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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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601.  自殺サークル 《ネタバレ》 
【ショッキングな画+そぐわない明るい音楽+意味深な台詞=混乱と戸惑い≒深い恐怖】という図式が成り立ちます。冒頭の集団自殺は凄まじいし、後味のモヤモヤ感は深い余韻に繋がっています。おそらく監督が撮りたかったのは、集団自殺や、自分の手を切り刻む奥さん等、キャッチーでインパクトある恐ろしい画。目指したのは“得体の知れない恐怖”と推測します。ですから“自殺”そのものに対しての主張はありません。この作品を通じて社会に問題提起する気など、そもそも監督には無い。デザートの最後のメッセージ「勝手に生きろ」は、そのままの意味。本作をキッカケに自殺なんかしてもらったら迷惑ですよ、ということ。「あなたとあなたの関係は?」等、一連の不可解な問いかけも、意味が判らなくて正解。この事は、唯一自殺クラブの核心にまでたどり着いた女子高生(蝶の刺青をしている娘)の印象的な表情に表れています。自殺を止めようとした永瀬に対して、最後に向けた表情“はぁ?”は、“見当違いですよ”ということ。それは一連の事象を合理的に理解しようとしている観客に向けたものでもある。そう言えば、子供たちも言っています。「自殺クラブは存在しない」と。石橋も「彼らは敵ではない」と言っている。(←死に行く人間の言葉に嘘が無いのはお約束です。)裏読みする必要はありません。言葉そのままに受け取ればいい。意味を求めようとするから判らなくなる。それが自分の解釈です。個人的には不条理作品が難解作品を装うのは好きじゃない。それらしい台詞を並べることに技術はいらないから。それに監督の思惑を超えて評価されるとしたら、ちょっとズルイ気もするし。もっとも、作品から何らかのメッセージを受け取るのは各人の自由です。出された料理の食し方は、食べる人に任されている。豚肉でも牛肉だと思って食べれば、ビーフの味がするもの。むしろちょっと得しているかもしれない。自分の映画の楽しみ方もそういう感じです。
[DVD(邦画)] 5点(2007-08-19 17:46:21)(良:1票)
602.  あずみ
北村監督は、ストーリーや世界観には興味がなくて、キャラクターの面白さ+アクションで魅せるタイプだと思います。本作を楽しむうえで重要なのは、そういう監督であると認識すること。期待する方向を間違うと痛い目に遭う可能性大です。自分の場合、同監督の『VERSUS』を鑑賞済みであったことが幸いしました。そうでなければ、失望したでしょう。世界観はショボイし、物語は支離滅裂です。特に加藤清正殺しのくだりは酷い。アクション以外に目を向けてはいけません。もっとも、アクション(殺陣)が特別素晴らしいかというと、正直そうは思わない。けれん味溢れる殺陣に華やかさはある。カメラワークも凝っている。話題の“200人斬り”も見応えはありました。でも、満足には至らない。結局行き着くところは個人の技量。いくらエフェクトやカット割が良くても、基本の動きがなってなければ、誤魔化しにしか見えません。(本作鑑賞後にTV時代劇『桃太郎侍』の殺陣を観て、より強くそう思いました。TV時代劇侮りがたしです。)アイドル映画に過分な期待を寄せてはいけない。それは承知しています。ただ基本の動きに磨きがかかれば、上質のエンターテイメントに化ける期待は十分に持てます。ぜひとも上戸彩には頑張っていただきたい。まずは箸の持ち方から特訓を。
[DVD(邦画)] 6点(2007-08-18 20:00:53)
603.  VERSUS/ヴァーサス
売りのアクションシーンは、それなりに見応えがありました。時折はさまれるギャグテイストもいい感じ。キャラクターもそんなに悪くない。でも物語は無きに等しく、役者の演技は芳しくない。世界観は安っぽい少年マンガのようです。アクションに特化するならば、それもいいと思います。ジャンルは異なりますが、『CUBE』のように思い切って“オイシイところ取り”をしたらいい。ちっぽけな世界観ならいらない。下手な台詞なら無くていい。ひたすら銃撃と殺陣の爽快感を追求したアクションムービーを目指して欲しいと思いました。ただし、このレベルでは物足りない。テレビゲームでも同等以上の満足感が得られるはずです。型にはまる必要は無いですが、“映画ならでは”と思わせることは必要だと思います。
