621. コンタクト
この映画は、一言で言えば「夢のある映画」です。たしかにメインの宇宙に行くまでがそうとう長いですが、SFの中でもかなり現実的で知的な作品です。実際の人類のファーストコンタクトはこんな感じなのかもしれません。"未知との遭遇"にも共通するように、この映画も最後の場面では素晴らしく感動しました。"2001年宇宙の旅"もそうですが、他のSF映画とは違うジャンルに属する映画だと思います。あと、宇宙人という存在を形で現さず、現実なのか夢なのかを曖昧にしたのもいいアイデアだと思います。そしてその部分を補うオチにもあたる"18時間の空白テープ"も素晴らしい。たしかに不満な部分も2,3箇所ありますが、この映画は秀作と呼んでもいいのではないでしょうか。 8点(2004-01-27 15:58:35) |
622. 2001年宇宙の旅
この映画は0か10かと言っても過言ではないくらいの映画です。でも個人的にはこの映画はすばらしいと思います。映像の到達点ともいえる映像美は語るまでもないです。映画というのはもともとスクリーンで見てこその映画ですから、この作品は100%といってもいいほど効果的にそれをいかしています。音楽と映像の融合もすばらしく、"静"が徹底して使われていて、見るものを圧倒させます。ストーリーに関しては答えを導くのは難解で、かなり神秘的かつ知的であり、哲学的でもある驚くべき内容です。原作者アーサー・C・クラークの創造は素晴らしいものだと思います。おそらくこの作品を見たほとんどの人は意味が理解できないと思います。ストーリーを理解するのなら、次作の「2010年」や、原作、関連の文献などを見れば分かります。しかし、どうしても最後の"意味"がよく分かりません。人間への警告なのか超人類なのか(ネタバレになるので内容は伏せます)。とにかくこの作品は人間の"感性"に直接訴えてくるものがあるのだと個人的に思っています。シンメトリーな配置、色彩などスタンリー・キューブリックの美学を感じます。これはただのSF作品や芸術作品とはまた違う新ジャンルの映画だと思います。 8点(2004-01-27 15:52:26) |
623. 13ゴースト(2001)
おそらくこの映画に出てくる幽霊は、母親以外チャッキーの親戚でしょう。コメディーに近いです(でも笑えない)。全米で失神者が出たなんて絶対うそ。怖くない。。コレで失神者でるならエクソシストやオーメン見たら全米で死者多発するよ。。しいてまだ怖いとこを言うなら、はじめのほうに体が真っ二つに切れるシーン。ホラーとしてはダメですが、ストーリーに3点。 3点(2004-01-27 01:22:57) |
624. チャイルド・プレイ(1988)
これはコメディーでしょうか?ホラーのはずなのにホラーに見えない。まぁコメディーとしてみればそれなりに面白いですが、今回はホラーとして点数を付けました。ただ、電池が入ってなかったシーンのみちょっとビビリました・・・ 4点(2004-01-27 01:14:25) |
625. タイムマシン(2002)
小説も映画(1960年版)も大好きな俺。平均点は低いようですがかなり好きな映画です。原作とは話の内容も雰囲気もかなり違っていて、原作は哲学的かつファンタジー(メルヘン含)のような作品に対し、この映画はかなりエンターテイメント重視で娯楽化しています。でも全体的な構成もいいし、美術にいたっては文句のつけようがない。この映画は多元宇宙論を基に語っているのではないので矛盾はありますが、考え方と言うのはいろいろあるものですからそんなに気にしないと思います。ほかにもエマの存在がいつの間にか主人公の頭の中から消えていたと言うのもありますが、個人的にはそれを乗り越えて未来で希望を見つけたと考えたので、特に気にはなりませんでした(そう考えるには作り手の説明不足もあるのかもしれませんが、個人的には全くそこに違和感を感じなかったので)。とにかくとても楽しい映画でした。 8点(2004-01-27 01:07:24) |
626. イノセントワールド
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 この映画を見たとき”ある意味”驚きました。僕はこの映画を見るずいぶん前に桜井亜美さんの原作を読んだのですが、原作を読んでから見るとあまりにもダルすぎる映画です。内容がぜんぜん違うし、それでもまだクォリティがあがってるなら納得できますが、あまりにもひどいです。かなり面白くない映画です。内容的に原作通りというわけにはいかないというのは原作を読んだものとしては納得するのですが、肝心な部分を「全て」と言っていいほどカットしているので原作の雰囲気がまるでない。ここまで内容が違うと全然楽しめません。ある意味貴重な映画です。 2点(2004-01-27 01:01:50) |
627. グリーンマイル
今まで見てきた中でもかなりいい作品の1つです。冤罪と言う重いテーマを違う視点からファンタジック描いてて、ただの刑務所ものとは一線を画している作品。それに非常に考えさせられる映画でもあります。3時間と長時間の映画ですがあっというまにすぎてしまうくらい引き込まれます。この映画には宗教くささもありますが、そんなことも堂でもいいくらい楽しめました。スティーブン・スピルバーグが4回泣いたってのは大袈裟かも知れませんが、すごくいい作品なので是非見てください。 8点(2004-01-27 00:58:54) |
628. グラスハウス
正直何があったのか印象に残りにくい映画だと思った。サスペンスなのにハラハラしなかったし、ちょっとだるかった。あと、オチもなくはじめから怪しい人がそのまま犯人でした。サスペンスにしては展開や演出を抑えすぎたという印象。もっと仕掛けがあっても良かったと思う。 5点(2004-01-27 00:55:16) |
629. 初恋のきた道
これが本当の純なんだと思いました。古臭いと言われればそれまでですが、現代社会では忘れ去られてしまったであろうものがこの映画には溢れていました。おそらくこんなに純粋な映画はないと思います。中国の素晴らしい情景、ストレートではあるものの純粋で偽善のまったくない脚本、語りかけてくるかのような演技どれをとっても芸術です。この映画は見て楽しむだけじゃなく、心で感じる映画だと言う事が見れば分かると思います。自由恋愛が珍しかった時代に町と村とをつなぐ1つの"道"で出会い、別れ、そして永遠に一緒になった2人、王道の恋愛ストーリーだし、好き嫌いは分かれるかもしれません、でもなにか素晴らしいものを感じれる作品ですので是非見ていただきたいです。 7点(2004-01-27 00:49:51) |