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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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761.  英語完全征服 《ネタバレ》 
げ。『嫌われ松子の一生』よりも『下妻物語』よりも先にアニメ&画面に花咲かせる&文字が乱舞&CM画面風をやってる。中島カントク、これ見た? これだから韓国映画は侮れません。さて、物語はベタっちゅーか、今時「あれはオレの妹だよ」っておいおい、いつの時代の少女漫画やってんだよって状態(いや、実際には私は30年ほど少女漫画を読んでますが、パロディ以外にそんなパターンがあった記憶はありませんけど)。でも、そのくっさいベタ物語の見せ方が上手いと言うか、前記の通りの技法を駆使して見せるので、ああ、クサさを笑えばいいのね、って判ります。メガネを取ったらカワイイ、ってベタなパターンかと思うと「エイリアンみたい」って言われて王道をハズすあたりにベタを笑う姿勢が現われてますね。イ・ナヨン嬢演じる「平凡な公務員・キャンディー」が、ともすればスッゲーイヤなオンナ!になるところをぐぐっと抑えて、彼女の魅力のお陰で、オロカだけど憎めない可愛らしさを醸しております。ラストの地下鉄車内での必死の抵抗がかわいいこと。一方「エルビス」はどこがどうそんなに魅力的なのか、ちょいと理解に苦しんだりしますが(なんか始終首すくめっぱなしみたいな姿勢してるし)。英語に苦しむのは日本人も韓国人も似たようなものみたいですが(やっぱり辞書の覚えたページを食べるのね)、さすがにこの映画の人達の英語の発音は誇張してますよねぇ。あれじゃ学校の英語教育が全く役に立ってませんでしたってレベルだもん。韓国の受験のための教育ってものに対するアンチテーゼだったりするのかな? 違うか。ともあれ、お気楽にほんわりと楽しめる映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-15 01:29:27)
762.  Sad movie/サッド・ムービー 《ネタバレ》 
ややっ? 世間の不評悪評を覚悟の上で見に行ったら、意外にも良かった、感動しましたよ? そりゃもう韓国映画のベタな物語を4つ合わせただけ、みたいな状態ではありますけど。ガンに冒された母と、その息子。消防士と、その恋人。耳の不自由な少女と、絵描きの青年。別れ話の代行をする男と、その恋人。それぞれがどんな物語になるかなんて「はいはい、毎度のパターンね」って判ってしまうようなもので、実際その通りの展開しかしません。また、それらが同時進行で描かれるために、どうしても薄くなってしまうエピソードがあるんでないの?と思われそうですが、これもまたその通り。ええ?アレで終わり?ってエピソードもあります。同時進行ですから、当然クライマックスに怒涛の泣かせに突入しますが、あっちで泣かせ、こっちで泣かせと、どうも泣かせも集中できずに散漫になりがち。1つ1つ独立した映画にした方が良かったんじゃないの?というツッコミも否定できません。でも、リンクしている部分の構成なんかは結構楽しめますし、ベタさ加減を全面的にとことん味わいましょうって姿勢で見るのならば、やっぱり「ああ、ええわぁ」って思えます。韓国映画のベタなところと同時に綺麗なところだけを濾過して描いている状態なので、世界から雑音も響いてきませんしね。動き過ぎなカメラワークが煩わしく感じましたが、まあ、深い味わいはないけれど、韓国映画ベタベタバイキングとしてはお腹いっぱいになれます。個人的には着ぐるみ少女のエピソードをもっとたっぷりと1本で見たかったですが。
[映画館(字幕)] 7点(2006-11-11 17:03:05)
763.  霊 リョン 《ネタバレ》 
キム・ハヌルねえさん主演って事で、他はなーんも期待せずに見ました。だって失礼ですが韓国ホラーってなんだかジャパニーズホラーのコピーみたいなイメージを醸してますからねぇ。呪いのナントカだの幽霊がバーン!と・・・ただ立ってるとか。実際見始めてしばらくは、ああ、最初にショッキングなエピソード見せておいて、あとは銀残し調の映像でじわじわバーン!の繰り返し、常套やね常套、なんて感じで見てました(ついでにハヌルねえさんがいつお笑いワールドに突入してくれるかとあり得ない期待を抱いてたり)。しかーし、中盤からこの映画、ヘンな事になってゆきます。ホラーとしてちっとも恐くはないんですが、なんだかドラマ部分に妙に魅かれちゃうんですね。記憶喪失という都合のいい設定ではありますが、主人公が模索する謎が少しずつ明らかになってゆくと共に、主人公が実はイヤなヤツで、幽霊の方が可哀想な存在だった、みたいな逆転が起こって、なんか幽霊に同情しちゃったりして、ちょっと悲しい物語・・・なんて思ってたら、クライマックスで更にえええ!?