[DVD(邦画)] 4点(2007-08-17 18:05:07)(良:1票)
604.  予言 《ネタバレ》 
三上博史の過剰な演技、血管の浮き出た顔はホラー向きだと思いました。酒井法子もこういう作品がすっかり板に付いたような。堀北も本来は影のある役でこそ本領を発揮するタイプ。小野真弓の地味目の顔立ちにも不幸が似合う。概ねキャスティングは良好だと思います。物語は、往年の名作オカルト漫画『恐怖新聞』からアイデアを頂戴しているとのこと。本作で示される恐怖新聞の法則は、“新聞に書かれている事実を変えてはいけない”。変えた場合は、災いがその身に降り掛かる。しかも単純に死ぬのではなく、時限の隙間(あの世とこの世のハザマ)をさまよう罰が与えられるようです。それはある種の地獄。見たくない悲劇を永遠に繰り返す。山本圭がそのことを証言しています。ですからラストに救いはありません。おそらく三上は、我が身を犠牲にして永遠に家族を救い続けるのでしょう。切なく、やるせない。本来であれば、感動系にシフトしてもおかしくないお話です。三上は命を賭して元妻を救っています。でも“あえて”その部分を、物語の焦点にしていません。もっと大切なことがある。最後に突きつけるのは、過去はどんなにあがいても変えられないという厳しい現実。“後悔先に立たず”です。ただし、逆説的なメッセージが隠されていることも見逃せません。悲劇が起こるまでの僅かな時間、三上は幸せを味わうことが出来る。彼はようやく家族の幸せに気付きました。恐怖新聞のせいで事故が起きたのではありません。誰だっていつ死ぬのか分からない。だから今を大切に生きる必要がある。本作はホラー。救いはありません。でも少しだけ優しい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-16 17:59:15)(良:3票)
605.  怪談新耳袋 ノブヒロさん 《ネタバレ》 
生前のノブヒロさんはいたって普通。その異常さは死後判明します。彼の持ち物から、その偏執ぶりを知る。この流れ自体は悪くないです。でもインパクトに欠ける。歳月の長さには驚きますが、行為自体は大したことない。写真はいかようにも手に入る程度のアングル。髪の毛や使用済みストローも,某野球マンガ家のような徹底さがない。ストローなら100本必要だし、髪の毛なら1,000本あっていい。他にも異常さをアピールする小道具なら、いくらでもあるはず。衝撃が足りないから“電波ってる”ノブヒロさんをイメージしにくいです。結果、幽霊になったノブヒロさんも怖くない。しかもコントのオバケ程度のメイク。視覚で怖がらせようという意識を感じません。それだけ物語で怖がらせる自信があったのでしょうが、先に述べたとおりイマイチ。結局、平田満は平田満にしか見えません。テレビシリーズのレベルの範疇に収まる怖さ。なら、映画じゃなくていいと思ってしまいます。
[DVD(邦画)] 4点(2007-08-15 18:11:39)
606.  ラフ ROUGH 《ネタバレ》 
原作は未読ですが、あだち充の作品世界は想像がつきます。「今どきそんな純真な若者がいるかよ」とツッコミたくなるような、ファンタジックな青春像。でもそれがいい。世界観は上手く再現されていたと思います。ただ原作を知らない自分でも、ストーリーが端折られていることは容易に想像がつきました。展開が唐突で流れが悪い。タイトル『ラフ』の意味を、キャストにまんま説明させてしまうのも芸がない。そして最大の難点が、もこみち君(以下もこ)のキャスティング。伝統的に日本のマンガ(とくにスポーツ系)の主人公には、ある“お約束”が存在します。星飛雄馬も、柔ちゃんも、ダッシュ勝平も、孫悟空もそう。主人公は体格的に恵まれていてはいけません。体格のハンデをものともしない勝利にカタルシスを覚え、等身大の人物像に共感する。その点、もこはどうでしょう。超イケメンでスタイル抜群。彼のどこに共感すればいいのやら(笑泣)。ライバルのお兄ちゃんと並び立つと、一層その長身ぶりが際立ちます。どうみても、もこの方が速く泳げそうですもん。この不具合は市川由衣にも当てはまります。長澤と比べると、あらゆる面で見劣りしてしまう。ライバルとしては物足りません。だがしかしッッ!!!全てのマイナスを吹き飛ばしてしまうだけの破壊力が長澤の水着姿にはある!よく分からないが有難い!拝んじゃう!市川の水着のお尻パッチンもメチャ良かった!個人的には華奢なくらいが好みだ!田丸のスレンダーボディも何気にイイ!大人の色香にゃかなわない!結局記憶に残っているのはそんなシーンばかりですが、満足度は高めです。ただお前がエロいだけだという批判も気にしないぞ!
