681. 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
冒頭からのお馴染みのノリがしつこい、そして笑えない。少なくとも事件が起きてからは余計だと思う。警察署のセキュリティ、青島のおかしな行動、スカンクで笑わせようとするセンス等、問題だらけ。日向真奈美が言ってることも寒くて聞いてられない。小泉今日子がかわいそうである。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2012-03-31 18:41:00) |
682. リトル・ダンサー
《ネタバレ》 親は子をこう育てたいというビジョンを持っているから、ビリーの父親の場合でも息子のサッカーでもなく、ボクシングでもなく、レスリングでもなく、バレエという選択に驚き、頭ごなしに反対してしまう。それでも諦めきれないビリーを見て、ある時、夢を追わせてあげようと決めた親父さん。当然お金が必要になって、やむなく決断したスト破り…。このシーンこそ本作のハイライトだったかなぁ。「ビリーには未来がある」「夢を叶えてやりたい」 自分を犠牲にして注ぐ息子への愛…とても感動した。周りは全員女の子って中でも頑張ったビリーの清々しさとともに、親への感謝も思い起こさせてくれる素晴らしい映画だ。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-03-30 18:30:57) |
683. デッドマン・ウォーキング
死刑について考える映画。監督ティム・ロビンスは死刑廃止論者みたいだけど、被害者家族にも焦点を当て、ある程度は公平に作られているため、好感が持てる。ただし、キリスト教に馴染みが薄い日本人には少し難しいところがあるのは否めないか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-28 14:49:57) |
684. ペリーヌ物語
《ネタバレ》 テレビシリーズは未見。1877年のパリ、両親を亡くしたペリーヌが祖父ビルフランを訪ねるも、いかにも厳しく、冷たそうな老人だった。もともと母から「歓迎されないかも」と聞かされていたため、ペリーヌは孫だと名乗り出ることができず、偽名を使いビルフランが経営する工場で働き始める。英語が話せたペリーヌは通訳として重用され、徐々にビルフランから信頼を得ていく。ペリーヌがビルフランの屋敷に泊まるようになってからの日々、「本を読んで差し上げましょうか?」と言われた時のビルフランの喜びようが何ともほほ笑ましい。普段は厳しい人が見せる柔らかい表情は余計心に残る。息子エドモンが死んだと知り、落ち込むビルフランをペリーヌが励ますエピソードも感動的だ。ビルフランはフランソワーズの言葉からオーレリィ(ペリーヌ)の正体に勘付き、フィリップ弁護士に調査を依頼するが、ペリーヌと初めて会った日、驚きの表情を見せていたフランソワーズがちゃんと伏線になっているのは素晴らしい。「神よ、この幸せをあなたにどうやって感謝すれば良いのでしょう」…ビルフランの涙にもらい泣きした人はきっと数え切れないことだろう。いやあ、本当に良かった。ただ、作画レベルはお世辞にも高いとは言えないので、劇場用に全部描き直すくらいの気概がほしかった。自分のデビュー当時の演技を再現してみせた鶴ひろみの技術はさすがプロといったところ。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-03-28 14:47:49) |
685. ウォーリー
《ネタバレ》 「2001年宇宙の旅」へオマージュを捧げたアニメ。静かな序盤は秀逸。中盤からよくある感じの騒がしい米製アニメになってしまうが、それなりに笑えたんでまあまあ良かったかな(修復室のロボットたちがツボ)。ツッコミどころや違和感もあるが、最後は安定の感動で締めくくっている。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2012-03-25 10:07:19) |
686. 愛と死の間で
前世の記憶、生まれ変わりとか、コメディ以外では難しいんだろうな~。この映画では俳優が真面目に演じれば演じるほど滑稽に見えてしまった。1991年なら既に名声を得ていたはずのロビン・ウィリアムスがこんな映画にこんな役で出演しているのが謎である。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-03-24 00:03:56) |
687. 家族(1970)
