
42. 格子なき牢獄
《ネタバレ》 ネリーの若さあふれる肢体とスタイルに見惚れてしまった。 その魅力にやられるドクターの気持ちも分からなくはないが、婚約者が必死に仕事してるのにデートをすっぽかされたくらいで別れるとは情けない男だ。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-08 21:31:45) |
43. ハート・ロッカー
《ネタバレ》 爆発物処理班の活動模様を淡々と描いた内容。 最後の20分は良かったが、そこまでの大半は退屈だった。 ラスト、久々に家に帰った主人公。 自分の子どもと遊ぶ。 この歳になると好きなものが減るとつぶやき、今は1個しかないという。 それは多分、自分の子どものことを指している。 爆弾処理の必要性を妻に論じるも軽く流される。 平穏な日常ではあるが、爆弾処理の使命感を理解してくれている人は周囲にはおらず、ある種の孤独感すらただよう。 それでもまた長い期間、現地に乗り込み爆弾処理を行っていく… なかなか味わい深いラストだと思う。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-07 09:28:51) |
44. 日本暴行暗黒史 異常者の血
《ネタバレ》 いやー、これほんと内容が濃すぎて胸焼けがする。 閉鎖的な村の中で起きた血の濃すぎる話。 ドキュメンタリーっぽく描かれているので余計に気持ちが悪い。 日本の昔々、田舎のどこかの村でこんな事が実際にあったかもしれない、そう勘繰ってしまうくらいリアルな内容だ。 まさに日本の暗黒史である。 こんなドス黒い、気持ちの悪い胸焼けのする血の濃い話は、闇に葬り去って語り継がない方が良いだろう。 この映画も封印した方が良い気もする。 (現在、アマプラで… [インターネット(邦画)] 7点(2025-03-03 00:01:30) |
45. スワンプ・ウォーター
《ネタバレ》 湿地帯にあったドクロがベタではあるが印象深い。 いかにも近づくなといったメッセージを発する目印として面白い。 チキンな間男が人妻に近づく、そして見つかる、でもそのチキンである間男には強力な味方がいた。 それは殺しの真犯人の兄弟で、この兄弟の弱みを握っていたのが間男だった。 ベンはそれを見抜き、湿地帯に隠れ続け冤罪を被った男の無罪を証明する。 と言った内容で、わたしが勝手に期待していた湿地帯メインのネイチャーな話ではなく、推理ものみたいな終幕だった。 [DVD(字幕)] 6点(2025-03-02 16:48:06) |
46. 熱波
《ネタバレ》 今はシワシワのお爺さんお婆さんでも若い頃があった。 若い頃はカッコよくて美しくて、それはそれは熱い恋もした。 そんな麗しき過去を回想する映画。 第一部は現在。 決して幸せには描かれていない。 ここを幸せに描いてしまうと、第二部で描かれる過去が大して輝かなくなってしまうので当たり前か。 他の作品でも同じことを書いたけど「老い=不幸」みたいに描く青春映画は嫌いではある。 第二部は美しい過去。 美男美女の恋絵巻が描かれるものの、不倫がらみで実はかなりドロドロしている。 好きな男と結婚したと思ったら、それ以上に好きな男に出会ってしまった女性。 その悩ましき状況が描かれる。 この作品全体に漂う幻想的とも言える空気感は好みなのでこの点数で。 [DVD(字幕)] 7点(2025-03-01 18:20:34) |
47. ママの想い出
《ネタバレ》 ママの話だけならもっと良かっただろうに、声のやたらに大きいオジサンとか威張り散らすオバサンとかがウザい。 アイリーン・ダンの演じるママはとっても魅力的で、見ているこちらがマザコンになってしまいそうな母親らしさ、そしてどこか可愛らしさもある。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-03-01 11:54:54) |
48. イグアナの夜
《ネタバレ》 リチャード・バートンが常に汗だく、髪はベチャベチャで主人公を熱演、この人の演技だけで既に優れた作品になっている。 そこに絡む女性たち。 登場する女性それぞれが個性や魅力を発揮していた。 ビーチボーイズの二人組も非常にユーモラス(終始、上半身裸なのは反町隆史と竹野内豊に共通した特徴)。 じゃあなぜ6点なのか? それはストーリー進行のリズムの悪さ。 決して展開が遅いわけではないが、メリハリがなく一定のペースで淡々と進んでいくので長く感じた。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-25 15:56:00) |
49. ひとりぼっちの人魚
《ネタバレ》 佐渡の女性がブラック企業でパワハラ上司に苦しんで自殺、その幽霊が新潟まで姿を見せては人魚としてのモデル稼業で生き甲斐(死に甲斐)を見い出すも、新潟の絵描きに約束をすっぽかされ、モデルとしての生き甲斐(死に甲斐)を見失った佐渡の女性は、その後新潟の絵描きの前に姿を見せることはなかった…という話、なのかな?分からん。 人魚の古臭いゲジゲジ眉毛と昭和チックな古びた映像は、昔から伝わる人魚伝説を語る上での狙いかな?分からん。 [インターネット(邦画)] 3点(2025-02-23 09:59:25)(良:1票) |
50. ジャグ:いのちのかけら
《ネタバレ》 アート系の映画っぽいので、これ系統の映画は見る人のセンスにマッチするかしないかで、大きく点数がブレそうな内容だ。 パキスタンの夜の街並みはまるで香港の様で、とても美しく妖しい魅力たっぷりなのだが、話の内容が意味が分からなすぎて眠気が酷かった。 この酷い眠気、つまり自分には合わなかったと思われる。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-02-22 09:39:31) |
51. 蹄の悪魔
《ネタバレ》 スリランカ映画初体験。 迷信を馬鹿にした男の末路を描いたサスペンスホラー。 まずまずの緊迫感だし、説得力もそこそこある(オープニングが怖さのピークだけど)。 森林の中では人間よりも動物の方が能力が上だという考え方は、自然に対して敬意を払うという意味で大切だと思う。 途中に入ってくるアニメーションも自然な感じでなかなか良い。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-21 07:18:34) |