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-08 18:32:47)
607.  刑務所の中
絶対に脱獄しない「刑務所もの」。後悔の念に苛まれるわけでもなく、希望を説くわけでもなく、ただ現状を受け入れるのみ。描かれるのは刑務所の中の日常。一般社会から見れば非日常。ただし、未知の世界ではありません。そこにあるのは、ちいさな日本。考えてみればそれも当然。日本という社会に適合できなかった人たちを、再教育する場所が刑務所だから。何をするにも許可が必要。すべての行動を時間で規制。くだらないことに神経を使いまくり。その姿は滑稽です。でも、今の自分の生活と何ら変わらない。自分もまた、「日本国刑務所」の囚人だと気づかされます。狭い世界と価値観の中で生きている。でもその狭さ、窮屈さが心地よかったりするから困ったものです。
[DVD(邦画)] 6点(2007-08-07 18:21:22)(良:1票)
608.  花とアリス〈劇場版〉 《ネタバレ》 
花の極悪非道っぷりに大笑い。恋する乙女ってホント罪深い(笑)。今どきの娘らしい身勝手さ全開の花に比べると、アリスの方は随分と大人です。その家庭環境の分だけ、彼女のほうが花よりも少しだけ先を歩いているようです。オーディションで自らが進む道を切り開くアリス。その見事なバレエは、見る者のこころを掴みます。もち、パンチラという意味ではなく。花のほうも今回の件で少し成長したようです。先輩にウソをついていた事を告白するシーン。顔はぐしゃぐしゃ。ちょっとやり過ぎです。でも先輩に直接顔を向けてはいないので、不自然ではありません。そのぐしゃぐしゃは彼女の心そのものです。自分で蒔いた種を刈るのは当たり前のこと。でも意外とそれは難しい。逃げるほうが遥かに簡単だから。彼女は勇気を見せてくれました。2人の心が伝わってくるから、他愛のないお話にでも共感できます。「ハートのトランプを見つけた時にだけ私を思い出して」なんて、安いドラマの見すぎです。2人の恋愛は“ごっこ”のレベル。でも胸の痛みは本物です。苦しい気持ち、切ない思いを沢山経験して、みんな大人になっていく。もっとも本作で一番傷ついたのは、花でもアリスでも寿限無先輩でもなく、下ネタで玉砕した“なんつって”師匠だと思いますが。
[DVD(邦画)] 8点(2007-08-06 18:11:56)(笑:1票)
609.  16ブロック 《ネタバレ》 
イーストウッド監督主演の某作品を髣髴とさせるプロット。ポイントになるアイテムまでソックリです。ただスケールが違う。某作が州をまたぐロードムービーであるのに対して、本作の移動距離は“たった”16ブロック。その“たった”が本作のセールスポイント。僅かな距離なのに途方も無く遠い。簡単な仕事のはずなのに困難極まりない。そこが魅力。でも、どの程度の距離なのか肌で分からないのがツライところ。雑踏はどれも同じ景色に見えてしまいます。せっかくの時間制限も活かされているとは言い難い。今置かれている状況を掴めなければ、絶望することも希望を持つことも出来ません。ただオチは好みでした。“人は変われる”というメッセージがいい。ただし、刑に服する過程を踏んでいる主人公に対し、エディの方は濡れ手で粟の大金でやり直しただけ。本来ならば感動が割引される要素です。しかし彼のキャラクターの良さがそれを補っています。それにゼロからのスタートで成功が手に入れられるほど、今の社会が万人に公平だとも思えません。多少のアドバンテージは許容範囲。主人公の名前を冠した店の名前にグっときます。
[DVD(字幕)] 6点(2007-07-31 19:51:34)(良:2票)
610.  修羅雪姫(2001)