喜びはもちろん、悲しみも分かち合い、一緒に乗り越えていく。それが家族なんだと思った。もう一点、山田洋次監督は1970年という時代をフィルムに残そうとした。1970年を覚えている世代には懐かしいだろうし、1970年を知らない世代には逆に新鮮。そういう価値も持つ映画ということで、貴重だし、面白かった。これが「遥かなる山の呼び声」に繋がっていくとは露知らず…。知ってて観たほうがもっと楽しめたはず、、勿体無いことをした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-03-23 19:42:10) |
688. 栄光への5000キロ
特別編を観た。これは「海外での上映を目指して制作した編集版」らしいが、こんなものを海外に出してもな~と思う。レースは大部分がまったりしててつまらないし、人間ドラマもつまらない。これほど贅沢な(無駄な)三船敏郎の使い方も初めて見た感じ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-03-22 12:01:11) |
689. 黒部の太陽
《ネタバレ》 3時間を超えるような長い映画はよほど面白くないと途中で疲れちゃうから、短縮された「特別編」の放送を喜んでいたけど、実際に観てみるとダイジェスト版のようで全然面白くなかった。もちろんお金がかかっている映画だってのは分かる。映像は高いレベルにあるし、キャストも豪華だ。でも、現場と上の確執、岩岡親子の物語などがまともに消化されないまま終わってしまい、とってつけたような北川の娘の死にも不満が残る。オリジナル版を観られる日が来るかは分からないけど、それまでの暫定としてこの点数で。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-03-21 00:36:25) |
690. 王将(1948)
先に勝新太郎版を見ていたため、こっちが古いとは知っていても純粋にストーリーを楽しむのは難しかった。あとは役者の比較になってくるけど、鬼気迫る演技で常に力んでいたイメージの勝新太郎に比べ、阪東妻三郎はとにかくソフト。心の底から将棋が大好きで、将棋を楽しんでいる。小春はつらかっただろうが、バンツマからにじみ出る優しさのせいで、そんなに不幸せには見えない。役者の個性は面白い、三國連太郎版も機会があれば観てみたいと思う。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-03-20 18:04:23) |
691. ニューヨーク、狼たちの野望
《ネタバレ》 母親を強盗に撃たれた小規模マフィアのボス。安定を捨て抗争をおっ始めようとしたため仲間から裏切られ…。生まれてくる子供の遺伝子操作費用のため盗みに入った清掃員。仲間が発砲してしまい…。マフィアから遺体の処分をさせられている聾唖のお肉屋さん(?)。競馬で高額当選して…。3人の交差する運命、皮肉な巡りあわせ。手法自体は何を今さらといったところだろうが、単純に面白かった。人間関係の説明は少なく、想像に任せている部分もあるのだが、それでも聾唖の爺さんのエピソードはこみ上げてくるものがある。そして無音の世界が独特の雰囲気を醸しだす…。好きだなーこの映画。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-03-18 19:58:33) |
692. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
この映画を作った人は日本のカルチャーが好きなんだろうな~。まあ、それはありがたいんだけど、ストーリーは主人公がラモーナの元カレたちと戦っていくだけの内容で、どうもイマイチ…。映像で遊ぶのはいいけど、それだけじゃ飽きてくる。ファーストバトルが始まるまでの30分間が良かっただけにちょっと残念だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-16 00:01:12) |
693. ワン・モア・タイム(1989)
《ネタバレ》 死んじゃったルイがアレックスとして生まれ変わる…。が、ルイは前世の記憶を消す注射を打っていないため、コリンヌと再会したアレックスは前世の記憶が蘇り…というロマンティック・コメディ。当たり前だけど80年代だな~。この感じが好き。コリンヌとアレックスは幸せになってほしいけど、ミランダやフィリップが泣く展開も観たくない。この希望を叶えてくれる落とし所が見事でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-13 22:34:37) |
694. ドキンちゃんのドキドキカレンダー