って。あんだけ伏線張ってありながら幽霊の正体を見抜けなかった、ぬる~いアタマの私。そう来たか! んん。これ、数多のジャパニーズホラーよりよっぽど面白かったぞ。楽しかったぞ。なんてったって物語がしっかり楽しめるし、感動しちゃったりするし、ハヌルねえさんのいじめっ子演技は見られるし。コレは思わぬ拾い物デスヨ、と。しかし、「パラサイト・イヴ」が名画だと主張してはばからないような私なので、どうかレビューを信じないでください。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-11 00:20:32)
764.  うつせみ 《ネタバレ》 
テレビの映画紹介で見た時には、留守宅に忍び込む話っていう部分ばかりがクローズアップされていたので、そこが主軸となって展開する物語なのかな、と思っていましたが、実際はもっと不思議でヘンな映画でした。この監督の作品を見るのはまだこれが二作目なのですが、やっぱりかなりブッ飛んだ人なのかな? メイン二人が最後の方まで話さず、ヒロインがラストで二言だけ。物語は波乱に富んでいて、どういう方向に進むのやら皆目見当が付かず。断片的に見えてきたかな?って思ったのは家族って存在の不確実さ、ひとつの空間に一緒に存在する事の意味・・・だけども、ラストのクレジットでそれもまた、ん?違った?みたいな。家族の作り出した形跡の中だけに存在する状態から、家族の中にいないけれどいる存在、家族の中の0.5人としての存在へと変わってゆくことで、彼自身の内面に変化が訪れたのか?って考えると、存在証明を残すあたりは変わってないんでないの?とも思えるし、半透明な存在(生と死の中間に位置するような)でいる事を彼は目指しているのかな?なんて思ったり。彼にとっては車の事故の一件が転機になってたりするんじゃないかなぁ、なんて考えたり。明確に存在してしまう事で罪を犯す、みたいな。まー、あまりに深くて私のアタマじゃ理解の限界越えちゃってます。こんなところでひとつ、ごめんなさい。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-09 00:36:52)
765.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》 
予告編時点で予め樹里っぺが死んじゃう役、っていうのはハッキリさせてましたし、映画でも冒頭で死んでしまったところから戻って映画が描かれてゆきますから、物語の向かってゆく方向はハッキリしているのですが、それにしては彼女が生きた証しを存分に描ききってるようには感じられなくて、最後はただ悲しみや喪失感が大きく存在してるようで、そこから先への広がりがあまり感じられませんでした。彼女が残した8ミリ映画こそが、彼女が生きた大きな証し、焼き付いた生として感動的だったりするのですが、映画はあの8ミリ映像に頼り過ぎかな。ただ、描き方はいいんですよね。リアルな演技の人達と、しっかりした芝居の人達とに分けられて、アンバランスではなくアンサンブルになってる、みたいな。樹里っぺは「のだめ」は放映してるし直前に「7月24日通りのクリスマス」は見てるしで、そのイメージとダブっちゃったらヒサンだなぁ、と思いましたが、等身大の演技で、もう全くの別人として見る事ができました。蒼井優と姉妹役、考えてみれば「亀は意外と速く泳ぐ」コンビでしたが、見ている間そんな事も全然思い出しもしませんでしたし。岩井俊二系映画共通の欠点、背景がちょっとやかまし過ぎな感じではありましたが、過ぎ去って、あるいは失って初めて判ること、人を好きになること、愛すること、1つ1つ刻まれてゆくこと、そんな普遍的なことを噛み締める時間を持てる映画でした。
[映画館(邦画)] 7点(2006-11-03 20:48:15)(良:1票)
766.  春夏秋冬そして春
キム・ギドクって人がどういう人だかも、これがどんな映画だかも全く知らないままに見ました。お坊さんと少年の心暖まる物語だと思ってたら、あらあらまあまあ・・・。生生流転、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、なんだかアタマの中に四文字熟語浮かびまくりな映画でございました。四季を通して描かれる人と生命と自然との関わりを通して信仰ってそもそもナンなんでしょう?みたいな事を見つめさせてくれます。隔絶された空間を舞台にしながら、その外側に広がっている俗世間に生きるということを映し出してゆく、ちょっとステージ高めな映画。まあ、ちょいとお坊さんにしろお弟子さん?にしろ、極端な行動に出過ぎる感はありましたけれど。お坊さん、ちょっとジェダイマスター入ってましたねぇ。あんたぁ、オビ=ワンか、ヨーダか、って。と、結局俗っぽい感想に至るあたりが私の限界か・・・。お後がよろしいようで。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-03 00:51:05)