釈由美子は不思議。まず目を惹かれるのが、そのキュートなルックス。でもよく見てみると、そう美形でもないことに気付きます。エビちゃんとか、伊東美咲には及ばない。顔、平べったいし。でもこの愛くるしさ何なのでしょう。本作ではほとんどムスッと顔だけ。だのに、胸がキュンとする。元ワンギャル。元祖天然キャラ。“釈お酌”って何だそりゃ。EPS●NのCMで「ぶ~ッ。正解♡」。気がつくと顔がほころんでいる自分がいます。彼女の初主演映画が本作でした。役どころは暗殺集団の女剣士。『あずみ』とほぼ同じです。やっぱり美少女には刃物がよく似合う。アクションはまずまず。吹替えがあからさまだったりもしますが、気になる程ではありません。世界観が薄っぺらいとか、台詞が聞き取れないとかも、この際問題なし!彼女の女優としての可能性が垣間見られただけでOK。(事実、今はイイ感じにキャリアを積んでいる気がします。)何よりもフェチ心をくすぐる釈のノースリーブ姿が拝めたことで、自分的には満足です。ちなみに、自分は彼女のファンではないですよ。ただ彼女を観ていると、顔がニヤけてしまう病気なのです。
[DVD(邦画)] 6点(2007-07-30 19:03:05)
611.  ディセント 《ネタバレ》 
光の届かぬ洞窟。いずれ尽きるであろう食料、電源。閉じ込められる恐怖は半端じゃありません。例えるなら、地底の『ポセンドン・アドベンチャー』。パニック作品として十分イケる設定。それだけに、後半ありきたりなホラーに移行してしまったのは惜しいと思いました。極限下のドラマだけで十分に魅せられる題材。それにしても地底人は、存在を疑いたくなるほど設定が穴だらけです(穴だけにネ!)。もっとも洞窟での惨事は、全て主人公の妄想と考えることも出来なくはない。精神に異常をきたした彼女がみんなを殺した。それなら冒頭の自動車事故にも意味が出てきます。ただし、仮にそうだとしても評価は変わりません。いずれにしても、誰かが地上までたどり着いてくれないと締まりが悪いです。
[DVD(字幕)] 5点(2007-07-29 00:08:49)(良:1票)
612.  深紅 《ネタバレ》 
“幼子を含む一家惨殺”という事件は、現実に存在します。非常に重い。そしてデリケートな題材です。映画においても、それ相当の気配りと覚悟が必要だと考えます。それは製作サイドにも、観客側にも言えること。まず自分にその覚悟が足りなかったことが最初の躓き。内山理名+水川あさみ。彼女たちが主演と聞いて、軽く考えてしまったのがいけなかった。これは自分のミスです。ただ彼女たちが、この役に相応しかったとも思いません。彼女らでは力量不足だと感じます。ただし、もう一人のキーパーソン、緒形直人については文句なし。その狂気に心が震えました。彼の存在が本作の土台を支えています。物語は、加害者と被害者それぞれの娘を軸に進行します。復讐をする者、される者。どちらも心を痛めている。復讐によって傷は癒されない。結局、前を向いて生きて行くしかない。その方向性は自分も支持するところです。どちらも赦しを求めていた。だからあの結末なのでしょう。しかし、安易な結末である感は否めない。みんな救われたい。赦されたい。そんな事は百も承知です。でも出来ないから苦しんでいる。その葛藤を、心の奥を、本作が描けているとは思えません。象徴的なのが2人のキスシーン。360度ぐるぐるのカメラワーク。このセンスを疑います。何故こんなに安っぽくするのか分からない。その直前には、一家惨殺の真相が明かされ、観客はやるせない気持ちで一杯になっているはず。より一層このシーンの軽薄さが際立ちます。最後に希望を持たせれば、観客が満足すると思ったら大間違いです。そんなに簡単に答を出せる問題ではありません。覚悟の無い映画に、本当の希望が描けるとは自分には思えない。
[DVD(邦画)] 5点(2007-07-28 22:20:05)
613.  女子高生チェーンソー