52. 怪獣の日
《ネタバレ》 未知の生物について、本来であれば充分調査してその危険性を調べ尽くした上で対応すべきであるが、政府からの圧力や対外的な体裁、お金の問題から判断を誤り、結果近隣住民に被害が及ぶ。 これは怪獣漂着を例えにした、社会への皮肉と問題提起である。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-20 19:18:49) |
53. しまこと小豆島
《ネタバレ》 小豆島、一度は行ってみたい。 オリーブや醤油、好きなものばかりだから。 本作はそんな小豆島が舞台。 しまこという女性が主人公。 しまこの母親は既に亡くなっていて、父親には再婚予定の女性がいる。 その再婚予定の女性としまこが、何故か二人で小豆島を訪れるという不自然な設定。 二人には最初距離があったが、小豆島を旅するうちに心を通わせる。 話自体は心温まるものであり、見ていて悪い気持ちはしない。 ただ、設定がいささか強引なので、話で見せるというより小豆島をアピールすることが目的の作品な感じがした。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-19 20:17:10) |
54. 悪魔が夜来る
《ネタバレ》 後半、題名通り悪魔が夜来るのだが、悪魔が夜来るまでがやたらに長く感じた。 悪魔が夜来た後は俄然面白くなり、その悪魔のオッサンの憎たらしさが物語にスパイスとして効いてくる。 悪魔が夜来る前は吟遊詩人とやらのジルがキザで嫌なくらい存在感があったのに、そのジルが小者に見えてしまうほどこの悪魔のオッサンの存在感が凄い。 しかし、その絶大なインパクトを持つ悪魔のオッサンさえも、アンナの若さと美貌の前には太刀打ち出来ず、しかもジルとアンナの愛に負けてしまう。 悪魔が夜来るまでが退屈なものの、永遠の愛を語らせたら映画史上でも随一だと思われる一篇。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-19 10:36:05)(良:1票) |
55. 誰のための日
《ネタバレ》 喪服フェチにはたまらん映画! ん?はい?喪服フェチなんて自分だけだって? …。 気を取り直して、映画の内容について。。 誰も楽しくもない法事。 やらなきゃいけないから仕方なくやる。 呼ばれたら断るのは悪いから仕方なく参加する。 亡くなった人のための法事なのに、亡くなった人の話題はほとんど出ない。 誰のための日なのか? 何のための日なのか? それについて激しく喧嘩する姉妹。 法事の必要性を題材にしたのは面白いが、姉妹の喧嘩ばかりの内容なので、見ていて良い気分にはなれない。 だけど確かに法事ってほんとに必要なのかについては考えさせられる。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-16 19:39:25) |
56. あみこ
《ネタバレ》 根暗と思いきや、かなーりエキセントリックなあみこ。 帰宅部かと思いきや、かなーり行動派なあみこ。 退廃的でどこか人生に対して達観しているはずなのに、同級生の高校生が好きで恋に一直線なところがある。 このダブルスタンダードなあみこについていくのは大変だ。 こんな訳のわからないめんどくさい女のコが身近にもし居たら嫌だけど、映画の主人公としては行動の読めない面白さがあって良いんじゃないかいな。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-02-16 17:12:43) |
57. 懲戒免職
《ネタバレ》 確かにこれは掘り出し物だ、思いがけず良質な短編に出会えた。 まずオダギリジョーが役にハマり過ぎ。 怠惰な美術教師でタバコをふかし、女子生徒にモテる役ってのがこの上なく似合っている。 母親にその先生の事をキモいと言われ、無意識に泣いて怒る娘。 そう、この娘はオダギリジョーに恋をしていた…って落とし方が素晴らしい! エンドロールの音楽もいい。 [インターネット(邦画)] 8点(2025-02-16 08:36:50) |
58. I AM NOT INVISIBLE
《ネタバレ》 前半のフィリピンのスラムを現地取材した部分はとても良かった。 しかし後半がいただけない。 メンヘラが人生相談しているだけの内容だ。 相談相手はパワフルな祖母で、会話がまったく噛み合っていない。 フィリピンのスラムの現状に興味があって見てみたら、後半はまるごとメンヘラの人生相談だったというオチ。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-15 21:45:52) |
59. Broken Rage
《ネタバレ》 前半はシリアスなヤクザもの、後半はそれのセルフパロディで構成されている。 前半はもちろん無難に楽しめた(特にスポーツジムでの殺しのシーン)。 さて後半はどうか? いや、これが意外と面白かった。 たけしさんのギャグで笑ったのは久しぶりかもしれない(いくつかのギャグについては、いつものビートさんって感じで寒いものもあったが)。 後半の20分はガチで尺が足りず、ネタ切れした感は伝わってきた。 ところで「スマホがサムソンだよ!」をやたらにしつこく繰り返してたのが気になった。 なんか深い意味でもあるんだろか。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-02-15 19:13:17) |
60. お兄チャンは戦場に行った!?
《ネタバレ》 「毛色の違う」というレビューに大爆笑させていただきました、ありがとうございます!(「毛」にかけて狙ったギャグですよね?!) この監督は実に毛色、いや違った、気色の悪い話を撮るよなぁ。 いくら家族愛とはいえ、これは気持ちが悪いぞ。 「湯を沸かすほど〜」に匹敵する悪ノリ。 インパクトは強烈だけどね。 そのインパクトに敬意を表してなんとか5点! [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-15 15:57:17)(良:1票) |