767.  大統領の理髪師 《ネタバレ》 
映画を見終わって、あまりに韓国についての知識がない事を認識させられました。「下痢で赤狩り、そんな事があったのかぁ」と『マルクス病』なる病気をネットで調べてみると、この映画の事しか出てきやしない・・・こりゃ創作部分なんですねぇ(そんな事で共産主義者扱いされて逮捕されたんじゃ、日頃、お腹の弱い私なんてエライコッチャ)。四捨五入って考え方は日本から渡ったとか。朴正煕政権を調べてみると、必ずしも反日的な人だった訳でもなく、日本からの資金援助を進めた高度成長の立役者であり、だけど軍事政権下で国民を抑圧した人でもあり、と。さて、そんな時代を大統領の傍で生きた理髪師の「フォレスト・ガンプ」風物語は、親しみやすく当時の韓国の風潮を教えてくれます。ほぼ私と同じ時代を生きている息子の存在を通して、自分が生きてきた間、韓国はどんな世界だったのかがほのかに見えてきて、映画が教えてくれる事の意義を感じます。ソン・ガンホは『グエムル』の時みたいな役ですが、本当にこの人は朴訥としたおっちゃんを演じさせたら右に出る人はいないんでないの?みたいな存在感を発揮しますね。物語は時代や政治を映した前半に比べて、後半は息子の足についての映画になるので、ちょっと力が薄くなってしまうのですが、全体としては興味深く楽しめる作品でした。いろいろありながらも結局なんとなくずっと一緒な奥さんや店員の存在にも愛着が湧きました。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-30 00:53:55)
768.  殺人の追憶
「グエムル」「ほえる犬は噛まない」そしてこの作品と見て、この監督さんは『韓国のまとまらなさ』を作品にまとめるのがとても上手なのではないかな、と思いました。3作共通して見えてくるのは、単純に正義や悪で物語を組み立てるのでなく、正義も悪も美も醜も何もかもが一つの個の中に渾然一体となって存在して、それが集まってひとつの世界、ひとつの社会を形成している状態。この映画での判らなさ加減、スッキリしなさ加減、混乱と惨劇と悲劇の中にブラックな笑いまでが織り込まれた状態、それは監督が自嘲的に思う韓国という国の姿なのかもしれません。86年という舞台は、今とは違う韓国の世界であった筈、なのですが、ここで描かれた空襲避難訓練は形骸化しつつも継続し続け、そして今、北朝鮮の核実験によって再び国が市民に訓練への参加を喚起しているニュースが流れるにつけ(街中を歩いている人々に警官が注意する姿など、この映画のまんまです)、韓国という国の抱えた問題はずっと尾を引き続けているのですね。もちろん、日本はそれを対岸の火事として眺めていていい国ってワケじゃないんですけど(だからって線引っ張って壁立てて武器構えてろ、っていうワケじゃないですけどね、勿論。小泉政権はそういう方向に持ってゆこうとしたんでしょうけどもさ)。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-26 00:32:34)(良:1票)
769.  復讐者に憐れみを 《ネタバレ》 
うー、重い暗いシンドい。真剣に見続けて気持ちをあちこちに動かされながら、見終わった時には心の中にずーんと鬱の錘をぶら下げられました。不幸なエピソードに同情するんだけど、馬鹿だったりやり過ぎだったりして、その気持ちが冷めて次の同情へ推移しちゃう、だけどそちらがまた・・・と安易な同情をどんどん挫いていって、1つの悲劇がどんどんと幾つもの悲劇に繋がってゆくさま、その希望のなさ加減がキビシいツラい。ユーモラスなエピソードがコロリと転がってたりして油断してるとグサッとやられてしまう、って感じで気を抜けませんでした。台詞や説明的な映像なんかで多くを語らずに写実的な映像を重ねていって伝えてゆく手法に感心しましたが、それだけにラストのペ・ドゥナのセリフを繰り返す部分はちょっと余分だったかな。あれってなくても判る部分だったので。それにしても韓国映画の息苦しさってなんなんでしょ? 明るい映画でも息苦しさを感じてしまうんですけれど、こういうシリアス、暗い映画だとなおさら。日本にはもうない、のではなくって塗り固めて隠し込んで見えないフリしてるモノが、韓国映画には映り込んでる、そんな気がします。きっと韓国の映画作家は、自分達の社会の中にある問題や現実を描き出す事に、真剣に取り組んでいるんだなぁ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-25 01:07:22)
770.  マッハ!!!!!!!!