気になるタイトルのDVDを見つけました。でもレンタル中。その1週間後もその次も。隠れた人気作のようです。自分と同じ“チェーンソー好き”が多いのでしょうか。ところが今日はありました。ラッキー!しかも料金は100円です。これも何かの縁。既に手にしていた『キューティーハニー』と共にレジへ。のっけから想像どおり、金髪ボイン&ミニスカの女子高生登場。でもティーンには見えません。成熟しきっています。きっとビーフを食べているから発育がいいのでしょう。さすがアメリカ。もっともそんな事に興味はありません。お目当てはチェーンソーですから。物語も中盤に差し掛かり、やっと待望のチェーンソーがお目見え。ヤッホー!でも目立った活用がなくてガッカリしました。ちなみにギャルが誰一人としてバストトップを見せませんでしたが、何とも思いませんでした。店へ返却に行くと、レジには若い娘さんが。「このDVDがホラーコーナーに置いてあるのは間違いですよ。コメディが正しいです。でもホラーコーナーはアダルトのすぐ横なので、AVを借りられないチキンが仕方なく借りるかもしれないので、このまま置いておくのも商売的にはアリだと思います。」と心の中でアドバイス。黙って返却しました。するとお姉さんは「ありがとうございました~」。何だかその言葉が心に沁みました。
[DVD(吹替)] 3点(2007-07-27 18:21:09)(笑:4票)
614.  CUTIE HONEY キューティーハニー
ノリを楽しめるかどうか、センスが合うかどうか。本作のポイントはそこに尽きると思います。ハマる人はハマるであろう要素は感じられるものの、残念ながら自分はNOでした。基本的にダメだったのが、狙っているマンガっぽさ。話題の「ハニーメーション」も、その他のアクションシーンも、単に安っぽく見えてしまいました。コスチュームデザインもダサイと思います。でもそういう(自分が思う)不具合がむしろ本作のウリ。てっきり縫製が悪くて服のボタンが取れているのだと思ったら、「そういうデザインですから」と言われた時のような。仮にそれが言い訳だとしても、言い切られてしまうと黙るしかありません。同じようなことが、主演のサトエリと主題歌を歌う倖田さんにも言えそうです。(おっと、この話題を広げても得は無さそうなので、もう止めておきます。)でもでも本当はサトエリ大好きなんですよ。プロポーションは抜群。髪は長いし、声はカワイイし。完璧なフォローが終了したところで、仕事を選ばぬプロ根性を見せてくれた片桐はいりと、市川実日子のメガネ&スーツ姿に+1点でお願いします。
[DVD(邦画)] 5点(2007-07-26 18:27:40)(良:2票)
615.  4人の食卓 《ネタバレ》 
何気ない電車内の風景。母親が2人の子供を空いている席に座らせます。この時、何となく嫌な予感はしました。向かい合わせの席に座らせているから。母は一人。子は2人。両方を一度に見ることは出来ません。どちらか誘拐されやしないかと落ち着かない。でも待っていたのはそれ以上の最悪の事態。序盤の惹きつけ方は上手いと思いました。キーワードは「子供」「トラウマ」。封印された記憶を持つ主人公と赤子殺しの被告人。その2人を繋ぐのがチョン・ジヒョンです。彼女は“霊能力”の持ち主。彼女は乞われて2人を霊視した。しかし呼び起こした記憶は、苦悩と悲劇しか生まなかった。ジヒョンは子を無くし、友人を失った。建築デザイナーも過去を知らないほうが幸せだった。ジヒョンは自責の念に駆られます。そして言いようも無い疎外感に襲われた。自分の見えるもの(霊)を、他人は信じてくれない。人は、自分が受け入れられるものしか信じない。彼女を肯定してくれる人は誰もいません。ついには彼女までも命を絶つことに。ラストシーンでタイトルに行き着きます。家族を失った者たちで構成された4人の食卓。満足そうなジヒョンの顔。「これであなたも信じられるでしょう。」ラストの余韻は悪くありません。しかしそれ以上にショッキングな描写が、頭から離れない。幼子が命を落とすシーンの痛ましさは、筆舌に尽くし難い。マジでトラウマになりそうです。その苦味は作品の雑味。悪趣味であることに長けていても、本作の場合そこに価値は見出せないのでマイナスです。
[DVD(字幕)] 5点(2007-07-25 20:19:53)(良:1票)
616.  チアガール VS テキサスコップ