《ネタバレ》 タイトルの通り、月別にドキンちゃん&ばいきんまんの想い出などが語られ、簡単なキャラクター紹介も兼ねている。自分はアンパンマンを見て育った世代である。だから登場するキャラクターの2~3割くらいは覚えていて、とても懐かしい気分に浸れた。普段は悪役のドキンちゃん、でも本当は寂しさもある。本当はみんなと仲良くしたい(特にしょくぱんまんとは…)。そんなドキンちゃんに待っていたサプライズ。これはもう心が温かくなること間違いなしでしょう~。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-11 23:33:36) |
695. 孤高のメス
《ネタバレ》 <原作未読>真面目な社会派映画。法整備を促す意味でリアルタイムに作られていればもっと価値があったと思うが、困難にも信念を貫く医師の姿に感動はある。手術シーンは気持ち悪くならないギリギリのところで作られていて上手いと思った。生瀬勝久演じる嫌な医師がリアル性を欠いているのが残念なところ。こういうのは役者より監督の問題なんだろうけど…。6.5点。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-11 13:00:51) |
696. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
《ネタバレ》 星空を見上げながら誰々に比べればマシだと自分を慰めるイングマル、もう一つ思うことは「ママが元気なときにもっと話せばよかった」という後悔。どんなにガミガミ言われても、子供はお母さんを嫌いになれないものだ。そして距離を置いて見ることで子供ながらにいろいろなことが見えてくる、分かってくる。悲しい話なのに、それをあまり感じさせず、逆に少年時代の楽しさや、懐かしさを思い起こさせる映画。国も時代も境遇も違うのに不思議…。イングマルに笑顔が戻って良かった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-03-09 21:27:27) |
697. 青空娘
なんとなくだけど昔のテレビドラマはこれ系が多かった印象がある。ホームドラマって言うのかな。テンポが良く、賑やかで…。それの原型みたいに思えた。ストーリー展開は大層なものではないけど、若尾文子ファンなら見て損はないだろう。あぁ、末っ子小僧の羨ましさよ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-03-06 18:04:12) |
698. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 数年ぶりに観た。最終的にどうなるかは覚えていたから、楽しめないかも…と思ったが、とんでもなかった、逆に1点プラスで9点に修正。1対11の状況から8番さんが残りの11人に賭ける場面から、今度は有罪の材料をひとつひとつ覆していく作業。一人の男の熱意が徐々に伝わる…。無罪派が増えてくると安心しちゃうものだけど、本作はそうはさせない。不一致を申し出る可能性が浮上してくるからだ。緊張感は常に維持され、観る者の心を掴んで離さない。なんと濃い1時間半だったろう。さすが映画史に残る傑作、素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-03-05 23:16:01) |
699. 名探偵コナン 迷宮の十字路
バイクでの追いかけっこにCGが使われていて、こういうのはそれなりにお金がかかるんだろうな~と思いながら見ていた。賛否あるみたいだけど、自分は「賛」の側。でも、その他で特にこれといった見所は無い。謎解きやアクションよりシマリスを問い詰める小五郎の方がよっぽど面白いくらいだから…。コナンの劇場版はクレヨンしんちゃんなどと違って大当たりが出ないな~ 毎回微妙なものを作っちゃってる。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-03-05 18:10:07) |
700. ヤコブへの手紙
《ネタバレ》 ヤコブへの手紙がぱたりと来なくなったのは神の意思だと思ったんだけど、郵便配達のおじさんが保管してる説も分からないではないし、それどころか手紙の多くはこの人が書いていたと見る人もいて驚いた。確かに矛盾は無い。神の意思か、自然の成り行きか…。この映画では説明が付かないことは起きないが、導かれているような気もする。人によって捉え方が変わる絶妙なあん梅。最終的にはヤコブがレイラを救った直後に天に召されることで、神の存在を感じる作りにはなっているけど、宗教等は関係なく心に響くものがある。いい映画だなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-04 22:40:20) |