いやあ、こりゃ香港も中国も日本も韓国もアメリカも、どの国の映画界もうかうかしてらんないですねぇ。なんちゅーパワフルさ。とにかく面白い映画を作ってやろう!って気概を感じます。物語は目的に向かう過程でゴタゴタとした脇道があって、今ひとつスッキリとはしませんでしたけど。見せ場を作り過ぎてて、その分、シーンがサクサクと進むのはいいのですが、流れを省略してカットを飛ばすくらいならもう少しシーン数を減らしても良かったんじゃないかな。それにしてもトニー・ジャーの見せるアクションはかっこいいわぁ。ミョーにハイトーンな声はともかく。ちゃんとした体があって、ちゃんと動いてる、って事の気持ち良さは格別ですね。肉体を駆使したアクションって、ワイヤーでふわふわ動いたり、CGでありえない飛び方したりするようなアクションでは感じられない高揚感があって、やっぱりアクションっていいもんだなぁ、と思わせてくれます。まあ、そこまで高められるには、それだけのアクションがこなせる役者がいてナンボ、ヘタな人がやってもショボくなるだけなんで「ワイヤー使えよ、CG使えよ」って映画が多かったりするのも事実なんですけど(特に邦画はね・・・)。ところでCGは1カットだけはあったと思うんですけど。アクションそのものをCGに頼ってるんじゃなくて、単にエフェクト重ねてるだけですが。まあ、細かいツッコミは不要ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-20 00:20:27)
771.  ニライカナイからの手紙 《ネタバレ》 
「タナカヒロシのすべて」に続いて中目黒ロケにうわあ。どうもツッコミ入れる事になっちゃいます。なんで羽田からわざわざ新宿まで出ねばならない?とか、渋谷すぐだよ、すぐ!とか。悪く描かれてなくて良かった。私にとっちゃ、映画とは逆に、風希が辿り着いたあの場所こそが故郷の風景な訳ですから。まあ良く描かれてもいませんでしたけど。さて、感動的なオハナシ、いい映画ではあったんですけれど、カットがぜーんぜん流れで繋がってなかったので映画として高まりきらなかったかなぁ、と。カットとカットの間が飛びまくりで、行間だらけ、全編イメージフィルム(HD撮りなのでイメージビデオですか)みたいな状態。それだとドラマをきっちり組み上げてゆくことはできませんもんねぇ。それに肝心のクライマックスで風希が手紙を読むシーン、回想にはバリエーションがあっても、手紙を読んで涙する蒼井優はずーっと同じ画で変化が全然なくって、泣かせきれずに終わってしまった感じ。あそこは変化を付けて盛り上げなくっちゃ。とは言え、蒼井優の魅力と実力は存分に堪能できる映画なので、充分に満足でした。それにしても9歳の風希役は当然蒼井優ではなくて子役なのだけれども、どう見ても蒼井優にしか見えないですねぇ。そっくりびっくり。
[DVD(邦画)] 7点(2006-10-12 00:10:24)
772.  いぬのえいが 《ネタバレ》 
「動物と子供にゃ敵わない」っていう業界の常識を臆面もなく出してきてしまうあたりのあつかましさ。ハッキリ言ってイヤなカンジ。だから「犬なんて全然関係ないもんね」って状態の伊東美咲いじくりまくりドッグフードCMのあたりのノリは、意外に思いながらも楽しみました。そして「いよいよ犬と子供出してきやがったなぁ!」ってところから、心のバリケード築き気味に見ておりましたが、ポチかわいい~ん、とあえなくとっとと陥落。お笑い系も泣かせ系も、楽しんでしまいましたとさ。ポチのエピソードがあそこで終わりになるのはなんかヘンな感じがしますし、エピソード羅列状態は散漫に思えます。これは映画として成立してるのか?みたいな福袋状態。でも、ラストに、あんなエピソードを持ってきて〆られちゃったら、はぁぁぁぁ・・・泣けた・・・ってなるしかないでしょう。卑怯だなぁ。見終わって思わずミミさん(うちの愛猫、♂、元野良)をメチャクチャなでなでしちゃいましたよ。ちなみに犬好きの人ってやっぱり冒頭のミュージカルのように「ウチのコが最高!」とか思うんでしょうか? ネコ派な私はミミさんには悪いですが全てのネコが可愛く、でも犬も、リスとかハムスターとかも可愛かったりするんですけど。