オヤジ刑事と女子大生チアガールのジェネレーションギャップをコミカルに、かつハートウォーミングに描く。そのコンセプトに惹かれました。ただし、トミー・リー・ジョーンズが渋くてカッコ良すぎるのは難点です。小うるさくても、小汚くはない。結局その辺にいる(自分を含めた)オヤジとは根本的に違います。主人公と女子大生たちが打ち解けても、「だって、彼カッコイイもん」と思ってしまいます。(すいません単なる僻みです。)チアガールという設定はさりげなく上手い。イヤイヤお色気部分ではなく。モチそれもありますけど(笑)。何だかんだ言ってもみんなしっかりしている。“チアの精神”が彼女たちを大人にしています。オジサンとの会話が成り立っているから、言い争いも微笑ましい。事件解決にあたっても、チアガールの特技を活かしているのがニクイ。サプライズはありませんが、安心して楽しめます。  なんか無駄にカタカナ多いなあ。
[DVD(字幕)] 6点(2007-07-23 18:31:39)(良:1票)
617.  ランド・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
ロメロソンビ正統の系譜。描かれるのはゾンビが発生してから数年後の世界。人間は相も変わらず人間でした。完全に崩壊した世界においても、旧態以前の社会を形成している様は滑稽ですらあります。街が崩壊して逃げだそうとする資本家。そんな時でも後生大事に抱えているのはマネー。もうアホかと。ライブドアの株券よりも価値は無いのに。結局人間は何も学んでいない。考えることを放棄しています。それに比べるとゾンビは立派。ちゃんと進化している。先頭をきったオッサンの利発そうなこと。次の地球の支配者は、猿でもロボットでもなく、ゾンビではないかと思わせます。いや、もう既に支配者かもしれません。人間を襲いはらわたを食らう様は、まるで肉食獣の捕食風景のよう。不思議とグロいとは感じませんでした。イヤな奴はキッチリお仕置き。主人公の仲間は全員無事という筋書きは、ある意味ホラーのお約束を破っているとも言えますが、後味は悪くありません。うん、面白かった。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-21 19:09:11)
618.  頑張れ!グムスン 《ネタバレ》 
開始10分足らずで、登場人物のキャラクター、一家の生活環境、結婚に至った経緯など必要な設定が漏れなく説明されます。このあたりの手際がいい。男の子に間違われる赤ちゃん=丈夫な赤ちゃん。だから夜連れまわしても大丈夫なんですよ、という論法は力技ですが一応計算されている。“夜の繁華街で赤子を背負って奮闘する若妻“という、かなり無理矢理な設定がどうにか成立しています。どんどんトラブルに巻き込まれていく主人公。この流れも悪くない。都会の暗部を見せることで、主人公の正義感を煽る。アホだからトラブルに巻き込まれた訳ではありません。ちゃんと必然性がある。ヤクザを相手にしたことで肝が据わり、結果ダンナも無事に取り返すことが出来た。大筋の脚本は悪くありません。ただしドタバタで終始してしまったのはもったいない。この設定ならば、ベタに人情アピールをしても良かった。また、本作の基本スタイルは「グムスン+赤ちゃん」。そこに魅力がある。天空平手打ちをするグムスンの背中に、赤子がいてこそ画になります。クライマックスで彼女が子供をおぶっていないのはマイナス。この場面に限らず、赤ちゃんという強力な切り札を活用する意識があまり感じられません。もっともっと”お姫様“を利用すればいい。演技が出来なくても、キャラを発揮させる方法はいくらでもあります。結果、この一家に感情移入するまでには至らず、「頑張れ!グムスン!」と声を大にして叫びたくなることはありませんでした。残念。でもドゥナ好きとしては、可愛い彼女が沢山見られて十分満足なんですけど。
[DVD(字幕)] 6点(2007-07-19 19:52:42)
619.  サイレントヒル 《ネタバレ》 