[DVD(邦画)] 7点(2006-09-18 00:34:58)
773.  ドラッグストア・ガール 《ネタバレ》 
なんだかかなりメチャクチャな映画で、予想される展開がどんどんと裏切られてヘンな方へ向かって行く、って感じでした。失恋した田中麗奈とドラッグストアがどう絡んでくるのかな?と思うと、そこはあんまり重要じゃなくって、オヤジ達のラクロス話がメインになっていって。でも、オヤジ達がみんな頑張って感動的なクライマックスを迎える!ってワケでもなくって、基本は延々とバカ映画。オヤジ達がみんなヘンですけど、そもそも田中麗奈ですら、ヘンなキャラですもんね。なんでオヤジ達につきあってんの?みたいな(テレビのインタビューで「見返してやるため」って宣言しますけど、それだって、映画において大した扱いになってませんし)。あれこれといろんな要素が散りばめられてゆきながら、いちいち放り出しっぱなしだったりして(学校とクラブとバイトとチームと一体どうかけもちしてんの?とか、町おこしどうなったのよ?とか、主人を失ったパン屋はどうなったの?とか、元カレあれでおしまい?とか)、かなりいい加減な映画。だけど、バカで軽いノリを単純に楽しんでいれば十分、情感もドラマもへったくれも必要なし、っていう映画なので、細かいツッコミは野暮ってモンですね。もう少し演出とカメラと編集にキレがあれば良かったんですけどね。後半息切れしちゃったような感じがしました。でも結構笑えたんで(体ガタガタな状態で始まるキャバレーのサービスタイムにオヤジ一同悶絶!ってシーンで大笑い)この点数。
[DVD(邦画)] 7点(2006-09-16 00:45:31)
774.  ほえる犬は噛まない 《ネタバレ》 
ここに出てくる人は誰もみんな善人ではありません。一方で正義やモラルを説きながら、もう一方で犯罪行為に及んだり、モラルに反する行為をしたり。その、人としてモラルに反する部分が他者に影響を及ぼした時、まるで連鎖するように次の反モラルが生じてゆくという、とてもブラックな映画。それぞれがみんな身勝手な価値観で動いていて、自分は正しい人間だと思い込んでいても「これくらいは問題ない」って意識で悪い事してたりして、そういう意識が重なれば、世の中そりゃおかしくもなりますわな、って映画ですね。この映画の中で最も正義の側にいそうな2人のお姉さんですら、自分の仕事をマトモにこなしてなかったり、電車の中でタバコ吸ったりゲ○吐いたり、車のミラー破壊したりしていて、むちゃくちゃなワケですわ。正義の行為だって功名心のため、って露骨に表現してたりしますし。自分じゃ見えない、人が見ている後頭部、ゴミをこまめに分類する行為、いちいちツバを吐く姿など、細かな象徴がいっぱい散りばめてあって、個人主義が発達した世界をシニカルに捉えています。一筋縄じゃいかないイガイガしたモノを放り投げてくる映画、なかなかに挑発的で楽しめました。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-09 01:08:47)
775.  子猫をお願い 《ネタバレ》 
仲の良かった5人の女の子が、高校を出てそれぞれの生活を送るうちに、それぞれの現実にぶち当たり、立場や価値観の違いから繋がりを保つのが困難になってゆく・・・それはこの国でも全く違和感のない、等身大の物語でした。メイン3人(双子はまあ、マイペースに生きてますな)の違った苦悩、上昇志向のためには割り切って切り捨てなければいけないものがいっぱいあって、代わりに物で満たされる事で日々を生きるヘジュ、今の暮らしに決して満足はしていないけれど、それなりの生活の中に生きていて、どこかに向かって踏み出す事はできないでいるテヒ、そして夢見る事も難しいほどに現実が重くのしかかっているジヨン。誰もがこの3人の誰かしらに共鳴する部分を持っているのではないでしょうか。それぞれがなんとか人との繋がりを保とうとするアイテムとしてケータイが重要な存在となっていて、他者、家の外と繋がっている事をモノで実感して、自己の存在証明というか存在の確認ができている状態は、日本も韓国も一緒なんだなぁ、と思いました。まあ、この映画のお嬢様方はマナーあまりよろしくないですけど。平気で仕事中やバスの中でケータイで話してますからねぇ。物語はどん底まで落ちたジヨンを、前へ踏み出す決心をしたテヒが救う、という形で終わりますが、それはほんの少し状況が少し動いただけで、ハッピーエンドでめでたしめでたしという訳ではありません。ヘジュは結局それまでの日常を生きてゆくのでしょうし、ジヨンとテヒの二人の未来は何も見えてません。でも、彼女達の未来に期待したくなります。物語のバランスがいま一つ悪い気はしましたが(前半はヘジュにウェイトが置かれていたのに、中盤以降ジヨンとテヒの扱いが大きくなってヘジュはやや尻すぼみな感じ)、自然な存在感のあるキャストによって、若さの中に存在する不安感、不安定さがダイレクトに伝わってくる映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-08 20:13:15)
776.  亀は意外と速く泳ぐ 《ネタバレ》 
「あずきパンダちゃ~ん」が頭の中で延々とリフレインしていて、こりゃヤバいです。私の中の貴重な記憶領域に『人生におけるどうでもいい記憶』として「あずきパンダちゃ~ん」が書き込まれてしまったワケですね。あーあ。さて、映画は小ネタをいっぱい盛り込んだバカ映画でした。フツーじゃない人を描く映画は、対比のためにフツーの人をフツーに描かないと面白くならないって思ってるんですけど、この映画に出てくるフツーの人はちっともフツーじゃないので、この状況じゃあ何が起ころうが、意外性はなーんにもないじゃん、なんて思ったり、だけどそもそもフツーって何よ?という映画だったりするので、これはこれでありなのかな。ただ、スズメとクジャクのコンビが楽しくて、映画としてはむしろそっちをメインにしてくれたらなぁ、なんて。この二人のはっちゃけたシーンに比べると、本筋の方はそこそこな展開で、そこそこなオチに落ち着いちゃって、公安もスパイ話もそこそこで終わってしまうので、せっかくのフツーじゃないフツーの人達の映画がそこそこじゃあ、勿体ないでしょ?と思いました。クジャクの存在が大胆に絡んでくればなぁ。あのキャラがあんなオチってのも勿体ないです。って事で続編を希望。
[DVD(邦画)] 7点(2006-09-07 01:11:42)
777.  ホテル・ハイビスカス 《ネタバレ》 
「ナビィの恋」は沖縄の血筋というか代々続いてきた家を描いていましたが、この映画は今の沖縄の家という感じですね。鉄条網の向こう側の外国、米軍基地があって、古さと新しさがあって、そして沖縄独特の風習や暮らしがあって。美恵子はそんな世界でちょっとウザいくらいにハイテンションに生きていて、小憎らしいところが逆に可愛いです。一部の物語に大らか過ぎちゃって、ん?ってところがなきにしもあらずですが(美恵子がひと晩帰ってきていないのに、騒ぎにもならずにみんなでまったりパイナップル食べてたり)、本当は深刻になりそうないろんなコトを大らかに受け入れてニコニコ暮らしている世界に、気持ち良く癒されました。西田尚美がたった1シーン、ロングショットでしか出てこないのは残念でしたけど。
[DVD(邦画)] 7点(2006-09-02 00:38:53)(良:1票)
778.  美しい夏キリシマ 《ネタバレ》 
1945年8月を舞台にしているので、到達点が終戦であろう事は容易に想像できるんですよね。見ている方は知識として広島・長崎があり、そして玉音放送があり、という流れが判っているのです。それに対して映画は流れが曖昧で、その2週間ほどの物語が、一体どういう日数の進行をしているのかよく判らず(セリフから判る6日と9日の間が妙に日数が経過しているように思えます)、言葉足らずな感じがもどかしい映画でした。少年の両親が満州にいる、というのもかなり後になって語られますし(延々と原田芳雄が父だと思ってました)、石田えりが姉弟2人の母親であるという事が判るのも少し経ってからですし。点描される終戦直前の人々の生、だけど人数多すぎで、映画が終わった時点で、さて一体どうなっちゃったのかな?って登場人物多数。牧瀬里穂と、彼女を慕って来た特攻間際の兵士のエピソードなど、最終的に放置されてしまう分、その存在そのものがこの映画に必要だったのかどうかが疑問だったり。でも、そんな欠点はあっても、戦時下の人の日常が今となってはどれだけ異常であったのかはハッキリ伝わってきます。死が身近に存在し、生き残っている事の後ろめたさを感じ、理不尽な事を受け入れ、そして神を失ったという事実を受け入れなければならない、受け入れられないその時。悲しみも憎しみも、癒されるための答えなど誰も与えてはくれずに、ただ現実の中に放り出され、でも人の心がどうであれ、自然はそこにありのままに存在している、そんな映画でした。今もあの戦いの答えなど誰も出せないままに時は続いています。