物語開始早々、主人公はサイレントヒルに到着。実にあっけない。普通の映画なら、辿り着くまでにひと悶着ありそうなもの。サイレントヒルはゲームのフィールド。ここからが勝負だということ。手っ取り早く本題に入ります。話が早いのは観ていて楽です。ただしリスクはある。「ここから本番ですよ。」といきなり言われても戸惑ってしまいます。主人公に感情移入する暇もなければ、世界観を掴む余裕もありません。物語に厚みも出ない。そこで重要なのが“割り切ること”。原作ゲームのプレイ経験よりも、ゲーム慣れしていることが大事だと思いました。作り自体がゲーム。舞台は廃墟。雪の如く舞い落ちる灰。この世のモノとは思えぬ生き物たち。問答無用、視覚で圧倒されます。絶対にヤバイ。早く逃げたい。でもそうはいきません。娘を救い出さなくては!母の想いは一貫しています。手錠をしていようと関係ない。その覚悟の瞳に心を打たれます。さらに驚くべきは、子供と血が繋がっていないということ。その事実を知って感極まりました。母親とはそういうものなのか。もちろん主人公は、シャロンに魅入られていたという解釈が可能です。彼女がシャロンを引き取った時点から、復讐のシナリオは始まっていたと考えるほうが自然でしょう。でもどんな親も子に魅入られているようなもの。子供にとって母親が神であるなら、母にとって子は命そのもの。理屈ではなく共感できます。惜しいのは、クライマックス前に主人公が恐怖から開放されてしまうこと。事実上、彼女があの部屋に到着した時点でゲームクリア。恐怖の源である闇の力を我が身に宿してしまえば、もう怖れるものはありません。復讐の殺戮は、もうSHOWでしかない。オチには納得しました。ただ好みを言えば、もう少し希望を残して欲しかった。ゲーム原作の映画としては、破格の出来だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2007-07-18 18:25:15)(良:2票)
620.  ヴィタール 《ネタバレ》 
博史と涼子。首を絞め合い、擬似の死を味わうことで生を感じ、同時につながりを確認する。相手が分からない。自分が分からない。分かるはずなのに分からない。それは見た夢を思い出せない感覚に近いのかも。記憶を失った博史。彼が涼子の体を解剖することになったのは必然だった。彼女を知ることは、彼女を通じて自分自身を知る作業でもありました。彼女の体の隅々まで観察する彼。体の仕組みを知ることで、心までも理解する。非科学的です。でもその感覚は分からなくはない。解剖はいわば死体との会話。いやSEXに近いか。その人の全てを知り尽くす感覚はそれ以上のものがある。博史の心の中で、生を謳歌するが如く踊る彼女。生きているときよりも活き活きと。そして深く交わる2人。彼女は今まで見せたことのないような、穏やかな表情を見せます。分かり合い、今を認識することで歩き出せる。「博史はまだまだ生きなきゃならないから」という彼女の言葉が胸をつきます。それが彼の妄想だとしても、希望を感じずにはいられない。さて、本作を理解する上で避けて通れないのが、“4本の煙突”の解釈。これが難しい。一見、工場の煙突。男性シンボルの象徴か。何で4本なのか。自信のある答えはとても出ませんが、自分の解釈は次のとおりです。煙突は献体(死体)焼却の意。(↓【トナカイ】様ご指摘のとおりです)。つまり4つの煙突は4つの死を表している。指し示すのは、作中で死が確認された涼子、中井教授、涼子の母。でも一人足りない。4人目は主人公と推測します。でも彼が亡くなっていたとは思えません。彼の場合は心の死。記憶喪失も言い換えれば、それまでの自分の死と言える。死んで、そして生まれ変わる。主人公はこの経験を乗り越えて、やはり医者を目指すといいます。希望は、COCCOのエンディングテーマと相まって、より強く光を増します。
[DVD(邦画)] 7点(2007-07-17 18:29:55)
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