[DVD(邦画)] 7点(2006-09-01 01:16:34)
779.  父と暮せば 《ネタバレ》 
ラストシーンで「え?」となってしまいます。うーむ。解釈はいろいろと出来そうなのですが、こうだ!と結論付ける事はしない方がいいのでしょうね。さて、殆どが宮沢りえと原田芳雄の会話で進行するという、とても地味な印象を与える映画ですが、二人の会話がいいですね。全編原爆による悲劇を陰々鬱々と語るのではなくて、娘の恋心をおちょくってみせる父がコミカルで可笑しく楽しめます。ただ、それゆえに話が原爆投下の件に及ぶと、ちょっと芝居がかった大仰さが浮いてしまい、更にそこにご丁寧に挿入される今風のCGを駆使したVFXと惨状を描いた絵とが、どうしてもそういう語り口でなければいられなかったのね、と少しガッカリもしたり。そこでは過去に語られ描かれてきた沢山のヒロシマを繰り返しているだけで、この映画独自の価値が感じられないのです。一方で「死ななければいけなかったのに生き延びてしまった」という罪悪感は切実に伝わってきて、長回しに沢山のセリフと動作が盛り込まれている中でしっかりと芝居を見せる宮沢りえは本当に上手い女優になったなぁ、と。とんねるず相手に「ざけんなよ!」とか言ってたあのコとは別人のように感じられます。ヒロシマを現代、未来に伝える事は大切です。もう終わった事、過ぎ去り忘れ去られた過去ではありません。でも、作品のアプローチはこれまでの繰り返しではなく、もう少し先へ進んで欲しかったですね。なんか100ページほどのマンガ「夕凪の街 桜の国」の、最初の25ページまでを映画化したような印象ですし(この映画の原作の方が発表は10年も前なのですが)。こちらを先に見ていれば、もう少しポイント高かったかな?
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-18 01:51:55)
780.  あゝひめゆりの塔 《ネタバレ》 
沖縄は原色の世界で、リゾート気分を思う存分満喫できる楽園のような地です。が、ひめゆりの塔と平和祈念資料館へ足へ運ぶと、そんな浮かれ気分はぶっ飛びます。この地を襲った悲劇に完全に打ちのめされ、まともに展示品を直視する事すら困難な状態になります。この映画は、従軍看護婦として学徒動員され、散っていったひめゆり学徒隊の悲劇を事実に基づいて映像化しています。60年代に製作された映画だけに、ちょっとシニカルなオープニングから始まって、その反戦の主張はやかまし気味。切り取られ、更に吹き飛んだ手足によって作られたグロテスクなオブジェを象徴的に見せるのも、マジメとは思えず悪趣味。あまり上手とは言えない吉永小百合のオーバーアクトが、映画の温度を下げてしまったりもします。それでも、悲劇は十分に伝わってきます。家族を次々と失い、追い詰められてどんどんと命の灯が小さくなっていっても、それでも明るさを失わない娘達、それゆえにその最期は深く胸を刺します。ただ、同時に胸に刻まないといけないのは、こんな悲劇がここだけではなくて沖縄全土、そして日本のあちこちで引き起こされていたという事実。沖縄でひめゆり学徒隊同様の大勢の娘達がやはり命を落としていたのも事実。今、私の立場で誰のせい、何が悪かったと問うのは無意味でしょう。ただ、今の繁栄の影には、決して切り捨てる事のできない沢山の犠牲が存在していた事を認識しておかねばなりませんね。
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-16 01:00:27)(良:2票)
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